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【金秋戦決勝⚾】20221013 プレバト!!俳句紹介【大谷翔平】

2022年10月13日放送 プレバト!! 俳句金秋戦決勝戦結果まとめ
年4回の改変期に選ばれし名人・特待生のみが参加を許される俳句タイトル戦。
秋の季節に行われる第6回金秋戦決勝戦で名人・特待生の面々が詠んだ俳句を紹介します。
●27日に全て更新しました。大変お待たせして申し訳ありません。

→結果一覧 →トーク集 →俳句詳細 →編集後記

予選Aブロック記事
予選Bブロック記事
予選Cブロック記事
※過去のタイトル戦結果などはこちらまたはブログカテゴリからどうぞ。

挑戦者:
挑戦者→藤本敏史[83],村上健志[76],春風亭昇吉[10],横尾渉[65],松岡充[26],千原ジュニア[81],梅沢富美男[175],森口瑤子[28],立川志らく[57],皆藤愛子[31] ※数字は挑戦回数
見届け人:中田名人、北山宏光、犬山紙子



●お題:大谷翔平
大谷翔平
※日本が世界に誇るスーパースター。2021年はア・リーグのMVPを受賞。2022年シーズンも投手で15勝、野手で本塁打34本など「二刀流」として存分な成績を上げている。来シーズンも年俸3000万ドル(≒43億円)での大型1年契約が話題に。主役の季語が見劣りしかねない厄介なお題。

※番号クリックでリンク内移動します。
※来年の春光戦のシード権は「2位まで」と発表されました。

1位藤本敏史(FUJIWARA)名人10段★4大きく振りかぶって秋爽の只中におおきくふりかぶってしゅうそうのただなかに
2位村上健志(フルーツポンチ)永世名人大谷の球大谷が打つ案山子おおたにのたまおおたにがうつかかし
3位春風亭昇吉5級白秋の雲穿ぐ右投げ左打ちはくしゅうのくもうぐみぎなげひだりうち
4位横尾渉(Kis-My-Ft2)名人10段★2総立ちのフェンウェイパーク星月夜そうだちのふぇんうぇいぱーくほしづきよ
5位松岡充2級天高し野球ノートの三箇条てんたかしやきゅうのーとのさんかじょう
6位千原ジュニア名人10段★3秋立つや十七画の名を吾子にあきたつやじゅうななかくのなをあこに
7位梅沢富美男永世名人ポケットにゴミ爽涼のユニフォームぽけっとにごみそうりょうのゆにふぉーむ
8位森口瑤子名人初段四番打者四球を選ぶ子規忌かなよばんだしゃしきゅうをえらぶしききかな
9位立川志らく名人6段巌流無念しおれた菊人形がんりゅうむねんしおれたきくにんぎょう
10位皆藤愛子名人3段打ちまくる大谷生姜擦る私うちまくるおおたにしょうがするわたし
順位発表順:3位→5位→9位→8位→最下位→7位→2位→6位→4位→1位

【トーク集】(クリックで展開)













●それでは順位別に見ていきます

1位◆『大きく 振りかぶって 秋爽の只中に 藤本敏史(FUJIWARA)

【本人談】
今、プロ野球で大きく振りかぶって投げる投球フォームの投手はほぼいない。大谷選手の印象は高校時代の大きく振りかぶる「ワインドアップ投法」がめちゃくちゃカッコよくて、それに発想を飛ばした。大きく振りかぶって投げる投手を考えたら、野茂英雄さんがめちゃくちゃ好き。日本人投手がメジャーリーグで活躍するきっかけは野茂選手が活躍したからだと思い、その気持ちも込めた。

村上永世名人 やっぱ「秋爽の只中に」って言ってしまえるところがやっぱり~さすがですよね~(笑)。
本人 なんやその言い方。
浜田 思ってないんかい。

夏井先生 
ゆっくりと振りかぶるピッチャーの動作。
決して長い時間ではなく、短い時間を映像にしていこうと。
そこがひとまず真っ向勝負を挑んだ句に思う。
どこにもピッチャーとは書いてないが読めば前半で分かる。
「秋爽」という季語が良い。
ストレートで爽やかで、季語の中心に立つかのような、それがピッチャーという存在であると。
一点だけ、「に」がない方がスッキリするなと逆に思った。
私なら「に」は無い方が良いと思いつつ。
ジュニア名人 直しがある。
藤本名人 じゃあ、すいません。外しといてください。
村上永世名人 そんなわけにはいかない。
夏井先生 これを外すと2位の「案山子」と迷わなかった。凄く今回は迷った。
「に」がなければ、きっぱりとした空気が出て「秋爽」という季語が堂々と立ってくる。
浜田 村上が…。
夏井先生 そういう感じがする。ですから、村上さん残念でした(笑)。

村上永世名人 おかしいよ。昔、案山子と何かありました?(笑)
浜田 何でやねん。
村上永世名人 何か案山子嫌ってるなあ。

●解説のポイント
ゆっくり振りかぶるピッチャーの動作
短い時間を映像を描く真っ向勝負を挑んだ
ピッチャーとは書いてないが読めば分かる
季語が良くストレートで爽やか
季語の中心に立つのが投手という存在
「に」がない方がスッキリする
外して置けば2位と迷わなかった
きっぱりした空気が出て堂々と季語が立つ

添削後
大きく 振りかぶって 秋爽の只中


2位◆『大谷の球 大谷が打つ案山子 村上健志(フルーツポンチ)

【本人談】
案山子はいわゆる稲穂を鳥から守るために置くもの。たまに案山子コンクールでその年に流行ったキャラクター・著名人が案山子になっていることがある。イチロー選手の場合はバッターボックスの姿だが、大谷選手の場合はピッチャーの姿とバッターの姿が両方ある。夢の大谷vs大谷が実現されているという。案山子は農作の神様の扱いもあり、その豊かさも季語に含まれているのではないか。

横尾名人 最後の「案山子」っていうのがユーモアがあって、僕には出来なくて凄いなと思います。

夏井先生 
二刀流としてはあり得ない場面。「大谷の球大谷が打つ」。
それを下五で「案山子」だと明かすアイデアがさすが村上さん。
これだけの活躍をしている大谷選手のため、案山子アートみたいなものが、日本中にどれだけの大谷選手が並ぶか。
そういう世相もさりげなく書いていてそこも良い。
今回は本当に順位を悩んだがなぜ2位にしたか。
実は俳句の世界で、何か先に「ゴジラ」「マンモス」などを先に出して、実は案山子だと明かす「案山子オチ」のような発想が全くないわけではない。
よくある「夢オチ」の類で、最後困ったら「夢だった」みたいな。
あれに近い案山子オチの発想がありはする。
梅沢永世名人 あ~あ。
浜田 ハハハ。
夏井先生 もう一つ言うと、案山子オチと同じくらい使われるのが「菊人形オチ」(笑)。
梅沢永世名人 はいはい。
志らく名人 …。
藤本名人 いた。
夏井先生 そういう所で、俳句の世界から見た時の、ちょっと勿体ないかなと。
ホントにケチでもつけないと順位がつけられない。
それもこれも、おっちゃんがゴミの句をちゃんと作らなかったからだと思う。
直す必要はない。

本人 いや~まあそうなんですね。昔だったら2位でも喜べたんですけど~。1位が獲れないよ~。
浜田 (階段でズッコケて)凄い喜びようだったけどね~。オンエアにはならないですけど。
本人 え~!?ここの痛みだけが残るんですか(笑)。

●解説のポイント
二刀流としてはあり得ない場面
「案山子」というアイデアがさすが
日本中に大谷選手の案山子が並ぶ
世相もさりげなく書いていて良い
本当に順位を悩んだ
俳句の世界で「ゴジラ」などを先に出す
実は案山子だとオチにいく発想はある
それと同じくらい使われるのが菊人形オチ
ケチでもつけないと順位がつけられない

添削なし



3位◆『白秋の雲穿ぐ 右投げ左打ち 春風亭昇吉
※「穿(う)ぐ」は穴が開くこと。

【本人談】
「右投げ左打ち」は大谷選手の快刀乱麻の活躍。「白秋の雲」は今の世の中の事。モヤがかかったはっきりしない空気。そこに風穴を開けるようなスカッとしたプレーを「穿ぐ」に込めた。

中田名人 いや、ホントに素晴らしいですね。
本人 ありがとうございます。
中田名人 これでも字余りなんですよね。
本人 そうなんです。
中田名人 決勝で字余りの句を提出する勇気を褒めたい。
本人 ありがとうございます。めちゃめちゃ嬉しい。
浜田 ちなみに志らくはんどう思われますか。
志らく名人 今もう人の俳句の感想を言う心境じゃない(笑)。もうあの、ノーギャラで行っていいか事務所に確認する(笑)。
藤本名人 何の落語しようかね、もう考えとかないと。

夏井先生 
内容がいかにも爽快。
「穿ぐ」は「穿(うが)つ」(※掘られたり削られたりして穴が開く)という意味。
「雲を穿つ」ってどういうことかと思うと、「右投げ左打ち」と。
打った球が雲を砕くかのようだとよく伝わる。
悩んだ所は一つだけある。
本人が一番自信のある「穿ぐ」の動詞。「穿つ」は掘ったり削ったりして穴が開く。
大谷選手のホームランの「カーン」というイメージより、こつこつとヒットを打って積み重ねていくような、そういうイメージがここにあるのかと思ってしまった。
例えば、「裂く」とストレートにいうとホームランのイメージ。
あるいは「撃つ」にしても良いのではないか。
ここの所が少し勿体ないかと。
2音しかないため、2音の動詞を昇吉さん自身が探して、大谷選手に寄せることをなさって良いと思う。

浜田 でも、決勝初めてで第3位ですから。
梅沢永世名人 すごいね。
浜田 これはなかなかでしたね。

●解説のポイント
内容がいかにも爽快
穿ぐ・穿つは掘られて穴が開く意味
「雲を穿つ」から投手へ展開
打った球が雲を砕くかのよう
悩んだ所は一つで「穿ぐ」
大谷選手のホームランのイメージではない
こつこつヒットを積み重ねるように思う
「裂く」「撃つ」の方が似合う

添削後
白秋の雲 右投げ左打ち』
『白秋の雲 右投げ左打ち




4位◆『総立ちの フェンウェイパーク 星月夜 横尾渉(Kis-My-Ft2)
※「フェンウェイパーク」はボストンレッドソックスの本拠地。かつてベーブ・ルースも活躍した現役球場でメジャーリーグ最古のスタジアム。

【本人談】
104年(ぶりの二刀流記録)とか出ていたため、記録や歴史に発想を飛ばした。フェンウェイパークは一番古い球場と言われていて、歴代の人がここで記録を残している。その上でメジャーリーグとも分かる。「総立ち」でホームラン打ったり、三振を取ったりと記録が達成できたと分かるので、これに落ち着いた。

浜田 なるほどね、(北山を見て)え~…。
北山 ここは俺わい!絶対俺だよ。このタイミングは(笑)。ここは俺だよ、迷うとこでもないのよ(笑)。
浜田 北山君、どうでしょうか。
北山 はい。中七の「フェンウェイパーク」これを持ってきたのがやっぱ横尾さん凄いなっていうのを感じますし、ここがやっぱ自信の表れだったのかなっていうのはちょっと感じましたね。
浜田 なるほどね。

夏井先生 
作者の言いたいことを固有名詞に語らせるタイプの句。
始まりも良く、「総立ち」でインパクトがある。
どういう人々がどこで総立ちになっているか。「総」の一字で沢山だと分かる。
中七の固有名詞で完全に映像が現れてくる。
最後の抑えの「星月夜」も沢山の人が集まる野球場の頭上全部を覆うような美しい星空。
抑えもとても綺麗だったと思う。
今横尾さんだったと分かって、五七五は良いですよ。落ち着きますでしょ。
本人 はい。
夏井先生 直しは要りません。

本人 ありがとうございます。
浜田 横尾君、第4位でございました。

●解説のポイント
作者の意図を固有名詞に語らせるタイプの句
「総立ち」の始まりもインパクトがある
どんな人がどこで総立ちか
固有名詞で完全に映像が現れる
季語も頭上全部を覆う美しい星空
抑えもとても綺麗だった
作者が分かって五七五を薦めたい

添削なし



5位◆『天高し 野球ノートの 三箇条 松岡充

【本人談】
「野球ノート」は大谷翔平選手がお父さんと交わしていた野球に関する交換日記。お父さんが事あるごとに野球の三箇条をずっと書いていた。①一生懸命元気に声を出す、②一生懸命キャッチボールをする、③一生懸命走る。シンプルな三箇条を守って、人間としての基礎が今の彼を作っているという句。

浜田 犬山さんどうですか?
梅沢永世名人 いや悪い句じゃ…。
浜田 犬山さん!(笑)
藤本名人 調子悪っ!
ジュニア名人 それアリなら何でもアリですよ。
浜田 そんななぁ。
藤本名人 「犬山」と「梅沢」。
浜田 そんな笑いの取り方ある?
藤本名人 たった4文字。
浜田 犬山さん、お願いします。
犬山 五七五のリズムって綺麗なんだなって凄い伝わってくる。そして「天高し」っていう季語の選び方が大谷さんのイメージと合う、スコーンって高くまで行くようなイメージも来て凄い素敵だと思います。
本人 ありがとうございます。
浜田 "犬山"さん、どうですか?
犬山 アハハ、あれ?
梅沢永世名人 …。
横尾名人 そこは言わない。
藤本名人 言わないと(笑)。かぶせですやん。また言わないと、今んとこ。
梅沢永世名人 大きなお世話だよ。
藤本名人 「大きなお世話だよ」?
浜田 すいません、梅沢さん。どうでしょうか。
梅沢永世名人 私はそんなに悪い句じゃないなと思ってますね。ただ、タイトル戦に出すような俳句ではちょっと弱かったんじゃないかなと。全体的に…言わせていただければ。

夏井先生 
これは中七下五がシンプルだが明快。良いと思う。
上五に季語を置いて後半でワンフレーズで基本の型をキッチリと使っている。ここら辺も良い。
読者は「三箇条」まで読んだ瞬間、一体何が書いてあるかをそれぞれ想像し始める力もある。
これはこれで、とても気持ちの良い句。
直しは要らない。

藤本名人 5位で直しなし。
梅沢永世名人 どうですか。私が言ったことそのままですよ。
藤本名人 え?
梅沢永世名人 悪い句じゃないんです。
浜田 はい。
梅沢永世名人 良い句なんですよ。
ジュニア名人 5位ですから。
梅沢永世名人 はい。
ジュニア名人 ねえ。
浜田 …さあ、続いて参りましょう(笑)。
ジュニア名人 調子悪いですねえ。

●解説のポイント
中七下五がシンプルだが明快で良い
季語とワンフレーズで基本型がキッチリ
「三箇条」で何が書いてあるか想像し始める
とても気持ちの良い句だった

添削なし



6位◆『秋立つや 十七画の 名を吾子に 千原ジュニア

【本人談】
何となく8月頭に子どもが生まれた夫婦が名前を付けると思っている。8月10日に104年ぶりの大記録(2ケタ勝利・2ケタ本塁打)を達成し、うちの子にも羽ばたいてくれる子にもと大谷選手にあやかる。「17」は背番号で、「翔平」も17画。その17画の名を子どもに付けるという想いを詠んだ。

藤本名人 「吾子」好きやな~(笑)。
浜田 絶対言うと思ったもん。アハハ。
藤本名人 何かと言ったら「吾子」。吾子吾子吾子吾子言うてるから~。

夏井先生 
きっちりと作れていると思う。
俳句だけ見た時、「十七画」へのこだわりが読み取れない。
そこがテーマ性との兼ね合いで少し損をしたかもしれない。
ただ、自分の子が生まれた時の句として読むと、とても気持ちの良い句。
「秋立つ」の季語が立って清々しい。
何らかの「17」の数字に何らかのこだわりを持つ両親が「17画」で名前を付ける。
最後、切れのない「に」の後の余韻に親の気持ちがさりげなく入る。
これはこれで、人生の一頁の一句として残しておけばよい。
直しは要らない。

浜田 直しは無しですが、ジュニアさん残念でした。

●解説のポイント
きっちりと作れていて気持ちが良い
句では中七のこだわりが読み取れない
テーマ性との兼ね合いで損をした
自分の子が生まれた時の句として読む
季語が立って清々しい
17の数字に何らかのこだわりを持つ両親
「に」の余韻に親の気持ちがさりげなく入る
人生の一頁の句として残してよい

添削なし



7位◆『ポケットにゴミ 爽涼のユニフォーム 梅沢富美男

【本人談】
皆さんもご承知だと思う。大谷選手は必ずホームベースあたりのゴミを拾い、それが賞賛されている。立派な人間だと。「どうしてそんなことをするんだ?」と聞かれて「これは運を貰っているんだ」と彼は言ったか言わないかって話を聞いた。「あ~なんと爽やかな男だ」と。まあ7位の句ですからね、皆さんそんな…ごめんなさいね、ホントに。

藤本名人 これ、写真見たら分かりますけど、大谷選手ってこと分からないですよ。
本人 分からないと思います。
浜田 えっ?
本人 さすがですよね(笑)。
村上永世名人 ふてくされちゃったよ。
浜田 スネた、スネた(笑)。
村上永世名人 今おっしゃったように大谷選手であることが分からないのと、せめて大谷選手の方に少しでもエピソードを寄せるなら、ポケットにゴミがある状態ではなくて、拾ってゴミを入れることの方が、大谷選手のエピソードには近い気はするんですけどね。
浜田 なるほど、なるほど。
本人 (お辞儀をして)どうもありがとうございました(笑)。

夏井先生 
色々言ってるが、エピソードを上手く掬い取った句に思う。
そして大谷選手がまさに投げるという兼題写真に真っ向から取り組んでいるのがこの句だと思う。
この句で勿体ないのは上五「に」。
すでにそこにゴミが入っていることになる。
一番素晴らしいのは、ゴミを拾っているその瞬間を描くべき。これは村上さんの指摘通りだと思う。
どうやってそれを実現するか。それが難しいからおっちゃんは作者は苦悩した。
こう見た時に、重なっている情報がある。「ポケット」「ユニフォーム」が少し情報が重なる。
おっちゃん、それは悩んだでしょ?
本人 はい、悩みました。
夏井先生 ねえ。悩んだ末に今ここに落ち着いている。
ここをユニフォームじゃないものにするだけで、フジモンさんも言った「どんなスポーツかも分からない」という疑問も全部一発で解決できる。
これは場所を書くだけ。「マウンド」。
「マウンドのゴミ」と展開。
「爽涼のポケットへ」。最後の「へ」だけで動作が出る。
ジュニア名人 凄い凄い。
夏井先生 これやっといたら迷わずに1位にしていたと思う。
最初に言った1位をドブに捨てた句はこれです!

浜田 なるほど。さぁ、梅沢さん。どうですか。
本人 それはね、浜田さん。昨日今日俳句やった人間にこれが考えつきますか。限界なんです、私の(笑)。
浜田 いやいや昨日今日じゃない。あんた、何年やってんねん。

■出演回数ランキング■
1位梅沢富美男175回
2位藤本敏史81回
2位千原ジュニア81回
4位村上健志70回
5位横尾渉64回

藤本名人 一番長いでしょ。
本人 やかましいわ。7位の人間に、なんだその口の利き方は!
ジュニア名人 7位の人間やからこそですよ。
藤本名人 7位やからですよ。
本人 はいはい!どうせいなくなるから。もうこの番組からいなくなるんだ!俺は。
浜田 ありがとうございます。
本人 泣くなよ、会いたいとか言って(笑)。俺は去るんだ。
ジュニア名人 はい!はい!
浜田 さあ、こういう結果になりました。

●解説のポイント
エピソードを上手く掬い取った
兼題に真っ向から取り組んでいる句
勿体ないのは上五「に」
すでにゴミが入っている意味になる
ゴミを拾っている瞬間を描くべき
「ポケット・ユニフォーム」は情報が重複
スポーツと分かるように場所を入れる
最後の「へ」だけで動作が出る
添削後なら迷わず1位にした
1位をドブに捨てた句

添削後
のゴミ 爽涼のポケット



8位◆『四番打者 四球を選ぶ 子規忌かな 森口瑤子
※季語「子規忌」は明治を代表する俳人・正岡子規の命日。

【本人談】
実は知らなかったが、正岡子規が「打者」「四球」「飛球」という単語を作ったのを知った。絶対に「子規忌」で句を作りたいと思ってひねり出した俳句。

藤本名人 これ、野球知らない人でも野球の俳句だと分かりますし、ただ「四番打者四球だってば」みたいな感じの方がほしかったですね(笑)。どっか「だってば」は。
浜田 彼女らしいやつをね。アハハ。
藤本名人 僕大好きなので、どこかに「だってば」は、入れてほしかったなというのはありますね。
梅沢永世名人 これね、正岡子規の先生のことを見つけてきたのはとても素晴らしいと思う。唯一ダメなのは「かな」。これはね、「かな」を使うとダメなのよ。「かな」を使って成功したのは一人しかいないんじゃない、今までに。
藤本名人 誰ですか?
梅沢永世名人 え、こういうこと言わなきゃダメなんだよ。
ジュニア名人 誰ですか?一人。
浜田 「かな」で成功したのは誰ですか?
梅沢永世名人 えっと、ちょっと急に言われても(笑)。
ジュニア名人 自分から振って。
梅沢永世名人 私もダメだったから。
浜田 なるほどね。

夏井先生 
こういうネタが出てくるのは私としては嬉しい。
大谷選手から元々のルーツを辿る発想はとても良い。
この句の工夫は「四番」「四球」「子規」と韻律や目で見た時の面白さ。
そういうのを丁寧に工夫したとこは良い。
ただ、全体を読んだ時に臨場感が薄いのが勿体ない。
四球を選ぶ瞬間に今日は子規忌だったと。
「かな」と詠嘆したい気持ちも分かるが、この句の場合は「かな」は効いてない。
ここからどう臨場感を乗っけるか。色んな方法があると思う。
「打者」でも良いが、「バッター」を頭にして「四番」で一度カットを切る。
「子規忌の四球選(よ)る」。こういう風に持ってくる。
「バッターは四番」で一回切れ、今四球を選び終わったという場面になる。
ここの場面を真ん中に置いて「子規忌かな」とこっちで詠ちゃん、詠嘆したので…(→顔を自分でビンタする)。
浜田 (先生を指さし)調子悪ない?(笑)
ジュニア名人 詠ちゃんはヤバいですね。
藤本名人 「詠嘆」「詠ちゃん」。梅沢さんにちょっと煽られてねえ、調子悪い。
夏井先生 いやもう、私。おっちゃんの気持ちが凄くよく分かります。
今日はおっちゃんと慰めの酒を飲みたいぐらい凄く良く分かります。
藤本名人 いやでも可愛いですね。
夏井先生 はい、そういうことです。

本人 臨場感ね…、言葉遊びに気持ちが行き過ぎて臨場感大切にしたいと思います。

●解説のポイント
こういうネタが出てくるのは嬉しい
大谷選手からルーツを辿る発想は◎
「四番・四球・子規」で韻律の面白さがある
臨場感が薄いのが勿体ない
「かな」の詠嘆が効いてない
「バッター」を頭にして「四番」で切る
こっちで詠ちゃんした(調子悪い先生)
今日はおっちゃんと慰めの酒を飲みたい

添削後
四番 子規忌四球選(よ)



9位◆『巌流無念 しおれた菊人形 立川志らく
※「巌流」は巌流島が思い浮かびやすいが、元々は宮本武蔵と戦って敗れた佐々木小次郎が剣豪として名乗っていた流派名。

梅沢永世名人 やると思ったわな(笑)。

【本人談】
二刀流だから巌流島の戦い。菊人形展に行ったことがあるが、(佐々木)小次郎の菊人形がしおれていた。(宮本武蔵との)戦いにも敗れ、菊もしおれてさぞかし無念だろうなと。ただ、佐々木小次郎より今の(9位の)私の方が無念(笑)。

昇吉 そうですね。「無念」と「しおれた」ってのが付き過ぎているのと、あと巌流島の戦いって4月頃なんですよね。季節の感じもちょっとずれているというか。
皆藤名人 凄い。
本人 一言も返せません(笑)。

夏井先生 
後半「しおれた菊人形」は表現として光景はちゃんと見えてくる。
昇吉さんも指摘したように「無念」「しおれた」のここの気分が近すぎるのが、大きな勿体ない所。
全体で合わせて17音にする意図になっているが、上五を5音でしっかり立てるだけでも破調の感じをだいぶ薄められる。
「巌流」が小次郎の名前。上五に「の」を入れて「巌流の」とする。
確かに1音余るが下五「菊人形」に「ん」や「ぎょ」の音があるため、破調があまり気にならない字余りになる。
さらに、もう一つ。
上五「巌流」は「巌流島」だと思う日本国民の方が多い。
むしろ「小次郎」と書けば、理解する人の量が多いかもしれない。
でも「無念」「しおれた」はまさに今のあなただと思う(笑)。

本人 先生のおっしゃる通りです。昇吉君、あの…ギャラに関してはちょっと相談させて(笑)。
藤本名人 ノーギャラでしょ?
本人 ノーギャラですけど、車代だけ出して(笑)。

●解説のポイント
後半は光景は見えてくる表現
「無念」「しおれ」の気分が近すぎる
上五を5音にすれば破調の感じが薄まる
上五に「の」を入れる
上五は「巌流島」と思う読み手の方が多い
「小次郎」と書けば理解する人が多い
「無念」「しおれた」はまさに今のあなた

添削後
 無念しおれた 菊人形



10位◆『打ちまくる大谷 生姜擦る私 皆藤愛子

【本人談】
ニュースで大谷選手が打ちまくる活躍を観て、私は自分の目の前の出来ることを頑張ろうと料理をしている。

ジュニア名人 ええけどな~。
梅沢永世名人 これね。非常に取り合わせは良いんですよ。良いんですけど、大谷選手は四打席もあるんですよ。で、ピッチャーもやってるんですよ。そうすると、(試合中)ずっと生姜擦ってるってことになりますよね。
本人 なるほど。
藤本名人 いやいや、そう?
ジュニア名人 そうかな?
村上永世名人 僕もそんなに悪くないなと思うんですけど、やはり「大谷」翔平選手という固有名詞と「生姜」という季語を並べた時に「生姜」がやっぱり「大谷」という固有名詞と並ぶかという…。固有名詞使う時の鉄則で、季語が負けちゃいけないというのがあるんですけど。そこを言うかもしんないですね、先生は。

夏井先生 
あの大谷選手の写真から、生姜を擦る日常をスッと持ってくるという、この生活感への発想はとても良いと思う。
この句の惜しい所はさっき永世名人の2人が指摘した所。
1つは「大谷」選手に対し、季語「生姜」が支え切れるかというバランスの問題が1つ。
でも、これが作者の意図なら、季語を変えろとはとても言いにくい。
それはそれで1つのチャレンジだと思う。
もう1つはおっちゃんの指摘で、前半は操作できる。
「打ちまくる大谷」が、シーズン全体か今日の一試合かがこの言い方だと曖昧。
この句を最初に読んだ時、添削は簡単に考えていた。
「私」を消して「生姜擦る今日も大谷打ちまくる」。
そのくらいの言い方で良いと思い、「私」が邪魔だと思った。
でも、今の話だと「私」がいるんだね。
本人 そうですね、はい。出来たら。
夏井先生 だよね。
「今日も」からいく。ここは大事。
「今日も」でずっと打っている感じ。
「打ちまくる」は遠慮して「打つ」。
後半は語順が逆。「私は生姜擦る」。
梅沢永世名人 あ~いい!
夏井先生 これ一行で書いた時、「大谷」の後に「私」がくるため、人名を片仮名で「オオタニ」とすると、メジャーリーグの空気は少し出ると思う。
こうするとあなたの順位はすっと上がる。

本人 ありがとうございます。いや~やっぱり凄いですね~。ありがとうございます。
浜田 今回はちょっと最下位になってしまいました。
本人 はい。

●解説のポイント
大谷選手の写真から生姜擦る日常に
生活感への発想はとても良い
固有名詞を季語が支え切れない
シーズン全体か今日の一試合かが曖昧
添削は最初簡単に考えていた
「生姜擦る今日も大谷打ちまくる」
今の話だと「私」が必要に思う
「今日も」でずっと打っている感じ
一行で書くため人名を片仮名に
メジャーリーグの空気を少し出す
こうすると順位がすっと上がる

添削後
 私生姜擦る






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コメント

5~優勝句

続きです。

5位の句
決勝で5位。これまでの順位を考えると、松岡さんには躍進の句でした。
大谷選手の父・徹氏はコーチでもあったそう。大谷選手は徹氏と「野球ノート」を交換し合っていたそうですね。徹氏からは大谷選手への評価やアドバイスが書かれ、大谷選手からは今後の課題や反省点を書き綴っていたそう。そして、父から子へは、「大きな声を出して元気よくプレイする」「キャッチボールを一生懸命に練習する」「一生懸命に走る」という三か条が、このノートに良く書かれていたといいます。
兼題写真から、大谷選手のこの話を知っている方には、「天高し」の状況で大谷選手が幼いころのノートを見返している姿が思い浮かべることができる句だと思います。そして、大谷選手が過去の選手になってしまった世代、あるいは、大谷選手がいなかった頃の世代の人にとっても、「野球ノート」は存在しえます。野球をやっていて、ノートを書いている、あるいはそんな記録があると知っている方には、確かに、その内容はどんなものかと思わされる句となったかと思います。

4位の句
大リーグのニュースを見ていて、何かしらの新記録だとか、困難であるノーヒットノーラン達成だとか、あるいは、輝かしい記録を残した選手の偉業を称えるスタンディングオベーションが映像になったりします。自分としては、イチロー選手の引退試合が印象に残っています。

さて。フェンウェイパーク。今年5月、アメリカで一番歴史あるこの野球場で、大谷選手は103年ぶりに先発投手かつ上位打順(3番打者)として活躍しました。時事句としてみれば、このことを思い出しますが、「フェンウェイパーク」がこの句のキモで、この球場で多くの偉大な記録が刻まれ、そのたびに総立ちの客がいたのだろうと思えもします。それを「星月夜」。星が明るく月夜のようにも思えるそんな夜ときます。措辞と数々の記録を刻んだ選手たちを暗示しうる季語のバランスも良かったと思います。

3位の句
昇吉さんも躍進した回でした。でも、やはり、動詞の選択がまずかったと思います。
「右投げ左打ち」とは、投手に限らない言い方(実際、プロ野球の選手一覧には投手に限らず投・右、打・左などと書かれています)です。よって私の場合は、どうしてもイチロー選手のことを思い浮かべてしまいました。
「白秋の雲」を今の世の中を覆う霧のような雲、心理的なものとして詠み、それを「穿ぐ」ならば、ホームランでも単打でも様々な方向に打球を散らして穴を穿ちたいと感じました。この点、イチロー選手はバッターとしては左打ちの選手ですが、ホームランよりもヒットが目立つ選手で、単打や二塁打は全方向へ満遍なく打球を飛ばしていました。大谷選手の打球とはやはり違う気がします。
そしてまた、イチロー選手は守備では右投げで、その送球はレーザービームとも異称されていましたが、「穿ぐ」ような送球と考えると、レーザービームの方が適していそうです。
今の時代なら大谷選手と分かる句でしたが、動詞の選択でもっともっと大谷選手らしい句になったのかな、と思いました。もったいなかった。

2位の句
ニュースで「かかし祭り」というものが取り上げられることがあります。地域によって、稲藁を使った像を作ったり、その年に話題になった人物や事件をネタにしたかかしを作るなど、スタイルは違いますが、大谷選手をかかしの題材として作ることは十分ありえます。しかも、投手としての大谷選手、打者としての大谷選手、かかし作成の着想としてはどっちも十分にあり得ますね。
全国でどれくらい、大谷選手のかかしが作られるのか、飾られるのか?
ここを思ったとき、大谷選手の活躍そのものもさることながら、活躍に沸き、期待をする世相を示してもいる句だと思いました。
ネックとしては、大谷選手の活躍を知っている私たちがいる一方で、何年か先に大谷選手そのものが過去の人となった時に、どれだけこの句がスッと受け入れられるか。大谷選手以上に別な競技や歴史的な偉業を達成する「大谷」が現れたら?もしくは、大谷選手以上にもっとすごい記録と記憶を残す二刀流選手が出てきたら?(実際、大谷選手の活躍から、二刀流を志す球児も出てきているといいますし)。

1位の句
先日の観光誘致ポスター作りの回のように、兼題写真に句をプリントするなら、この句が群を抜いて1位だと感じました。
この句そのものは、20音の破調。しかし、中・下の句を五音として、七五五の型に近いリズムで着地していきます。
藤本名人で七五五の句というと、「魚群探知機朝寒のがなり声」という句が思い起こされます。今回の句は構造的にこの句に似てますね。上句で一括りの語(魚群探知機という者の名前に対し、「大きく振りかぶって」という野球解説でピッチャーの動作を示すお決まり文句)、中句で季語+助詞の五音、下句で上句や季語を装飾するフレーズ五音、という点で。自身の成功例をうまく使った句だったかなと思います。
さて、添削で下五の「に」が省かれました。
これには、自分としては賛否両論の意見、どっちもあります。
まず、「に」があることで
・中句、下句が五五となり、リズムが整う。
・兼題写真が、ボールを手放す直前であり、句からの動きを想像できる。大きく振りかぶって投げるまでの動作を想像できる。

一方で、この句に「に」があると
1 秋爽の只中「に」投手がいて、大きく振りかぶっている
2 秋爽の只中「に」ボールを投げる
と、どちらの解釈も可能となります。問題は2の解釈で、これだと、投手は「秋爽」に対して少し外れた場所からボールを投げるということになり、秋爽やかの真っただ中にいる場合よりも、季語の力は弱まります。
で、たぶん、1の解釈をしたいがために「に」を省いた添削をしたのかな、と。
その分、リズムが崩れて、兼題写真に句を埋めると動きが活き活きとしない感触がしますが。

上位の句は、どの句も良かったなと思ったところです。

10位~6位の句

今回は、
1 季語を主役に立てる。
2 1を満たしながらも、現代の我々なら句を読んだ時に、大谷翔平選手を思い浮かべることができる。
3 未来において、大谷翔平選手のことがパッと浮かばない世が来るだろう、その時に、句を読んだ者が感動を覚えるだろうか?

という点が問われている気がしました。

とりわけ、3。
例えば、長嶋茂雄氏のことは知っていても、現役時代の活躍をテレビなりスタンドでリアルタイムでご覧になったことのある世代は50代以上でしょう。リアルタイムでご覧になったことのある方が過ごした時代と、後の時代に録画映像を見た世代とは、過ごした時代であり、その気分は違ってくると思います。
日々ニュースで「オオタニサン」が活躍する映像を見るこの時代と、後の時代で、映像を見るのとで、大谷翔平選手への印象も変わるでしょう。
そんなところも見ていきたいかと思いました。

10位 皆藤名人
大リーグで活躍している大谷選手に対して、自分は生姜(平凡であるが、辛みもある一方で食べたあと爽やかさもある)を擦っている。なんとなく、生姜とそれを擦る行為に対して、大谷選手よりずっと平凡なれど起伏のある人生を楽しんでいるようにも見えた。
しかし、この句の発表された今年のことを言えば、ヤクルトの村上選手の方が「打ちまくっていた」印象は強い気がする。メジャーリーグに拘らなければ、別に大谷選手でなくても良くないかとも思えてしまった。

9位の句
原句、添削句とも、この句を読んで大谷選手を思い浮かべる方がどれだけいるだろうか。

8位の句
大谷選手の句というより、正岡子規の逸話の句。

9位と8位は大谷翔平選手より別な人が浮かんでしまった。10位の句は、大谷翔平選手より別な選手が浮かんだり、大谷選手よりも自分自身のことを詠んでいることが問題点なのかもしれませんね。

7位の句
助詞「に」と「へ」。「に」は意味の幅が広く、方向を示しもしますが、持続(もとからそこにある)ことも示す力があります。「へ」は方向を示す力が強いですね。ですから、
ポケットへゴミを入れる
ポケットにゴミを入れる

だと大きな意味は違いませんが、

ポケットにゴミがある
ポケットへゴミがある

と書き比べると、明らかに違いが判るはずです。自分は、句を作るとき、助詞を色々変えて適したものを判別します。特に「に」はいろんな意味を持つ曲者なので、置き換えられるなら、なるべく別な助詞をあてるようにしています。

句で言いたいことは、大谷翔平選手のゴミ拾いの逸話を知っている我々なら大変分かります。また、大谷選手のことがぱっと浮かばない時代が来ても、野球選手がゴミを拾っていることに小さな感動が生まれるかもしれないな、という点で優れていると思いました。

6位の句
この句、普遍性は高いです。自分やわが子の苗字に対して、17画の名前が良い名前だと。
もしも、大谷翔平選手が忘れ去られた時代に読まれたら、姓名判断で自分の苗字には17画の名前が適していると知り、どうにか探そうとしている親や祖父母の姿が思い浮かびます。
千原ジュニア名人も、お子さんの名づけの時に、姓に合う画数の名前をさんざん考えたのかもしれない。
そう思うと、大谷翔平選手よりも千原ジュニアさんのイメージであり、子どもの名の画数を気にする親の姿の方が印象に残る句です。
兼題写真からは遠くなってしまったけど、ささやかな親の思いを写した句だと思います。

No title

更新いつもお疲れ様です。

とても見ごたえのある回でした。
個人的に応援していた一人の松岡さんは五位で、ご本人的には同じく特待生の昇吉さんが三位なこともあり
もう少し上に行きたかったかなという表情でしたが、
以前の決勝は下の方だったように記憶しておりますので、
添削無しの素敵な句、このハイレベルさの中での五位ということで
充分爪痕は残せたように一視聴者としては感じました。
御大はそろそろ一位取れると良いなぁと思います。御大の事も応援しているので…。次回に期待します。

皆藤さんは10位ではありましたが発想はとても面白いなと思いました。全体のレベルの高さも感じます。
フジモンさんは二年ぶり?の1位おめでとうございます。爽やかで良い句だと思いました。
夏井先生の仰ることもわかるような気はするのですが、個人的には添削前の方が好きですね。この『に』好きです。

俳句には直接関係ないですが、引くレベルの大コケ(物理的に)をした村上さんの背にそっと手を当てて心配そうな横尾さんとか、
「君(昇吉さん)より下だったら君の会にノーギャラで出てあげる」と応戦したら本当に負けてしまい
「ちょっと改めて相談させて…」「車代だけ出して…」としおしおだった志らくさんとか
大御所である浜ちゃんに芸人のようなツッコミを期待されていた北山君について
「それはないよなぁ!」「それは無理ですって!」とフォローしていたフジモンさんジュニアさんとか、
最後三人の時に「フジモンさん推します!」と言っていた犬山さんに「応えられないかも…」と心苦しそうだったフジモンさんとか、
「そんな笑いの取り方ある!?」と笑いをかっさらった御大とか
掛け合いが見ていて面白かったり楽しい場面が多かったのも個人的に良い回だなと感じました。

更新お疲れ様です。

今回はお題が過去最高難度という予告でしたが、6位まで添削なしというハイレベルな展開でした。(1位のフジモンは添削ありでしたが、個人的には添削前の方好きでした。添削というほどでもないような気がします。)
添削ありを含め、発想だけなら森口さんの句が1番好きでした。添削のあった7-10位までも全員発想は面白く、見応えのあるタイトル戦だったと思います。

シード権について、3位の昇吉さんもシード権無しというのは、相当厳しい結果と思います。
優勝争いをした2句だけという判断がなされた可能性はありますが、昇吉さんの句も「穿ぐ」の是非はあれど秀句です。
今後、永世名人のシード権制度が変わらなければ、シードは実質一位だけになると考えた方がいいかもしれません。

また、御大の「かな」問題で、「かな」の成功者について東さんか村上さんか問題ですが、恐らく直近で「かな」を決め、その回に御大もいた東さんでしょう。
顔、名前を出すわけにはいかなかったですが、こうした感じで匂わせてくれたのはやはり嬉しかったですね。果たして県知事選に当選すれば実質的に卒業してしまいそうですが、どうなることやら…。

最後に、御大の優勝について。今回、御大の句に優勝の可能性が示されましたが、先生の添削は難しいですね笑。
流石に番組卒業はないだろうと思いますが、御大が次のステージに進んだタイミングで上位以外のシード権は御大のランクだけになる可能性はあるかなと思いました。

昨日のプレバト

今年の春の王者(志らくさん)が9位になるといい、観覧客の優勝予想の一番人気(ジュニアさん)が6位になるといい、来年の春のシード権が三省堂の国語の教科書に載った2人(フジモン、村上さん)だけといい、大波乱の連発でしたね。

追記
次回(10/27)の放送で新たな特待生が誕生するらしいので、それも楽しみです。(色鉛筆か俳句かは当日の放送までのお楽しみ)

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