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20230824 プレバト!!俳句紹介【アウトドアのカレ-】

2023年8月24日放送 プレバト!!
出演者が詠んだ俳句を紹介します。
※28日に全て更新しました(私用で速報版記事を掲出できないため、番組中に暫定版記事を投稿致しました)。大変お待たせしまして、申し訳ございません。そのまんま名無し様、匿名希望様、S.K様、毎度コメント投稿いただき、誠にありがとうございます。

→プレバト!! 公式X(旧Twitter)/公式インスタグラム

挑戦者→荒川(エルフ)[初],えなこ[初],武田真治[3],IKKO[5],<2級>北山宏光(Kis-My-Ft2)[51],<永世名人>千原ジュニア[99],<特別永世名人>梅沢富美男[201] ※数字は挑戦回数

●お題:アウトドアのカレー
アウトドアのカレー

🔷挑戦者語録
えなこ初挑戦※古着リメイク査定などで活躍。世界に日本文化の魅力を伝えるクールジャパン・アンバサダーを務めるため、絶対に才能ナシは避けたい。
荒川初挑戦※コンビのネタ作り担当。書籍も出版するなど文才に自信がある。消しゴムはんこ挑戦の相方「はる」と出演。
武田真治△1×1※前回は最下位だったがリベンジのチャンス。
IKKO○2△1※ここ2回連続才能アリで、昨年冬麗戦にも出場。「絶対に才能アリになりたい」と並々ならぬ気合で臨む。
★ランキングシートの分布は才能アリ3名、才能ナシ1名

※番号クリックでリンク内移動します。
1才能アリ1位71点えなこ
残暑の夜誰も洗わぬカレー鍋ざんしょのよだれもあらわぬかれーなべ
2才能アリ2位70点武田真治
青空の炊事遠足しゃばカレーあおぞらのすいじえんそくしゃばかれー
3才能アリ3位70点IKKO
寸胴に溶かすカレー粉秋の蝉ずんどうにとかすかれーこあきのせみ
4才能ナシ4位10点荒川(エルフ)秋涼し銀に口紅底フィルムあきすずしぎんにくちべにそこふぃるむ
51級へ1ランク昇格北山宏光
(Kis-My-Ft2)
秋晴や焦げ石に米粒一つあきばれやこげいしにこめつぶひとつ
6永世名人27句目に
掲載決定
千原ジュニア
山雀の高音竹皿のカレーやまがらのこうおんたけざらのかれー
7特別永世名人
7句目のお見事!
梅沢富美男
芋煮ゆる紙の器の頼りなくいもにゆるかみのうつわのたよりなく
順位発表順:3位→2位→最下位→1位
→編集後記



●それでは順位別に見ていきます

◆1位 才能アリ71点 えなこ
残暑の夜 誰も洗わぬ カレー鍋

梅沢永世名人 なるほど。

【本人談】
友達とたまにバーベキューに行くが、カレーも作る。楽しくてワイワイ盛り上がっていて、洗い物を誰もやらない。盛り上がった楽しさもあるが、洗い物をしたら楽しいバーベキューが終わるという名残惜しさだったり。「残暑」で暑さが残る夜を少し掛けて詠んだ。

北山 「誰も洗わぬ」っていうので、一人じゃないってこともそうだし、色々な仲間たちがいることも全部分かるので、素晴らしいと思いました。
本人 え~、嬉しい。

夏井先生 
これは「誰も洗わぬ」というリアリティが大変良い。
北山さんも仰った通り「誰も」を丁寧に読めば、一人ではないし、みんなで一生懸命作るところからやったのかもしれないと。
結果論、バーベキューのついでにカレーを作ったのか、など読者が想像してくれる句だと思う。
語順も良かったと思う。
映像を持たない時候の季語、「夜」という時間、「誰も」という人物、「洗わぬ」という動作、最後に「カレー鍋」。
しかも、カレー鍋は空っぽになっているに違いない。
映像の焦点が最後に絞られていく。
鍋の横には、汚れた皿やスプーンも置いてあるに違いないと。
そこまでしっかりと、焦点が絞られる語順を考えて実現している。
巧いものだと思う。直しは要らない。

浜田 直しなし、お見事でございます。
先生、これ初めてで上等ですよね?
夏井先生 上等以上ですよ。これはよく勉強してきたなと思った。はい、期待します、この方。
本人 え~嬉しい。ありがとうございます。

●解説のポイント
中七のリアリティが大変良い
「誰も」で複数人が一から作った
バーベキューのついでと読者が想像できる
語順も良かった
映像のない季語+時間+人物+動作
空っぽのカレー鍋に映像の焦点が絞られる
汚れた皿やスプーンも置いてある
巧いもので初めてでは上等以上
この先を期待したい

添削なし



◆2位 才能アリ70点 武田真治
青空の 炊事遠足 しゃばカレー
※「炊事遠足」は遠足で飯ごう炊さんを行う北海道では定番の行事。

【本人談】
小学校高学年の頃に炊事遠足というのがあり、川べりにみんなでアウトドアの料理をしに行く遠足が学校行事であった。煮込んでいる時間が短いため、カレー自体がシャバシャバだが、そのシャバシャバなカレーと同時に瑞々しい思い出が残るものだなぁみたいなつもりで詠んだ。

千原永世名人 この「しゃばカレー」が良いですね。
本人 あぁ良かった。
千原永世名人 ない言葉だけど意味がみんなに分かるという。
本人 ありがとうございます。賭けだったんですぅ(笑)。

夏井先生 
この「炊事遠足」というひとかたまりで情景が全部伝わる。
最後の「しゃばカレー」。
多分、子どもたちが「炊事遠足のカレーはシャバシャバしている」などと言っているのを短くして「しゃばカレー」と言っているに違いないという感触も手に入る。
実体験というのはリアリティがある。
今回は2位・3位に同じ70点を付けた。
浜田 そうなんです。
夏井先生 こっちの実感というもの。
まさにこのしゃばカレーを味わった、あの時の実感が強いということが一つ。
それからこの句に関しては添削をする必要がないという、その意味で2位にした。

本人 ありがとうございます。
浜田 お見事でございました。直しもなしでございます。
本人 こんなに嬉しいもんですね(笑)。こんだけ~!
浜田 何を言うてんねん。
本人 何を言ったんでしょう。

●解説のポイント
「炊事遠足」で情景が全て伝わる
造語「しゃばカレー」をどう受け止めるか
「シャバシャバしたカレー」と子が言っている
そういった感触は手に入る
実体験はリアリティがある
2位・3位は同じ点数
しゃばカレーを味わった当時の実感の強さ
添削の必要がない点で2位にした

添削なし



◆3位 才能アリ70点 IKKO
寸胴に 溶かすカレー粉 秋の蝉

【本人談】
幼少期、お盆過ぎに必ずキャンプに行っていた。寸胴鍋を使ってカレー粉を溶かしている最中に、蝉の声が聞こえている。楽しい思いと「もうじき夏休みが終わる」という切ない気持ちを晩夏にかけた。

梅沢永世名人 これは良い俳句ですよ。とっても。でもどうして3位になったのか?というのをこれから私が言いますので、聞いてください。俳句界の人間国宝を狙ってる…(笑)。
浜田 いやいやいや。
梅沢永世名人 …梅沢富美男が。
浜田 何を言うてる。
梅沢永世名人 語順が悪い。「秋の蝉」から始まった方が良い。
本人 あ~。
浜田 なるほど。
梅沢永世名人 俳句界の人間国宝を…。
浜田 もうええわ!

夏井先生 
取り合わせが良かったと思う。
「秋の蝉」「カレー」を取り合わせている。
これをどうすれば1位になったのかを話したい。
それに関してはおっちゃんの指摘がやはり正しい。
大事な所は語順が一つだと私も思う。
もう一つ惜しいのは、「溶かす」と書かなくても"今溶かしている"とわかる書き方が実はできる。
そこをやってみる。「秋の蝉」から。
「寸胴」でも良いが「寸胴鍋」と書いても十分入る。
「へ」が大事で「寸胴鍋へ」で「溶かす」を書かなくても大丈夫になる。
「カレー粉」でも良いが「カレールー」とすると溶かす感が出てくる。
梅沢永世名人 出ます。
夏井先生 "今入れた"、"これから当然溶かす"と、こういうところもわかる。
このまま着々と伸びていけば、特待生になれる日がくると思います。

本人 やった~!
浜田 いやいや、まあ。あそこだけテンションおかしい(笑)。

●解説のポイント
「秋の蝉・カレー」の取り合わせは良い
3位になった理由は語順の悪さ
「溶かす」なしでその情景は表現可能
「鍋へ」で溶かす感じに
粉も「ルー」でより溶ける印象を
今入れてこれから溶かすイメージに
着々と伸びれば特待生になれる日がくる

添削後
秋の蝉 寸胴 カレー



◆4位 才能ナシ10点 荒川(エルフ)
秋涼し 銀に口紅 底フィルム

武田 ぶっ…。
本人 良くないですか?

【本人談】
アウトドアのカレーは楽しいもの。スプーンで食べる際に思いっきり口を開けて、口紅がスプーンにつく。写真をすぐにギャルは撮りたいもの。写真を撮るもの忘れるくらい、「楽しいよね」「アゲだよね」みたいな感じ。

武田 カレーはどこに行ったのかな?
本人 カレーを書くこと忘れてました。カレーは「スプーンを使う」っていうので。
梅沢永世名人 何言ってんだ?(笑)
はる ブチ切れてる。
本人 うそ!
梅沢永世名人 普通はね。お題頂いて写真が出て、写真を見ないと分からないという俳句はいっぱいありましたよ。
浜田 あ~そうですね。
梅沢永世名人 アンタのは写真見ても分かんねえわ!(笑)
本人 分かる、分かるって。
梅沢永世名人 「底フィルム」って何よ?
本人 あ、そっか。底フィルムってのは鞄の底にケータイをどこ行ったっけ?
梅沢永世名人 そんなのはケータイって書きゃいいだろ!どこにフィルムがあるんだ!?
本人 いやだからケータイが…。
千原永世名人 ホンマに「底フィルム」はマジで分からん。
浜田 分からん、確かに。
千原永世名人 ほんで、トータル何が「秋涼し」やねん(笑)。

夏井先生 
久しぶりに意味が全く分からないものが来た。
今聞いてハッキリと言えることは、たった17音に盛る材料が途轍もなく多すぎる。
結果論として、世界でたった一人自分にしか分からない句が出来上がっているということになる。
こういうタイプの句の時は、もっと短く1カット1カットで映像にしていく意識でやっていくしかない。
一番最初の一句だけ作ってみる。
「秋涼し」の後に「カレー」と書くしかない。
浜田 まあ、出てないんでね。
夏井先生 「カレーのための」と。「底フィルム」は論外。
本人 論外?
夏井先生 「口紅」も勝手にしてください。
「に」も不要。「銀の匙」。
この「匙」から一句目が始まっていく。
そして、この後は自分で今晩で作りなさい。

浜田 だいぶ直されたよ。
本人 でもなんか…、俳句って楽しいですね。
浜田 ホンマに?
千原永世名人 ホンマか?「底俳句」やで(笑)。

●解説のポイント
久しぶりに意味が全く分からない
17音に盛る材料が多すぎる
世界で自分だけしか分からない句に
1カットで短く映像にする意識を
最初の一句だけ作る
「カレー」と書くべき
「底フィルム」は論外で「口紅」も不要
「匙」から一句目が始まっていく
二句目からは今晩自分で作りなさい

添削後
秋涼し  銀



★特待生昇格試験★

→<2級>・北山宏光(Kis-My-Ft2)は6回連続現状維持の泥沼から前回脱出。1年半ぶりに昇格した。
北山 泥沼からやっと抜けたんで…。
浜田 今日は出来るだけ上がっといてほしいですね。
北山 ねっ。

◆『秋晴や 焦げ石に 米粒一つ 北山宏光(Kis-My-Ft2)

IKKO 凄いよね。

【本人談】
秋晴れの中でバーベキューなのか、カレーを作ったのか。河原とかにバーベキューの跡の焦げ石がある。そこで、カレーを食べたであろう米粒が焦げ石の上に一つということで、ちょっと表現してみた。

梅沢永世名人 良いと思います。この発想の飛ばし方は大したもんだ。
浜田 あら。
梅沢永世名人 これは言うんですよ、凡人はね。「写真見ないと分かんないんじゃないか」とか、「カレーはどこ行ったんですか」とか。そんなことはもう、名人を狙うような人は…私もそうなんですがね。これから人間国宝を狙うような人は…。
浜田 もうええから(笑)。
梅沢永世名人 発想を飛ばす、これが上手い。
浜田 なるほど。
本人 勝負だな。

★評価ポイント
中七・下五のフレーズの効果の是非

■査定結果
1級へ1ランク昇格

理由:これが俳句の真髄かも

本人 (立ち上がって)よっしゃー!
梅沢永世名人 よっしゃ!
本人 良かった。
梅沢永世名人 名人までもうすぐですよ。
浜田 あと一歩や北山。
本人 嬉しい~。
(査定評後)
梅沢永世名人 あららら。
本人 震える。

夏井先生 
読めばわかる。
焦げ石がそこにあって米粒が一つくっついている。ただそれだけの光景。
ここで、火を起こして米を炊いて蒸らして食べた一連の行為が行われたに違いない。
そのことが「焦げ石」「米粒一つ」だけで表現している。
作者自身はこの光景が目に入った時、ふっと気になって言葉にしてみる。
これがまさに俳句だと思う。
どうでも良いことを掬い取って詩にしてしまう文芸の一面がある。
北山さんがこういう句を引っさげて1級になっているのに、ささやかな感動を覚える。
ここからこの人の成長をしっかりと見守っていきたいと思う一句だった。

浜田 そうですよね。
本人 頑張ります。
浜田 はい、北山君おめでとうございます。

●解説のポイント
焦げ石に米粒が一つ落ちているだけの光景
火を起こして米を炊いて食べた一連の行為
作者は光景をふっと気になって言葉にした
これがまさに俳句
どうでも良いことを掬い取って詩にする文芸
ささやかな感動を覚える
この人の成長を見守りたいと思う一句

添削なし



★永世名人 ジュニアのお手本★

→<永世名人>・千原ジュニアは句集完成まで24句。一歩リードの村上が残り19句、ライバルの藤本名人が25句、横尾新永世名人は30句と判明。
千原永世名人 ここはちょっとフジモンを離して村上に近づくしかないですね。
浜田 っていうことですね。
千原永世名人 はい。

◆『山雀の高音 竹皿のカレー 千原ジュニア
※「山雀(やまがら)」は鳴き声が特徴的な野鳥。キャンプ中、山雀の高音の囀りを聞きながら、竹皿でカレーを食べている光景を詠んだ一句。

【本人談】
カレーが僕の中で色々あまたある食べ物の中で、テンション高めの食べ物じゃないかなと思うし、その場も楽しいからというのを対で詠んでみた。

梅沢永世名人 良い俳句ですね。できれば、これから私を目指すんだったら、やっぱり五七五で作ってほしかった。これで。
浜田 なるほどね。
梅沢永世名人 そしたら、私の近くに来れるはずなんですよ(笑)。五七五言うと思いますよ。

■査定結果
永世名人27句目に掲載決定

理由:

本人 (立ち上がって)よ~し! 
IKKO ジュニアさ~ん。
本人 よし、ありがとうございます。

夏井先生 
ここに持ってくる季語として「山雀」という鳥が良い。
人に凄く慣れやすい可愛い鳥。
それがホントに澄んだ高音で鳴く。
「高音」で切れて2カットの構造の句になっている。
「山雀の高音」で山雀の声だけが聞こえてくる場所である。
カットが切り替わって、手元の竹皿にポンと行く。
その瞬間、キャンプ・コテージ・林間学校を思い浮かべる。
この竹皿も青竹を半分に割って自作した皿かもしれない。
当然、カレーも自分たちで作ったに違いない。
書いてはいないが、読み手の側の自然な想像として伝わってくる。
そうなってくると、季語「山雀」が再度効いてくる。
みんなでやっと完成した皿とかスプーンでカレーを食べる。
そうすると、人に慣れている鳥が「何食べているんだろう?」と興味深くチョンチョンと寄ってくるかのような印象まで手に入った。
もうコンパクトで見事。
楽しいと書かなくても楽しさも伝わる。
これが今日最下位の人(→荒川)に言いたい台詞(笑)。

浜田 はい、ジュニアさんお見事でございました。
本人 ありがとうございます。

●解説のポイント
季語「山雀」がとても良い
人に慣れやすい可愛い鳥が高音で鳴く
2カットの句の構造
キャンプ・コテージ・林間学校と広がる
竹皿やカレーも自分たちで作ったに違いない
読み手の自然な想像として伝わる
季語が再度効いてくる
コンパクトで見事に
楽しいと書かなくても楽しさを表現できる
これが最下位の人に言いたい台詞

添削なし



★特別永世名人 梅沢富美男の締めの一句★

→<特別永世名人>・梅沢富美男はここまでお見事6句。夏のタイトル戦優勝後初の査定。
梅沢永世名人 自分の才能をね、ようやく認識したというね。
浜田 あら?だいぶかかりましたよ。
梅沢永世名人 実力を出さずにみんなに上がってきてほしいと。
浜田 あえてということですか?
梅沢永世名人 そうですよ。私は芝居が上手い、歌がうま…。
浜田 (遮って)さあ、お隣…特待生2級は…。
***
浜田 どうでしょうか、今回は。ビシっといけるでしょうか。
梅沢永世名人 勿論。これこそ、永世名人の発想です。皆さん、これを詠んで勉強してください。
IKKO はい。
清水アナ それでは富美…梅沢富美男特別永世名人の締めの一句、ご覧下さい。こちらです。
浜田 はい、どうぞ。(清水アナに)呼び捨てしたな(笑)。

◆『芋煮ゆる 紙の器の 頼りなく 梅沢富美男

【本人談】
「カレーじゃないじゃないか」と皆さんは言うが、発想を飛ばした。私はアウトドアに興味が無くて経験がない。表に出てカレーを作ったり食べたりした経験がない。ふと…経験のあることを思い出した。芋煮鍋に山形で何度か参加させてもらった。それに入れてもらった時に、なんと紙の器はふにゃふにゃして頼りない。熱いし手で持てないし、これ「きっとカレーもそうなるんだろうな」と思いながら、頼りないと思って少し芋煮の方に寄って詠まさせていただいた。

千原永世名人 これ良いですねえ、なんかさすがという感じですね、素晴らしいです。
本人 人間国宝狙ってますから。
千原永世名人 そうなんや?(笑)

■査定結果
特別永世名人7句目のお見事!

理由:フツーにお見事です

本人 やった~!
(査定評後)
本人 まあまあ、ありがとうございます。
千原永世名人 絶好調ですね。

夏井先生 
あの兼題写真から紙皿とか紙の器の感触に発想が動いていったのは手に取るようにわかる。
勿論メニューも「カレー」にしても良いが、「カレー煮ゆる」とすると別に季語を入れる必要が出てくる。
ここに「芋煮」という季語が入れば、後半でゆっくり紙の器の感触を描写し、調べも整えることが出来ると。
そこまで考えてここに季語を置こうとした。
これは経験値のなせる技というしかない。
率直な書きっぷりだが、それが読み手へそのまま伝わる。
まあホント、フツーにお見事だと思う。

●解説のポイント
兼題写真から紙の器の感触へ発想する
手に取るようにわかる
カレーだと別に季語を入れる必要性
季語以外の後半で器の感触の描写
全体の調べも整えて季語を置いた
経験値のなせる技というしかない
率直な書きっぷりがそのまま読者へ伝わる

添削なし


梅沢永世名人 ありがとうございます。
浜田 お見事でございました。素晴らしい締めでございました。
梅沢永世名人 絶好調ですね。
浜田 絶好調でございます。
梅沢永世名人 次のタイトル戦も私が優勝しますから。まあ、束になって掛かってらっしゃい(笑)。

★次回8/31の兼題は「夏休みの宿題」です。



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コメント

北山2級
ジャニーズらしからぬ(失礼)淡々とした書き方が、取り合わせの手本という感じでびっくりした。こんなのも詠めるんだ。

ジュニア永世名人
「山」雀と「竹」皿。対比を鮮やかにする対句表記が面白い一句。竹で作った皿というのもアウトドア感があって兼題に即している。とはいえ「高音」が山雀の説明っぽさを残している気がしたので、ちょっと疑問の残る掲載決定だったのも事実。

梅沢富美男特別永世名人
まあ「フツー」に出来てた一句かもしれないが「芋煮ゆる」がちょっと引っかかった。「煮ゆる」というと今芋煮を煮込んでいる光景が浮かぶため「紙の器で芋煮を作っているのか?」と少し悩んだからだ。
季語は普通に「芋煮会」で良かったのではとも思う。

昨日のプレバト

北山くんがキスマイとしての最後の挑戦で昇格(2級→1級)を果たし(どうせだったら、2ランク昇格を目指してほしかったけど・・・)、おっちゃん(梅沢さん)が2ヶ月ぶりの挑戦で累積7句目の「お見事!」で番組の締めを決めるなどといい、とても素晴らしい内容でしたね。

追記
横尾くんの句集完成までに必要な数が判明しましたね。(現時点で20句掲載、村上さん(22句)やジュニアさん(22句)などより少なめ)

追記②
前回(8/17)見た時と比べて、スタジオセットが一新しましたね。

追記③
これで馬場さんと北山くんが1級で並ぶ形となりましたね。(どちらが先に名人昇格を果たせるかが見物である)(そろそろノンスタ石田も「プレバト」に復帰してほしいけど・・・)

1位 えなこ
兼題抜きだと単に「楽しい食卓の後の片付けをやりたがらない家族」の光景にも思えるが、焦点の絞り方が上手い。「カレー鍋」だけだと「カレー風味の出汁の鍋」という意味もあるが先に「洗はぬ」があることであのカレーがこびりついた鍋とわかる。

2位 武田
「炊事遠足」というローカライズな季語選びにセンスがある。「しゃばカレー」については意見が分かれるかもしれないが、季語を主役に立てる手筈が出来ている。
これも71点で良いと思ったが、「遠足」+「カレー」の類想感で70点にしといたということだろうか。

3位 IKKO
今回はギリギリの才能アリという印象。
一見上手く作れているが「秋の蟬」の取って付けた感はやはり気になってしまうところ。

最下位 エルフ荒川
「秋に友達と野外でカレーを作った」
「カレースプーンに自分の口紅がついた」
「スマホで撮るのを忘れるくらいカレーを楽しんだ」
ざっと考えるだけで三句には出来るエピソードを雑に放り込んだ結果、久しぶりに全く訳のわからない句に。三段切れとかそういう問題ではない。
「底フィルム」は…というか、実機のカメラならいざ知らずスマホのことをフィルムと言うのは誰にも伝わらない。「底スマホ」にしたところでやっぱり分からないが。

今回の発表句、発表順に

白プロキオン様が多忙なようです。
たまたま時間があったので、原句と添削句を書きます。
コメントはあくまで自分のコメントです。

3位 
寸胴に溶かすカレー粉秋の蝉

・番組で語順が指摘されたがその通りだと思った。
・季語が下にあることで、1「秋の蝉」に限らず、周囲を覆うくらいの音量で音を立てる五音の動物季語なら成立する(例:不如帰、螽斯、エトセトラ)。2下五に置かれた季語が擬人化かもしれないという懸念が起こると思う(秋の蝉みたいな私がカレー粉を溶かした)
・添削句では季語を上に配することで、秋の蝉が鳴いている状況がある、と定義づけされ、季語が動きにくくなった。
・この上で、助詞を使うことで動詞を省いていく添削がなされた。

添削句:秋の蝉寸胴鍋へカレールー


2位
青空の炊事遠足しゃばカレー

・「遠足」が季語。晩春の季語だが、これが北海道の小学校で行われているという「炊事遠足」となるといつになるのかはわからないが。(こちらによると、5-7月、9,10月に多いとのこと→https://hokkaidofan.com/suijiensoku/)
・ともかく、炊事遠足でカレーを作ってしゃばしゃばだったのを食べたのが、「青空」によって良い思い出だったのだと感じさせられる力はあった。
・「しゃばカレー」は、「しゃばしゃばのカレー」と想像できるが、スラングではあるだろう。例えば、自分の思い出を詠むときに、小学生時代は当たり前に使っていた言葉が実はスラングで一般語でないことはあり得る。ここは注意したいと思った。


4位
秋涼し銀に口紅底フィルム

・季語、「秋涼し」を持ってきたのは勉強していると思った。
・あとは訳が分からなかった。書きたい内容が一句に収まらないのもあったが、それにしても。

添削句:秋涼しカレーのための銀の匙


1位
残暑の夜誰も洗わぬカレー鍋

・兼題に即していえば、誰か洗え、少なくとも鍋をざっと洗って使った、食器を入れて水は張っておけ、次の日が大変だぞ……と思った
・これだけのツッコミが思い浮かぶのは、自分自身経験があるから。つまり、記憶を呼び起こされる力がこの句にあった。
・残暑の夜→誰も洗わぬ(なにを?)→カレー鍋という読み進める楽しみもちょっとある。
・良い句だと思ったが、誰か洗え。


北山さん
秋晴や焦げ石に米粒一つ

・自分的に凄く好きな句。秋晴という爽やか季語に、焦げた石、たった米粒一つという対比。ぎくしゃくされた五五七のリズムによって、句の世界であり、詠み手に何があったのかと思えたりする。句の材料に対してリズムが不安定だからこそ奥行きが出てくる句だと思った。
・先生のメッセージは、キスマイを脱退しても北山さんに俳人としてはやっていってね、もしくは、俳句が人生の杖になるかもしれないよ、と婉曲的に言っているように感じたが……


ジュニア永世名人
山雀の高音竹皿のカレー

・ヤマガラがいるような場所で竹皿でカレー食ってますよ、それだけなんだけど、ヤマガラの生態や、その鳥がいる場所で竹の皿というかわったもので飯食っているという特異性を考えると、想像が膨らむ一句。


御大
芋煮ゆる紙の器の頼りなく

・フツーにお見事でした。
・熱を持ったものを盛った時の紙の器のふにゃふにゃ感は、結構な人に伝わるかもしれません。そしてまた、災害とかで芋煮なりなんなりを配給されたこともある身としては、あの紙器の頼りなさに自分であり今後のことを考えたりもして・・・・・・いや、フツーにお見事です。

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