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【M-1式春光戦】20240328 プレバト!!俳句紹介【桜2句】

2024年3月28日放送 プレバト!! 俳句春光戦2024結果まとめ
年4回の改変期に選ばれし名人・特待生のみが参加を許される俳句タイトル戦。
春の季節に行われる第8回春光戦で名人・特待生の面々が詠んだ俳句を紹介します。
※現在速報第2版(各句解説まで)です。更新までしばらくお待ちください。

→結果一覧

※過去のタイトル戦結果などはこちらまたはブログカテゴリからどうぞ。

挑戦者:<特別永世名人>梅沢富美男[220],<永世名人>千原ジュニア[107],<名人9段>千賀健永(Kis-My-Ft2)[64],<永世名人>横尾渉(Kis-My-Ft2)[82],<名人8段>森口瑤子[48],<3級>犬山紙子[27],<名人10段>中田喜子[72],<永世名人>村上健志(フルーツポンチ)[100],<2級>森迫永依[18],<4級>的場浩司[15] ※[数字]は挑戦回数
見届け人:なし



●兼題:桜
桜の兼題

■結果一覧■
※順位クリックでリンク内移動します。
■1stステージ■ ※上位3名が決勝ステージ進出
1位梅沢富美男特別永世名人苗代の桜や鬼の住まいするなわしろのさくらやおにのすまいする
2位千原ジュニア永世名人刑務所を囲む桜の仄白きけいむしょをかこむさくらのほのじろき
3位千賀健永
(Kis-My-Ft2)
名人9段幽谷のロッジの夜明け白き飛花ゆうこくのろっじのよあけしろきひか
4位横尾渉
(Kis-My-Ft2)
永世名人花月夜冒険譚に挿す栞はなづきよぼうけんたんにさすしおり
5位森口瑤子名人8段束の間を正気の母と花の道つかのまをしょうきのははとはなのみち
6位犬山紙子3級さくらさくらむすめのたましいのいろさくらさくらむすめのたましいのいろ
7位中田喜子名人10段濠の端の羽音走りて初桜ほりのはのはおとはしりてはつざくら
8位村上健志
(フルーツポンチ)
永世名人花曇昼夜の区別なき赤子はなぐもりちゅうやのくべつなきこども
9位森迫永依2級花月夜学童終わりのチャンバラ戦はなづきよがくどうおわりのちゃんばらせん
10位的場浩司4級我が運命夜櫻に問う生も死もわがさだめよざくらにとうせいもしも
番外
(TVerで公開)
的場浩司4級祖父逝きて今朝の櫻の寒き色そふゆきてけさのさくらのさむきいろ
■決勝ステージ■ ※2句目で最も良い句を詠んだ人が優勝
1位千賀健永
(Kis-My-Ft2)
名人9段出郷の車窓を叩く飛花落花しゅっきょうのしゃそうをたたくひからっか
2位千原ジュニア永世名人青光りせり750ccに花吹雪あおびかりせりななはんにはなふぶき
3位梅沢富美男特別永世名人風吹かば花の色なる城下町かぜふかばはなのいろなるじょうかまち
順位発表順(1st):8位→9位→2位→最下位→7位→6位→5位→1位→4位→3位
※決勝は1stステージ3位→2位→1位の順に俳句を披露し、優勝者を発表後にまとめて解説

清水アナの俳句査定(プレバト!!公式Xより)
清水麻椰アナの俳句夏井先生評
校庭に響くピアニカ春の雲
俳句としては出来てるけど凡人やアンタ~。
(本人 エ~!)
なんで、「桜で一句」だから桜の句作んなさいよ~。
(本人 なんか、桜と言わずして桜の句を作りたいなぁと)
全然桜の句違います。
(本人 アハハ、ダメだった)
<通算成績>:○3△19×1

●それでは順位別に見ていきます

■1stステージ■

1位◆『苗代の桜や 鬼の住まいする 梅沢富美男
※満開の桜の中にまるで鬼が住んでいるようだと感じたことを詠んだ一句。

【本人談】
実体験。(岐阜県・下呂市の苗代桜に)プロモーションビデオの撮影に行った。素晴らしい桜で、田んぼの上にボンと大輪の花を咲かせる大木の桜がある。この桜の花がパァ~っと散ったときに「あ、もしかしたらその桜の中に鬼が住んでいるのかな?」というような思いを俳句にさせて頂いた。

千原永世名人 いや、凄いですね。
本人 凄いでしょ?
千原永世名人 これは凄いですけど、テレビを観ている若い女性たちは(キスマイの決勝1枠を潰したため)「いらんことすな!」言うて(笑)。
本人 何でですか?
浜田 4位でええやろ!というね(笑)。

夏井先生 
苗代桜という特定の桜を知っている人はそれを思う。
知らない人も、毎年苗を立てる苗代の近くにある大きな桜に違いないとそう読む人もいる。
どっちもあって良いと思う。
そして「や」でカットが切り替わり、急に異世界・異界へ飛び込む。
桜と鬼を取り合わせるのはかなり難しいし、冒険だと思う。
ちゃんと季語を主役にして後半が寄り添うようなバランスを作るのはさすが。
直しは要らない。

浜田 要らないということでございます。

●解説のポイント
苗代を固有名詞・苗床と2通りの意味に取れる
後半で急に異世界へ飛び込む
桜と鬼を取り合わせる冒険が成功

添削なし


2位◆『刑務所を 囲む桜の 仄白き 千原ジュニア

犬山 凄い。

【本人談】
ある刑務所の周りは桜が満開でとても綺麗。何か普段見ている桜より白く「色、薄ない?」みたいに思ったことがあった。

浜田 それ的場さんに聞いてみます?
本人 そうですね。
浜田 白いんですか、刑務所のは実際?
的場 それ一番よく知ってるのはあなたです。
浜田 何でやねん!(笑)
村上永世名人 いや~素敵ですよね。桜はやっぱり美しい「めでたさ」と「怖さ」っていうのもある中で、「仄白き」ということで表現されるのは凄いなと思いました。だから決勝は失敗してほしいなと(笑)。

夏井先生 
「刑務所」という言葉自体の情報量が結構多い。
ここで一番褒めないといけないのは、刑務所の「塀」などの言葉を入れずに「を囲む」でそれは言えてしまうと。
しかもその塀プラス内側にある刑務所の建物も人々も全てひっくるめて言えている。
この「を囲む」をここに持ってきた技術的な点を褒めたい。
そして、最後「真っ白」という言い方ではなく、「仄白い」しかも「き」で言い切らずに余韻を持たせている。
私は何か異様に発光している桜の白を思った。
いやこれ、ジュニアさんお上手になられましたね。

本人 ありがとうございます。
浜田 これ先生当然直しは?
夏井先生 要らない。
浜田 要らないということでございます。
梅沢永世名人 素晴らしい。
浜田 決勝までということですね。

●解説のポイント
「刑務所」の情報量が多い
「塀」と書かずに「を囲む」とした技術点
「仄白き」で言い切らない余韻

添削なし


3位◆『幽谷の ロッジの夜明け 白き飛花 千賀健永(Kis-My-Ft2)

千原永世名人 へぇ~。
浜田 なるほど。

【本人談】
僕の好きな画家で東山魁夷(※<ひがしやまかいい>1908~1999、風景画で有名な昭和を代表する画家)という日本画の凄く有名な方がいる。その人の絵を俳句にしたいと思った。「幽谷」は深い谷の中にロッジがあって、白い花びらに舞ってるという情景を句にしたいと思って。

浜田 決勝に行けたらそういう口調で喋るってこと?(笑)
本人 確かに今ちょっと(モードに)入ってました(笑)。正直今入ってました。

夏井先生 
「幽谷」という言葉から入って、「ロッジ」という建物が出てくる。
さらに「夜明け」という時間情報が出てくる。
それぞれの言葉がそれぞれを邪魔しないようにキチンとパーツが入っていく。
どうやったら1位を目指せたかというアドバイスを少ししたい。
本人 お願いします。
夏井先生 それは何かというと、まず1つ目は「白き飛花」とするか「飛花白し」と言い切るか。
これは空気が変わる。
飛んでいく花びらの印象が白く残っていく感じになる。
あともう1つの選択肢。
「幽谷のロッジ」で一回カットを切って、「夜明け"の"飛花白し」とする。
梅沢永世名人 「夜明けの」だ。
夏井先生 こうすると、さらに上に行けたかもということになる。

本人 いや、でも…確かにそうでしたね(→足を組む)
浜田 いやいや…。なんで足を組みなおすねん。
千原永世名人 入ってるから。
本人 凄い。

●解説のポイント
それぞれの言葉が互いを邪魔しない
「飛花白し」なら花びらの印象が残る
「夜明けの」なら1位も目指せた

添削後
幽谷のロッジ 夜明けの飛花白


4位◆『花月夜 冒険譚に 挿す栞 横尾渉(Kis-My-Ft2)
※「冒険譚(たん)」は冒険についての談話や物語のこと。

【本人談】
長編の小説を読んでいると夜になっていた。窓の外に目をそらしたら綺麗な桜が咲いていて、「1回桜を見て休憩しよう」ということで、(本に)栞を挿したという句。

千賀名人 いや~素敵な句だと思います(笑)。凄く素敵な句だと思います。

夏井先生 
基本形をかっちり使ってきた。
「花月夜」と「冒険譚」でファンタジーっぽい味わいもあり、作者の意図通りというところ。
悩むとすれば「挿す栞」とするか、「栞挿す」とするか。
これは悩みどころたったと思う。
でも私はこの選択を良しとする。
「栞挿す」とすれば「挿す」が不要になる。
なぜなら「冒険譚に栞」で挿すことが分かる。
ただ、「冒険譚に挿す」まででは「冒険譚」が本ではなく"本当の冒険"の可能性もある。
よって「栞」が出てきて本の読みだと確定する。
ゆっくりと挿す指先の感触まで感じながら、「あぁ、なんと美しい花月夜だろう」と見上げている。
直しは要らない。

千原永世名人 凄い。
梅沢永世名人 (3位は)よっぽど良い俳句作ったんだ。

●解説のポイント
基本形をかっちり使った
「花月夜」「冒険譚」でファンタジーの味わい
「挿す栞」の語順で指先の感触に

添削なし


5位◆『束の間を 正気の母と 花の道 森口瑤子
※「花」は三大季語「雪月花」の「花」で桜のこと。

梅沢永世名人 うん、良い俳句だ。

【本人談】
母の闘病の最期の方は、薬の副作用とかも色々あり、普通ではない(状態の)母が見え隠れした時があった。でも、昔通りの明るい母になる時も束の間にあった。母は桜が大好きだったため、その桜も束の間で一緒に桜の道を散歩している句。

梅沢永世名人 いや~これは良い俳句だな。私もねえ、経験してますんでね。いや~これは私も今これ読んで思い出しましたね。まあ、私の俳句と比べるとちょっと弱いですけどね(笑)。
村上永世名人 自分の話すんの?
浜田 それはええ。ここの話でいいじゃない。何を言うてんの?
梅沢永世名人 素晴らしい俳句だと思いますよ。
村上永世名人 いや~、素晴らしい句だなと思う。どこだろう、でももしかしたら、「道」と言わなくても「桜」が出てくれば外と分かるというのはあるかもしれないんで、より季語に重心が置けたかもぐらいで。
浜田 あなたそこ(→8位)にいるんでね、永世名人のくせに。
村上永世名人 いや、違うんですよ。次(→決勝)に良い句を取っといて、あれぐらいでいけるだろと思っちゃってて(笑)。
浜田 アハハ。みんな舐められたもんやな。

夏井先生 
つかの間を母と花の道、桜の下を散歩するというと、めちゃくちゃ普通の句。
ところが、「正気の」というのがこの位置に入るだけで光景・状況がぐっと変わってくる。
これをこの中七の位置に入れたのをまず褒めたい。
この句の悩ましい所は、村上さんさすが。
「道」を許容するか、ここを変えるか一番作者も悩んだところではないかと思う。
私もここを別の言い方できないかと色々考えたが、作者にとって一番言いたいのが「母と桜の道」の記憶が重要なことだと判断した。
あえてここは触らずにいた方が良いのではないかという結論に達した。
直しはなしで作者の思いに寄り添いたい。

本人 ありがとうございます。

●解説のポイント
母子で桜の下を散歩するのは普通
「正気の」で状況がぐっと変わる
「道」が悩ましいが許容したい

添削なし


6位◆『さくらさくら むすめのたましいのいろ 犬山紙子

【本人談】
桜の川沿いに住んでいたことがある。小さい娘と桜の下を通ったとき「わぁ~!さくら」と『さくらさくら』の曲を歌いながら歩いていると、満開の桜の白さが多幸感に包まれる空間に感じた。小さな娘の魂はまさにこんな色だと感動した記憶を俳句にした。

梅沢永世名人 あの~、平仮名が多すぎた。
本人 あ~そう…。
梅沢永世名人 でも十分じゃないの?6位で。ねえ。
本人 え?えぇっ。「お前みたいなもんは6位で」と(笑)。

夏井先生 
魂のような色だという感じ方そのものが詩になっている。
素敵な一句になっていると思う。
どこが勿体ないかというと、「むすめ」というのは作者ご本人の事実としての娘だと重々分かっているが、こういう発想の素敵な詩の場合は敢えて「むすめ」と限定しない方が絶対広がる。
「さくらさくら」の後「子」の一字で良い。
「子」と限定しない分、共感の幅が広がる。
「たましいの」の後、もう一回「さくら色」ぐらいに。
梅沢永世名人 あら、いい!
夏井先生 そうすると、「さくら」のリフレインも効いてくる。
こうやってたらそれこそこれがベスト3には当然残る。

本人 えっあ~!共感の幅という読み手まで考えて書けなかったので、やっぱりこっちがいいですね。
浜田 そういうことですか。

●解説のポイント
魂のような色という感性そのものが詩に
「むすめ」と限定しない方が活きる
「さくら色」でリフレインを効かせる

添削後
さくらさくら のたましいの さくら


7位◆『濠の端の 羽音走りて 初桜 中田喜子

【本人談】
皇居のお濠沿いに桜の木がある。咲き始めた桜の木を愛でながら歩くのが好き。お濠にいる水鳥たちが、その頃せわしなく動き出していて「あ、水鳥たちも初桜を楽しんでいるんだ」という句を作ったつもり。

梅沢永世名人 ちょっと俳句としては弱いかな。
本人 弱い?
浜田 あぁそうですか。
梅沢永世名人 うん。名人(10段)になったんですから、もうちょっと良い俳句を作らないと…。
浜田 フフ…そんな…そんなアバウトな感じ(笑)。
村上永世名人 具体的に言ってくださいって。
梅沢永世名人 とっても良い俳句なんですけどね。
浜田 どこが弱いとかもなく?
梅沢永世名人 急に言われても(笑)。
浜田 いい俳句作んないと。
梅沢永世名人 はい。

夏井先生 
美しい光景。それからいきなりの「羽音」。
音の情報を出してくるあたりも良い。
そして「端」「羽」「走」「初」と「ハ」の韻の踏み方も綺麗。
これは小さな所の小さな損。
本人 分かった、「の」。
夏井先生 まずここの(上五の)「の」。
そう、この「の」。
本人 やっぱりそうですか。
夏井先生 やっぱりこれはね。
「濠の端"を"」。「を」は動いていく、経過していく場所とか時間とか。
そういう時が「を」。
「羽音走れり」と言い切る。ここに切れが生まれる。
梅沢永世名人 なるほど。
夏井先生 切れを1個入れるだけででピリッとする。
梅沢永世名人 ピリッとする。
夏井先生 最後に初桜がザーッと広がってくる。
この2つをやっていれば、これはベスト3に入っても良い句。

浜田 あら~あららら。
本人 本当に悩んだところなんです。すっごく悩んだ。(両手を震わせて)あぁ~(笑)。

●解説のポイント
美しい光景で「羽音」の情報も良い
上五助詞「を」と「走れり」でピリッとする
ベスト3に入れた

添削後
濠の端 羽音走 初桜


8位◆『花曇 昼夜の区別なき 赤子 村上健志(フルーツポンチ)
※季語「花曇」は桜の花が咲く頃の曇り空。

【本人談】
生まれたばかりの赤ちゃんは昼夜が分からない。そのことと「花曇」という季語は「養花天」(の傍題で)、その曇りこそが桜を育てるという意味がこの季語にはある。生まれたばかりの赤ちゃんと相性が良いかなと思って作ったが、どうやらダメみたい。

千原永世名人 確かに今の聞いたら凄く良いなと思いましたけど、この「昼夜の区別がない」というさまを詠んだ方がええような気も。
梅沢永世名人 うん。これは策に溺れましたね。「花曇」これは…まぁ能天気みたいなもんですよ。せっかく先生が(兼題に)出してくれた桜の花ですから、堂々と「花」を使って俳句を書きなさい。
本人 …いや、花。
梅沢永世名人 アンタはね、句集なんか出す価値はないよ!
浜田 なんで怒られてるんやろな(笑)。
本人 いや、「桜」というテーマで「花曇」は真正面だと僕は思いますけど、これが真正面じゃないと言うならまあ。

夏井先生 
「花曇」と「赤子」、赤ちゃん。この取り合わせはとても良い。
では何が問題か。
これはジュニアさんの指摘に私は賛成をする。
「昼夜の区別なき」というのは、ちょっと離れて客観的に説明をしている言葉になっている。
これを映像として動かしてあげないといけない。
「昼夜の区別なき」というのは、具体的に赤ちゃんがどういうことをやっているのか。
「夜を」から始める。「夜を泣き」で、夜を泣くということ。
「区別なき」は不要。
「昼を泣く赤子(あかご)」と。こうするとちゃんと映像になる。
梅沢永世名人 あら素敵。
夏井先生 これぐらいにしてくれたら作品としては整う。
そして、作者が分かってのことだが、兼題が「桜」なら村上さんなら真っすぐ直球で桜と格闘して頂きたかったと私も思った。

梅沢永世名人 ほら。
本人 先生の添削は素晴らしいなと思いますけどね~。でも、桜はもう嫌いになりました(笑)。

●解説のポイント
「花曇」と「赤子」の取り合わせは良い
中七が説明になっている
赤子の泣く動作を映像に

添削後
 夜 赤子


9位◆『花月夜 学童終わりの チャンバラ戦 森迫永依
※季語「花月夜」は桜が咲く頃の月の美しい夜。

【本人談】
これは昔住んでいたマンションでの光景。綺麗な桜が咲くようなふんわりとした夜の下で、友達がチャンバラ戦をやっているという綺麗な情景を思い出したので、素直に詠んでみたという句。

森口名人 もしかしたら、ちょっと「学童終わりの」が説明っぽいかなってちょっとだけ。
本人 うん。

夏井先生 
光景も分かるし賑やかさも分かる。
一番気になったのは「花月夜」という季語。花も月も美しい夜。
それから「学童終わり」となると、これはひょっとすると夕方に学童が終わるというイメージを持つ人の方が多いと思う。
そうなると時間が逆行するような説明になってしまう。
この場合なら、時間ではなく場所の情報をサラッと入れたら割と感じよく整うと思う。
例えば、チャンバラをする子どもの様子からいったとする。
「チャンバラの続く」で公園なら「公園」と、団地なら「団地や」とやれば良い。
仮に「団地や」と置く。最後に「花月夜」。
こうすると、最後に花月夜の光景が包むように広がってくる。
こうした方がこの季語は活きてくるという話になる。

本人 いや~もうここの中七をどうするか、すごく悩んで。懸念点はしっかり潰しておくべきでしたね。
浜田 なるほど、ハハハハ。
中田名人 (拍手しながら)凄い。
浜田 先生みたいなコメントする(笑)。

●解説のポイント
光景も賑やかさも分かる
「学童終わり」と季語の時間帯にズレ
「公園」「団地」と場所を入れて季語を立てる

添削後
チャンバラの  花月夜』
『チャンバラの  花月夜



10位◆『我が運命 夜櫻に問う 生も死も 的場浩司

【本人談】
桜が一番好き。夜桜を見ていると「今年も桜を見られたな」という喜びと、逆に「俺何回桜を見られるんだろう?」ということを考えたりする。俺の中ではホントに実体験なので、ビリになってもいいからこれにしたいという思いでこれを頭(→1st)に持ってきた。

梅沢永世名人 いやいや、良い俳句ですよ。
本人 ありがとうございます。
梅沢永世名人 良い俳句ですけど、生も死も問うわけですよね、桜に。それなら「運命」が要らなかったかな。いや、良いことですよ。私もよく桜の花に問いましたから。
浜田 (遮って)はい、聞いてみましょう。先生!
千賀名人 ナイス。

夏井先生 
お気持ちは良く分かる。
ただ全体が観念的になったというか、和製のハムレットみたいになったのが、俳句としては少し損をしている。
これに関してはおっちゃんの指摘が正しいと私も思う。
「に問う生も死も」とあれば、自分の運命・運勢・人生を問うているのは分かるため、「我が運命」が要らない。
俳句は季語を主役にし、季語を立てて季語に思いを託すのが基本。
この5音を夜桜の描写にするだけ。
例えば夜桜が「満開」になっていると。
「満開の」とする。そうすると、夜の満開の夜桜がざわざわと浮かんでくる。
「我が」をどうしても入れたければ、後半を「我が生を問う」と持ってくることも出来る。
でも、私はあなたの姿勢にいつも感心する。
自分が表現したいものを絶対やると。
これは大事ですから、貫きましょう。

本人 ありがとうございます。自分の中で俳句を作る時って、いつも映画を想像するんですよ。映画の中のワンシーンみたいに、俳句が出来たらいいのになと思ってて、ただ今回のこれに関しては映画の場面にならなかったのは確かなんですよ。画が浮かんでこないのは自分でもわかってたんです。ただでもこの俳句でいきたいと思ったんです。
浜田 なるほど。言葉も短めに!(笑)

●解説のポイント
全体が観念的で和製のハムレットに
「我が運命」が重複している
「満開の」として映像を

添削後
 夜櫻に問う 生も死も』
 夜櫻に我が 生問う


■決勝ステージ■

優勝◆『出郷の 車窓を叩く 飛花落花 千賀健永(Kis-My-Ft2)
※「出郷」とはふるさとを出ること。予選に続き「飛花」が入った一句。

本人 (モードに入って)僕が東京に上京するときに…。
浜田 声出せよ!(笑)
千原永世名人 すぐに入るな。
本人 何で入っちゃうんだろう。

【本人談】
名古屋が地元だが、(上りの)新幹線に乗っていて落ちていく花びらが窓を叩くように当たってくる。涙のようにも感じるし、自分の決意のようにも感じるという思いを句にした。

森口名人 「車窓を叩く」で色んなことを思い浮かぶので、これは素敵だと思います。

夏井先生 
ふるさとを詠むのは難しいが、「出郷」の言葉だけでポンと打ち出した。
そして「叩く」とあるため、見送りの別れを惜しんでいる人が叩いているに違いないと私たちの脳は瞬間的に先走って思う。
そう思った瞬間、叩くのは飛花であり落花であると。
これは映画のワンシーンみたい。
これは作者の思い通りに言葉を紡いで、読者をその場所に連れていく。
この句のよろしさをちゃんと見抜いていた森口さんも褒めたいと思う。

浜田 さあ、千賀君どうですか?今の解説聞いてみて。
本人 いやホントにその通りです。
浜田 腹立つ、コイツ(笑)。
清水アナ ということで。
千原永世名人 素晴らしい。
浜田 おめでとうございます。
本人 ありがとうございます。
浜田 優勝は千賀!
清水アナ おめでとうございます。

●解説のポイント
ふるさとを詠むのは難しい
車窓を叩くのは桜の花びら
映画のワンシーンのよう

添削なし


決勝2位◆『青光りせり 750ccに 花吹雪 千原ジュニア

浜田 アハハ、なるほどな。
梅沢永世名人 いい俳句だ。

【本人談】
天気の良い日にTBSに向かう時、青山墓地をバイクでよく通って行く。青いバイクに乗るが、(走ると)タンクが光ってそこに花吹雪がブワ~っと。めちゃくちゃテンションが上がって、仕事も楽しくというのを詠んだ。

的場 自分は750(cc)ではなく、400(cc)に乗っていたんですけど、この画がそのまま浮かびます。
浜田 あ、あなたは400の?
的場 はい。
浜田 (チンピラのように)こうやって乗ってた?
的場 あの、浜田さんは、どうして俺を犯罪者にしたい?(笑)

夏井先生 
「青光りせり」は750ccの車体でありつつ、花吹雪の光の印象と重なってくる。

●解説のポイント
「青光りせり」が750ccの車体
花吹雪の光の印象と重なる

添削なし


決勝3位◆『風吹かば 花の色なる 城下町 梅沢富美男

【本人談】
私のルーツの青森県。弘前城の桜が最高ではないかといつも思っている。大輪の桜の花がパァ~っと散ると、その周りの城下町が桜の花の色になってしまう。それをちょっと読ませていただいた。

夏井先生 
おっちゃんのは「吹かば」が要らない。
例えば「夕風や」とすると夕暮れの花の色になる。
浜田 先生、これ順位つけるならどっちが上になるんですか?
夏井先生 圧倒的にこっち(→ジュニア)ですよ。
村上永世名人 圧倒的。
浜田 アハハハ。
村上永世名人 圧倒的ですって。一番最後なのに添削されてましたよね。
浜田 あいつ悪いっすよ。
梅沢永世名人 凄いな、千賀君。

●解説のポイント
「吹かば」が要らない
「夕風や」なら夕暮れの花の色に

添削後
 花の色なる 城下町


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コメント

第1ラウンド3位~本戦1位の句+α

第1ラウンド3位
・3位
・句を作るうえで、どこに切れを入れるか?ということを意識したくなる句。
・原句は「山深い静かな谷にロッジに夜明けがやってきた/白く見える桜の花びらが散り飛んでいる」。
・より上に行くための添削句は「山深い静かな谷にロッジがある/(そこで見る)夜明けの散り飛ぶ桜の色は白く見える」。
・うまく文章化できただろうか?ともあれ、後者の方が私は好きである。
・幽谷というからには、ここに咲く桜はソメイヨシノと違い、自生する桜で、よりピンク味が強い品種かもしれない。それが夜明けの光の中では白く見えるのだ、と鑑賞した。

2位
・高校生のころ、刑務所脇の道を通っていた。刑務所の外壁は白く塗られていた。
・それから30年以上もたっているが、相変わらずその外壁は白く塗られている。
・もしもこの刑務所の周りに桜が植えられていたら、「そらそうよ、刑務所の壁が白いから」と頷く句である。
・だが、刑務所という持つ情報量だ。外壁の白さだけでなく、刑務所に入るだけの人の罪が洗い流されての「仄白き」かもしれない。
・この刑務所の周りの桜を「仄白き」と思っている人の立場はどんな人なんだろう?想像が働く句である。

1位
・「苗代の桜」を、「苗代桜」と岐阜県下呂市の名所として読む。
・素直に鑑賞できた。特にライトアップされた画像を見たとき、鬼がいておかしくなさそうだ、となった。
・「苗代の桜」と読むと、これはこれで自分の中では成立する。確かに、苗代田の脇に桜もあったなぁ、という光景を思い出す。
・でも、自分の記憶にある苗代田の側に「鬼がいそう」と思えるほどの桜に出会ったことはない。

決勝3位
・私は、この句が発表された途端に、怒りを覚えた。
・「風吹かば」て。「ば」と条件付けの言葉をなんでもってきた。
・別に風が無くとも弘前は城も街も町も花の色になってるんだけどねぇ。

2位
・番組の尺のせいで詳しく解釈や鑑賞がされてなかったけど、面白い句です。
・定型に直すと、1「花吹雪青光り(する、して)750㏄に(へ)」か、2「750㏄に(へ、の)青光りして花吹雪」。
・1,2としても、青光りしているのは750ccか花吹雪。
・花吹雪もナナハンも光らせたいゆえの、今回の句だったろう。
・調べと、古語的表現「せり」の解釈が「750cc」あたりの俗的なものと釣り合わなかったか。
・好みだけどね。

1位
・ちゃんと定型の句が1位なのはうれしい。
・発想として、地元を出るときの車窓はありきたりであると思う。
・上京する親友の車窓をガンガン叩いてガッツポーズ送ったこともあるから、「叩く」も類想。
・「飛花落花」もなんとなく類想。
・でも、これらの組み合わせで新たな句が出来てる点。
・別に斬新な詩を作るものが俳句ではないと思うんです。
・この句、詠み手の類想であり読み手の共感性を礎にしている句。
・一見、平凡にすら思える句かもしれないが、飛花落花が窓を叩いてくる旅立ちの電車に乗ったことがある人はどれだけいるのだろう?
・そう思うと、誰かには一生刺さる句かも。

第1ラウンド10位~4位の句について

10位
・運命と生と死という箇所は重複。
・映像が夜櫻だけになってしまった。
・桜を見上げて何かを思う(桜を見ての感慨)という経験は共感性があり、ネット句会とかでは意外に好まれそうな句だと思う。

9位
・番組中、時間が行ったり来たりしているという指摘があった。それには共感する。
・例えば、自分の子どもが使っていた学童保育。自力の帰宅をできる子たちは17:00で解散だった。この時間では花月夜の時間と合わない。
・親が迎えに来る子はもっと遅くまで使用できた。しかし、親が迎えに来たらチャンバラが続くわけがない。
・チャンバラしてるなら既に模擬戦をしているので「戦」は不要。

8位
・特別永世名人を含めた4人の永世名人を一人脱落させ、他の出演者に希望と緊張を与える役目となった句。
・昨年12月「レノン忌や小さき手にまだ利き手なし」という句を番組に出してボツを喰らった詠み手。生後間もない赤さんには利き手は無いことは確か。そこにジョン・レノンのイマジンが重なり、色々考えさせられる句だった。
・今回の句は、中句から下句の途中までが説明臭く致命傷となった。仕入れた知識で句を作っているとしか思えない。
・しかし、なぜこんな知識を仕入れたのか?
・邪推。詠み手は親になるのも間近なのか。レノン忌の句や昨年結婚していることを思うと。
・今回の句は、父親になるための勉強をしたうえでの句かもしれないと思った(この詠み手なら熱心に両親学級に行きそうだと思える)。
・大体生後三か月くらいまでの赤さんは、昼夜が分からんらしい。親になればそれに伴う出来事を実感できることだろう。
・その時は、強引と思える花曇を持ってくることなどなく、より自然に選んだ季語を選べるかもしれない。

7位
・俳句の入門書によっては、17音の中に「切れを入れること」を基本としているものがある。
・助詞の選択、この句なら、「の」でなく「を」だという指摘はまさにその通り。
・添削句は基本であり王道に則った納得できるものだった。

6位
・「むすめ」、と「娘」でなく平仮名表記することで我が子が幼い女の子と示せている。
・「むすめ」が指さしをしながら「(おかあさん)さくら、さくら」と言いながら歩いているのかと思える。
・よって、「さくらさくらむすめの」までは、平仮名表記アリだと思う。
・「たましい」についても、幼子の魂だから、平仮名になっておかしくはない。許容範囲。
・だが、最後の最後、「いろ」まで平仮名にすると、そこまでの平仮名表記に引きずられてしまったのかと思えた。
・字面としては「色」として全体を引き締めるべきだった。
・添削句。子どもの幼くも美しく無邪気な性根を表したと思う。
・「むすめ」を「子」として一般化することで、色んな読み手へ共感を訴求できた。
・部分部分に漢字を取り入れることで字面の上でも引き締められた。

5位の句
・選者の著書や映像を見ると、「句の中の3音から5音程度で類想から抜け出すことができる」という旨の発言に出会うことがある。
・この句は正にこれ。
・句のうち13音は、「ほんの束の間、母と桜の咲く道を散歩しました」という内容。
・これに、「正気の」という4音が差し込まれることで、オリジナリティであり奥深さが出た。
・亡き母のことを思い出してグッと来た。

4位
・上句に季語を置いて、切り、しっかり名詞止めした基本に則った句。
・型通りの句だが、これが横尾永世名人の句だという点が貴重かもしれない。
・この句はこれで良い。
・花月夜(の美しさに気づいたので)冒険小説にしおりを挟んだ。
・上句と中句以降に因果を感じるところと、季語より手元の映像がラストに残るのが惜しかったかも。
・粗さがしをするより、3位以上が優れていた。

というわけで、ファイナルステージに進めた3位以上の方々の句と、決勝句についてはまた後日書かせていただきます(今回、職場の休憩の合間合間にTVerで途切れ途切れに見てなので、箇条書きのような形です)。

お久しぶりです

季語と真っ向勝負という意味では、タイトル戦の初年を思い出します。

また俳句をメインとしつつも、他の査定を食わないようにという意味ではこの形式はよかったと思います。

またこの俳句なら上位だったというパターンも久々に見れて面白かったです。

その的場浩司さんから
Tverの句は本当によかったと思います。初期の千賀名人のような不安定さが目立ちますが、そこを乗り切れば名人昇格も案外はやいなのかと思います。

森口名人
個人的にはこの句が一番でした。議論の対象となった下五ですが、
「花をゆく」とすれば実際に歩いてる映像も確保できたように思います。

犬山紙子さん
季語が比喩になっているのが痛かったかなと思います。添削がお見事でした。

千賀名人
おめでとうございます。
初期の空想俳句に技術が伴ってきたといったところでしょうか?数年前の写真俳句の経験が活かした句でした。

助詞の使い方と句またがりを使えるかどうかの添削でしたね。以前の予選の「ウニの寿司」でも同じ形の添削でした。思えば千賀名人が句またがりを使うイメージはないので、技術的な広がりという意味では、句またがりも見てみたいですね。

決勝の句でしたが、
梅沢名人のおっしゃることに賛成です。「叩く」という言葉には音の情報が入ってくるため、比喩や擬人化だとよりわかりやすい形にしたほうがよかったように思えます。

たとえば直喩をつかって
出郷の窓を叩くかに飛花よ
と詠嘆したらより季語が際立つように思えます。

千原ジュニア名人
最初の句は本当に素晴らしかったです。下五を漢字で書くことにより、「刑務所」という場所の特殊性や近隣で仕事や生活をしてる人の不安なども表せていたのかと思えます。

2つ目は
前半で「せり」と言いきることで「青」の色の方が強くなりすぎて、桜の淡い色のバランスが崩れてしまっていました。
個人的にはこれが3位だと思います。

梅沢名人

最初に関してはお見事でしたが、

2つ目は
吹かない風があったら持ってこい

という言葉がふさわしいかなと。とはいえ、個人的には好きでした。

最後に拙句で失礼します。
コロナ療養終えた桜は散っていた

No title

ファースト→決勝システムになると
輪ゴムやじゃんけん、大谷翔平といった一発勝負向けの尖ったお題は出しにくくなるかもしれませんね。
(決勝は違うお題ということもあるかもしれませんが)

今大会よりM-1と同様の形式になり、他の方が申されている通り本人の地の力がより試されるような形式になってとても見応えがある回でした。

ファイナルステージ(?)の3句について、個人的にはジュニアさんか千賀さんの2択、その上でオリジナリティや類推句の多さを考えてジュニアさんが優勝かなと思っていたのですが、夏井先生としては千賀さんの句をより評価したようですね。

TVerのおまけでもなんでも良いので、個々の句の評価のみでなく千賀-ジュニアについてどこで差をつけたのか?という点について後学のためにも是非伺ってみたいです。
(私の見逃しであれば大変申し訳ないですが...)

昨日のプレバト

1stステージでおっちゃん(梅沢さん)が1位に輝き、決勝戦(FINALステージ)で千賀くんが6年ぶり2回目の優勝を果たすなどといい、素晴らしい内容でしたね。
むしろ今回の千賀くんの2句で10段に昇格させたいくらい良かったです。(でも、ジュニアさんが詠んだ2句が後に句集に掲載されるということを知る由も無かった・・・)

追記
この記事を1日でも早く更新してください!!

ファーストラウンド

1位 梅沢
ごつい見た目の苗代桜と、鬼の相性が良い。「住まいする」という言い切りも臨場感に一役買っている。
唯一気になるのは「苗代桜」がメジャーな呼び方なのに「の」を入れて大丈夫だったのかということ。「粕の汁」みたいに強引な音数合わせと見なされるかもしれない。

2位 ジュニア
桜を「仄白」と表現できるのが俳人。連体形で切れを作らなかったのも、連綿とする桜並木を想像できて良かった。「刑務所」が俳句だと少しありがちなワードだったのが、1位を逃した点だったかと邪推。

3位 千賀
空想で詠んだ感は強いが、暗い幽谷と明るい陽と花びらのコントラストが綺麗な句。
「の」が重なるのが懸念点であり、添削は2カットにすることで解消していた。

4位 横尾
今回のルールに嫌われた俳人。
「挿す」のワンクッションで、花月夜を安定させたのは見事。何より、横尾が定型できちんと好成績を出してくれたことに安堵。

5位 森口
今回のルールに嫌われた俳人その2。句会なら割と良い点数になると思う。
個人的には「母とまだ歩けている」ことが大事なので「道」は外せない。また「束の間の正気」が少し回りくどいので、どういう病名か書くとかもありかもしれない……

6位 犬山
全ひらがなはともかく、「何かの色に桜を喩える」という句が結構多そうなのが、評価が伸び悩んだ原因だろうか。あとは娘への愛が押し付けがましいことか。
添削は上五のリフレインを活かし、更にさくらを加える高度なテクニックだった。

7位 中田
五七五すべての映像が鮮明だし、「は」の音韻で勢いもついていただけに、助詞のミスでだらけてしまったのが本当に悔やまれる。

8位 村上
唯一「花曇」という桜が直接含まれない季語を選んだり、中の句が説明臭かったり、そもそも季語と釣り合って無かったりと所々に傷が見られる一句。
あと「赤子」を「こども」って読ませるのは流石に無理がある。「あかご」でいいじゃん。

9位 森迫
これも村上同様、子供の活発なフレーズと「花月夜」が釣り合っていないし、時間軸が変なことになっている一句(今の学童って夜になるまでやるのか?)。また「チャンバラ」なら「戦」もいらない。

最下位 的場
「我が運命(さだめ)」「生も死も」…自分の思いをぶつけすぎて、俳句というよりは歌詞や演劇になってしまった。

更新大変お疲れ様です

句の感想については皆さんにお任せして、新形式となったタイトル戦についてコメントしたいと思います。

所謂M-1方式となった新タイトル戦。大枠で見れば「予選→決勝」のこれまでとは変わりませんが、実質的にこれまであった永世名人のシードが完全撤廃。しかも3人固定でしか決勝へ進めない。今回の村上永世名人のように「永世名人と言えど厳しい」でありつつ、「一発のラッキーパンチだけでは勝てない」というさらに難しい大会になったのではないかと思います。

懸念点としては今までは予選で特待生・名人が多数参加できていたのが、どうしてもスタジオの仕組み上毎回タイトル戦に10人までしか参加できないことです。永世名人だけで4枠(藤本永世名人の処遇を見るに次回からは5枠)埋まっているのもありますし、特に志らく名人や皆藤名人などの常連勢や、新特待生のアインシュタイン河井さんも場慣れしてほしかったなぁという気持ちがあります。
とはいえこれまでのように通常回の査定を潰して予選を1~2週かけて行うよりはという意味では肯定的です(自分は通常査定で他の人の俳句を見たい&昇格試験で昇格のチャンスを与えたい派です)。

炎帝戦のお題も発表されず、もしかしたら年間通してタイトル戦の仕組みが変わるかもしれませんが、ジャイアントキリングもあり得る炎帝戦・冬麗戦は変わらずに残してほしいとも思っています。

時代と状況に合わせて緩やかに変わって行くプレバトを今後も楽しみにしたいと思います。

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