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つづき
森迫さん
お子様ランチからファミレスへと発想が行った句。
梅雨終盤で蒸し暑いなか、ファミレスがある。
ここでカットが切れて、店内のテーブルが映る。そに通知表がある。
季語から不快な光景だと分かり、通知表に載っている成績については溽暑から察せられる。
通知表を見る側と見せる側の人間ドラマに想像の余地がある。例えば、いわゆる普通の学校、公立校に通う小中生なら、ファミレスで親に通知表を見せることなどますないだろう。学校から帰宅、自宅で通知表を見せることだろう。
こうなると、親に送迎をしてもらう、遠めの進学校にでも通っている子と親が帰りにファミレスに立ち寄ったか、親が離婚して親権を持たない方の親とファミレスで会う時の一コマだとか、そういったものを思い浮かべた。
ジュニア永世名人
正しい箸の持ち方を促すための箸、永世名人の句だと「矯正箸」と、いかにも間違った箸の持ち方を正しくしていく箸、といった感じ。
「矯正箸」に限らず、「トレーニング箸」「しつけ箸」「エジソン箸」といった語句もありますが、どの語句を選んでも、「ちりめんじゃこを摘まんだのだった」とあれば、ちりめんじゃこのような細かく小さなものでも掴めたのだよ、となります。
これだとどうも上句の「矯正箸」との因果を感じます。矯正箸を使ったら、我が子がちりめんじゃこをつかめるようになりました……矯正箸使用を礼賛する意見か、矯正箸の効果を訴えて売れるように仕向けるような意図があるように見えたりもしました。
原句の損な部分はそんなところにもあったかもしれません。
御大
「日の丸」と、単に国旗だけでなく精神的なものまで象徴するものと、グリ(ー)ンピース、皿で、お子様ランチが苦手なものを残して食べられた跡だとしっかり伝わってきた。
「お子様ランチ」の姿は、もう食べ終えられて句の中にないが、それがかえって、食べていた子どもやその親の食べながらの会話とかを想像させてくれるし、グリンピースだけ残す子どもへの親の言葉とかも想像の余地が出てくる。
良い句だと思う。
お子様ランチからファミレスへと発想が行った句。
梅雨終盤で蒸し暑いなか、ファミレスがある。
ここでカットが切れて、店内のテーブルが映る。そに通知表がある。
季語から不快な光景だと分かり、通知表に載っている成績については溽暑から察せられる。
通知表を見る側と見せる側の人間ドラマに想像の余地がある。例えば、いわゆる普通の学校、公立校に通う小中生なら、ファミレスで親に通知表を見せることなどますないだろう。学校から帰宅、自宅で通知表を見せることだろう。
こうなると、親に送迎をしてもらう、遠めの進学校にでも通っている子と親が帰りにファミレスに立ち寄ったか、親が離婚して親権を持たない方の親とファミレスで会う時の一コマだとか、そういったものを思い浮かべた。
ジュニア永世名人
正しい箸の持ち方を促すための箸、永世名人の句だと「矯正箸」と、いかにも間違った箸の持ち方を正しくしていく箸、といった感じ。
「矯正箸」に限らず、「トレーニング箸」「しつけ箸」「エジソン箸」といった語句もありますが、どの語句を選んでも、「ちりめんじゃこを摘まんだのだった」とあれば、ちりめんじゃこのような細かく小さなものでも掴めたのだよ、となります。
これだとどうも上句の「矯正箸」との因果を感じます。矯正箸を使ったら、我が子がちりめんじゃこをつかめるようになりました……矯正箸使用を礼賛する意見か、矯正箸の効果を訴えて売れるように仕向けるような意図があるように見えたりもしました。
原句の損な部分はそんなところにもあったかもしれません。
御大
「日の丸」と、単に国旗だけでなく精神的なものまで象徴するものと、グリ(ー)ンピース、皿で、お子様ランチが苦手なものを残して食べられた跡だとしっかり伝わってきた。
「お子様ランチ」の姿は、もう食べ終えられて句の中にないが、それがかえって、食べていた子どもやその親の食べながらの会話とかを想像させてくれるし、グリンピースだけ残す子どもへの親の言葉とかも想像の余地が出てくる。
良い句だと思う。
No title
映像は見ていない段階での感想です。
1位の句
18音で韻律も良くはない気がします。ただ、句全体で17音を目指すなら、「半ズボン」を「夏服」「夏シャツ」などに変える可能性もありえるかもしれません。ただ、このように変更すると「半ズボン」に比べて人物像がぶれます。半ズボンは欠かせない季語だったと思われました。
原句と添削句。自分としては、原句ならば「忍ばす」が説明的というよりかは、大人になってから、子どもの頃の行為を客観的に俯瞰するように見えました。
添削句「こっそり」だと、詠み手がより幼い人に見える可能性がある気がします。
この辺りは、もしも句集を作るとして、他の句と並べての選択になるのかな、とも思いました。
2位の句
「武術一位」で、何かしらの大会があり一位となったと捉えるか、武術において天下無双となったのか、どちらかというと自分は前者のように感じました。
辞書に載っているような「武術」(剣術・柔術・槍術・・・など)を額面通りに受け止めていけば、武術全般において一位となり、天下を取ったようにも見えます。
一方、武術一位=「武術会」一位と読んでくれそうな層も一定数はいるのではないかと思いました。
というのも、漫画「ドラゴンボール」の存在があります。漫画でありアニメであり、このコンテンツにどっぷりと浸かった人々(私もそうです)ならば、天下一「武道会」というイベントがあったこと、句では「武術」、ドラゴンボールでは「武道」と違いがあっても、上五を何らかの大会で一位になったとすぐに読めるような気がしました。
私としては中七下五もあっさりと感じられ、よかったねぇ、となる気がしました。
※もし、これで夏井先生がドラゴンボールを一通りお読みになっており、この上で添削をされていたら、ぐうの音も出ません。
3位の句
悪くはないと思った句です。ただ、写真俳句のトラップにかかった句だと思いました。
惜春。
春を惜しむ=晩春の季語ですが、これと下五「母」だけで母との思い出か、母を亡くしたのが晩春だったのか、という世界観が確立されます。
あとは、どうやってより具体的に、写真に頼らずに句としてエピソードを立ち上がらせていくか。兼題写真から外食でのメニュー表を見ているように句が引きずられますが、「メニュー」という語句も結構な曲者で、例えば運動や楽器演奏の練習メニューだったりすることもあり得ます。
こう思うと、やはり、詠み手の心情はお察しできつつも、写真が無いとミスリードが誘発される句だったと思えます。
4位の句
添えられる家族の笑顔とさくらんぼ
上句に「添えられる」とあり、兼題写真を見れば「おこさまランチ」に添えられると分かりますが、句だけ残されると、対象物が無くなってしまいます。
私は、まだ映像を見てなく、先に句だけ読んでしまったので、添えるといえば仏壇、と思ってしまい、仏壇に家族の笑顔の写真を飾り、サクランボを一緒にお供えした句なのかと思いました。
なんて悲しい句だ。と。
ところが、添削句を見ると、どうやらお子様ランチに父母の笑顔があるのかと分かりました。
つまりは、上五の「添えられる」が何に添えられているのか分からない。ここがやはり問題でした。
1位の句
18音で韻律も良くはない気がします。ただ、句全体で17音を目指すなら、「半ズボン」を「夏服」「夏シャツ」などに変える可能性もありえるかもしれません。ただ、このように変更すると「半ズボン」に比べて人物像がぶれます。半ズボンは欠かせない季語だったと思われました。
原句と添削句。自分としては、原句ならば「忍ばす」が説明的というよりかは、大人になってから、子どもの頃の行為を客観的に俯瞰するように見えました。
添削句「こっそり」だと、詠み手がより幼い人に見える可能性がある気がします。
この辺りは、もしも句集を作るとして、他の句と並べての選択になるのかな、とも思いました。
2位の句
「武術一位」で、何かしらの大会があり一位となったと捉えるか、武術において天下無双となったのか、どちらかというと自分は前者のように感じました。
辞書に載っているような「武術」(剣術・柔術・槍術・・・など)を額面通りに受け止めていけば、武術全般において一位となり、天下を取ったようにも見えます。
一方、武術一位=「武術会」一位と読んでくれそうな層も一定数はいるのではないかと思いました。
というのも、漫画「ドラゴンボール」の存在があります。漫画でありアニメであり、このコンテンツにどっぷりと浸かった人々(私もそうです)ならば、天下一「武道会」というイベントがあったこと、句では「武術」、ドラゴンボールでは「武道」と違いがあっても、上五を何らかの大会で一位になったとすぐに読めるような気がしました。
私としては中七下五もあっさりと感じられ、よかったねぇ、となる気がしました。
※もし、これで夏井先生がドラゴンボールを一通りお読みになっており、この上で添削をされていたら、ぐうの音も出ません。
3位の句
悪くはないと思った句です。ただ、写真俳句のトラップにかかった句だと思いました。
惜春。
春を惜しむ=晩春の季語ですが、これと下五「母」だけで母との思い出か、母を亡くしたのが晩春だったのか、という世界観が確立されます。
あとは、どうやってより具体的に、写真に頼らずに句としてエピソードを立ち上がらせていくか。兼題写真から外食でのメニュー表を見ているように句が引きずられますが、「メニュー」という語句も結構な曲者で、例えば運動や楽器演奏の練習メニューだったりすることもあり得ます。
こう思うと、やはり、詠み手の心情はお察しできつつも、写真が無いとミスリードが誘発される句だったと思えます。
4位の句
添えられる家族の笑顔とさくらんぼ
上句に「添えられる」とあり、兼題写真を見れば「おこさまランチ」に添えられると分かりますが、句だけ残されると、対象物が無くなってしまいます。
私は、まだ映像を見てなく、先に句だけ読んでしまったので、添えるといえば仏壇、と思ってしまい、仏壇に家族の笑顔の写真を飾り、サクランボを一緒にお供えした句なのかと思いました。
なんて悲しい句だ。と。
ところが、添削句を見ると、どうやらお子様ランチに父母の笑顔があるのかと分かりました。
つまりは、上五の「添えられる」が何に添えられているのか分からない。ここがやはり問題でした。
森迫さんの句への夏井先生の絶賛ぶり、まだ級位であることを加味したら2ランク昇格でもおかしくないように思えました
そのへんの塩梅はどう決めてるんでしょうね?
そのへんの塩梅はどう決めてるんでしょうね?
特待生の皆様もハイクオリティ。
森迫4級
見た瞬間に昇格を確信した句。通知表の結果やファミレスの雰囲気が「溽暑」でありありと伝わってくる。浜田杯では下位に沈んだ破調に再び挑み成功させたのも素晴らしい。
それにしても俳句への熱心さが俳人並みにえぐい。もうNHK俳句とかにゲストで出して欲しい。
ジュニア永世名人
これも面白い発想だと思ったが、嬉しさを表現しきれていないということでボツ。
たしかに「矯正箸」は今時だと大人用のもあるし、この句ではリハビリの光景、あるいは箸が持てない自分自身の苦悩と捉えられてもおかしくはない。
添削ではまさかの擬人化を入れることで、一気に明るさが出た。これは流石に思い付かない。見事。
ところで、もう立夏を2週も過ぎてるのに春の季語なのはセーフだったんだろうか?(収録日の問題かも)
梅沢特別永世名人
先週・先先週よりインパクトは無かった句だが、きちんと作れている。
「日の丸」という不明瞭なフレーズから展開し「グリンピース」と「皿」でお子様ランチの事だと落ちを付けるやり方は巧み。
最初「グリンピースが『残る』って季語として失礼じゃない?」とも思ったが、お子様ランチを平らげた後の余韻として見れば、確かにこれもひとつの美味しさの伝え方といえるだろう。
森迫4級
見た瞬間に昇格を確信した句。通知表の結果やファミレスの雰囲気が「溽暑」でありありと伝わってくる。浜田杯では下位に沈んだ破調に再び挑み成功させたのも素晴らしい。
それにしても俳句への熱心さが俳人並みにえぐい。もうNHK俳句とかにゲストで出して欲しい。
ジュニア永世名人
これも面白い発想だと思ったが、嬉しさを表現しきれていないということでボツ。
たしかに「矯正箸」は今時だと大人用のもあるし、この句ではリハビリの光景、あるいは箸が持てない自分自身の苦悩と捉えられてもおかしくはない。
添削ではまさかの擬人化を入れることで、一気に明るさが出た。これは流石に思い付かない。見事。
ところで、もう立夏を2週も過ぎてるのに春の季語なのはセーフだったんだろうか?(収録日の問題かも)
梅沢特別永世名人
先週・先先週よりインパクトは無かった句だが、きちんと作れている。
「日の丸」という不明瞭なフレーズから展開し「グリンピース」と「皿」でお子様ランチの事だと落ちを付けるやり方は巧み。
最初「グリンピースが『残る』って季語として失礼じゃない?」とも思ったが、お子様ランチを平らげた後の余韻として見れば、確かにこれもひとつの美味しさの伝え方といえるだろう。
昨日のプレバト
ジュニアさんが3連続ボツといい、おっちゃん(梅沢さん)が3連続お見事といい、ある意味素晴らしい内容でしたね。
追記
次回のプレバトで武井さんが約4年ぶりに出演するので、才能アリ1位を獲得して特待生昇格に期待したいですね。
追記
次回のプレバトで武井さんが約4年ぶりに出演するので、才能アリ1位を獲得して特待生昇格に期待したいですね。
今回は添削することで更に良くなる句と、添削しようがないほどの凡庸な句でハッキリ分かれたイメージ。
1位 きん
まさかの才能アリ。子供あるあるをうまく17音に上手く落とし込んだ可愛い句(子供の頃の自分は食い意地っぱりでキッズメニューは頼まなかったので良くわからないが)。「忍ばす」だけが説明的なうえにませた表現なのが惜しかった。第二のこがけんとなれるのか、次回の句に期待。
2位 山本千尋
才能アリの次は凡人。よくあるパターン。
素材と季語は良かったが、詰め込み過ぎでパンクしてしまった(いきなり前書きを付けるのもハードルかなり高いが)
「演舞服のまま」という添削が見事。ところで、柔道着で外食してる子供は見たことあるけど、演舞服はどうなんだろう。
3位 筧利夫
またしても才能アリを逃す。季語を含めて明確な映像がほぼ無いぼんやりし過ぎた句なうえ、お子様ランチから親に繋げる発想も安易中の安易。これでは次回も期待できそうにない。
最下位 西山茉希
3位と大差ない発想とクオリティだが、こちらは中八なうえに季語の使い方も投げやりという初心者がやりがちなミスが満載の句。まさに「直してもこの程度」という句だった。
1位 きん
まさかの才能アリ。子供あるあるをうまく17音に上手く落とし込んだ可愛い句(子供の頃の自分は食い意地っぱりでキッズメニューは頼まなかったので良くわからないが)。「忍ばす」だけが説明的なうえにませた表現なのが惜しかった。第二のこがけんとなれるのか、次回の句に期待。
2位 山本千尋
才能アリの次は凡人。よくあるパターン。
素材と季語は良かったが、詰め込み過ぎでパンクしてしまった(いきなり前書きを付けるのもハードルかなり高いが)
「演舞服のまま」という添削が見事。ところで、柔道着で外食してる子供は見たことあるけど、演舞服はどうなんだろう。
3位 筧利夫
またしても才能アリを逃す。季語を含めて明確な映像がほぼ無いぼんやりし過ぎた句なうえ、お子様ランチから親に繋げる発想も安易中の安易。これでは次回も期待できそうにない。
最下位 西山茉希
3位と大差ない発想とクオリティだが、こちらは中八なうえに季語の使い方も投げやりという初心者がやりがちなミスが満載の句。まさに「直してもこの程度」という句だった。