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【冬麗戦16傑】20240111 プレバト!!俳句紹介【大笑い🤣】

2024年1月11日放送 プレバト!! 俳句冬麗戦結果まとめ
年4回の改変期に選ばれし名人・特待生のみが参加を許される俳句タイトル戦。
冬の季節に行われる第7回冬麗戦で名人・特待生・才能アリ獲得者の面々が詠んだ俳句を紹介します。
※24日に全て更新しました。大変お待たせしました。

→結果一覧 →トーク集 →俳句詳細 →編集後記

※過去のタイトル戦結果などはこちらまたはブログカテゴリからどうぞ。

◇冬麗戦2024のルール
※予選は実施なし
・2023年に詠まれた全312句から最も優秀な16句を詠んだ16人(特待生以上12名・通常挑戦者4名)が選出
・前回金秋戦のシード権は適用なし
・出場の合否は事前に番組側が本人にカードを渡して通達
・通常挑戦者4名は特待生以上着席後、順番にお披露目
・ランキングシートへ着席でき、俳句が発表された上に解説・添削を受けられるのは上位10名のみ。
・下位6名は1位発表の段階で順位のみ発表(TVerでのみ俳句公開)。
【特典】
・優勝者に賞金30万円+トロフィー🏆 ※品川駅コンコースでの公開は今年はなし。



●お題:大笑い
大笑い

※順位クリックでリンク内移動します。
1位春風亭昇吉4級一月の笑いの外にひとりいたいちがつのわらいのそとにひとりいた
2位横尾渉(Kis-My-Ft2)永世名人残業の鍋焼M-1の出囃子ざんぎょうのなべやきえむわんのでばやし
3位梅沢富美男特別永世名人初笑い追い出す寄席のはね太鼓はつわらいおいだすよせのはねだいこ
4位村上健志(フルーツポンチ)永世名人爆笑や横隔膜に去年の揺ればくしょうやおうかくまくにこぞのゆれ
5位立川志らく名人7段福笑いのような祖父の、死に顔ふくわらいのようなそふのしにがお
6位川島如恵留
(Travis Japan)
通常挑戦者初旅のB席iPadにドリフはつたびのびーせきあいぱっどにどりふ
7位中田喜子名人9段盃の富士に一礼初笑さかずきのふじにいちれいはつわらい
8位森口瑤子名人7段「犯人は…」に続く客席のくつさめはんにんはにつづくきゃくせきのくっさめ
9位千原ジュニア永世名人笑ひ声洩るる交番注連飾わらいごえもるるこうばんしめかざり
10位安藤和津通常挑戦者妣の忌や遺言だもの牡蠣フライははのきやゆいごんだものかきふらい
▼11位以下は番組内で俳句未発表(TVerにて1週間限定公開⇒現在は終了)
11位本上まなみ4級ばればれの手品の父や冬座敷ばればれのてじなのちちやふゆざしき
12位こがけん
(おいでやすこが)
4級ゲラの子はゲラに育つや春隣げらのこはげらにそだつやはるどなり
13位かたせ梨乃通常挑戦者元日の『大仏の鼻』抜く女優がんじつのだいぶつのはなぬくじょゆう
14位水野真紀5級大笑ふ君は私似春間近おおわらうきみはわたしにはるまぢか
15位勝村政信5級墓前にてあなたと笑った冬の空ぼぜんにてあなたとわらったふゆのそら
16位えなこ通常挑戦者雪景色転んだあとの顔判子ゆきげしきころんだあとのかおはんこ
順位発表順:6位→5位→10位→7位→8位→2位→4位→9位→3位→(11位~16位)→1位

清水アナの俳句査定(プレバト!!公式Xより)
清水麻椰アナの俳句夏井先生評
ゴーグルの雪焼け はきと残りけり
凡人。(本人「うそ~!?」)後半いらんわ~。「雪焼けはゴーグル」で後は何でもやれるやろ。
(本人「え~!?今日自信あったんですけど」)いらん自信やったな。
(本人「ハハハハハ」)
<通算成績>:○2△12×0








●それでは順位別に見ていきます

1位◆『一月の 笑いの外に ひとりいた 春風亭昇吉

【本人談】
私は大学受験するときに浪人している。親戚の集まりでみんなが笑っている時、一人だけ勉強している時があり、それを詠んだ。

志らく名人 まあ良い句ですから、これから昇吉のことを師匠と呼ばなくちゃならない(笑)。
本人 ありがとうございます。
浜田 さあ惜しくも3位の梅沢さん、いかがでしたでしょうか。
梅沢永世名人 まあ、先生のお気に入りなんでしょ(笑)。
浜田 いやいや、あんたの句より良かったから1位なんです。
梅沢永世名人 お気に入りなんでしょ。
浜田 腹立つ。後で…メガネ割るぞ!(笑)

夏井先生 
俳句を選ぶのにお気に入りだとか何だとか。
梅沢永世名人 あ~ごめんなさいね! つい口が滑りました(笑)。
夏井先生 この句の良い所から褒めていきたい。
「一月」という季語は案外難しい。
「三月」「七月」など十二個ある。
気分が華やぐ・年が改まる時だからこそ、家族や友人の笑いの外にいる自分をかえって強く意識してしまう。
それが「一月」という季語の力にもなっている。
そして、面白いことに昇吉さんと志らくさんのお二人が、笑いの反対側から笑いを描こうとしていると。
これが落語家さんたちの発想として秀逸だと改めて思った。
みんな本当によく頑張って、良い作品が出て私はホッとしている。

添削なし


2位◆『残業の鍋焼 M-1の出囃子 横尾渉(Kis-My-Ft2)
※「M-1の出囃子」とはM-1の1stステージ登場時に流れるFatboy Slimの「Because We Can」の出だし部分。

千原永世名人 めちゃくちゃ良いですね。

【本人談】
残業している方が休憩中に鍋焼きを食べながらM-1見てみんなで笑っているというのを想像して書いた。

千原永世名人 これで2位か。
川島 ワクワクしました。出囃子って聞いたときに「わちゃわちゃしてるのかな?」と思った時、残業で鍋焼き食べてるんだという、その何かグッと陰と陽みたいな感じがすごく伝わってきて「さすが先輩だな」と思いました。
浜田 そんな風に言うときゃアカンもんね(笑)。

夏井先生 
句またがりの型。作者を見て分かるが、横尾さんが得意の型。
俳句としては材料が少し多めだが、破綻なくまとめているのは上手いと言わないといけない。
さらに「鍋焼き」「出囃子」という脚韻っぽいリズムもちゃんと考えている。
直しは要らない。

本人 ありがとうございます。
浜田 第2位。でも確かにこう発表する前みんなが「それはそれで悔しいな、第2位」っていうこれはね。
本人 そうなんです、あと1歩が悔しいですよね。

添削なし


3位◆『初笑い 追い出す寄席の はね太鼓 梅沢富美男

【本人談】
寄せ小屋を通り過ぎた時、お客さんが大笑いしながら出てくる。「昼の部終わったんだね」とその時、はね太鼓が「タンタカタン」と鳴ってた。この「追い出す寄席のはね太鼓」は、ご承知の方は「追い出す」はお客さんを追い出すようなはね太鼓の打ち方だから本来は要らない。ただ、マニアックな言葉だから「追い出す」まで書いた。はね太鼓は追い出す太鼓ってことになっている。余分に書いたとは思うが、それが気に入らないと言われるなら私ははねますよ(笑)。

志らく名人 「追い出し太鼓」「はね太鼓」。これ言葉の重なりだから…。
本人 だからね。
志らく名人 それは分かってるんですよ。
本人 だからね(笑)。私たちは知ってますよ。でも一般人の方は知らないんだ。これが気に入らないってんなら私ははねますよ(笑)。
浜田 何で2回言うた?何で同じこと2回?何やねん、それ腹立つ。

夏井先生 
テーマのど真ん中を真っ直ぐに書いた。語順も良い。
「初笑い」の後に「はね太鼓」が先に来ると「追い出す」が説明になるが、語順で得をしている。
寄"お帰りはこちらですよ"と寄席のお客の尻を叩くように。
トントコと叩く「はね太鼓」の弾む音の余韻が残り、太鼓の音に初笑の余韻がもう一回繰り返されて重なっていくよう。
特別なことをやろうとしていないが、1つの光景をとても上手く無理なくまとめたタイプの一句。
直しは要らない。

浜田 残念でした。梅沢さんが3位ってことに…。
かたせ ウフフフ。
浜田 (無言の梅沢名人が)こっちも見ない。
清水アナ ね、不機嫌になっちゃいましたね。
浜田 不機嫌になった(笑)。

添削なし


4位◆『爆笑や 横隔膜に 去年の揺れ 村上健志(フルーツポンチ)

【本人談】
1つの意味として、笑いながら年を越して、笑いはおさまったけどまだ横隔膜が揺れている。その揺れを起こした原因は去年(こぞ)にある。新年の季語だが、「去年」には物理的に去年だけでなく、1年を振り返る意味もあるため「去年沢山笑ったな」みたいな色んな解釈が出来たら良いなと。

浜田 「爆笑や」言うてる。爆笑なんてとれる?
千原永世名人 ねぇ。
本人 僕本業ではとったことないです、勿論(笑)。俳句ならもしかしたらと思ったんですけど。
梅沢永世名人 まぁまぁ、それは4位で仕方ないだろう。お前の上には俺がいるんだよ(笑)。

夏井先生 
難しい季語に挑戦した。
「去年(こぞ)」は「去年今年(こぞことし)」の傍題となる。
年が改まった後、去年という時間を振り返る意味合いもある。
新しい年になった瞬間にさっきまでの時間が去年になるという時間軸でもある。
1年という長さもあれば、瞬間という時間もある。
作り方としてとても難しい。
誰が挑戦したのかと思ったら、村上さんだったとしみじみ思っている。
手馴れが新しいことに挑戦している。
一時、村上さんは自分が失敗しないところで置きに行こうとする傾向が見られた。
浜田 だっせ!(笑)
夏井先生 この人の挑戦する意志、季語を大切にする点は私は大いに評価したい。
直しは要らない。

浜田 素晴らしい。
本人 1位ぐらい褒められてました。

添削なし


5位◆『福笑いのような 祖父の、死に顔 立川志らく

千原永世名人 
志らく節やな。

【本人談】
これは子どもの時に大好きな祖父が亡くなって初めて死に顔を見た。その時、何かお正月でおじいちゃんと一緒に遊んだ福笑いみたいな面白い顔だなと一瞬思った。だけども、子ども心にそんなことを思っちゃいけないという気持ちを出すためにあえて「祖父の、」と句読点を打って、「死に顔」と絞りだした。

昇吉 ちょっと正月の番組にしては陰気すぎるんじゃないかなと(笑)。そういう配慮が出来ないのかなって思いますけど。
千原永世名人 凄い微笑ましいよ。

夏井先生 
テーマ「大笑い」の対極にある死を持ち出してくる。
季語「福笑い」を比喩しているため、季語としての力は弱くなる。
ただ、祖父の人相を福笑いのような顔だとちゃんと映像化している。
作者が分かってのことだが、志らくさんはこういうことをやって下さるため、本当にこの人は表現者として面白いと改めて思った。
こんなものよう直しません(笑)。

清水アナ 言わしめた。
千原永世名人 これで5位?
本人 あとは昇吉(の順位)がどっちにいくかです(笑)。
昇吉 いや~ここは難しいですよね。

添削なし


6位◆『初旅のB席 iPadにドリフ 川島如恵留(Travis Japan)
※「大笑い」というお題から笑いが連想しやすいドリフターズに発想を飛ばした一句。

梅沢永世名人 なるほどね。

【本人談】
新幹線で移動することが結構ある。(3列シートの中央に座るため)A席・C席の人には申し訳ないと思いつつ、(iPadでドリフターズの過去の動画を見て)こらえながら笑っているという状況。

横尾永世名人 良い句ですよね。「B席」でどこに座っているかが分かる。これ僕が前にやったやつですね(→「夕虹のA席タイムラプスの街」)(笑)。
浜田 いやいや。そんなこと言わんで…。
横尾永世名人 僕のを参考にした。いい句ですよ。
浜田 いやいや…。

夏井先生 
句を読む時、その句にとって一番幸せな読み方を探ってあげるのが読者の誠実な態度。
この句の場合は「B席」がポイント。
なぜB席なのかを読み解く。
A席とC席に挟まれ、両側の方に遠慮はしながらだと「B席」で全部わかる。
「iPad」と「ドリフ」の相性がなかなか良い。
テーマ「大笑い」でドリフターズを出すのはベタになりがちな方向性だが、「iPad」を出すことで時代が交錯する。
今の若者がそれで笑っているという掛け合わせが非常に面白い効果を持っている。
非常に手馴れており、特待生以上の人だと本当に信じていた。
見事です、あなた。直しは要らない。

本人 ありがとうございます。
浜田 すげぇな。
本人 嬉しいです。

添削なし


7位◆『盃の 富士に一礼 初笑 中田喜子

かたせ 素敵~。

【本人談】
お正月の集まりで、吟醸酒をよそってくれたガラスのぐい飲み。お酒が注がれて、富士山の絵が浮かんできた。それがガラスの器に彫られている。思わず「お~、富士だ~!」と言ってお父さんが一礼するのを家族全員が見ていて、クスッと笑う感じの句。

村上永世名人 新年のおめでたさ・平和さが伝わって素晴らしい。だから、6(位)・7(位)と凄く良いんで、単純にレベルが高いなと…。
浜田 出た人みんなでしょ?それやったら5・6・7と言って下さい。なんで6・7と言って(笑)。なんか(5位の)志らくはんがなかったみたいな…。
志らく名人 そう、私今物凄いね、物凄い悲しい気分になってます(笑)。
村上永世名人 [笑いながら](5位は)特殊な俳句なんで…。

夏井先生 
殊更に奇をてらわない所によろしさがある。
「富士」のめでたさと「一礼」をする礼儀正しい感じがお正月の気分に寄り添っている。
テーマ「大笑い」からすると少し上品過ぎたかもしれないと思う。
ほのぼのとした好感の持てる作品だった。
直しは要らない。

千原永世名人 直しなし7位。

添削なし


8位◆『「犯人は…」に続く 客席のくつさめ 森口瑤子
※季語は「くっさめ」で"くしゃみ"のこと。

梅沢永世名人 なるほどね。

【本人談】
実際にあったこと。サスペンスの舞台を観に行って、「やっと犯人が分かる」とみんな身を乗り出して見てたら「犯人は…」と言った途端に客席から「ヘックション!」って凄いくしゃみが聞こえて、みんな笑いをこらえたという。

梅沢永世名人 これ、私の所もありました。去年、新歌舞伎座で。
浜田 あ、そうですか。
梅沢永世名人 「ご城代」「どうした?」って言ったらお客さんが「ヘックション!」ってやった。大爆笑でした。
浜田 なるほど。
梅沢永世名人 もうよく分かります。

夏井先生 
まさにエピソードを俳句にした。頑張っている。
「くつさめ」はくしゃみのことだが、大きな余韻のあるような嚏だと伝わるのも良い。
惜しいのは「に続く」が状況の説明になっている。
ここが本当に勿体ない。
この後に犯人の名前が出るぞという小さな時間をここに作れば良い。
例えば「『犯人は…』の静黙(せいもく)」としてみる。
沈黙だと「沈」が重い。
そして、わざと□(スペース)を空けて書くと、静黙の後の1マスが効果的になる。
先ほど「、」を上手に使う志らくさんの句にあったが、特殊なケースだがやりようによってはテクニックの1つになる。
エピソードトークをここまで書いて季語を立ててるのは褒めてよいと思う。

添削後
「犯人は…」の客席のくつさめ


9位◆『笑ひ声 洩るる交番 注連飾 千原ジュニア

【本人談】
普段は警察官の方が声出して笑うことはないと思う。お正月のめちゃくちゃ平和な瞬間を詠んだつもりだった。はぁ…(笑)。

勝村 先ほどジュニア君もおっしゃってましたけど、交番は笑い声が漏れることはほとんどないじゃないですか。
浜田 確かに。
勝村 このお正月の幸せな雰囲気、飾ってるときについつい笑いが漏れたっていうのがよく分かりますね。
本人 実際に(東京世田谷区)経堂の派出所から笑い声が凄い聞こえてきたと俳優さんが言ってはった。えらい派出所からこんな笑い声が聞こえてて何やろう?と思ったら、警察官が囲んだ真ん中に(千原)せいじがめっちゃ喋ってたんです(笑)。それを思い出して、それを詠んだんですよ。
浜田 せいじは何をしてんねん!
梅沢永世名人 テーマにちょっと足らなかったかな。「大笑い」というところ。
本人 「洩るる」が…。
梅沢永世名人 「洩るる」が余分だったんです。私が気に入らないの「洩るる」(笑)。
本人 (「めるる」のようなイントネーションで)洩るる?(笑)
村上永世名人 キャラクターみたいに言わないで下さい。

夏井先生 
良い光景を切り取っている。
交番に注連飾りが飾られていて、交番の前を通りかかると笑い声がしている。
句材の切り取り方がとても良いと思う。
注連飾りという新年の季語も主役にしようとする意志がある。
直すとすれば梅沢名人と同じく「洩るる」だと思う。
ただ、作者がこういうニュアンスで描こうとしているため、これ自体が悪いわけではない。
順位をつける前提で考えると、「大笑い」に対して多少「洩るる」が損をした。
ただ、ここに作者の感動があるため、書いてあることは尊重すべきだと思う。
作者の意図を反らすわけにはいかず、句としては成立しているため、直さない。
順位として「大笑い」で損をした。
本人 あぁ~、洩るる(⤵)…(笑)。

添削なし


10位◆『妣の忌や 遺言だもの 牡蠣フライ 安藤和津

【本人談】
母が十何年も認知症を患っていて、在宅介護をしていたが、本当に食いしん坊だった。三回忌の時、母の好きだった牡蠣フライをみんなで食べて話しようよと、みんなで本当に大笑いして凄く良い送り方ができたなという私の気持ちの句。

梅沢永世名人 惜しいですね。あの「妣(はは)」のあの漢字ね。あれ亡くなった母なんですよ。そうすると「忌や」っていうのが要らないんですよ。
本人 あ、そっか。
梅沢永世名人 「母」をあれを書いときゃ、もっと上にいったかもしれません。
本人 そっか~。
梅沢永世名人 惜しいことなさった。
本人 「プレバト!!」で観たと思うんです。この「妣」、亡くなった母親の字。それを知ったかぶりして書いたのがいけなかったですね。
梅沢永世名人 それがいけなかったと思います。これを書くんだったら「忌」が要らないんです。

夏井先生 
中七下五のフレーズが愉快。「遺言だもの牡蠣フライ」と。
口に出したら何回でも言ってしまいそう。
この調べが俳句では大事。
惜しい所はおっちゃんの指摘の通り(「妣」では亡くなっているため「忌」と重複する)。
「母の忌や」で良い。
さらに「母一周忌」「母三回忌」とも出来る。
「母の通夜」なら悲しみが強く出るケースに。
"なぜ通夜でカキフライなのかと。遺言なのよ"と。
どれぐらいの時間の忌かを書くことで悲しみの種類が変わってくる。
意表を突きつつもリアリティーがある。
「カキフライ」のリアリティーは実体験だからこそのもの。

本人 俳句って歳がいってもいくらでも前進できる素晴らしいものだと思って、宝にします。頑張ります。

添削後
の忌や 遺言だもの 牡蠣フライ』
 遺言だもの 牡蠣フライ


※以下、番組内では発表されなかった11位以下の俳句
※TVerでナレーションによる句の説明に加え、解説ボードにまとめて6句を貼りだして先生による簡易解説。

11位◆『ばればれの 手品の父や 冬座敷 本上まなみ
※父親が手品を披露するが、上手くいかない様子を詠んだ一句。

夏井先生 
「冬座敷」という季語がちょっと寂しい。
「ばればれの手品の父やお正月」など明るいのにするだけでも随分笑いの質が変わってくるかなと。
ちょっと大人しくまとめ過ぎたと思う。

添削後
ばればれの 手品の父や 


12位◆『ゲラの子は ゲラに育つや 春隣 こがけん(おいでやすこが)
※自分と同じように笑う息子を詠んだ一句。

夏井先生 
「ゲラ」は造語かもしれない。
分かると言えば分かるが、そこが勿体ない。
私なら「大笑」の横に「げら」とルビを打って、「大笑の子は大笑や春隣のげらげら」とげらを使い切ってしまうと。
そういう使い方もあって良いかと。
この句は素材がとても面白いので、将来性がありそうな感じはする。

添削後
笑(げら)の子は笑(げら)や 春隣の


13位◆『元日の 『大仏の鼻』 抜く女優 かたせ梨乃
※東大寺にある柱の穴から女優が出てきた時の様子を表した一句。

夏井先生 
これは色んなエピソードを一句にまとめようとして少し破綻したという感じ。
面白かったという気持ちは分かるが、「女優」を諦めて大仏の鼻を"抜けた"とか"抜けられなかった"とし、下五に「お元日」の形で持ってくるとめでたさも出てくると思う。

添削後
大仏の鼻 元日


14位◆『大笑ふ 君は私似 春間近 水野真紀
※息子の笑う姿を見て、自分に似ていると感じた時の一句。

夏井先生 
多分、私に似ている子どもさんかなと作者が分かってから思うが、詩歌の世界で「君」は恋愛の対象に読まれがちになるため、そこは気を付けたい。
"君は私に似ております。春の間近な大笑いですよ"と展開しても良いかなと思う。
一番気になったのは、「大笑ひ」という名詞を「大笑ふ」という動詞に使っている点。
これが一番気になったというところ。

添削後
君は私似 春大笑


15位◆『墓前にて あなたと笑った 冬の空 勝村政信
※大切な人のお墓参りをした時の一句。

夏井先生 
これは「あなた」が誰なのかという範囲が広すぎて、読みが絞り込めない。
作者に「あなた」が誰なのかを聞くことが出来ればアドバイスも出来る。
スタッフ この句は原田芳雄さんのことを詠んだ句。
夏井先生 そうなんですか。
だとしたら、「原田芳雄の墓前にて」と中七下五に持ってくると、原田芳雄という俳優と作者との関係というところから読みを深めていくことが出来るかもしれない。

添削後
冬空に笑 の墓前にて


16位◆『雪景色 転んだあとの 顔判子 えなこ
※雪道で転び、顔の痕がついた様子を詠んだ一句。

夏井先生 
最後の「顔判子」はご本人として工夫して気に入っていると思うが、そこが勿体ない。
比喩として精度がゆるい感じ。
例えば、「雪にわたしの顔の痕」とすれば、全体の内容が中七下五で入る。
そうすれば、上五で色々やれる。
例えば「失恋や雪にわたしの顔の痕」なら失恋した子が雪にバスっとやっていると物語が色々広がっていく。
俳句の技を少し覚えると楽になると思う。

添削後
 雪の 顔の


浜田 はい、ありがとうございます。というわけで。
清水アナ 2024年冬麗戦を制した春風亭昇吉さんには、賞金30万円とトロフィーが贈呈されます。
浜田 は~い、さぁ2024年冬麗戦優勝は春風亭昇吉さんでございました。おめでとう!
昇吉 ありがとうございます。

★次回1/18の兼題は「毛布の猫」です。



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コメント

私もそのまんま名無しさんと同じく、御大が一位でいいのでは?と思いました。
昇吉さんのもいいのだけれど、やはり年始特番で、しかも、大笑いがお題であるならば、なおさら御大の句が相応しいかと。
気に入られているかどうかはともかくとして、御大は残念でした。
横尾さんの句も、二位かなぁ。
作りはとてもうまいけど。

やっと見れました

録り溜めた正月番組や、色鉛筆やスプレーアートと細切れにして見ていて、やっと冬麗戦を見れました。

10位 安藤さん
・妣の一点がもったいない。お母さん、牡蠣フライ好きだったんだね、と一読で分かるし、兼題を考えると亡くなってからしばらく経った命日にお母さんのエピソードを笑いつつ話している光景が浮かぶ。

9位 ジュニアさん
・交番の前を通りかかった人が、中から笑い声が洩れ聞こえた、なんだと思ったら注連飾が交番にかかっている。そんな風景だろう。
・笑いの外に身を置いている点、損だったと思う。

8位 森口さん
・一見して「続く」が説明的。笑いが緊張と緩和の作用だとしたら、緊張が一気にほぐれてしまう「くっさめ」、シチュエーション的に、これは笑う。

7位 中田さん
・盃に描かれた富士山に一礼して、初笑が起きた、という状況として読むか、神棚に富士山の描かれた盃をあげて、ここで切って、初笑との衝撃を楽しむか。
・何にしてもきれいな句で、大笑いというより上品な笑い。

6位 川島さん
・新幹線のB席を思い浮かべた。3人掛けの真ん中の席。一人旅なら意図的にこの席に座るか?と考えると、多分A・C席に連れがいるのだろう。連れでなかったら、iPadで動画を見るのはA・C席の人に迷惑だろうし・・・と思ったら本人のコメントは申し訳ないと思っているのかと。

5位 志らくさん
・季語が比喩になっているが、福笑いがしっかり思い浮かぶ。どんなぐちゃぐちゃな顔のじいさんだ、と。
・と思ったら、読点で間が置かれて字足らずで「死に顔」と。一気に引き締められる展開。大笑いというテーマの、逆に向かった展開で、笑いと別な感情(ここでは哀しみか?)が、紙一重だと思い知らされる。

4位 村上さん
・爆笑を詠嘆。ものすごく爆笑したのだろう。横隔膜には去年の揺れが残っている。当然、爆笑を「取る」のではなく、自分が爆笑した句だが、「爆笑なんか取れるか」という浜田さんのコメントは芸人的視点で面白くもあった。
・ご本人の「昨年沢山笑った」という振り返りについては、「横隔膜『に』」だと、「に」のために、「揺れ」が今現在横隔膜で起きている現象ととれるので、「横隔膜『の』」と少し突き放した・客観的な感じを与える助詞を選択しないといけないのではないだろうか。

3位 御大
・基本的な五七五の型と大笑いに対して正面から向き合った点ではこの句が一位でもいいのだろうと。
・なお、私、この方を「御大」といつも記入しているけど、ONTAIだと5回の打鍵で済むけど、UMEZAWASANだと10回も打鍵する必要があるからです。

2位 横尾さん
・頭で作って韻律が良いというテクニック的なものだけで2位として選ばれた感じがする句。横尾さんの得意な対句表現の是非はともかくも。
・この句、いまいち現実味がない。M-1が日曜開催なことを考えると、「休日に残業て」とそれでアウトになる人もいるだろう。私は日曜に休んだことはほぼないですが。
・日曜のハードルを越えたとしても、残業したことがある:〇。残業時に何か食べたことがある:〇。残業時に鍋焼きうどんを食べたことがある:×、という人が多い気がします。鍋焼きうどんを作って食べるほどじっくり腰を据えて残業なんかしたくありません。せいぜいカップラーメンですかね。
・まぁ、残業時に鍋焼きうどんを食べたことがある人がいるかもしれないけど、詠み手が横尾さんだもんなぁ。かえって、芸能人なら「出番待ち」とか「朝待ち」とかといった方がリアリティがあるかなぁ。

1位 昇吉さん
・今回優勝はしたが、どこか既視感を覚えた。というのも昇吉さんは過去に「三月の空に託せるものがない」という句があるからだ。
・でも、よく正月でなく一月を良く持ってきたと思う。もし正月としたなら、喪中かなんかか?と思われもする。一月と言われると松の内から寒中、要は末日までという長い期間を思う。
詠み手は一月中ずっと笑いとは縁がない生活。それがどんな人なのかと思うと、浪人生と本人談。なるほどなぁと。そして、ふと思った時、推薦入試の合格発表が1月にある学校もあるから、推薦を落ちた人にも思えてきたりもする。
・笑いへの発想について夏井先生は褒めていたけど、それこそ新年一発目のスペシャル版だから、もっと王道な笑いの句が一位でもよかったのでは?とも思ったりもしたが、この句、二三度読み返すと三月の句と同様記憶に焼き付いてしまうくらい力量はあるな、と。
・昇吉さん、いっそ〇月を季語にした句を十二か月分発表してみたらどうだろう。

更新お疲れ様です

2位 横尾永世名人
まず披露された時に韻律がいいなぁと感じたのもそうですが、要素が多いように見えて意外とこじんまりしており、鍋焼の温かさ、香り、味が来て、そしてM-1。その「出囃子」に注目することであの曲が流れる。からのテレビ画面。五感をフルに活用した句だと思います。
まあ確かにM-1は日曜開催なのでこんな日に鍋焼食うまで残業とはなんぞやとは思いますが、そこは野暮ということでw

1位 昇吉さん
披露された時にザクッと刀で斬られたような衝撃を受けました。
昇吉さんは大学浪人時代のことと言いましたが、自分は引きこもりの人だと感じました。深く考えると犬山さんのようなコラムニストや漫画家さんが正月返上で原稿を書いていたりとも読めます。
一月の笑い、新年で幸せな笑いに1人混じれない孤独感、寂しさ。だがそれが皮肉にも「一月」と言う物を引き立てる。滋味深い句でした。

昇吉さんと志らく名人の句について夏井先生が言った「笑いの反対側から笑いを描こうとしている」という言葉。
落語というものは滑稽噺だけでなく人情噺もあり、時に悲しかったり切ない話もあるが、そこに人間の面白さがある。
「寂しい」と「楽しい」、「悲しい」と「面白い」は正反対のようで実は隣り合わせなのかもしれない。
そんなちょっと哲学的な事も考えさせられる興味深いタイトル戦と感じました。

昨日のプレバト

昇吉さんが永世名人たちを押しのけて初優勝を果たし、川島くんと安藤さんが段位なしながらも10位以内にランクインするなどといい、大波乱の連発でしたね。
っていうか、2023年に特待生に昇格した挑戦者全員(本上さん、こがけん、水野さん、勝村さん)が11位以下って、どうなってんの!?

追記
春の肖像画がシルエットの状態になっていましたね。(現在、フジモンは出演出来ないため)

今大会も中々見応えがあった。

優勝 昇吉
初優勝おめでとうございます。
「一月」の情報量を最大限に引き出し、賑やかさと自分の寂しさを盛り込んだ素晴らしい表現力。そしてこのような「大笑い」の描きかたは自分には出てこなかったのでひたすら感心した。

2位 横尾
個人的に「これ2位かぁ?」という句。
また対句かよというのは置いといて、光景に現実味が無くて感情移入しにくい一句だった。あと「鍋焼」は「鍋焼きうどん」の略でもあるけど本来はうどんの要素が無い鍋料理のことであるため、季語の捉え方が少し甘いようにも思う。

3位 梅沢
またしても優勝を逃したものの、太鼓の臨場感が素晴らしく、数々の笑いも聞こえてくる句。今回はどうか気を落とさないでと思う。

4位 村上
半径1mの俳人、完全復活。
「大笑い」で声や腹にいかず、横隔膜に視点を向けるのが流石であるし、過ぎ去った年の重みがある。ちょっとグロテスクさがあるのもまた村上らしい。

5位 志らく
新年の季語「福笑い」が比喩になっているものの、無季俳句と言い通せるくらいにドラマのある句。
最後を「死に顔よ」とせずに読点を置く変則的な字足らずにしたことで読者へ空白を持たせ、死に顔が鮮明に見えてくる。

6位 ノエル
野外でもドリフターズが気軽に見られるようになった現代だからこその句。初旅への景気づけを感じる。
個人的には、B席で鑑賞している人を眺めている客(つまりA席orC席)と読んでも面白いと思った。

7位 中田
句としては文句つけようがないものの、綺麗にまとまり過ぎたのが若干今回の兼題で損をした。
自分は本物の「富士」が盃に写ったのかと一瞬読んだが、流石に現実味がないか。

8位 森口
「くつさめ」の後の観客の爆笑が容易に浮かんでくる。句材がとても面白かっただけに「に続く」の説明くささで大きく順位を落としたのが本っ当に勿体ない。

9位 ジュニア
これも句としては完成しているものの、「洩るる」に寂しさが出すぎて兼題から外れてしまった。「注連飾り」が兼題だったら間違いなく上位だろうが、この辺りの順位付けは審査員によって大きく変わるところのようにも思う。

10位 安藤
既に亡くなっている「妣」と「忌」の重複が諄いものの、これも非常に面白い句材。牡蠣フライなんて贅沢な飯を忌日に食わせてくれるなんて、良いお母様だったんだなあ(?)
あと、三段切れっぽく見えるのも難点か。

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