コメント
No title
追伸:
その観点で、同じく6/10付けの「そのまんま名無しさん」のご感想はとても参考になりました。
ありがとうございました。
その観点で、同じく6/10付けの「そのまんま名無しさん」のご感想はとても参考になりました。
ありがとうございました。
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6/9の私のコメント(藤本永世名人の「ゴンドウ鳴く水族館を出て白夜」)に対する6/10の匿名希望さんの返信内容(類想の例として藤本永世名人ばかり挙げて、藤本永世名人に関する嫌な思い出でもあるのですか?)についてですが、私自身このサイトへの投稿は初めてですので、そのような方とは異なります。
私の純粋な疑問に対する皆さんのご意見をお聞かせ頂きたかっただけであることご理解下さい。
私の純粋な疑問に対する皆さんのご意見をお聞かせ頂きたかっただけであることご理解下さい。
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4位の句
・ペンギンのようによちよちした歩き方の人が手を引かれている。引かれ、とあるのだから引く側もいる。
・恐らく子どもかとは思えたが、夏の昼、ペンギンみたいなヨチヨチ歩きをしているのが誰か(リハビリ中の人が自虐的に述べている可能性だってある)、誰が手を引いているのかを明確にすべきだった。
3位の句
・句だけ読んだ場合、ぎりぎり養魚場に思えた。
・夏の日差しのさす屋外の養魚場に沢山水槽が並んでいる、それが地べたに置かれているのでなく、台の上に置かれている、そこを搔い潜るのか?と。
・言いたいことを上手く言えていないタイプの句だろう。
・これまで2回連続で才能アリはとっているのだから、今後も出演していくなら、他の方の句の解釈、鑑賞、そして自分の句についても客観視できれば伸びしろがある方ではなかろうか。
2位の句
・空や雲と遺影や誰かの思い出や遺品という取り合わせは類想感がある。
・原句は三段切れで下句が字余り。夏空がドンと示されて、そこからカメラワークが石鯛を掲げる父親の遺影へ移る(ああ、夏空が晴れ渡っている、そういえばこんな日に父は石鯛を釣り上げたんだった、と遺影を見る)。
・添削句は遺影を見てから空を見るというカメラワーク。三段切れと字余りの問題も解消されている(石鯛を掲げる遺影を見ていた。夏空を見上げる→遺影の人のことをいろいろと夏空に重ねて考える)。
・余韻の事を考えると添削句だろうか。
1位の句
・今回はたまたま映像を先に見てから感想を書いているが、句だけ出てきた時に、以下のように思った。
・熱帯魚→アクリル越しの、とくるので、アクリル水槽の熱帯魚:カラフルな熱帯魚がたくさんいる、と思い浮かべる→オーディション、で熱帯魚の映像と呼応するように、オーディション会場でアクリル板越しに様々な衣装を着た受験者たちを思い浮かべる。
・自解を聞いて「なんじゃ」となった句だった。句そのものが良いかなと思えたのに、言いたいことを上手く伝えられず、うっかりホームランになった句だったとは。
・自解を聞かなければよかった。
中田名人
・番組で指摘された「鯱」が「シャチホコ」に読めるという問題は、「鯱」に続いてすぐ「戯け」が出てきており、すぐに無生物であるシャチホコが戯れる訳はないし、シャチは遊ぶ生物だと分かっていれば、そんなに迷うところではないと思った。
・しかし、これは、別な言い方をすれば、原句では「戯け」という説明的になりそうな単語が必要になってしまっているともいえる。この後の句の展開を見ると、「戯け」と情報が重複するように「尾ひれかみかみ」と、平仮名表記で、動詞を重複させることでオノマトペ的になった「かみかみ」が出てくる。「戯け」と「かみかみ」のどちらかを捨てるとして、説明的なので「戯け」を捨てるなら、「鯱」は平仮名表記の「かみかみ」と合わせて「シャチ」とした方が良いのではないかと。
・句の中に出てくるシャチの可愛い?遊びなら、やはり漢字では固い。
・なお、原句ではシャチが戯けて「何の」尾ひれをかむのか分からない。シャチに限らずイルカ等もそうなのだが、頭のいい海獣は、他の生物(例えばマンタとか)のヒレを食べる目的でなく、遊びやストレス解消で嚙み千切ったりもする……やられる方としては「戯け」どころではない。よって、もう少し「戯け」の内容がもう少し平和でほのぼのしているのを示してほしかったところである。
藤本永世名人
・ゴンドウ、で小型の鯨であるゴンドウクジラ(巨頭鯨)と大体わかる。鯨も季語であるが、「鯨」を外してカタカナ表記にしてぼやけさせている。句の中の時間経過を見ると、主体である人物が今感じている季語は白夜だと分かるので、季重なりを上手く回避したと思える。
・ゴンドウクジラは何種かいるが、小型クジラで体が白くなっていく。この体色のイメージと白夜が重なる。
御大
・季語もさることながら、中句の「ペンギンの飛ぶ」で映画「旭山動物園物語 ペンギンが空を飛ぶ」とか、サンシャイン水族館といった「あそこか?」と現実の水族館を思わせるのが上手いと感じた。
※なお、藤本永世名人の句については、私も既視感があったところです。というのも、「夏井いつきの おウチde俳句くらぶ」という投句サイトで、6月10日〆切の兼題が「漂うミズクラゲ」の写真でした。作句のために水族館に行ったり、動画を見たり、「水族館 俳句」とネット検索したり。そんな中、「水族館 俳句」で検索をかけると「俳句季語一覧ナビ 水族館を使用した俳句(https://www.haiku-kigo-ichiran.net/ku8209/)」が上位でヒットします。そこを開くと、確かに対馬康子先生の「鯨鳴く水族館を出て小雪」という句が掲載されています。
このことについて、パクリかどうか?だけでは済ませたくないのが心情です。
鯨鳴く水族館を出て小雪
ゴンドウ鳴く水族館を出て白夜
仮に、藤本永世名人がこの句を参考にしたとします。
・鯨がゴンドウとなることで、よりどんな生物が鳴いたか明確にはなっている。
・鯨と小雪の取り合わせは天候や触覚を鯨も感じているのかとも思えるが、ゴンドウと白夜だと、天候、白夜の頃の温度、そして体色とあたりの白さも呼応させてイメージが広がるかもしれない。
このように捉えると、換骨奪胎をしようという試みが感じ取れもする。
・鯨がゴンドウとなり、字余りとなった
・既に世に出されている句と11音も重複している
・ゴンドウが鯨の一種だと思える者には季重なりを誤魔化したように見える
このように取れば、「『型』で学ぶはじめての俳句ドリル」(岸本尚毅・夏井いつき共著)のP241から紹介される「低俗な言い回し」のうち「達者ぶっているだけで、かなり安っぽ」い句とも見える。
そもそも藤本永世名人がこの句自体を全く知らなかったら失礼な話です。
ただ、自分自身が作句する身であり、句を作るのに詰まると句集やネットなどで他の方の句に触れ鑑賞することが何度もあります。この行為を通じて、「こんな発想があるなんてすごい」「こういうフレーズや言い回しを使ってみたい」となることも良くあります。そんな中、投句後に既視感のある句を送ってしまっていたと冷や汗をかいたことが何度かある、ここまで書いて、私はこの話についてはこれ以上触れないようにいたします。
・ペンギンのようによちよちした歩き方の人が手を引かれている。引かれ、とあるのだから引く側もいる。
・恐らく子どもかとは思えたが、夏の昼、ペンギンみたいなヨチヨチ歩きをしているのが誰か(リハビリ中の人が自虐的に述べている可能性だってある)、誰が手を引いているのかを明確にすべきだった。
3位の句
・句だけ読んだ場合、ぎりぎり養魚場に思えた。
・夏の日差しのさす屋外の養魚場に沢山水槽が並んでいる、それが地べたに置かれているのでなく、台の上に置かれている、そこを搔い潜るのか?と。
・言いたいことを上手く言えていないタイプの句だろう。
・これまで2回連続で才能アリはとっているのだから、今後も出演していくなら、他の方の句の解釈、鑑賞、そして自分の句についても客観視できれば伸びしろがある方ではなかろうか。
2位の句
・空や雲と遺影や誰かの思い出や遺品という取り合わせは類想感がある。
・原句は三段切れで下句が字余り。夏空がドンと示されて、そこからカメラワークが石鯛を掲げる父親の遺影へ移る(ああ、夏空が晴れ渡っている、そういえばこんな日に父は石鯛を釣り上げたんだった、と遺影を見る)。
・添削句は遺影を見てから空を見るというカメラワーク。三段切れと字余りの問題も解消されている(石鯛を掲げる遺影を見ていた。夏空を見上げる→遺影の人のことをいろいろと夏空に重ねて考える)。
・余韻の事を考えると添削句だろうか。
1位の句
・今回はたまたま映像を先に見てから感想を書いているが、句だけ出てきた時に、以下のように思った。
・熱帯魚→アクリル越しの、とくるので、アクリル水槽の熱帯魚:カラフルな熱帯魚がたくさんいる、と思い浮かべる→オーディション、で熱帯魚の映像と呼応するように、オーディション会場でアクリル板越しに様々な衣装を着た受験者たちを思い浮かべる。
・自解を聞いて「なんじゃ」となった句だった。句そのものが良いかなと思えたのに、言いたいことを上手く伝えられず、うっかりホームランになった句だったとは。
・自解を聞かなければよかった。
中田名人
・番組で指摘された「鯱」が「シャチホコ」に読めるという問題は、「鯱」に続いてすぐ「戯け」が出てきており、すぐに無生物であるシャチホコが戯れる訳はないし、シャチは遊ぶ生物だと分かっていれば、そんなに迷うところではないと思った。
・しかし、これは、別な言い方をすれば、原句では「戯け」という説明的になりそうな単語が必要になってしまっているともいえる。この後の句の展開を見ると、「戯け」と情報が重複するように「尾ひれかみかみ」と、平仮名表記で、動詞を重複させることでオノマトペ的になった「かみかみ」が出てくる。「戯け」と「かみかみ」のどちらかを捨てるとして、説明的なので「戯け」を捨てるなら、「鯱」は平仮名表記の「かみかみ」と合わせて「シャチ」とした方が良いのではないかと。
・句の中に出てくるシャチの可愛い?遊びなら、やはり漢字では固い。
・なお、原句ではシャチが戯けて「何の」尾ひれをかむのか分からない。シャチに限らずイルカ等もそうなのだが、頭のいい海獣は、他の生物(例えばマンタとか)のヒレを食べる目的でなく、遊びやストレス解消で嚙み千切ったりもする……やられる方としては「戯け」どころではない。よって、もう少し「戯け」の内容がもう少し平和でほのぼのしているのを示してほしかったところである。
藤本永世名人
・ゴンドウ、で小型の鯨であるゴンドウクジラ(巨頭鯨)と大体わかる。鯨も季語であるが、「鯨」を外してカタカナ表記にしてぼやけさせている。句の中の時間経過を見ると、主体である人物が今感じている季語は白夜だと分かるので、季重なりを上手く回避したと思える。
・ゴンドウクジラは何種かいるが、小型クジラで体が白くなっていく。この体色のイメージと白夜が重なる。
御大
・季語もさることながら、中句の「ペンギンの飛ぶ」で映画「旭山動物園物語 ペンギンが空を飛ぶ」とか、サンシャイン水族館といった「あそこか?」と現実の水族館を思わせるのが上手いと感じた。
※なお、藤本永世名人の句については、私も既視感があったところです。というのも、「夏井いつきの おウチde俳句くらぶ」という投句サイトで、6月10日〆切の兼題が「漂うミズクラゲ」の写真でした。作句のために水族館に行ったり、動画を見たり、「水族館 俳句」とネット検索したり。そんな中、「水族館 俳句」で検索をかけると「俳句季語一覧ナビ 水族館を使用した俳句(https://www.haiku-kigo-ichiran.net/ku8209/)」が上位でヒットします。そこを開くと、確かに対馬康子先生の「鯨鳴く水族館を出て小雪」という句が掲載されています。
このことについて、パクリかどうか?だけでは済ませたくないのが心情です。
鯨鳴く水族館を出て小雪
ゴンドウ鳴く水族館を出て白夜
仮に、藤本永世名人がこの句を参考にしたとします。
・鯨がゴンドウとなることで、よりどんな生物が鳴いたか明確にはなっている。
・鯨と小雪の取り合わせは天候や触覚を鯨も感じているのかとも思えるが、ゴンドウと白夜だと、天候、白夜の頃の温度、そして体色とあたりの白さも呼応させてイメージが広がるかもしれない。
このように捉えると、換骨奪胎をしようという試みが感じ取れもする。
・鯨がゴンドウとなり、字余りとなった
・既に世に出されている句と11音も重複している
・ゴンドウが鯨の一種だと思える者には季重なりを誤魔化したように見える
このように取れば、「『型』で学ぶはじめての俳句ドリル」(岸本尚毅・夏井いつき共著)のP241から紹介される「低俗な言い回し」のうち「達者ぶっているだけで、かなり安っぽ」い句とも見える。
そもそも藤本永世名人がこの句自体を全く知らなかったら失礼な話です。
ただ、自分自身が作句する身であり、句を作るのに詰まると句集やネットなどで他の方の句に触れ鑑賞することが何度もあります。この行為を通じて、「こんな発想があるなんてすごい」「こういうフレーズや言い回しを使ってみたい」となることも良くあります。そんな中、投句後に既視感のある句を送ってしまっていたと冷や汗をかいたことが何度かある、ここまで書いて、私はこの話についてはこれ以上触れないようにいたします。
一位の句
作者の解釈は、兼題写真がないと成り立たない、そういうことですよね。
私は、兼題写真があったので、作者の意図をすんなり受け入れてしまいましたが、先生がいつも言っている、字面だけが勝負、を考えた時、作者の意図が伝わらなくなる、そういうことなんでしょうね。
私は、兼題写真があったので、作者の意図をすんなり受け入れてしまいましたが、先生がいつも言っている、字面だけが勝負、を考えた時、作者の意図が伝わらなくなる、そういうことなんでしょうね。
梅沢特別永世名人について
最近の御大は飛ぶ鳥を落とす勢いですね!
実はご本人やファンの方には本当に申し訳ないのですがボツ(今ならガッカリ)査定で先生や浜田さんに怒られ、シュレッダーになる展開が面白くて癖になります。しかし最近はそれがないですね。(怒られる展開になることはなくはないですが)
今回こそシュレッダーか?と思いましたが、予告でお見事となると読めてしまいました。
とはいえ、今回の句は間違いなく良かったです。季語との取り合わせで清々しい情景が浮かびました。
実はご本人やファンの方には本当に申し訳ないのですがボツ(今ならガッカリ)査定で先生や浜田さんに怒られ、シュレッダーになる展開が面白くて癖になります。しかし最近はそれがないですね。(怒られる展開になることはなくはないですが)
今回こそシュレッダーか?と思いましたが、予告でお見事となると読めてしまいました。
とはいえ、今回の句は間違いなく良かったです。季語との取り合わせで清々しい情景が浮かびました。
藤本永世名人について
>匿名希望さん
すみません、類想の例として藤本永世名人ばかり挙げて、藤本永世名人に関する嫌な思い出でもあるのですか?
類想はあるとしても番組に出演している人の中で藤本永世名人ばかりが既存の句に似たものを作っているとは到底思いませんので…
以前藤本永世名人のことばかり指摘していた人と違う方ならすみません。
すみません、類想の例として藤本永世名人ばかり挙げて、藤本永世名人に関する嫌な思い出でもあるのですか?
類想はあるとしても番組に出演している人の中で藤本永世名人ばかりが既存の句に似たものを作っているとは到底思いませんので…
以前藤本永世名人のことばかり指摘していた人と違う方ならすみません。
No title
フジモン永世名人の「ゴンドウ鳴く水族館を出て白夜」の句についてですが、俳人・対馬康子氏の「鯨鳴く水族館を出て小雪」に酷似しています。
“類想類句”として許容すべきでしょうか?
“類想類句”として許容すべきでしょうか?
昨日のプレバト
フジモンが幸先良く掲載決定を決めるといい、おっちゃん(梅沢さん)が6回連続でお見事といい、とても良い内容でしたね。(これにより、ジュニアさんとフジモンが24句と並ぶ形になった)
追記
俳句とは関係ないけど、消しゴムはんこの査定員のお手本もすごかったですね。
追記
俳句とは関係ないけど、消しゴムはんこの査定員のお手本もすごかったですね。
中田喜子七段
「しゃち・しゃちほこ」問題よりかは「戯け」が説明っぽいのに引っ掛かった。「かみかみ」という戯けた雰囲気の単語があるから尚更である。鯱(しゃち)の動きに音数を割いた結果季語「南風」も付け足しっぽくなる結果に。
添削のように切れは加えずに「南風はシャチを甘噛みせるシャチへ」とするのもありかと思った。
フジモン永世名人
初の句集挑戦は無事掲載決定。
白夜が見えるような立地の水族館は自分にはよく分からないが(海洋哺乳類の研究施設を兼ねる水族館アラスカシーライフセンターから発想したのだろうか?)、光景としてきちんと描けている。
時間経過を巧く17音に纏めているほか、白夜の淡い色合いとクジラの低い鳴き声に取り合わせのセンスが光っている。
梅沢富美男特別永世名人
自分も「夏のほか」は初耳だったが「夏の暑さを忘れる」という意味を知った途端とても良い季語を選んだなと感心。
普通の「涼し」よりも短時間を切り取ったであろう季語に加えてペンギンが「飛ぶ」という躍動感ある擬人化、「大水槽」と現実の光景に引き戻す下五も巧い。
涼しげな夏のひとときの句として大変素晴らしい。
余談だがアナが「特別永世名人はお見事が当たり前」と言っていたのが少し気になった。句集完成の時に比べて、高評価のハードルが下がっているということなのか(そのハードルを優々と潜ってしまった囀りの句もあったけど)。
「しゃち・しゃちほこ」問題よりかは「戯け」が説明っぽいのに引っ掛かった。「かみかみ」という戯けた雰囲気の単語があるから尚更である。鯱(しゃち)の動きに音数を割いた結果季語「南風」も付け足しっぽくなる結果に。
添削のように切れは加えずに「南風はシャチを甘噛みせるシャチへ」とするのもありかと思った。
フジモン永世名人
初の句集挑戦は無事掲載決定。
白夜が見えるような立地の水族館は自分にはよく分からないが(海洋哺乳類の研究施設を兼ねる水族館アラスカシーライフセンターから発想したのだろうか?)、光景としてきちんと描けている。
時間経過を巧く17音に纏めているほか、白夜の淡い色合いとクジラの低い鳴き声に取り合わせのセンスが光っている。
梅沢富美男特別永世名人
自分も「夏のほか」は初耳だったが「夏の暑さを忘れる」という意味を知った途端とても良い季語を選んだなと感心。
普通の「涼し」よりも短時間を切り取ったであろう季語に加えてペンギンが「飛ぶ」という躍動感ある擬人化、「大水槽」と現実の光景に引き戻す下五も巧い。
涼しげな夏のひとときの句として大変素晴らしい。
余談だがアナが「特別永世名人はお見事が当たり前」と言っていたのが少し気になった。句集完成の時に比べて、高評価のハードルが下がっているということなのか(そのハードルを優々と潜ってしまった囀りの句もあったけど)。
1位 山西順
最初は自分も俳句の文法的に「熱帯魚が見つめる緊迫したオーディション」とイメージしていただけに、オーディションされてるのは熱帯魚だという説明を聞いて疑問が(ちなみに母は「ペットショップで熱帯魚の品定めをしている句」と思ったそうな)。
「アクリル」というのが水槽でなく「密を防ぐアクリル板」をイメージさせがちな昨今の言語変化も、読みの迷わせに拍車をかけている印象。
説明通りなら凡人が妥当な発想&語順だが夏井先生は「聞かなかったことにする」とまさかの温情措置。もう減点とか順位を入れ替えるのはやらないんだろうか。
2位 紺野まひる
空や雲の季語と遺影(遺骨)の取り合わせに類想っぽさが強いことに目を瞑れば季重なりも含めそこそこ出来ている。
「父の遺影」という下六も語呂が良く違和感はさほどない。とはいえ遺影で締めるのは夏の空に対してアンバランスな語順な上、三段切れっぽくも見える。
遺影が誰かを限定しない方が良いという添削だったが「父」であることにどうしても思い入れがあるのなら「石鯛釣った親父の遺影夏の空」とかもありかもしれない。
3位 ABCZ橋本
外の季語である「夏日影」と室内の「水槽」が合わさることで、何処にいるのか良くわからず「掻い潜る」と近景にしたことで更に分からなくなる句。切り取ろうとした部分は悪くないが、伝え方が足りない。
最下位 イワクラ
「ペンギンのよに」とかけば簡単に中七になるやんというツッコミはさておき、これも主体が分かりづらい句。「子」という情報は絶対に必要だった。それ以外特に言うことがない本当に凡人の句。
最初は自分も俳句の文法的に「熱帯魚が見つめる緊迫したオーディション」とイメージしていただけに、オーディションされてるのは熱帯魚だという説明を聞いて疑問が(ちなみに母は「ペットショップで熱帯魚の品定めをしている句」と思ったそうな)。
「アクリル」というのが水槽でなく「密を防ぐアクリル板」をイメージさせがちな昨今の言語変化も、読みの迷わせに拍車をかけている印象。
説明通りなら凡人が妥当な発想&語順だが夏井先生は「聞かなかったことにする」とまさかの温情措置。もう減点とか順位を入れ替えるのはやらないんだろうか。
2位 紺野まひる
空や雲の季語と遺影(遺骨)の取り合わせに類想っぽさが強いことに目を瞑れば季重なりも含めそこそこ出来ている。
「父の遺影」という下六も語呂が良く違和感はさほどない。とはいえ遺影で締めるのは夏の空に対してアンバランスな語順な上、三段切れっぽくも見える。
遺影が誰かを限定しない方が良いという添削だったが「父」であることにどうしても思い入れがあるのなら「石鯛釣った親父の遺影夏の空」とかもありかもしれない。
3位 ABCZ橋本
外の季語である「夏日影」と室内の「水槽」が合わさることで、何処にいるのか良くわからず「掻い潜る」と近景にしたことで更に分からなくなる句。切り取ろうとした部分は悪くないが、伝え方が足りない。
最下位 イワクラ
「ペンギンのよに」とかけば簡単に中七になるやんというツッコミはさておき、これも主体が分かりづらい句。「子」という情報は絶対に必要だった。それ以外特に言うことがない本当に凡人の句。