fc2ブログ

記事一覧

20240118 プレバト!!俳句紹介【毛布の猫】

2024年1月18日放送 プレバト!!
出演者が詠んだ俳句を紹介します。
※28日に全て更新しました。大変お待たせ致しました。
【番組公式】X(旧Twitter)/インスタグラム/TVer(ティーバー)
夏井いつき俳句チャンネル/⇒YouTubeまとめ記事

挑戦者→呂布カルマ[初],新木優子[初],児玉智洋[初],風間トオル[5],若村麻由美[3],千原ジュニア[105],梅沢富美男[212] ※数字は挑戦回数

●お題:毛布の猫
毛布の猫
※「毛布」「炬燵猫」は冬の季語。

※番号クリックでリンク内移動します。
1才能アリ1位72点呂布カルマ
どこまでが猫でどこから毛布かなどこまでがねこでどこからもうふかな
2才能アリ2位71点新木優子
冬晴のパリの街並み猫二匹ふゆばれのぱりのまちなみねこにひき
3才能アリ3位70点児玉智洋
(サルゴリラ)
老猫のいびきは父似日向ぼころうびょうのいびきはちちにひなたぼこ
4凡人4位60点風間トオル
冬日向窓辺に毛布猫の夢ふゆひなたまどべにもうふねこのゆめ
5凡人5位45点若村麻由美
母を待つ今日も感謝の冬薔薇ははをまつきょうもかんしゃのふゆそうび
6永世名人31句目に掲載決定千原ジュニア
吾に見えぬもの見えておる炬燵猫あにみえぬものみえておるこたつねこ
7特別永世名人なのにガッカリ…梅沢富美男
可惜夜の猫の温みの布団かなあたらよのねこのぬくみのふとんかな
順位発表順:3位→4位→2位→最下位→1位
→編集後記

清水アナの俳句査定(プレバト!!公式Xより)
清水麻椰アナの俳句夏井先生評
ガラス戸の喫茶毛布の看板猫
ギリギリ才能アリ。(本人 やった~。)70点ぐらいかな。(本人 あ~良かった~。)材料多いけどよくまとめた。(本人 ありがとうございます。もう一生才能アリ獲れないと思った。)ハハハ。
<通算成績>:○3△12×0


🔷挑戦者語録
新木優子初挑戦※収録日が30歳。日曜劇場「さよならマエストロ」に出演中。インスタグラムのフォロワーは491万人。
「ずっとお題の写真を見ながら『浮かばない、浮かばない』って絞りだしました。」
浜田 30歳になって最悪のスタートですね。
「いやいや、まだ分からない。絞りだしてきたので、どんな評価いただけるか楽しみです」
風間トオル○1×3※前回「夏の朝あせって歯ブラシ鼻の中」で才能ナシに。
児玉智洋初挑戦※サルゴリラのボケ担当。相方の赤羽健壱はストーンアートに挑戦。昨年のキングオブコントの覇者。
呂布カルマ初挑戦※昨年ブレイクした人気のラッパー(ヒップホップ界隈では"現役最強ラッパー"との呼び声もある)。ACジャパンのCMで相手をディすらない「寛容ラップ」で話題に。
「俳句はやらないですけど、普段作詞してますんで、一応本業かなと」
浜田 「作詞してる」とか言わない方がいいですよ(笑)。それを言う人はことごとく落ちていきます。
「なかったことにします(笑)」
若村麻由美△1×1※前回「ほろ苦いペッ!菜の花恋もろともに」で先生から「こんないに綺麗な人がこんなに小汚い俳句を詠む。発想が面白い」と言われていた。
「忘れられないですね。"小汚い"を脱したい」
梅沢永世名人 ドラマを一緒にやった仲なんです。
「カッコいい刑事さんだったんです」
浜田 「『だった』って言ってます」
梅沢永世名人 「『だった』ってのはやめて下さい」
「変わらず(笑)」
★ランキングシートの分布は才能アリ3名だけ初めに明かされる。

●それでは順位別に見ていきます

◆1位 才能アリ72点 呂布カルマ
どこまでが 猫でどこから 毛布かな

若村 うわ~。
梅沢永世名人 なるほどね。

【本人談】
ホントにこの写真を見たまんま。どこまでが猫でどこから毛布かなっていう。同系色の猫と毛布が渾然一体となっている様子を見たまま書いた。

千原永世名人 やっぱこのリズムがラッパーですね。
浜田 なるほど。
千原永世名人 これ何回かの挑戦で多分特待生いきますね、この人。

夏井先生 
非常に面白い作品。
韻文としてのリズムをとても有効に活用している。調べも良い。
「どこ」「どこ」の韻も考えている。
もう一つ褒めたいのは「猫」「毛布」と二つ出てくるが、「毛布」が冬の季語として主役に立つように「かな」をつけて詠嘆するのもなかなかのものだと思う。
このままの形でも十分良いが、少しだけ違うリズムにする手もないこともない。
「どこまでが猫でどこからが毛布」とわざと一音足りないリズムを口語のように言ってしまう。
一音あえて余らせて内容に見合った面白いリズムを作るのも俳句の許容範囲にある。
作者がラッパーだとわかって、もっと自由にあなたのリズムでお書きになると、他の人とは全く違う新しい俳句が生まれると思う。
期待の星を今日見つけたとそんな思い。
この句に関しては直しは要らない。

浜田 いや、素晴らしい。

●解説のポイント
韻文のリズムを有効に活用した面白い作品
「毛布」を主役の季語とするため「かな」で詠嘆した
字足らずの口語のリズムも可能
ラッパーなら自由なリズムで書くと新しい作品に
期待の星を今日見つけた

添削例
どこまでが猫で どこからが毛布


◆2位 才能アリ71点 新木優子
冬晴の パリの街並み 猫二匹
※インスタのフォロワー数が491万人という本人らしいフォトジェニックな一句。

【本人談】
寒い時期にパリにお仕事で行かせて頂いた時、街を歩いていたらホントにすっごく綺麗な猫が1匹歩いていて、野良猫にしては綺麗だなと思い、近づいたらスリスリ寄ってきてくれた。優雅な猫に出会ったことを思い出して詠んだ。

千原永世名人 洒落すぎてるでしょ、これ(笑)。すごいわ。(3位の)「老描のいびき」とは違うわ(笑)。
児玉 (立ち上がって)いいでしょ、別に。

夏井先生 
一読して光景が立ち上がってくる。
「パリ」という地名が出て、「パリの街並み」でロングの光景になる。
俳句に於いて固有名詞はとても大きな力を持つ。
仮に「江戸の街並み」なら時代劇の世界に行く。
季語に匹敵するイメージを固有名詞、特に地名は持っている。
それを上手く使いこなしている。
「猫二匹」の数詞も大きな街並みの中で寄り添うように猫がいる。
これもほのぼのとした良い光景だと思った。
話を聞いていて、人間をもう一人入れるとさらに遠近感が面白くなると思った。
例えば私のことを「吾(あ)」という。
「猫と吾と」とすれば、行きずりの猫と旅行者を想像できる。
俳句は五音あれば色々出来るため、勉強して見て下さい。

本人 ありがとうございます。
浜田 先生、彼女が作ったものに関して直しってのはどうなんですか?
夏井先生 これに関しては直す必要はないんですよ。
梅沢永世名人 素晴らしい。
浜田 もっと上に行くならこのぐらいやれますと。
夏井先生 その通りです。

●解説のポイント
一読して光景が立ち上がってくる
固有名詞が持つ大きな力を使いこなした
「二匹」が寄り添う猫のほのぼのとした光景に
「猫と吾と」なら行きずりの猫と旅行者を想像できる

添削例
冬晴の パリの街並み 猫


◆3位 才能アリ70点 児玉智洋(サルゴリラ)
老猫の いびきは父似 日向ぼこ

浜田 さぁ、これはどういう気持ちで。
赤羽 これは…。
本人 なんでだよ。俺が作ったんだ。
浜田 アハハ。
一同 ……。
本人 どんズベりスタートじゃないですか(笑)。どうしてくれんねん。
千原永世名人 大丈夫やて、大丈夫。
赤羽 こっからいこう。
本人 えっ、嫌ですよ。もうなんか。

【本人談】
冬の日の暖かい日に気持ちよさそうな猫のいびきが自分の父親のいびきに凄い似ていると。

夏井先生 
ひとまず基本の取り合わせの形を勉強したのが見て分かる。
上五中七でワンフレーズ、下五に季語と。多少勉強してきたなという感じ。
本人 (勉強)しました。
夏井先生 そして、老いた猫の「老」の一字が中七のリアリティーにくっついてくる。
さらに「老」でお父さんもある程度の年齢ではないかと。
老いた猫と父に対するいたわりの気持ちみたいなものもほんのりと浮かんでくる。
それは全て「日向ぼこ」という季語が持っている暖かいイメージがくるっと包む。
くるっと包むのがこの一句の良い所。直しは要らない。

梅沢永世名人 凄いよ。
浜田 初めてで70点はなかなか…。

●解説のポイント
基本の取り合わせの形を多少勉強した
「老」のリアリティーで父も老齢だと想像させる
老猫と父に対するいたわりの気持ち
季語が持つ暖かいイメージが句を包む

添削なし


◆4位 凡人60点 風間トオル
冬日向 窓辺に毛布 猫の夢

梅沢永世名人 あららら。

【本人談】
寒い冬に暖かい日差しが窓辺に入り込んできたため、いつものように毛布を敷いてあげるとそこにいる猫の寝顔が春を待っている夢を見ているよう。

千原永世名人 「冬日向」と「毛布」は両方季語なので、季重なりというところと、三段切れなんじゃないかなと思います。
浜田 なるほど。これは梅沢さんは…。
梅沢永世名人 その通りです。これがなかったらもっと点数上だったんじゃないですかね。
浜田 「なかったら」というのはどういうことでしょう。
梅沢永世名人 いや、それは急に言われても(笑)。

夏井先生 
問題点は二人が語った通り(季重なりと三段切れ)。「冬日向」と「毛布」で季重なり。
今回はお題写真が毛布のため、「毛布」を主たる季語とすれば、添削はものすごく簡単な話。
「冬」の一字を消すだけ。
「日向なる」で上五を作る。
梅沢永世名人 あ、本当だ。
夏井先生 「なる」で繋がれば、三段切れのリズムが解消される。
これなら当然70点くらいは届く。

浜田 でも先生、4位で60点はなかなかですから。
夏井先生 そうなんですよ。久々の豊作ですね、今日はね。

●解説のポイント
季重なりと三段切れが問題
「毛布」を主たる季語として「冬」を消す
「日向なる」の上五でリズムも良くなる

添削後
日向 窓辺に毛布 猫の夢


◆最下位 凡人45点 若村麻由美
母を待つ 今日も感謝の 冬薔薇

梅沢永世名人 ん?

【本人談】
母が病院通いをしている時、冬なのに(家の庭に)黄色いバラの花がずっと咲き続けているのを嬉しいと思った。「薔薇も咲いてくれているし、母も帰って来てくれる」という思いを書いた。

梅沢永世名人 若村さん。
本人 はい。
梅沢永世名人 テーマが…。
本人 ふふっ、どこにいったのかですよね?
梅沢永世名人 そうです、なんでここに飛んでったんですか(笑)。

夏井先生 
まさに梅沢名人が指摘した点。
兼題写真からなぜこの句にたどり着いたのか。
発想を広げること自体は悪くないが、読み手としてどういう連想でここにいったのか、ある程度辿れないといきなり出現した感じになる。
テーマを横に置き、作品として見た時、勿体ないのは中七。
「今日も感謝も」は自分の気持ちの説明であり、俳句は説明することを嫌う。
中七を全て消してどういう言葉を入れられるか話を聞いていた。
母が病院通いをしているなら、それを入れた方が良い。
「通院の」として、「母待つ」の後に「庭」とすれば家で待っている感じが出る。
「庭の」としても良いし、「庭や」としても良い。
「庭の」なら1カットの映像になる。
切り替えなしで、庭の冬薔薇にカメラがいく。
「庭や」ならカットが切り替わって冬薔薇の薔薇のアップにポンと飛ぶ。
「の」「や」のどちらにするか作者の意図によって、自身が決めてほしい。
作者を見て前回の「ペッ!」の句から随分上手になったと改めて思った(笑)。

本人 ありがとうございます。「ペッ!」から良くなるのが今日の目標なので、良かったです。

●解説のポイント
兼題写真から連想で辿れない
「今日も感謝も」が自分の気持ちの説明
病院通いの情報を入れるべき
「庭の」「庭や」は作者自身で決めて

添削後
の 母待つの 冬薔薇』
の 母待つ 冬薔薇



★永世名人 ジュニアのお手本★

→<永世名人>・千原ジュニアは破竹の勢いで5回連続掲載決定。句集完成まで残り20句。
浜田 早く本出したいね。
千原永世名人 出したいです。出したいですね。

◆『吾に見えぬもの 見えておる 炬燵猫 千原ジュニア

梅沢永世名人 うん。

【本人談】
猫を飼ってた。何もないのに何か見えてる。何が見えているのか?と思ったことを詠んだつもり。

梅沢永世名人 素晴らしい。この季語を持ってきたところが本当に、これは良い俳句だ。
浜田 あはっ、そうですか。
浜田 何が良いのか全然言わへん(笑)。

■査定結果
永世名人31句目に掲載決定

理由:季語と真っ向勝負!

本人 (立ち上がって)よ~し、よしよし。ありがとうございます。
梅沢永世名人 良い俳句だもの。
(査定評後)
梅沢永世名人 私が言った通りです。
浜田 そんな言うてないやん。
本人 言うてませんやん。
梅沢永世名人 季語が良いって。音声さん言ったよね。
浜田 言ってない。みんな聞いてたけど、全然言ってないよ。
梅沢永世名人 この季語が実に調べに…。
浜田 言うてないって。
梅沢永世名人 音声さん言ったよね!

夏井先生 
季語と本当に真っ向勝負した。
一物仕立ては17音で季語のことだけを描写するなかなか難しい技。それに挑んでいることを褒めたい。
語順も良い。先に「炬燵猫」が出てくると、前半部の謎が無くなってしまう。
「吾に見えぬもの見えておる」とは一体何のことかと。
ホラーっぽい話になるのかと思うと「炬燵猫」が最後に出てくる。
猫とはこんなもの。何を見てるか分からないけど、ジーっと何かを見ている。
いかにも猫らしい表情をこの猫に視線だけ描写して詩にしてしまっている。
これはちゃんと褒めましょう。

浜田 おめでとうございます。掲載決定でございます。お見事でございました。
梅沢永世名人 凄いね。

●解説のポイント
季語と本当に真っ向勝負した一物仕立て
ホラー感の謎が季語で解ける語順も◎
いかにも猫らしい表情を視線の描写で詩にした

添削なし


★特別永世名人 梅沢富美男の締めの一句★

→<特別永世名人>・梅沢富美男は冬麗戦で16名中3位。
浜田 みんながこの「3位」をどう捉えてるかと。
梅沢永世名人 いやもうあれは1位だと今でも私思ってます。
浜田 いや3位です(笑)。それは先生が3位とつけてます。
梅沢永世名人 …はい、はい。

◆『可惜夜の 猫の温みの 布団かな 梅沢富美男
※「可惜夜(あたらよ)」は明けてしまうのが惜しいほどの素晴らしい夜。季語は「布団」。

【本人談】
猫は飼ったことがないが、犬の「ユメちゃん」という可愛い子がいる。その子がよく私の布団に入ってくる。そうすると、ユメちゃんの温もりや吐息を感じる。それを詠ませて頂いた。

千原永世名人 「可惜夜」でいいのかなと思います。
本人 何?
清水アナ えっ?
本人 調子づくんじゃないよ!(笑)
千原永世名人 すいません。いや、良いんですけど、いいのか…なんか(季語が)動く(※他の季語でも代替できる)気もするし。
本人 季語が動く? 冗談ポパイのほうれん草(笑)。
浜田 でた。そんなない言葉が。まあ、先生がどう判断されるかですね。

■査定結果
特別永世名人なのにガッカリ…

理由:格好つけたかったんだと思うけど

浜田 (自分の喉が)ゴクンってなったわ、今(笑)。
(査定評後)
本人 それはないだろうなっちゃん。今日は俳優仲間が3人いるんだよ。この2人(→風間・若村)とも共演してるんだ。俺の立場考えろ、えっ?

夏井先生 
私にとってあんたの立場はどうでもいいこと(笑)。
「可惜夜」は綺麗な日本語。
本人 そうよ。
夏井先生 どういう時に使うかと言うと、あなたと過ごした2人の可惜夜みたいな感じで、とても貴重なとても素晴らしい夜のこと。
本人 そうよ、(犬の)ユメちゃんと貴重な夜を…。
夏井先生 分かったから聞きなさい。
本人 はい(笑)。
夏井先生 あなたにとってユメちゃんとの夜は貴重かもしれないが、俳句として読むと「猫」「温み」「布団」ってめちゃくちゃベタ。
これがあなたにとって「可惜夜」なの?と(笑)。
「可惜夜」という言葉に対してとても失礼な使い方。
浜田 なるほど。
夏井先生 そういう風に思う。
これは題材を変えるわけにはいかないため、多少添削するとすれば「可惜夜の布団に猫の」とし、「温み」が不要。
「猫の温み」と言わない。
本人 消すんじゃねえ、温みを!(笑)
夏井先生 良いんだよ。
これもどうかと思うが、せめて「寝息」とすれば「猫」と「ネ」の韻は生まれる。
直してもつまんない句だな。
本人 なんだと!(→立ち上がってスーツのジャケットを脱ぎ捨て、それを浜田が蹴ってしまう)つまらない俳句って言い過ぎじゃないか!
夏井先生 つまらないものはつまらないです。

●解説のポイント
「猫」に対して「温み」「布団」がベタ
「可惜夜」の言葉に対して大変失礼な用法
せめて「寝息」として「ネ」の韻を踏む
添削してもつまらない

添削後
可惜夜の 布団猫の かな


浜田 すいません、いきます。せーのっ!ドン。
(シュレッダー演出)
梅沢永世名人 本当に何回も言うけどお前ら気をつけろよ!俺の唯一のヒット曲だぞ、「夢芝居」。こんな使い方あるか!
千原永世名人 冗談富美男のズッキーニ
梅沢永世名人 違う違う。「冗談ポパイ」だから。

★次回1/25の兼題は美容院です。


関連記事
スポンサーサイト



コメント

平場平均点63点超え

平場の1~3位が才能アリ、夏井先生が豊作というのも頷ける回となりました。なるべくなら各句の良いところを見つけながらコメントしたいです。

5位
夏井先生の「おウチde俳句くらぶ」では、兼題写真が提示されてその写真でありテーマを見て投句する体裁がとられていますが、句を送る際に、自分の句に対するコメントを一緒に送ることができます。
この句は「兼題写真から何でこのような句が生まれたか」、コメントが無いと理解に苦しむ句ですし、番組でのコメントを聞いても「猫と毛布はどこ行った?」となりました(毛布から母親へ発想が飛んだのかな、というのが私の想像力では限界です)。
句については、「感謝」こそ季語に委ねるべき部分でした。周囲の植物が枯れている中で咲いている冬の薔薇、きっと鮮やかで美しいものでしょう。詠み手の説明によれば黄色い薔薇が咲いていたということでしたが、別な色・ピンクの薔薇には「感謝」という花言葉があるので、句の中の薔薇はピンクだったのかと思ったりしました。

4位
4位で60点ですから、順位に対して点数が高いですね。
季重なりや三段切れを指摘されました。個人の直観に過ぎませんが、「冬日向」を歳時記で見つけても、「毛布」が季語だと気づかなかったのかな、という印象です。季語のうち、とくに生活季語には「え?これって季語なの?」というモノが結構多いですよね。冬なら、例えば障子、襖、絨毯、炭などなど・・・・・・この辺の、自分の身近にあるものを、季語と知らずに句に組み入れてしまった経験が結構あるので、自身の戒めにしたいなぁと思った所存です。

3位
「猫」、「いびき」、「日向ぼこ」。この辺の要素は近いですね。猫が日向ぼっこして寝てるのね、あるあるだね、と。
ここに、「老」、「父」という要素が加わるのです。
老いた猫のいびきが父のいびきと似ているというのですから、父も老いているのだろうと。日向ぼこをしつつ寝ている猫と父親の姿が浮かびます。この姿を想像したとき、猫や父に対して、詠み手や読み手はどうふるまうのでしょうか。

2位
鑑賞の時に季語「冬晴」と「パリの街並み」の掛け合わせが意外と曲者になる句。
パリの街並みと言えば、世界一美しい街並みともいわれます。この句も、「自分の思い描くすごく美しい街並みがあって、そこが冬晴で、そんな街で二匹の猫が寄り添っています」と取れます。絵画にできそうな美しさがあります。
「パリの街並み」が、ある都市の美しさを表現する一塊の抽象表現に見えてしまうのです。
例えば、日本の冬の天気。太平洋側は晴れの日が多く、日本海側は晴れの日が少ないと言われます。番組で「もしも都市名が江戸なら」みたいな話が出ましたが、江戸ならば、寒くも乾燥した晴れの日が多かったはずです。反対に、日本海側の県の内陸の地名となれば、特別豪雪地帯ともなりかねず、冬の晴れ間が大変貴重になります(例えば、二音なら秋田の「由利」、なんてのが浮かびました)。
パリはどうなのでしょうか。寒くもカラッと晴れた日が多いのか、曇りや雪の日が多いのか。これによって「冬晴れのパリ」で寄り添う二匹の猫の気分も、「やっと天気が良くなったから会える」といった気分になりそうです。

1位
詠嘆の「かな」というより、この「かな」は疑問だろうか?
ともあれ、猫の毛の柔さであり、安心しきって弛緩し、絨毯で寝ている猫の姿が浮かぶ句ではあります。飼い猫あるあるの姿を見た詠み手がいて、その素直な気持ちが出ているかと思いました。
ところで、詠み手が番組に初めて参加、きっと五七五という型に合わせて句を詠んだんだろうと思うけど、それに対して「もっと自由にあなたのリズムで」なんて言われたら、自分だったら混乱します。

ジュニア永世名人
平場1位の句への発言に対しては混乱と反感を覚えたが、こちらの句へのコメントには感心しました。
夏井先生は、適当な十二音に五音の季語を上か下につけると俳句が簡単にできますよ、と著書やライブで仰っていますが、俳句をやってるうちに、句の最後に季語を持っていくと、季語が動くのではないか、と思う経験をするのではないかと。
で、この句です。句そのものも良いと思いますが、先生が最後に季語を持ってくることの効果を言ってくださっている。
入門書以上のことをタダで学べるお得な句だと思います。

御大
十人十色だったか、冗談ポパイだったか、ともかく、御大の句集に収録されてた夏井先生との対談、それを見る限り、自分の知ったモノをすぐ使ってみたくなるという癖が表れた句だと思います。

この点、可惜夜を持ってきたのだけは褒めたいです。たぶん、最近、御大は可惜夜という語を知ったのかな、そんなことを思います。そういや、可惜くんという子に会っことがあるな。

いやぁ、御大の句によって、良い語句に会わせてくださいました、句へのコメントについては、他の方が書いている通りです。これ以上述べれば、死体を蹴り散らかすような事態となるんで・・・・・・


まったくもって、〆がなってないだけで、今回は良い回でした。

昨日のプレバト

初挑戦の3人(呂布カルマさん、新木優子さん、サルゴリラ児玉)が揃って才能アリを獲得し、ジュニアさんが6回連続の掲載決定を果たすなどといい、素晴らしい内容でしたね。

追記
これにより、今まで東さんと村上さんが持っていた連続掲載決定記録(5回連続)を越えましたね。

追記②
ストーンアートにおいて、才能アリだった通常挑戦者が1人もいませんでしたね。(内訳は1位が凡人、2位から最下位は才能ナシ)(俳句以外の部門で才能アリだった挑戦者が0人だったのは番組史上初の出来事。)

追記③
次回の放送で、2024年初の特待生昇格者が現れるので、とても楽しみです。

1位 呂布カルマ
これには本当にびっくりしたし上手い句。毛布と猫のもふもふ具合をこんな愉快に表現できるとは。流石ラッパーである。
「かな」は詠嘆というより、自問の終助詞(「○○かなぁ?」)として解釈すべきだろうか。尤も、「かな」を消した字足らずの添削がとても好きなのだが。再演に期待。

2位 新木
冬晴に映えるパリと、フランスの毛並みの猫が美しい句。とはいえ「街並み」が少し緩いので、ここを更に固有名詞にして場所を絞るのもありかと思った。
・冬晴の巴里のパサージュ猫二匹
・冬晴のシテ・デュ・ミディを猫二匹
(パサージュ→歩行者用の狭い通り
シテ・デュ・ミディ→モンマルトル付近の通り)

3位 サルゴリラ児玉
基本の型といい、俳句を下調べした形跡がきちんと感じられる句。
「日向ぼこ」と「猫」がどうしても有りがちになるのが1位になれなかった原因というほかないか……(「いびきは父似」で凡人抜け出せてはいると思うが……)

4位 風間
3位と逆に、俳句を学んでくうちに捻りすぎて難しいことやり過ぎたか、うっかりミス(恐らくこっち)したタイプの句。そもそも発想負け感も否めないが。
あと、本人の説明にあった「春を待つ」を活かす添削もありかなと思った。
・待春の窓辺に猫のすやすやと

最下位 若村
「毛布」から「病床の母」にまで発想するのはわからなくもないが、流石に今回は飛躍しすぎたか(猫ガン無視だし)。
句については「今日も感謝の」が完全に説明というのが全てだろう。

ジュニア永世名人
プレバト出演者のなかでも、一物仕立の上手さが段違いだと改めて思った。
普通の猫よりじっとしている「炬燵猫」だからこそ、見つめる行為への説得力を強く持つし、炬燵という安息の中でしか見えない何かがあるのかもしれないと思わせてくれる。

梅沢富美男特別永世名人
猫、温み、布団。
凡人ワードを重ねまくった今回は一目でダメだこりゃとなった(一応「かな」の使い方はまともになってたが)。俳句に収めるにはどうしても凡庸になるから短歌にして少しドラマを加えれば成立する…のか?
「可惜夜」使いたかっただけのズッキーニおじさんということで(笑)。

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

プロキオン

Author:プロキオン
俳号「白プロキオン」。全てのブログ記事を編集しています。
毎度閲覧いただきありがとうございます。時間があるときにでもどうぞ。
全俳句を掲載してほしいなどのリクエストはコメントしていただけると助かります。

ツイッターでは番組の放送予告などをツイートしています。以下リンクからどうぞ。
プロキオン
***
番組公式ツイッター
***
着流きるお氏(プレバト兼題で俳句を独自査定する若手俳人・ブログ編者とは無関係です)
***
夏井いつき氏(プレバト!!出演の俳人)

人気記事ランキング

↓訪問者数です