fc2ブログ

記事一覧

20221222 プレバト!!俳句紹介【イルミネーション】

2022年12月22日放送 プレバト!!
出演者が詠んだ俳句を紹介します。
※31日に全て更新しました。大変お待たせ致しました。

→プレバト!! 公式ツイッター/公式インスタグラム 12/22開設!

挑戦者→秋元真夏[初],村田秀亮[2],酒井美紀[3],アンミカ[3],北山宏光[48],村上健志[79],梅沢富美男[182] ※数字は挑戦回数

●お題:イルミネーション
イルミネーション

※番号クリックでリンク内移動します。
1才能アリ1位70点秋元真夏
(乃木坂46)
独りきり煌めく街が冬の棘ひとりきりきらめくまちがふゆのとげ
2凡人2位67点村田秀亮
(とろサーモン)
街騒に凍てし手の振る誘導棒まちざいにいてしてのふるゆうどうぼう
3凡人3位57点酒井美紀
静寂に響くダイヤモンドダストせいじゃくにひびくだいやもんどだすと
4凡人4位55点アンミカ
iPhoneの光に胸がRing a Ding Dongあいふぉんのひかりにむねがりんでぃんどん
52級へ1ランク昇格北山宏光
(Kis-My-Ft2)
ルミナリエ咥えて外す黒手套るみなりえくわえてはずすくろしゅとう
6永世名人27句目に
掲載決定
村上健志
(フルーツポンチ)
垂直にシャンパンの泡クリスマスすいちょくにしゃんぱんのあわくりすます
7永世名人49句目に
掲載決定
梅沢富美男
冬木立シャンパン色にさざめきぬふゆこだちしゃんぱんいろにさざめきぬ
順位発表順:3位→2位→最下位→1位
→編集後記

🔷挑戦者語録

アンミカ○0△0×2※過去2回とも最下位。
「自分はおしゃべりなんで、よういっぱい説明したいやん。五七五になかなか収まらないんですよ(笑) ただ今回は攻めました」
秋元真夏初挑戦※乃木坂46の2代目キャプテン。一期生のオーディションに受かった後、大学受験に合格した努力家アイドル。先日挑戦した鈴木絢音から「当然1位は獲れますよね」と言われた。
浜田「乃木坂もアホばっかりと思われますから(笑)。アホばっかりなんですけど。」
「いやいや。ちょっと、頭一つ抜けたいなと」
浜田「そらそうです」
村田秀亮○1△0×0※とろサーモンのツッコミ担当。前回「妻を待ち静かな月のサンルーフ」で才能アリ2位。丸シールアートに挑戦した相方・久保田かずのぶと出演。
「いやもうこれね、僕宮崎出身なんですけど。宮崎は民放が2個しか映らないんです(笑)。『プレバト!!』ってのは、凄く貴重なんです(笑)。オンエアとか、親とか従妹とかみんな集まって観てるんですよ。ワールドカップみたいに観てるから(笑)。ホントに結果残さないといけないんですよ。」
酒井美紀○0△1×1※不二家の社外取締役。前回は「セルフレジピッと奏でる燕かな」で凡人。
★ランキングシートの分布は最初分布を明かさずに発表、とろサーモン久保田はランキングシート移動時に直接台に乗りに行く。

●それでは順位別に見ていきます

◆1位 才能アリ70点 秋元真夏(乃木坂46)
独りきり 煌めく街が 冬の棘

【本人談】
何の気なしにイルミネーションを見に行った時、カップルで街が賑わっていて、孤独と寒さがチクチクと棘となって自分に突き刺さっている。キラキラと光るたびにそれも寂しさとして自分に降りかかってくるような。

梅沢永世名人 「冬の棘」。これは良いとこ拾ったね。下五でこの俳句がびしっと決まってる。大したもんだ。
本人 え、嬉しい。
浜田 久保田、どう思う?
久保田 …高く評価しました(笑)。
村田 どの立場から言うてんねん。

夏井先生 
詩の濃度も下五で上手く表現したと思う。
勿体ないのは上五。「独りきり」が少し自分の気持ちを言い過ぎている。
梅沢永世名人 なるほど。
夏井先生 やり方はいくつかある。
これを諦め、自分は一人で歩いていると。動作「一人ゆく」としてみる。
「煌めく街""冬の棘」と。
梅沢永世名人 あ~いい。
夏井先生 「棘」にしっかり着地する。
上五で切って、自分の気持ちを表現したいなら「傷心(しょうしん)や」で切れを作る方法もある。
あなたやれますから、特待生目指してこういうのを覚えておいてね。

本人 うわ~、覚えときます。ありがとうございます。
浜田 どうですか、こう直されて。
本人 いや、ここに来るまで、けちょんけちょんに先生に言われると思って、ここに来ていたので。
浜田 いや、先生何でもかんでもけちょんけちょんには言わないです(笑)。
本人 そうなんですね、勘違いしてました。
浜田 イメージ悪いですね、あの人。
本人 すいません、ちょっと。

●解説のポイント
詩の濃度も下五で上手く表現した
勿体ないのは気持ちを言い過ぎている上五
動作「一人ゆく」としてみる
「街は」と助詞を変えれば下五で着地する
気持ちを表現したいなら「傷心や」で切れを
あなたはやれる
特待生目指して覚えておいて

添削後
く 煌めく街 冬の棘』
 煌めく街 冬の棘




◆2位 凡人67点 村田秀亮(とろサーモン)
街騒に 凍てし手の振る 誘導棒

アンミカ 凄い。

【本人談】
20代の時、交通整理のアルバイトをしていた。人通りが多く、にこやかな人が多いなと思っていたら、クリスマスだった。そんな日に自分はアルバイトをしているというセンチな気持ちになった。

北山 ここで「誘導棒」をあの写真から出すっていうのが凄いなと思いました。
梅沢永世名人 (上五の)「に」と(中七の)「の」が悪い。
本人 えっ?
梅沢永世名人 「に」と「の」。アレさえ変えれば1位だったかもしれない。
浜田 え、これどう変えたらいいんですか?
梅沢永世名人 急に言われても(笑)。

夏井先生 
おっちゃん、惜しい。3分の2は当たっている。
この句は、自分の体験をここまで丁寧に書けるのは大したもので、良い
助詞と助動詞の選択だけ
おっちゃんが指摘した「に」。「に」は説明的なため、ここはしっかり切り離した方が良い。
浜田 「や」やな。
夏井先生 その通り。今、誰かが言いました。
本人 あ、「や」か~。
夏井先生 これは「」。
さらに「手の」の「の」。これは手"に"持っているため、ここは「」。
そして、おっちゃんが指摘しなかった部分は「凍てし」の「し」
梅沢永世名人 そこもあったの。私はそこ、気が付きませんでした。
夏井先生 あ、そうですか。
梅沢永世名人 ごめんなさいね。ジジイだからごめんなさいね!
浜田 うるさいな、もう(笑)。
夏井先生 「し」は基本的に過去の意味になる。
今持っているという意味にしないと、「凍っている」という季語の鮮度が落ちる。
今凍えている。これは「凍つる」と書くだけ。
「街騒や凍つる手に振る誘導棒」。
梅沢永世名人 あ~いい。
本人 あ~。
夏井先生 こうしてたら、今日はこれが1位だった。

本人 自分もでも思ったんすよ。「街騒や」にしてたんすけど。
浜田 あ、そうなん?
本人 でも、まだまだ俺が「や」なんてと思って…。
浜田 いやいや、そんなことない。
本人 この技使ったらアカン、僕はと。
北山 気持ち分かるわ。

●解説のポイント
(梅沢名人が「に」と「の」を指摘)
おっちゃん3つ中2つ当てて惜しい
自分の体験を丁寧に書けるのは大したもの
助詞と助動詞の選択ミス
「に」は説明的なため「や」で切り離す
「の」ではなく手に持っているため「に」
「凍てし」の「し」は過去の意味
季語の鮮度を上げるには「凍つる」
これなら今日は1位だった

添削後
街騒 凍つる振る 誘導棒



◆3位 凡人57点 酒井美紀
静寂に 響く ダイヤモンドダスト

【本人談】
イルミネーションが光っていて雪が降っている。「ダイヤモンドダスト」が季語だが、あまりにも静寂で音がしそうな雰囲気の素敵な場所だなという思い。

梅沢永世名人 あの、合わせて17音。(破調は)ちょっと10年早い(笑)。
本人 え、ホントですか。
梅沢永世名人 俳句は五七五から覚えてかないと。まだこれをやるのには10年早すぎる。
本人 そうでしたか~。

夏井先生 
「ダイヤモンドダスト」は長い。9音もある季語。
おっちゃんの言う五七五の5音、頭の5音を確保するだけでも定型感・五七五の感じが匂ってくる。
それをやろうとするのはとても簡単にできる。
「響く」でも良いが、「響けり」とわざとここで使う。
合計すると1音余るが、最後が長い季語のため、1音の字余りはここの勢いに吸収させるという技。
そんな感じだが、でもここまでやれば先が見えてきた。

本人 嬉しい。いつも結構けちょんけちょんに言われてるので(笑)。

●解説のポイント
ダイヤモンドダストは9音で使いにくい季語
頭の5音を確保すれば定型感が出る
「響けり」で季語の1音の字余りを吸収させる
ここまでやれば先が見える

添削後
静寂に 響 ダイヤモンドダスト



◆4位 凡人55点 アンミカ
iPhoneの 光に胸が Ring a Ding Dong

一同 (笑)
秋元 凄い。
本人 可愛くない?

【本人談】
私は韓国の出身だが、韓国では初雪が降るとパートナーと電話をしあう。国の電話がパンクするぐらい。こう(着信音が)「Ring a Ding Dong」と私はクリスマスのベルの音で、この季節によくかかる2人の思い出の曲。このベルの音を「季語風」にした。

村上永世名人 季語風。
本人 「風」ダメか。季語にしなきゃね。
浜田 (そっぽを向く)
本人 旦那(セオドール・ミラー氏)はアメリカ人なので、英語をいっぱい散りばめてみた。
浜田 ハゲてるけどね、はい(笑)。
本人 違う。前頭葉賢い方なんです(笑)。
村上永世名人 まあ、「Ring a Ding Dong」が季語風って言われちゃうとアレですけど(笑)、今仰ってた「初雪が振ると電話をする」と。「初雪」を入れた方が凄い楽しいと思ったけどな。
浜田 あ~なるほどね。
本人 「初雪や」。
梅沢永世名人 この俳句に季語が無いんですよ。
本人 ほんまや。
梅沢永世名人 もしかしたら、インディンジョ…インニョンニンニンが(笑)。
本人 「Ring a Ding Dong(リンディンドン)」です。
梅沢永世名人 それは…。
北山 全滅ですよ。
梅沢永世名人 ないと思いますよ。季語は。


夏井先生 
アルファベットが多くてキラキラしているというか、お洒落な気分は表現できている。
問題は季語が入っていないという一点に尽きる。
後半に季節の気分は感じるが、これで季語の働きが出来るかと言うとちょっと無理がある。
ホワイトクリスマスにしたい。
光よ」と詠嘆する。「胸が」が一番いらないため、ここに季語を入れる。「雪よ」と重ねてみる。
本人 素敵~。
夏井先生 でも、あなたの伝えたいことを素直に書く姿勢は凄く大事。
本人 うわ~。初めて実は褒めていただいたんです、先生に。
夏井先生 私、そんなヒドいこと言ってた?あなたに(笑)。

●解説のポイント
アルファベットが多くてキラキラしている
お洒落な気分が表現できている
後半に季節の気分はあるが季語がないのが問題
ホワイトクリスマスにすべき
「光よ」と詠嘆して季語「雪よ」と重ねる
「胸が」が一番不要
伝えたいことを素直に書く姿勢は凄く大事
(初めて先生が褒めたと本人が発言)
そんなヒドいこと言ってた?

添削後
iPhoneの 光 Ring a Ding Dong



★特待生昇格試験★

→<3級>・北山宏光(Kis-My-Ft2)は6回連続現状維持と大スランプ中。
浜田 これはなかなか…。あなたですよ、最初に出たの。
北山 そうですよ。僕が一番最初にキスマイの中で「プレバト!!」出たんですよ(→2015年1月初登場)。
浜田 そうですよ。
北山 ずっと足踏みしてる、僕だけ(笑)。

◆『ルミナリエ 咥えて外す 黒手套 北山宏光(Kis-My-Ft2)

【本人談】
「ルミナリエ」(→イルミネーションを指すイタリア語)はイルミネーションだったり、(神戸ルミナリエの)場所だったりする。黒い手袋を咥えて外す動作。外すときは、スマホでイルミネーション撮ったりとか、お店に入る時だったりとか。黒手袋とすることで、背伸びしている所も表せられたら良いなと。

村上永世名人 「黒」っていうのが効いてるなと思うんですけど、前にも北山さんって確か…手袋の俳句で。
本人 猫ですね(→「手袋を外して撫でる猫の喉」で特待生昇格を決めていた)。
村上永世名人 ちょっと、得意技出してきたなあというか(笑)。使って来たなというのはあります。
梅沢永世名人 これはもう名人級の俳句ですよ。もしかしたら2つ3ついっちゃうんじゃない?
浜田 あら?
本人 2個ぐらい行ってほしい。

★評価ポイント
季語「黒手套」を下五に置く型を選んだ是非

■査定結果
2級へ1ランク昇格

理由:前回の失敗をちゃんと修正してきた!

本人 (立ち上がって)よっしゃー!めっちゃ嬉しい。
浜田 やっと上がったよ。

夏井先生 
上五「ルミナリエ」は季語と関係ない言葉が独立して存在する。
中七・下五でワンフレーズだが、季語を含んだワンフレーズ。
これは結構難しい型だが、ちゃんとやってきているのが一点。
上五「ルミナリエ」で広い光景・光の感じ・季節の気分がある程度伝わる。
カットが切り変わって口元のアップになる。
「咥えて外す」で何かと思うと、最後に物である季語が出てくる。
この焦点の絞り方も大したものだと思う。
前回、本人が「僕の句は材料詰め込み過ぎ」と呟いていたのを覚えている。
分量が分かってくれば、ここからは行ける。

本人 めちゃくちゃ嬉しいっすね(笑)。めっちゃ嬉しい!

●解説のポイント
上五に季語と無関係の言葉が独立
後半が季語を含んだワンフレーズ
この難しい型を使ったのが一点
上五で広い光景・光・季節の気分
カットが変わって口元のアップに
最後に物を出す焦点の絞り方も大したもの
前回本人が「僕の句は材料詰め込み過ぎ」
分量が分かればここから行ける

添削なし



★永世名人 村上のお手本★

→<永世名人>・村上健志(フルーツポンチ)は句集完成まで残り24句。
村上永世名人 今回まあこれ、クリスマス近いし、お題も「イルミネーション」ということで、プレゼントのつもりで作って来ました。
一同 (苦笑)
浜田 はい、行こ行こ(笑)。

◆『垂直に シャンパンの泡 クリスマス 村上健志(フルーツポンチ)

【本人談】
「クリスマス」という季語には色んな大きな意味が入っている中で、シャンパンを選んだ。シャンパンっていうのは僕の中で、光の生まれ変わりだと思っている(*1)。そのグラスの中のシャンパンの中に泡がパーッと垂直に立っていくのが凄いいいなと。

(*1)
秋元 そうなんですか。

梅沢永世名人 「泡」がちょっと引っ掛かるんです。
本人 え~?
梅沢永世名人 泡の出ないシャンパンがあったら持ってこい。
本人 え~、マジっすか(笑)。
梅沢永世名人 シャンパンをパンって(開栓して)、泡がバーッて出るだろ。
本人 それじゃなくて、グラスの中に立ってるあの泡のことです。
梅沢永世名人 見てないもの、そんなシャンパン!(笑)シャンパンといったら1本見るんだよ。
本人 (ふてくされてしまう)

■査定結果
永世名人27句目に掲載決定

理由:「近い」と思わせないテクニック!

本人 お~!(ガッツポーズをして)メリークリスマス!
秋元 アハハ。

夏井先生 
近いというのは、季語「クリスマス」に対して「シャンパン」を取り合わせるのが「近い」のではないかと感じる人は必ずいる。
近さを薄めるのが最初の「垂直に」。
直立している、立っている何か硬いものを人間の脳は瞬時に思う。
「シャンパン」「泡」と展開して理解していく。
小さな小技がこの人の得意技。そして、おっちゃんが…。
浜田 泡のこと言うてました。
夏井先生 そうそう。
「泡のないシャンパンがあったら持ってこい」と言っていた。
グラスの中の垂直に上がっている泡と言う小さな発見のため、それを大事にしてあげるべき。
おっちゃんみたいな、栓を抜いてバーッとやるのは情緒もへったくれもない(笑)。

浜田 掲載決定ですから直しはございません。おめでとうございます。

●解説のポイント
季語「クリスマス」と「シャンパン」が近い取り合わせ
近さを薄めたのが冒頭の「垂直に」
硬いものや直立するものを瞬時に思う
「泡」で(グラスのシャンパンの上がる)映像を理解する
小さな小技がこの人の得意技
(梅沢名人「泡のない…があったら持ってこい」)
垂直に上がる小さな発見を尊重すべき
栓を抜いてバーッとは情緒もへったくれもない

添削なし



★永世名人 富美男のお手本★



◆『冬木立 シャンパン色に さざめきぬ 梅沢富美男

【本人談】
先ほど村上くんが言ったように、シャンパンにサササササと泡が立ち上がっている。あれがもう、風がサーッと吹いてきたらイルミネーションの葉っぱまでフワーッと飛んでいく淡い感じがした。

本人 さっきのシャンパンの泡で合格なら、私のシャンパンの句はもっと高級じゃないですか(笑)。
村上永世名人 高級?
浜田 高級かどうかは、村上さんどうですか。
村上永世名人 これは、でもイルミネーションがシャンパンの色だと。
本人 そうですよ。
村上永世名人 これだとそれ分からなくないですか。「冬木立」なんですよね
本人 ………冗談ポパイのほうれん草だ(笑)。
浜田 そんなこともないねん。
村田 初めて聞いた。何ですか、今の。
秋元 え、ビックリ。何なの?

■査定結果
永世名人49句目に掲載決定

理由:おっちゃんらしくなくオシャレ!

本人 あっ!
一同 凄い。
本人 おっちゃん、やりましたよ。
(査定評後)
本人 (村上名人に)ほら。アハハ。冗談いっちゃいけないよ。

夏井先生 
あの、村上さんの指摘もある部分当たっていると思う。
どこにもイルミネーションとは書いてない。

冬木立を揺らしていく光、冬の美しい光や風を「シャンパン色」と表現したに違いないと読む人も当然出てくる。
そうなった時、「冬木立」の冬の光と「シャンパン色」とが詩として良いと思う。
最後の「さざめきぬ」の表現も、光と風の表現だと思うと美しい。
これはこれで掲載しても問題はない。
おっちゃんらしくない本当にオシャレな句だった。

●解説のポイント
(村上名人「季語ではイルミネーションと分からない」)
指摘はある程度当たっている
どこにもイルミネーションと書いてない
冬木立を揺らす光や風を比喩したとも読める
「冬木立」「シャンパン」が詩として良い
「さざめきぬ」が光と風の表現に思えば美しい
これは掲載しても問題ない
おっちゃんらしくない本当にオシャレな句

添削なし



本人 ありがとう。
浜田 いやおめでとうございます。
本人 ありがとうございます。
浜田 掲載決定ということで…。
清水アナ 残り1句となりました。
梅沢永世名人 皆様、本当にお待たせしました。
秋元 凄~い。
浜田 (嬉しそうに指を立てて)残り1句になりました。
(カックラキン大放送EDテーマ「悲しみのソレアード(原曲名)」を歌って)♬楽しかったひとときが~。
梅沢永世名人 いやいや浜田さん。それは…。物凄く喜んでますけど。
村田 出てってもらえるみたいな。
浜田 いや、でも本当にもうラスト1句。これで本が完成することになります。
梅沢永世名人 完成します。完成するよ、おっちゃん!頑張ったよ!

★次回は2023年1月12日放送の3時間スペシャル。伊香保温泉でのスプレーアート、古着リメイクの他「冬麗戦」に2022の年間ベスト15を詠んだ人が集結します。兼題は「ラッキー」です。


関連記事
スポンサーサイト



コメント

査定の句

北山さん
久々の昇格でした。神戸ルミナリエを前に、口で黒手套を脱ぐ。そんな風景。何でここで手套を脱ぐのかは語らず、読手に委ねましたが、まさに「書きすぎる」のを解消してます。

村上永世名人
シャンパンの泡が垂直に上っているということは、乾杯の後少し間がおかれているはず。食事をしている人、あるいは静かに語らいあっている人が想像できる句でした。

御大
奇しくも永世名人同士どちらもシャンパン。村上さんが静かな映像を思い起こさせるのに対し、御大は冬木立のイルミネーションがシャンパン色だと譬喩に使い、冬木立の綺麗な光景を詠みました。より広い光景でした。
句集まであと一句。さて、どうなるか。

No title

最下位でも55点の回だと、コメントのし甲斐もありますね。

4位
韓国の風習(初雪が降ると電話をする人が多い)については、ほぉ、と思ったところです。ただ、句はあくまで季語なし句。もしも、下句「Ring aDing Dong」が木村カエラさんの曲の名前なら、なおのこと(ちょうど木村カエラさんの曲をよく聴いていたころにリリースされた曲なので書きますが、この曲は、夏にリリースされた曲で、子どもの生まれた喜びを歌った曲で、クリスマスとは何ら関係ないのです)。木村カエラさんの曲でなくとも、下句の曲名であり歌詞は「それっぽい」だけで全く季語とは感じません。ここがやはり大きかったかなと。
また、「Ring aDing Dong」を「胸が鳴る」とでも直しても、やはりその辺の気持ちは読み手に想像させるべき部分だったと思います。

3位
9音ある季語に果敢に挑んだ点は賞賛します。
さて、夏井先生は「静寂に響けりダイヤモンドダスト」を添削句として挙げ、「先が見えてきた」とコメントしましたが……先を見るにはセオリーを知らないといけません。
例えば、今回のダイヤモンドダスト(9音)など音数の多い季語の処理の仕方ですが、字余りの上句として、中七・下五、もしくは中五・下五としてリズムを整えていくのが無難です。
この句ならば、「ダイヤモンドダスト静寂に響きけり(ダイヤモンドダストって静寂に響いていたのだなぁ)」くらいが、無難なところです。
ところが、夏井先生は「静寂に響けりダイヤモンドダスト(静寂に響いているダイヤモンドダスト)」という形としました。
これ、実は詠み手の見た実感に寄り添おうという添削です。
無難な形として挙げた「響きけり」と添削句「響けり」の違いですが、前者は動詞「響く」の連用形+「けり」(詠嘆の助動詞で、だったのだなぁ、ことよ、くらいの意味
)。後者「響けり」は、「響く」の命令形「響け」+「り」(完了・存続の助動詞で、この句だと響いて・いる、という意味)。詠み手の言いたいこととして、夏井先生は、詠み手のコメントから、「静寂にダイヤモンドダストが静寂の中響いている」という内容の方をくみ取ったのでしょう、だから「響けり」を使った。
あとは、「ダイヤモンドダスト静寂に響けり」とするか「静寂に響けりダイヤモンドダスト」と倒置的にするかです。それぞれ口にしてみると、前者の方が響きが良い気がするし、後者は響きがいまいちだけど倒置的に季語を配することでダイヤモンドダストが後に尾を引く感じだと思いました。

2位
詠み手が「僕なんぞが『や』など」と発言し、北山さんがそれに頷きましたが、そこには自分も共感しました。季語に対して切れを使うのは基本型ですが、そうじゃない語句に「や」を使うのはなかなか勇気が要ります。
さて、原句と添削句を解釈してみます。
原句「街の喧騒『によって』凍ったように感じられた手『の』振る誘導棒」。
添削句「街の喧騒を感じられることよ(『や』の効果でこう読める)。凍ったように感じる手『に』ふる誘導棒」。
まず、添削句の方が切れ字が入ることで締まったと感じました。
次に、「手『の』振る誘導棒」か「手『に』振る誘導棒」か。
「の」だと、これは主格につく「の」で、「が」と入れ替えられます。「凍ったように感じられる手が降る誘導棒」。
「に」だと「凍ったように感じる手に誘導棒があり、それを振っている」となります。
「の」だと手と誘導棒は一緒の画面に映っている。
「に」だと視線の誘導が「手」→「誘導棒」とよりアップで動く感じかなと思いました。「凍ったように感じる手」をクローズアップするには、「に」の方が良いと考えられます。
惜しい句だったなと思いました。

1位
下句の「冬の棘」が素敵な言い回しだと思いました。
番組内の指摘通り、上句の「独りきり」がこの句の場合だと上句での切れをもたらし、目立ってしまって、句を説明的にしてしまった感じがします。
あと、「が」が「は」と直されましたが、この辺りは、「は」とは「他にもいろいろある・存在する中の一つを示す」という限定性のある助詞だという点は、番組で散々説明されて来た内容で、今回は触れられもしなかったなぁ、と思っています。

昨日のプレバト

北山くんが「コーラ」の句以来1年半ぶりの昇格を果たすといい、おっちゃん(梅沢さん)が句集完成に王手といい、年内最後らしく素晴らしい内容でしたね。
(本当は年内で50句全クリしてほしかったけど・・・)

No title

梅沢さん次でラスト1句だけど、
もし次の冬麗戦で添削なしだったら最後はそれになっちゃうんじゃ・・・?
どうなるんだろ

(特待生昇格試験)
北山
六連敗からついに脱出。手袋句への原点回帰(?)となったが「咥えて外す」が手套の質感を感じられてよかった。これぐらいの小さな動きと場所を示すだけでも、俳句というのは形になるのだ。

フルポン永世名人
「垂直にシャンパンの泡」というフルポンさんらしい観察眼が光るフレーズが素晴らしい。他のワイングラスより脚が高いシャンパングラスだからこそ「垂直」という表現が良く似合うのだろう。
そうして精巧にシャンパンを描いたからこそ「クリスマス」という派手な季語とも釣り合いがとれるのだろう。流石の一言。

梅沢永世名人
まさかのフルポンとシャンパン被り。
一見して思ったのは先生と同じ「梅沢らしさがない」。しかし読んでいくと次第に「あえかなる鏡の色をして冬日」などに代表される、視覚に訴えかける句が得意な梅沢らしさもきちんと折衷されていた。
「さざめきぬ」という下五に落ち着きがあったのも勝因だろう。自分は「さざめけり」と切れ字をいれそうになったが、それだと強くなりすぎてしまう。

句集完成は、もう目の前だ。

今年最後のプレバト

平場の4人の感想

1位 秋元
「一人きり煌めく街が」までは「なんて陳腐なフレーズだ」と思っていたが、下五の「冬の棘」で一気に鮮明になった印象。電飾とカップルを羨む一人の姿として非常に詩的であった。やはり「一人きり」はくどいということだったが。
最近、若手女子アイドルの成績が良い印象。どんどん発掘していってほしい。

2位 とろサーモン
今回は助詞「に」「の」の散文臭さ、過去の助動詞「し」の入れ方と、小さな文法の取り零しで才能アリを逃す。
「誘導棒」と「街騒」の付かず離れずが非常に良く、凍える手に焦点を当ててより警備員のリアリティも出していただけに勿体なかった。間違いなく今回の1位よりポテンシャルは秘めている。次回も期待大だ。
添削例のように上五を「季語でないもの」+「や」にするのは初心者には中々勇気がいるだろうが…

3位 坂井
9文字の季語を入れてくるのはニカちゃんを彷彿させる勇気。イルミネーションとダイヤモンドダストを結びつける感覚も素敵。ただ、そこで終わってしまったのが残念。

最下位 アンミカ
確かに冬の曲っぽいのはわかるが、曲名を季語とするのはいくらなんでも強引。
自分の表現に酔いしれないほうがいい。

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

プロキオン

Author:プロキオン
俳号「白プロキオン」。全てのブログ記事を編集しています。
毎度閲覧いただきありがとうございます。時間があるときにでもどうぞ。
全俳句を掲載してほしいなどのリクエストはコメントしていただけると助かります。

ツイッターでは番組の放送予告などをツイートしています。以下リンクからどうぞ。
プロキオン
***
番組公式ツイッター
***
着流きるお氏(プレバト兼題で俳句を独自査定する若手俳人・ブログ編者とは無関係です)
***
夏井いつき氏(プレバト!!出演の俳人)

人気記事ランキング

↓訪問者数です