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20231130 プレバト!!俳句紹介【万国旗】

2023年11月30日放送 プレバト!!
出演者が詠んだ俳句を紹介します。
※5日未明に全て更新しました。お待たせいたしました。
【番組公式】X(旧Twitter)/インスタグラム/TVer(ティーバー)
夏井いつき俳句チャンネル/⇒YouTubeまとめ記事

挑戦者→森迫永依[15],森口瑤子[44],村上健志[95] ※数字は挑戦回数

●お題:万国旗
万国旗
※放送日が大阪万博500日前。ダウンタウンがアンバサダーを務める。

清水アナの俳句査定(プレバト!!公式Xより)
清水麻椰アナの俳句夏井先生評
便座冷たし世界地図睨む夜
ギリギリ凡人。これは「世界地図」からだよ。(本人「え~、そうなんですか?」)惜しいね~。69点!
<通算成績>:○2△8×0

※番号クリックでリンク内移動します。
12級へ1ランク昇格森迫永依
万国旗小春の影を落としけりばんこくきこはるのかげをおとしけり
2名人7段で現状維持森口瑤子
冬虹のかけらとなった万国旗ふゆにじのかけらとなったばんこくき
3永世名人33句で掲載ボツ村上健志
(フルーツポンチ)
万国旗隠し持つ手の如き鵠ばんこくきかくしもつてのごときくぐい
→編集後記

夏井先生 みんな偉いです。自分の現状に甘えないで、より先を目指している。ただチャレンジしたという事実だけで終わった句もありました。

★特待生昇格試験★

◆『万国旗 小春の影を 落としけり 森迫永依
※「小春」は本格的な冬の前の春のような陽気のこと。

【本人談】
「万国旗」で思い浮かべたのは和平・心が暖かくて穏やかになるようなイメージ。地面に見下すと、万国旗の形の影が何となく小春のように暖かく映ると思う。

村上永世名人 「小春の影」って言い方が凄く良いなって。ただ「影」といえば「落としけり」が無くても影にはなるので、そこがどうなるかというところになります。

★評価ポイント
下五「落としけり」の表現の是非

■査定結果
2級へ1ランク昇格

理由:よく勉強してますね

夏井先生 
「小春の影」の言い方が良いという意見に同感する。
「影」であって「落としけり」と持ってくる。
私がどう読んだかというと、平和の象徴のような万国旗が影を落としている光景に心を惹かれたということは、ひょっとしたら今の世界情勢で起こっている様々な出来事が心をよぎったから「落としけり」がこの句にとっては必要なのではないか。
これは「けり」を正しく使えているのを褒めたいと思う。
万国旗の小春の影はずっとそこにあったが、今自分がハッと気づいたと。
そういう感動が「けり」。
ちゃんと勉強した上で使っていると思う。

浜田 え、森迫さんはこの「けり」を今仰った通りに。なんか、調子に乗ってこんな顔してたけど。
本人 なんか今日アタリが強いですね(笑)。
村上永世名人 平場がいないから。
本人 厳しい。

●解説のポイント
「小春の影」が良い
平和の象徴のような万国旗
今の世界情勢の出来事に心がよぎった
「落としけり」がこの句に必要と判断できる
「けり」を正しく使えている
ずっとあった光景に自分がハッと気づいた
ちゃんと勉強した上で使っている

添削なし


◆『冬虹の かけらとなった 万国旗 森口瑤子

【本人談】
凄く冬に出る虹が大好き。褪せているような万国旗が結構沢山あり、冬の虹とリンクして吸い取られてしまったかのような。

村上永世名人 もうこれはもう詩だ。
浜田 …はぁ?
村上永世名人 これはもうホントにポエ口(ぐち)さん。
浜田 ん?

★評価ポイント
中七「かけらとなった」の表現の是非

■査定結果
名人7段で現状維持

理由:ちょっとぼんやりしている

夏井先生 
イメージはとても美しい。
「冬虹」と「万国旗」の取り合わせが詩としての要素がいっぱいある。
読んだ時に消化不良になったのが「かけらとなった」。
「冬虹」(※冬の雨のあとに出る虹)は今にも消えそうな虹のイメージ。
「冬の虹」が「かけら」となり「万国旗」になっていったとき、読み手は色彩のイメージを消化しきれない。
何となく綺麗だけれどで終わってしまう。
かけらに硬い感じがするため「冬虹に溶けて」くらいが読み手の脳に分かりやすい。
さらに、「万国旗の」の後に「残像」でさらに薄くなる言い方になる。
あなたの発想と感覚が素晴らしいため、これをまだいくつか作ってみられたら良いと思う。
ホントに素敵な詩をお持ちの方だと思う。

本人 ありがとうございます。

●解説のポイント
イメージはとても美しい
「冬虹」「万国旗」の取り合わせに詩の要素
消化不良になる「かけらとなった」
「冬虹」が今にも消えそうな虹のイメージ
色彩のイメージを消化できず何となく綺麗で終わる
硬い感じを「溶けて」に
「残像」でさらに薄くなる言い方に

添削後
冬虹 万国旗の


村上永世名人 もう~最近街では~。
浜田 はい。
村上永世名人 「プレバト!!観てます」じゃなくて、「句集早く完成させてください」に声が変わったんですよ。
浜田 あらら、ホンマ?
村上永世名人 「梅沢さんのは買わないけど、私のは買います」という(笑)。
浜田 知らんで、お前。
村上永世名人 今日いないから何でもありです。
浜田 オンエア観るで、また。

◆『万国旗 隠し持つ手の如き鵠 村上健志(フルーツポンチ)
※「鵠」は「白鳥」の別名。

【本人談】
手からスルスルと万国旗が出てくる手品がある。出す前の手、ただの手と万国旗を隠す手は何となく美しさが違うなと。白鳥も飛び立つ時の華やかさが、万国旗を出す手品の手と同じ美しさがあるのではないかという。

本人 先生、届け~!

■査定結果
永世名人33句で掲載ボツ

理由:ちょっと逃げた?

本人 全く逃げてないです。どういうことですか?

夏井先生
作者の意図が少し読み取りにくい所があるが、何かを表現したいという核がこの句にはハッキリあるため、物凄く興味を持った。
「逃げた?」と言っているのは「鵠」の部分。
「白鳥」のことだというのは分かってやっている。
浜田 白鳥と言えよ。
夏井先生 万国旗に対してはやはり「白鳥」と入れたい。
浜田 ほら。
夏井先生 入れたくないですか?
本人 (不貞腐れて)はい。
夏井先生 だってこれが「白」でないと「万国旗」も活きない。
"あ、ひよりやがったな"と思った。
手を入れる。「隠す」よりも「抱く」で「か」で比喩だといえる。
白鳥はしっかり書く。羽ばたいたときの動作が万国旗のイメージに合う。
「羽撃(はたたき)」とすれば、あなたの言いたいことにかなり近づく。
悪いけど、この句に相当時間がかかった。
かかった時間は私にとっては、素敵な楽しい時間だったため、一応作者にありがとうと伝えたいと思う。

●解説のポイント
作者の意図が少し読み取りにくい
詩の核がこの句にはハッキリある
「逃げた」のは「鵠」で「白鳥」にすべき
「白」でないと「万国旗」も活きない
「隠す」よりも「抱くか」で比喩に
羽ばたいたときの動作が万国旗のイメージに
「羽撃(はたたき)」に変える
添削を考えるのは素敵な時間だった

添削後
万国旗 


浜田 まあ、取り合えずボツにさせて頂きますんで申し訳ございません。
本人 チャレンジした結果なんであんまりやめてほしいな。
浜田 知らんよ。せぇーの、ドン。
(シュレッダー演出)
清水アナ 5回連続掲載決定でしたからね。
浜田 そうか、調子良かったんやな。

★次回12/7の兼題は「お弁当」です。


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コメント

森迫さん
万国旗(は)、冬でも暖かな日「の」影を落としていたのだなあ、といま気づいた

小春の影というフレーズ。ステキ。
暖かなイメージに、影、落とすといった負の意味も込められる語句を組み合わせることで、確かにどこか不穏な世界情勢を思わせる句となった。

でも、こうも思う。
解釈において鉤括弧書きしたが、助詞「の」は他にも「に」とか「へ」といった選択肢がある。
例えば「に」だと、よりメッセージ性であり詠み手の現代への捉え方であり思想が明確になるだろう。というか、東国原氏あたりが出演してたら、たぶん「に」としたと思える。試しに「に」をいれて解釈すると

万国旗(が)小春「に」影を落としているのだなあ、といま気づいた

という句になる。

助詞ひとつで大変な違いだ。
「の」を選択することで、思想や政治とは距離を置く句となったと思う。
さらっと選んだのか、悩んで置いたのか、気になる一文字だった。

森口名人
時雨の後に冬の虹を見ることがあるが、実際に見るとすぐ消えはするがくっきりとしていることも多い。
欠片となると散る感じだが、すぐ消える(溶ける)というような添削だったか。

村上永世名人
万国旗を隠し持つ(マジシャンの)手のような鵠(白鳥)

このように解釈を書いてみると、果たして白鳥が羽ばたいてるのか水面にいるのか判別がつかない。羽ばたきを表したいならやはり、羽ばたきという単語はいると思えた。

この上で添削句を見ると

万国旗を抱いているのか(のような)、白鳥の羽ばたきは

となる。後はこの比喩を受け入れられるかどうか、読み手次第になる。

昨日のプレバト

森迫さんが2級に昇格し、村上さんの句でボツになりながらも添削を考えるのに素敵な時間だったと称賛されるといい、とても素晴らしい内容でしたね。

追記
もし今回の村上さんの句が掲載決定だったら、東さんの連続掲載記録を更新していましたね。

追記②
次回の放送でこがけんが初の昇格試験に挑戦するので、これもまた楽しみですね。

森迫3級
今回も勤勉を感じられた。暖かなイメージの季語「小春」に「影」を合わせる感覚がまず素晴らしい。
気温は暖かくとも、万国旗(世界)に影が落ちているという冬の只中にいる。そして春を待ち望んでいる。そんな悲喜入り交じった感情を「けり」という詠嘆が受け止めている。
今までに無い森迫を感じられて良かった。

森口6段
今回も口語的用法が光っていた。
しかし「かけら」がぼやかしたワードなほか、色の薄めな「冬の虹」に対して「万国旗」という更にカラフルなものを取り合わせたことで色彩感覚が過多&季語が負けるという結果に。
とはいえ「万国旗の残像」もなんかしっくりこない。ブラッシュアップに挑み甲斐のありそうな句だ。

村上永世名人
「白鳥の羽は手品の万国旗を仕込んでいるようだ」という比喩の独自性だけに終わってしまったという印象(村上は擬人化をあまりやらないので、チャレンジ句なのは間違いないだろうが)。
特に「鵠」は「万国旗」との色彩的な対比を出すためにも「白鳥」にするべきであった。村上は他にも「額の花」「いぼむしり」など古い季語の言い回しで何度か失敗しているため「逃げた」という評はその意味もあるかもしれない。

清水アナ
トイレに世界地図をかけてあるのだろうか。原句だとやはり世界地図が目立ち過ぎているのが惜しい。
同じ句跨りでも
「世界地図を睨む冷たき便座にて」
「世界地図を睨む寒夜の便座にて」
などのほうが冷たさが活きただろう。

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