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20240307 プレバト!!俳句紹介【北陸新幹線】

2024年3月7日放送 プレバト!!
出演者が詠んだ俳句を紹介します。
※28日に全て更新しました。大変長らくお待たせいたしました。
【番組公式】X(旧Twitter)/インスタグラム/TVer(ティーバー)
夏井いつき俳句チャンネル/⇒YouTubeまとめ記事

挑戦者→勝村政信[18],的場浩司[14],犬山紙子[26],森迫永依[17],中田喜子[71],村上健志[99],梅沢富美男[219] ※数字は挑戦回数

●お題:北陸新幹線
北陸新幹線
※3月16日に金沢(石川)~敦賀(福井)間が新たに開業。東尋坊、芦原温泉、恐竜博物館、越前ガニなど俳句のタネが満載。

※番号クリックでリンク内移動します。
14級へ1ランク昇格●勝村政信
終点は天空の城春の雷しゅうてんはてんくうのしろはるのらい
24級で現状維持的場浩司
別れ雪古城を抱きてそっと消ゆわかれゆきこじょうをだきてそっときゆ
33級で現状維持犬山紙子
長野駅見送る義母の春ショールながのえきみおくるぎぼのはるしょーる
42級で現状維持森迫永依
旗源平の賽奔放に春満月はたげんぺいのさいほんぽうにはるまんげつ
5名人10段へ1ランク昇格中田喜子
旅ひとり「はくたか」を追ふ百千鳥たびひとりはくたかをおうももちどり
6永世名人35句目に
掲載決定
村上健志
(フルーツポンチ)
校印の長閑なかすれ学割証こういんののどかなかすれがくわりしょう
7特別永世名人なのに
ガッカリ…
梅沢富美男
車窓行く「北陸ロマン」春の雪しゃそうゆくほくりくろまんはるのゆき
→編集後記

清水アナの俳句査定(プレバト!!公式Xより)
清水麻椰アナの俳句夏井先生評
春眠のA席 金沢切符はらり
凡人、ハハハ。(本人 エ~!)
前半カッコいいけどな、「金沢切符」って言い方ちょっと寸詰まりやし。まあ、凡人凡人。(本人 才能アリだと思ったのになぁ)
ハハハハ。
<通算成績>:○3△18×1


●それでは発表順に見ていきます

★特待生昇格試験★
◆『終点は 天空の城 春の雷 勝村政信

犬山 素敵。

【本人談】
北陸に大野城(※福井県大野市にある越前大野城)があるのは知っていたが、それが「天空の城」と呼ばれていて、あえて有名どころを入れてみた。

犬山 何か、天空の城という名称を知っていたら凄くロマンチックだなと感じます。

★評価ポイント


■査定結果
4級へ1ランク昇格

理由:意外な広がり

本人 やった!
梅沢永世名人 よっ!
本人 ありがとうございます。
村上永世名人 素晴らしい。

夏井先生 
上五・中七を普通に読むと、"終点が天空の城だったね"と普通はそう読む。
ところが、最後に「春の雷」という季語が出てくると、現実からファンタジーの世界に入る。
不思議な効果をこの季語が持っていた。
その理由の一つは、天空の城という独特の光景。
その背後に春の雷が微かに柔らかく鳴ると。
そうすると、上の方から何か架空の乗り物に乗って、例えば「銀河鉄道」に乗って着いたのが天空の城ではないかと。
そういう読みがフワーっと浮き上がってくる。
ちゃんと、まっとうになってきたなとホッとしている(笑)。
本人 ありがとうございます。

●解説のポイント
季語でファンタジーの世界に入る効果
「天空の城」が独特の光景
「銀河鉄道」など架空の乗り物の読みが浮き上がる

添削なし


→<4級>・的場浩司は現役特待生としては唯一、歳時記に句が掲載されている。
浜田 さあ、今回どうでしょうか。
的場 いや、自分、俳句を作っている時間って、めちゃくちゃ楽しいんですよ。
浜田 ほぉ~。
村上永世名人 だって、前室とかでもめちゃくちゃ俳句のこと聞いてくるんですよ。
浜田 アハハ、マジで?
村上永世名人 でもなんか、偉そうに教えたら怒られそうで、ちょっとなんか言葉濁してます(笑)。

◆『別れ雪 古城を抱きて そっと消ゆ 的場浩司

【本人談】
停車駅である金沢に行った時の金沢城に別れ雪が降って、それ(→雪)が残ることなくスッーと消えていく姿をちょっと切り取った。

村上永世名人 降る雪がこの消えるとこまで、言うべきか。要は雪って消えるものでは(ある)…。ここちょっとわか…でも、あっても綺麗に見えるんで。

★評価ポイント
下五「そっと消ゆ」の是非

■査定結果
4級で現状維持

理由:言葉の無駄づかい

本人 おぉっ。
梅沢永世名人 ダメなんだ。
森迫 そうなんだ。
犬山 美しいけど。

夏井先生 
やっぱり勿体ないのはこの下五。
「別れ雪」という季語の中に「そっと消ゆ」という情報は入っていると思った方が、他のことに音数を使うことができる。
古城という映像から始めた方がこの句の場合は絶対に得。
本人 あぁ、やっぱりな。
夏井先生 「古城抱く」で、一回「雪」を出してしまう。
ここに一つ言葉を入れる。
こういう言葉をご存知か分からないが、「あえかなる」という素敵な日本語がある。
自然の景物とか、夢・希望が儚くて美しいことを「あえか」と言う。
綺麗な言葉でしょ?
本人 はい。
夏井先生 「古城抱く雪あえかなる別れ雪」。
こういう綺麗な発想を抱くのがこの人ってことに感動を抱くんですね、私は(笑)。

梅沢永世名人 じゃあ、もう村上に聞いたらダメだよ。的場君、ねっ。村上君…村上には絶対聞いちゃダメ(笑)。
村上永世名人 梅沢さんもさ、先生が「下五(の是非)」って言ったら「良いか悪いかのどっちかだろ」ってそりゃそうだろって思いましたね(笑)。

●解説のポイント
「別れ雪」に「そっと消ゆ」の情報は入っている
「古城」の映像から始めるべき
「あえかなる」で儚く美しいさまに

添削後
古城抱 雪 別れ雪


→<3級>・犬山紙子はタイトル戦の覇者。
犬山 あ~怖い(笑)。

◆『長野駅 見送る義母の 春ショール 犬山紙子

【本人談】
夫のお義母さんがいつも帰りにホームまで見送ってくれる。「バイバイ」ってやる中で、春ショールがシュッと揺れるのが見えて、凄く綺麗だったなという気持ちを俳句にした。

梅沢永世名人 「長野駅」で良いのかなと。ちょっとわざとらしく光っているというか、前に出過ぎているという。

★評価ポイント
地名「長野駅」と動作「見送る」の具体的な言葉の是非

■査定結果
3級で現状維持

理由:

本人 あぁ~!そうか。

夏井先生 
書きたい気持ちはわかる。
お義母さまが住んでいるのが長野だから「長野」って書きたい気持ちも、見送って下さる動作を書きたいことも分かる。
ただ俳句は17音しかないので、言葉の優先順位。
当然ながら、優先順位の1位は季語「春ショール」。
優先順位の2位をどこに置くかっていう話になるが、多分「義母」という人物の優先順位がグッと高いのではないかと思う。
「義母」という言葉を入れることで、作者との関係性とか心情が全部出てくる。
そうなると、「義母」から始めたい。「義母の立つ」でここから。
「駅」ではなく「ホーム」としてみる。
風がここに動き出す。「義母の立つホームや」。ここから。
「風の」「春ショール」と持ってくる。
梅沢永世名人 あ~いい。
清水アナ 素敵。
夏井先生 こうすると、パーっと風が動き出す。
梅沢永世名人 あ~いい。
浜田 うるさいな。
夏井先生 これがあなたが書きたかったことではないかと推測する。

本人 こんなやり方が…、そしてググっと良くなる、やっぱ凄いなぁ、はい。
梅沢永世名人 凄いね。

●解説のポイント
作者の事情を書きたい気持ちはわかる
言葉の優先順位は季語と人物
「風の」でひらひらの動きを表現する

添削後
義母の の 春ショール


◆『旗源平の 賽奔放に 春満月 森迫永依
※「旗源平」とはサイコロの出た目で旗を取り合う金沢の伝統的な遊び。

犬山 あ~素敵。

【本人談】
友人と旅行に行った際の光景を詠んでみた。ワクワクしたりワイワイしたりする気持ちを「奔放に」とか、季語に込めてみたという句。  

★評価ポイント
「旗源平」と具体的に書いたことの是非

■査定結果
2級で現状維持

理由:意欲作なんだけど…

本人 あぁ~はは~。うわ~、そっか~。
梅沢永世名人 わかんない。

夏井先生 
行事の季語だったり、こういう特別な遊びだったりを俳句の17音で描くのは凄く難しい。
"旗源平って何だろう?"でそこでみんな一回止まってしまう。
1番シンプルなやり方は前書きとして外に出してしまう。
「春満月」から始め、「春満月よ」と軽く詠嘆しておく。
「賽の目は奔放に」。そうすると、最後サイコロの目に焦点が集まっていく。
こういう特殊な遊びはかなり色んな所に心を使わないと成功するのが難しいと一つ覚えておいて欲しい。

●解説のポイント
行事や伝統の遊びを表現するのは難しい
「旗源平」で思考が止まってしまう
前書きを置いて季語の詠嘆から

添削後
(加賀・旗源平)
春満月 賽 奔放に


→<名人9段>・中田喜子は番組7人目の10段に大手を掛けている。
浜田 さあ、中田さんずーっときて、まあ皆さんちょっと「現状維持」が続いてますから。
中田名人 いや~ちょっとドキドキしております(笑)。もうスタジオにね、意気揚々と入ってきたんですけど…。
浜田 みんなの見て…。
中田名人 …はい。

◆『旅ひとり 「はくたか」を追ふ 百千鳥 中田喜子
※「百千鳥(ももちどり)」とは、春に多くの種類の鳥が動く様子のこと。

犬山 素敵。

【本人談】
北陸新幹線の「はくたか」に乗って一人旅をしている。途中の駅で減速をすると、鳥たちがこの「はくたか」を追っているかのように飛んでいたという句。「旅ひとり」の「ひとり」と、「百千鳥」の「百」(の対比)を意識して詠んだ。

梅沢永世名人 これは良い俳句ですね。ああ~良い!

★評価ポイント


■査定結果
名人10段へ1ランク昇格

理由:10段にふさわしい みずみずしい感覚

本人 10段になりました。ありがとうございます。
清水アナ 中田喜子さんは7人目の10段になりました。
浜田 はい、おめでとうございます。

夏井先生 
ホントに良い句だった。
「はくたか」という言葉を入れることで、今回のテーマとも真っ向勝負していると。
「百千鳥」という季語は春の鳥でもあるが、種類や数を特定しないで、鳥たちが動く光と影みたいなニュアンスの季語。
「はくたか」を追うかのように、百千鳥がパッと飛び立つと。
そこと「はくたか」の姿との美しさも響き合う。
これ見た瞬間に、うわ~もうこれ「10段になって頂きたい」と心から思った。

浜田 はい、おめでとうございます。
本人 ありがとうございます。
浜田 名人10段ということになりました。
本人 胸がいっぱいになりました。ありがとうございます。

●解説のポイント
「はくたか」で兼題とも真っ向勝負
「はくたか」の美しさと百千鳥の飛び立ち
見た瞬間に「10段になって」と思った

添削なし


★永世名人 村上のお手本★

→<永世名人>・村上健志(フルーツポンチ)は句集完成まで16句。
村上永世名人 早く句集が…。
浜田 ねえ。
村上永世名人 ホントに言われるんで、「句集いつ出るんですか?」って。
浜田 はいはい。
梅沢永世名人 言えばいいじゃねえか。「まだまだ出ませんよ」って。
村上永世名人 何、嫌なこと言うなあ(笑)。

◆『校印の 長閑なかすれ 学割証 村上健志(フルーツポンチ)

【本人談】
新幹線に乗る時に学割がある。その学割チケットを貰うために学割証(※JRの乗車券を割引価格で購入するために必要な証明書)を発行してもらう必要があり、そこに学校印・校印を押してもらうが、押された印鑑がかすれている。それが長閑だな~という、そのままを。

梅沢永世名人 これを見て、北陸新幹線かって誰が分かりますか。
本人 いや、北陸新幹線とは分からないですよ、これは。
梅沢永世名人 学割だけでしょ。
本人 学割でチケット…。
梅沢永世名人 映画見るのにも学割…。
本人 映画見るのに学割証なんてもらわないですよ!
梅沢永世名人 ああそう(笑)。

■査定結果
永世名人35句目に掲載決定

理由:季語の置き方も巧み

本人 あ~良かった~。ありがとう~。

夏井先生 
季語の置き方、中七に置けるのはやはり上手い。
「長閑」(※日が長くなる春ののんびりした様子)というのは映像を持たない春の時候の季語。
そこに「かすれ」という映像を持ってくる。
ここまで書いてくれると詩が発生する。詩になっていく。
「学割証」というたったこれだけのもので、「長閑」という季語が表現できるのだから、やっぱりこれは上手いと褒めましょう。

浜田 なるほど、お見事でございました。
本人 ありがとうございます。

●解説のポイント
中七に季語を置けるのは上手い
映像のない時候に「かすれ」で映像化
「学割証」だけで季語を表現した

添削なし


★特別永世名人 梅沢富美男の締めの一句★

→<特別永世名人>・梅沢富美男は今年の成績は1勝6敗と絶不調。
浜田 昇格試験ですから、中々の人たちがいます。
梅沢永世名人 その上に頂点に立っているわけですから、私が頂点です(笑)。地位がもう頂点にいるんだよ!
村上永世名人 頂点の人が何回もボツ食らってるんだよ(笑)。
梅沢永世名人 いやいや、そういうことないように…。
***
浜田 本日はいかがでしょうか。
梅沢永世名人 自信あります。私のご先祖様が福井なんです。そのルーツもありますんでね。この北陸新幹線だけは絶対に譲れません。
清水アナ それでは特別永世名人の締めの一句をご覧ください。

◆『車窓行く 「北陸ロマン」 春の雪 梅沢富美男

【本人談】
「北陸ロマン」という歌が、乗ったことがある人は分かりますよね?発車しますと、「なんちゃら~♪かんちゃら~♪なんちゃら♪かんちゃら♪」(浜田 全然分からへんよ)(笑)。「北陸ロマン」の音楽が流れる。それを聞いて”あ~これから北陸に行くんだな”という気持ちになった。

村上永世名人 ん~、これ「車窓行く」。歌が車窓を行くってことですか?
本人 だから、発車しないとこの音楽が流れないの。
村上永世名人 ああ~ああ~。
本人 お前みたいにな、新幹線なんてわからないのに、「学割証」なんて。
村上永世名人 そんなん「北陸ロマン」だって乗ったことない人わからないですから。
本人 「北陸ロマン」の歌はみんな知ってますよ。
村上永世名人 じゃあじゃあ、知らない人ー(→挙手を求める)。
本人 いないよ、ほら。
浜田 もうええわ。
本人 有名な歌だよ。

■査定結果
特別永世名人なのにガッカリ…

理由:「行く」ってなに?

(査定評後)
村上永世名人 そうですよね。やっぱ「行く」って…。

夏井先生 
「行く」って何ですよ。
車窓が行く?車窓の向こうを何かが行く?「行く」は不要。
春の雪が降っていて、車内には「北陸ロマン」が流れている。掛かっている。
本人 そうだよ!
夏井先生 そんなら、そう書いてくれるだけで全てが解決する。
浜田 なるほどね。
夏井先生 こんなにお互い毎回ギスギスしなくて済む(笑)。
車窓には雪が降っていると。
「車窓には春雪(しゅんせつ)」で光景が一つできる。
で、鍵括弧ついているけど、「北陸ロマン」が何かわからない人に、流れることを「流る」と文語で言う。
これぐらいにしたら、少なくともちゃんと乗っていることは分かる。
ここに不用意に「行く」とか書くから、列車が動いて出て行って、お見送りの人が「北陸ロマン」を歌っているという可能性も考えた。
本当、無駄な考えだった。
本人 あ~ごめんなさいね。こんなにハッキリ書いちゃって。
夏井先生 あーそうだね。

●解説のポイント
車窓が行く?車窓の向こうを何かが行く?
車内で音楽が流れる光景だと明確に
列車を見送る人が歌う読みも

添削後
車窓春雪「北陸ロマン」


浜田 仕方ございません。表出せませんので、いきましょう。せぇ~の、ドン。
(シュレッダー演出)
清水アナ 春の雪が…。
森迫 アハハ、ホントだ。春の雪。
梅沢永世名人 村上の学割証…(笑)。

★次回は3/21放送。過去2904句から才能アリの句を選ぶ俳句総集編。3/28は3時間スペシャルです。



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コメント

視聴者的には毎週一回だけど、収録は通常2~3回分をまとめてだから、御大はじっくり勉強する・詠む余裕はないかもしれないですね。
他の出演機会を増やすことがあってもいいかもしれません

昇格句、掲載句

現状維持やガッカリ句のコメントを書くとき、もしも順位をつけるなら?と自分的に下位の句からコメントしていました。
昇格、掲載決定の句、いわば今回の1~3位の句となります。

村上永世名人
・学割証(学校学生生徒旅客運賃割引証)。学校で発行されるこの書類をみどりの窓口で提示すると学割料金で乗車券を買える。他県へ就職活動に行ったときにお世話になったことがある。
・例えば、学生課で学割証を受け取った時点で学校印がかすれているとは考えにくい。みどりの窓口で提示しようとしたらかすれに気づいたのだろうと読める。
・学校印の(マイナスの意味にも捉えられる)「かすれ」が長閑だという。これから、のんびりゆっくりした旅の時間への期待が表れていると思った。
・ただ、句での行き先が北陸新幹線で行ける場所とは限るまい。また、「長閑」からは新幹線よりは在来線の旅かなと思わせられた点で、自分的には3位。

中田名人
・「旅ひとり」という言い方は、「ひとり旅」が「ひとりで旅する」という行為を示すなら、より「ひとりであること」が強調される言い方だろう。
・この言い方との対比として、色々な種類の小鳥たちが囀り入り乱れ飛び交う(姿は、様々な影が交錯する感じ)「百千鳥」を持ってきたのはお見事だった。
・一人だけの旅である。どこかの駅から新幹線「はくたか」が走り出した(速度が上がっていれば追ってこれまい)ところに思える。はくたかを百千鳥が追うが、それは追いきれず距離は離れていくことだろう。百千鳥は、句の中の旅人にとっては交錯する様々な声であり人間関係、しがらみなのかもしれない。深読みが効く句で何度も読み返したい。
・ただ、はくたかで一人旅をする者は車内にいるはず。恐らく百千鳥の声やわちゃわちゃした姿は認識できないと思えるから、詠み手の視点は第三者的で、例えば駅のホームで固定されているのでは。
・詠み手本人が北陸新幹線でどこかに移動する感覚が少し弱かったな、と思います。自分的には2位。

勝村さん
・季語「春の雷」。夏のものとちがい、前線の通過に伴って生じる雷(界雷)の一。夏のそれより烈しくなく、神秘的で儚く、また、春の訪れを告げるものともされる。
・終点は「天空の城」だという。「天空の城」というと、ラピュタやマチュ・ピチュ、あるいは兵庫県の竹田城を思い描くこともできるが、この句では兼題の写真から福井県越前大野城のことだと分かる仕掛け。
・兼題写真にこの句を合成したとき、この北陸新幹線の終点には越前大野城があり、さらに春雷が轟いている映像が立ち上がる。なんとも神秘的な光景だろうか。
・中田さんの句より想像の余地は少なくなるけども、兼題写真と合わせて読むと(写真俳句の完成度として)こちらに軍配を挙げたい。

ガッカリ~現状維持の句について

「ランクアップ」もしくは「掲載決定」となった作品について、今回の放送の中でのベストの句はどれだったろう?と思いました。

一方、「現状維持」から「ガッカリ」となった句についてもしっかりコメントをしたいと思いました。

おんたい
・一見してダメ。
・「行く」について連体形ですと言いたいのだろうけど、急に「車窓行く」と言われると「? 車窓がどっか行ったの?」と終止形に受け止めてしまい、三段切れに思える。
・「北陸ロマン」が「車窓( )行く」と書いて、( )に助詞を入れるとする。例えば「に」「へ」「を」どれでもいい。どれを代入しても「行く」は不要になる。
・鉤括弧表記で「北陸ロマン」とあるので、固有名詞だと思って調べると、谷村新司さんと仲間由紀恵さんのデュエット曲であり、北陸新幹線内の車内チャイムだと知った。
・自分なら、春雪と「北陸ロマン」車窓へと・・・・・・くらいかな。

的場さん
・下五「そっと消ゆ(そっと消える)」が季語の説明になっている気がする。別れ雪って、そういうものではなかろうか?

森迫さん
・旗源平については、金沢の遊びらしいことはwebで調べて分かった。郷土色の強い、正月の季語となりえるかもしれないな、と思いもした。
・ただ、字面が「旗源平」で、「賽(さい・要はさいころ)奔放に」という字面だからか、知識がない我が身としては、「源氏と平氏の旗があり、その賽(運命とか勝敗とかいうものの喩え?)とは奔放なものであるよ、春の満月(輪郭が朧で「月」よりはっきりしない)の下では」と鑑賞してしまった。
・旗源平という金沢に根差したゲームがあり、それがサイコロを使うものだと知ると、俄かに解釈と鑑賞の仕方が変わってくる。
・旗源平に鉤括弧を付けたら、どうだったのだろう?ウザいだけか、そういう名前のものがあると示せたのか。

犬山さん
・長野駅、でいったん切れる。やはり、○○駅と書かれると、その駅舎を思い描く。
・「見送る義母の」。初見で「義母が自分を見送る」と捉えたけども、「詠み手が義母を見送る」可能性も一応はある。
・添削句では、別に北陸新幹線でなくても良いだろうという内容になったと思う。けれども、誰が見送る側なのかしっかりし、かつ、季語への補強も行われた点で、綺麗な添削だと感じた。

勝村さん、中田名人、村上永世名人の句についてはまた後日書かせていただきます。

昨日のプレバト

勝村さんが初の昇格を果たし、中田さんが番組史上7人目かつ女性挑戦者として史上初の10段昇格者になるなどといい、とても素晴らしい内容でしたね。(水彩画の5ランク昇格もとても素晴らしかった)(次回はモニタリング3時間スペシャルのため放送なし)

追記
今回、村上さんが掲載決定を決めたことにより、東さんの35句目に並びましたね。

追記②
今回挑戦したみなさんの全俳句一覧を更新してください‼️

御大は

御大は楽しんで俳句を詠めてるんですかね

ありがとうございます!

本当にいつも更新してくれてありがとうございます!
感謝しかありません!

勝村政信5級
自分は「天空の城」が完全に創作(ラ○ュタ?でもあれは夏か)と読んだので「春の雷」が適度に緊張感を与えて面白い句と感じた。

的場浩司4級
「抱きてそっと消ゆ」の臭さと冗長さで見た瞬間にダメだと思った。そして添削もリフレインが効果的とは思えない。
(自分なりの添削)
○○城名残の雪に抱かれをり
(金沢城でも丸岡城でもお好きな北陸の城をどうぞ)

犬山紙子3級
またしても書きすぎ、詰め込みすぎで昇格を逃した惜しい句。「長野駅」だと駅舎の外とも取られかねないため、「ホーム」は必要だったろう。

森迫まる子2級
「旗源平」の知名度の低さを「賽奔放に」でカバーした意図は分かるが、結果的に状況が読めないし、寸詰まりっぽいという残念な句。
とはいえ、彼女は前書なんて安牌な方法で済まさず「旗源平」の句を完成させられる日が来ると、私は信じている。

中田喜子九段
はくたか号の颯爽と駆ける車窓と、様々な鳥の鳴き声…とても美しい独り旅が浮かんできた。「百千鳥」と鳥を限定しない季語が填まった(これが「人来鳥」とかだと光景が逆に想像しづらい)。

フルポン永世名人
これはもう見た瞬間に「良い!」と言った句。「公印」と「長閑」という一見不釣り合いな取り合わせの中、「学割証」を出すことで一気に学生、そして春休みということまで分かり、長閑な旅となる。
中七は「かすれの長閑」にするのもアリだが、漢字が並ぶのを嫌ったのだろうか。

梅沢富美男
「北陸ロマン」が曲名かなとはギリ思えるが「行く」が本当に意味不明で読みを迷った。上五を「車内メロディの(は)」にするだけでも伝わり易くなるが、それ以前に「春の雪」と北陸のベタさも気になる。
兼題への思いを宣った結果スベるいつものお家芸でしたとさ。

御大のために

シュレッダーがあると、最近ホント思ってます。
なんか綺麗な言葉で埋めようとしてるだけに感じてしまいます。
他の人の句は分かるんだから、自分の句をもう少しだけ推敲してくれたら良い句できると思うんだけど。

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