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20220811 プレバト!!俳句紹介【金魚すくい】

2022年8月11日放送 プレバト!!
出演者が詠んだ俳句を紹介します。

挑戦者→植田紫帆[初],鈴木絢音[初],石塚英彦[2],望月理恵[初],犬山紙子[14],横尾渉[61],藤本敏史[80] ※数字は挑戦回数

●お題:金魚すくい
金魚すくいの兼題

※番号クリックでリンク内移動します。
1才能アリ1位71点植田紫帆
(オダウエダ)
次こそはと捲る浴衣にはぜる水つぎこそはとまくるゆかたにはぜるみず
2才能ナシ2位35点
才能アリ70点から減点
鈴木絢音
(乃木坂46)
琉金の絵はがき二枚かき氷りゅうきんのえはがきにまいかきごおり
3才能ナシ3位30点石塚英彦
夏祭り金魚に心すくわれてなつまつりきんぎょにこころすくわれて
4才能ナシ4位10点望月理恵
秋ちかし予期せぬ家族赤い君あきちかしよきせぬかぞくあかいきみ
54級へ1ランク昇格犬山紙子
私のいない部屋長生きの金魚わたしのいないへやながいきのきんぎょ
6名人10段★1へ1つ前進横尾渉
(Kis-My-Ft2)
浄水場の金魚懐メロのサビじょうすいじょうのきんぎょなつめろのさび
7名人10段★4へ1つ前進藤本敏史
(FUJIWARA)
金魚鉢金魚のいなくなる屈折きんぎょばちきんぎょのいなくなるくっせつ
順位発表順:3位→2位→最下位→1位
→編集後記

🔷挑戦者語録

石塚英彦△1※前回「旅支度真の雪解待つばかり」で凡人2位。
「テレビって怖いのが"凡人"って出た次の日商店街歩いたら(待ちゆく人が)『よ!凡人!』って言うようになって(笑)。」
→才能ナシ査定で「俺どこの商店街行けばいいんですか?(笑)」
鈴木絢音初挑戦※乃木坂46のメンバーで23歳。年間100冊以上読む読書家。分厚い辞書を持ち歩く辞書好きで知られ、2022年1月から「小説幻冬」で辞書の編集者との対談連載を持つ。
「本大好きですし、特に辞書が好きで。頑張って書いてきたので才能アリであることを願います」
浜田「いやこれはちょっと…。」
藤本名人「期待。」
植田紫帆初挑戦※「センター試験の現国では98点だったので大丈夫」
望月理恵初挑戦※「才能アリじゃないとセントフォースの後輩に示しが付かない」
★ランキングシートの分布は当初才能アリ2名、才能ナシ2名(→陥落後は才能アリ1名、才能ナシ3名)。

●それでは順位別に見ていきます

◆1位 才能アリ71点 植田紫帆(オダウエダ)
次こそはと 捲る浴衣に はぜる水

藤本名人 良い。

【本人談】
好きな子と金魚すくいに行った時に、隣で一生懸命に金魚すくいをするその子の姿を見て、手についた水と金魚が跳ねる姿。自分の恋心がドンドン熱くなっていく姿を。

夏井先生 
「次こそは」「捲る」の勢いは何か?と思う。
浴衣」が季語。「捲る」とは何か。
最後は水がはねているとしか書いてない
ただ読んだ時、金魚すくいに違いないと分かる
「浴衣」の季語で金魚すくいの場面を一緒に描くのは、なかなか技術がいる。
上五は「次こそはと」と強調したい気持ちは分かるが、音数調整の問題で五音にするなら「は」を消して「次こそと」とできる。
そこら辺の微調整は必要だが、こういう(→別の季語で金魚すくいの場面を描く)ことをやろうとしているのが、挑戦していて良いと思う。
浜田 先生じゃあ、このままで良いと言うことですか。
夏井先生 勿論です。はい。

本人 良かった~。ありがとうございます。
浜田 直しなしでございます。

●解説のポイント
前半に勢いがあり下五は水がはねているだけ
全体で金魚すくいに違いないと伝わる
「浴衣」で金魚すくいの場面を描く技術を褒めたい
強調の意図は分かるが上五は「次こそと」とできる
微調整は必要だが別の季語での場面挑戦が良い

添削なし



◆2位 才能ナシ35点 鈴木絢音(乃木坂46)
琉金の 絵はがき二枚 かき氷
→当初才能アリ70点だが本人談後に得点半減
※夏の季語「琉金(りゅうきん)」は金魚の品種の一つ。 

藤本名人 うん。

【本人談】
夏見舞いを書こうと絵はがきを買いに行くのに、金魚の絵柄2枚とかき氷の絵柄1枚を買ったという俳句。

浜田 ほう。
藤本名人 ……ん?
一同 ……。
本人 (急に怪訝そうな顔になる)
浜田 フジモンどうですか?
藤本名人 これ琉金もかき氷も絵はがき?
本人 そうです。
藤本名人 あ、そうなの~?
本人 両方絵はがき。
藤本名人 両方絵はがきなんすか…。
浜田 ふっ。
犬山 ふっ。
植田 あららら。
藤本名人 両方絵はがきか。
浜田 あはっ。
藤本名人 あっごめん。でも何か、もうちょっとコツを掴んだらすぐに1位…。
浜田 無理があるわ(笑)。
植田 無理ですか?
浜田 無理がある。

夏井先生 
まずは私がこの句をどう分析したかを説明する。
この「琉金」は金魚の傍題。
「かき氷」と季語が2つ入っているが、絵はがきの「琉金」となると、絵に描いた季語は季語としての力がぐんと弱まる。
2つあるが主たる季語は「かき氷」になり、季重なりを成立させるための1つの方法。
それを挑戦している句だと思った。
この句は、かき氷をもう少し主役にするのであれば、「かき氷さくさく絵はがきは琉金」と添削すれば、上手くいくのかと思ってここに立っていた。
ただ、今あなたの説明を聞いて「えぇ~!?」ってなった(笑)。
藤本名人 ヤバイぞ。
横尾名人 どっちだ、これは。
藤本名人 怖いぞ~。
植田 嫌な予感がします。
夏井先生 これは、アウトだよ!(笑)
横尾名人 アウト。
夏井先生 これはアウトです。
浜田 じゃあ先生、どうなるんですか?
夏井先生 これはですね、ええ~っとね。点数を半分にして下さい。
浜田 え?半分だったら才能ナシ
藤本名人 35? 
夏井先生 そうです。
→2位のパネルが「才能ナシ」に切り替わる。
植田 うわ、こんなことがあるって。
浜田 (机を叩きながら喜ぶ)
藤本名人 いやいや。
望月 怖~い。
横尾名人 久しぶりに見た。
植田 あるんですね。
藤本名人 波乱。

夏井先生 もし(説明通りで)そうだとしたら、根本的に変えないと伝わらない。
まず絵はがきを「買う」。
ここは「買う」と書かないと誰にも分からない。
藤本名人 怒ってますね。
夏井先生 はい。「琉金とかき氷」。
そうすると、「琉金」「かき氷」が絵はがきになるため、どちらも季語の力が失せて、夏見舞いの句を作ったと何とか持っていくことができる。
この番組は、自分の表現したいことに言葉をくっつけるのが査定になる。
あなたより、もっと苦難を抱えてきたのが犬山紙子さんですから(笑)。
次こそは一緒に頑張りましょうね。

本人 頑張ります。ありがとうございます。

●解説のポイント
季語が2つあるが強弱はある
絵はがきの「琉金」は季語の力が弱い
季重なりに挑戦している句と思った
「かき氷」主役なら「かき氷さくさく絵はがきは琉金
琉金2枚・かき氷の絵はがきを1枚買ったと説明していた
それを聞いて「えぇ~!?」となる
これはアウトだよ
根本的に変えないと意図は伝わらない
「買う」と動詞を入れる
季語二つを並列にして夏見舞いの句に
表現に言葉を寄せられているかが俳句査定
もっと苦難を抱えてきたのが犬山紙子さん

添削後
かき氷 絵はがきは琉金』
『絵はがき 琉金かき氷




◆3位 才能ナシ30点 石塚英彦
夏祭り 金魚に心 すくわれて

【本人談】
夏祭りができるという喜びと、本来は金魚を「掬う」もの。そうではなく、金魚の姿を見て心が救われてホッとした。

本人 藤本さん、鼻で笑ってます(笑)。
藤本名人 いやいやいや。笑うてないですよ。この、どうですかね~。このやってやった感というか(笑)。
本人 浮かんだ時に「良し!」と思ったんですよね。

夏井先生 
気持ちはわかる。読めば意味は伝わる。
ただ難点は3つほどある。
①「金魚に心をすく(救・掬)われて」という作者が一番工夫したところは、これがホントに"やってやったぞ感"に満ちている。
②「夏祭り」「金魚」もベタに季重なりに持ってくるのは、技術云々ではなく、知識の問題。
③「心すくわれて」という作者の一番大事な部分が、実は読者に置いておく部分これ見よがしに書いてしまったということ。
例えば、"生きていくのが大変な時代を我々は共有している"という思いがある。
「夏祭り」を消して「生き難き時代」とすれば少しカッコよくなる。
「心すくわれて」いる場合ではない。
「金魚は」から金魚の様子を書く。金魚はどんな様子でしたか?
本人 いや、すごく生き生きと。
夏井先生 いいじゃないですか。「いきいきと」で。
こういう風に金魚の表情を書く
「生き」「いき」で偶然リフレインした。

本人 あの、線が引かれてないの「金魚」だけですね(笑)。

●解説のポイント
気持ちと意味は伝わる
難点は3つほどある
後半の工夫がやったぞ感に満ちている
「夏祭り」「金魚」もベタに季重なり
「心すくわれて」は読者に読み取ってもらう部分
「生き難き時代」で少しカッコよく
「金魚は」から金魚の様子を書く
本人の語った「いきいきと」で金魚の表情を

添削後
 金魚



◆4位 才能ナシ10点 望月理恵
秋ちかし 予期せぬ家族 赤い君

【本人談】
家族になるペットは色々と相談して決める。でも、金魚すくいだけは誰も考えずにそのまま持って帰って急に家族になる。少し嬉しい気持ちも入る。

横尾名人 普通に考えたら怖い句ですよね。「予期せぬ」で「赤い君」という。もう、ホラーですよ(笑)。
藤本名人 赤いもんね。

夏井先生 
これは困惑する。
横尾さんはホラーと言っていたが、私(の解釈)は父親が再婚相手を連れてきた女の服・髪・口紅・爪が全て赤い感じ。
どっちにせよ、自分の思っていることが一切読み手に通じないタイプの才能ナシ。
「予期せぬ」を分かりやすい別の表現にしたい。
「急に」より「あっさり」くらいでどうか。家族になるのなら「家族となりぬ」。
「赤い君」とか言ってる場合ではなく、「金魚かな」でも良いが、例えば「出目金魚」とすれば映像が鮮やかになるし、五音の調整ができる。
こうすると、作者の言いたいことに言葉がグッと近づいてはくる。
出直そうね。

本人 出直します。

●解説のポイント
再婚相手の女の服・髪・口紅・爪が全て赤い印象
自分の思いが一切読み手に通じない才能ナシ
「予期せぬ」を分かりやすい別の表現に
「あっさり」くらいでどうか
「金魚かな」でも良いが「出目金魚」で鮮やかな映像に
作者の言いたいことに言葉をグッと寄せる

添削後
 家族 



★特待生昇格試験★

→<5級>・犬山紙子は特待生再認定後初の昇格試験。
犬山 また剥奪されるんじゃないかというトラウマがあるんですけど。
浜田 そうそうそう。
犬山 でもまあ、さすがに2回剥奪はないと思うんで。

◆『私のいない部屋 長生きの金魚 犬山紙子

【本人談】
昔付き合っていた人と金魚すくいをして、昔は一緒に金魚を飼っていた。別れてしまい、もう私はその部屋にいない。でもそこで金魚は生き続けている。

★評価ポイント
「私のいない部屋」という口語表現を選んだ是非

■査定結果
4級へ1ランク昇格

理由:(口語表現が効果的)

本人 あ、良かった。はぁ。

夏井先生 
破調のリズム・韻律をどう評価するかで意見は分かれるかもしれない。
作者の意図として「私のいない部屋」と「いなくても長生きしてる金魚」の対比はしっかり伝わる
評価のポイントとなる口語表現だが、文語表現にすると「いぬ部屋長生きなる金魚」のようになる。
意味は一緒だが、呟きとしての生々しさが愕然と失せる。
この場合は口語が正解
相当悲しい人生を歩んできた人だと思う(笑)。
直しは要らない。

本人 ありがとうございます。

●解説のポイント
破調の韻律をどう評価するかで意見は分かれる
意図として前半・後半の対比は伝わる
文語表現は「我のいぬ部屋や長生きなる金魚
意味は一緒だが呟きの生々しさが愕然と失せる
この場合は口語が正解
相当悲しい人生を歩んできた人に思う

添削なし



★永世名人への道★

→<名人10段>・横尾渉(Kis-My-Ft2)は「永世名人への道」初挑戦。
横尾名人 ここからですね。ただ、メンバーも調子よいんで。千賀だって二階堂だって調子よいんで。ここはその力を借りていきたいと思いますよ。
浜田 分かりました。

◆『浄水場の金魚 懐メロのサビ 横尾渉(Kis-My-Ft2)

藤本名人 ふ~ん。 

【本人談】
金魚を調べたら、浄水場の方で水が汚染されてないか金魚で試すことがある。あ、これは良いやと思って使った。それで、日本の水が綺麗だとか平和をどうしたら表現できるかと思い、「懐メロのサビ」が分かりやすいと思って取り合わせた。

★評価ポイント
「浄水場」という場所を選んだ是非

■査定結果
名人10段★1へ1つ前進

理由:季語金魚への新たな気づき

本人 やったー!
植田 おめでとうございます。
本人 やったぜ、メンバー!

夏井先生 
今回のように金魚の兼題写真で一句となると、金魚という季語で一句と同じことになる。
どういう場所にいる金魚かを発想していくのも一つの方法ではある。
その中で、よく浄水場という場所が出てきたと思う。
私も「浄水場」「金魚」の関係を調べると、本人が言ったような金魚の生き方・使われ方があることを知って驚いた。
そうなると、浄水場の金魚は季語というより、もっと違うものに変質している。
むしろ無季の句に近いような金魚の生き死にというもの・平安の意味がガラッと変わる
それを提示している意味で驚いた一句でした。
今日はおっちゃん(=梅沢名人)がいないので一言言わせてほしい。
永世名人への道について。
五七五は俳句が一番良い
五七五を忘れないことは、横尾さんにとってはとても大事なこと。
そこだけね。
本人 五七五なんですよ。
夏井先生 直しは要りませんよ。
本人 ありがとうございます。

●解説のポイント
どの場所にいる金魚かを発想するのも一つの方法
浄水場という場所をよく思いついた
「浄水場」「金魚」の関係を調べた
金魚の生き方・使われ方を知って驚いた
金魚は季語ではない違うものに変質している
無季の句に近いような金魚の生き死にを提示した
俳句は五七五が一番良いのを忘れないこと

添削なし



→<名人10段>・藤本敏史(FUJIWARA)は前回初めて「2つ前進」を決めた。
清水アナ 前回星を2つ獲得し、現在星3つとなっています。
藤本名人 2つ一気によ?滅多にないのよ、一気にって(笑)。
浜田 うるさいなあ、お前は。
藤本名人 2つ一気に。
***
藤本名人 いま勢いがあるので、今。
浜田 凄いなあ。
藤本名人 もうポンポンといきますよ。五七五なんでね~。
犬山 うわ、五七五なんだ。
藤本名人 五七五。

◆『金魚鉢 金魚のいなくなる屈折 藤本敏史(FUJIWARA)

【本人談】
金魚鉢は丸みを帯びて湾曲している。角度や位置によっては金魚が消えて見える場合がある。小学生の時、金魚を金魚鉢で飼っていて「あ、消えた」と遊んでいた思い出を俳句にした。

横尾名人 まず五七五ではない(笑)。
本人 そやったね。ごめん。完全に忘れてました(笑)。
横尾名人 五七五ではない。
本人 五七五ではなかったなぁ。

★評価ポイント
「いなくなる」の描写の是非

■査定結果
名人10段★4へ1つ前進

理由:(ごまかさない言葉選びが秀逸)

本人 (横を向いて)おい。

夏井先生 
こういう光景を見たことがある人は実感が分かり、あるある感がある。
問題は後半「いなくなる」。
例えば、平場の人ならこう書く勇気がなく、「見えなくなる」「隠れる」などでごまかす。
それから最後の着地も見えなくなる「角度」とかでごまかす。
それでは詩にならないのが名人には分かる。
これは色んな意図に基づいて吟味して作った句だと分かる。
直しは要りません。

本人 ありがとうございます。
浜田 今日のこちらの3人は珍しいよ。
犬山 やったー!
横尾名人 素晴らしい。
浜田 素晴らしかった。

●解説のポイント
光景を見たことがある人には実感がある
問題は後半「いなくなる」と書く勇気
「見えなくなる」「隠れる」で普通はごまかす
最後も「角度」などでごまかす
それでは詩にならないのが名人には分かる
色んな意図に基づいて吟味して作った句

添削なし


★次回8/18のお題は「サービスエリア」です。



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コメント

1位の句+査定句

1位の句
平場の句ですが、コメントを遅らせたのは、番組を見てすぐ後でなく間をおいて字面を見ただけで金魚すくいの場面を想定できるか?という点でした。
というのも、「次こそは(なにかをしてやる)と(袖か裾に)捲った浴衣『に』水が爆ぜ(てかか)る」と読んだからでした。
裾を捲っている可能性もあり得るのでは?もしかすると浴衣の裾を捲って水切りにチャレンジしているのではないか?
間をおいて読み直すと、水切りの可能性を打ち消されました。ポイントは助詞「に」。これがいい仕事をしている。これが「へ」だと、爆ぜる水と浴衣の間合いが遠くなりますが、「に」だからより近い間合いだと解釈できる。浴衣を着ていて、より近い距離で水が爆ぜる行為となれば、金魚すくいだろうと限定されていきます。恐らく、千原ジュニア名人がいたら、この辺りをほめていたかもしれない。

犬山さん
ぞわっとした句。
「私のいない部屋」「長生きの金魚」と前後で分かれ、「いない」と「長生き」の対比をどう干渉するかで平和的で金魚へ謝罪する句か、ゾッとするくらい怖い句になるか変わる句。
私のうちでは金魚を飼っていますが、冬場などは案外餌なしでも生きていけたりしますし、現在では家を長期間留守にする場合でも自動撒き餌装置もあります。
で、「いない」を海外旅行等で1か月ほど家を留守にしたと解釈し、「長生きな金魚」と比較すると「餌の準備もしてなかったのに金魚は生きていた」という金魚に謝罪の一つもしたくなるような場面が思い浮かびます。まだ平和な世界観。
一方、「私がいない部屋」のいなくなった理由を暗く方向に読んでいくと、その分「長生きの金魚」が冴え冴えとしていきます。番組では失恋でしたが、より極端な対比として、もしも孤独死でもした者の視座から詠んだ句だとしたら、倒れている死体と元気な金魚のいる部屋が想定されもしますね。

横尾名人
もしも、横尾名人が、この句がオンエアされるのがお盆間際だと狙って作句していたら、本当にすごい句ですね。
この句、響いたので、一緒にプレバト見ていた子どもに

1 浄水場では水質検査のために金魚を飼育しています
 Aなぜでしょうか、改めてしらべてください
 Bしらべたうえで、どう思いましたか
2 あなたにとっての懐しい歌はなんですか?
 A曲名を言ってください
 Bサビを歌って、書き起こしてください
3 1Bと2Bを並べて、どんな感情が芽生えたかメモしましょう。

という課題を出し、それを夏休みのある一日の学習としました。

なお、横尾名人に五七五を大切にしてほしいと思うのは、先生もおっちゃんも自分も同じです。できるはずなのだから。

藤本名人
季重なりの句ですが、

金魚鉢(には)金魚がいなくなる(ように見える)屈折(がある)

と解釈すると、一目瞭然、金魚鉢の一物仕立ての句となりますし、季重なり句の参考にはなったと思います。

なお、「金魚玉金魚をふつと消す角度(辻田克己)」という句もあるようですね。

平場の点数半減句というより、横尾名人の句に持っていかれた回でした。

今回も書き起こしお疲れ様です

4位の句
横尾名人はホラーと読んでましたが、自分は滑稽な句だと感じました。
暦の上では立秋のころか。まだまだ暑い日が続く中、蝉の音や風など、何かしら秋の訪れが予感されるころあいとなった。そんなころ合いに、予期せぬ家族ができた。赤い君である。君とは恋愛対象をさしがちであるので、予期せぬラッキーなこととして、赤い恋愛対象と家族になれた。赤いのだから、カズレーザーか、テツandトモの赤い方が突然家族になる事態が起きたのではないかと。
言いたいことが伝わらない句ですね。

3位の句
掬うと救うをかけたのですね。
落語のオチにもこういう駄洒落的なものがありますが、それを彷彿とされました。
夏井先生は詩的に添削しますが、駄洒落を芸風にする方になら、「コロナ禍の金魚すくいにすくわれて」くらいで良いのかも。

2位の句
バラエティ番組に適したオチがついた良い句でした。
句そのものは、琉金を描いた絵ハガキが二枚あり、その前でかき氷を食っている。かき氷を食いながら、これから相手に何を書こうか思案している。本来の添削句「かき氷さくさく」からは、なお一層その感じが出ますね。句自体はよかったのです。しかし、それが言いたいこととかけ離れているとなると・・・・・・いい句なのに自解で台無しになりました。

1位の句以降はまた次にします。

藤本名人について

過去の有名な句と似かよっているという指摘がありましたが、

描写してるものは同じなようで、

感じ方が違うように思います。

指摘されていた句は金魚鉢に擬人化を用いてます。また助詞は「を」です。これは金魚鉢そのものに焦点をおいてるといえるでしょう。

藤本名人は

映像描写に徹してるのと「が」という助詞によって、作者の目線を表現してます、


一番の大きな違いは

角度

屈折

です。この違いは大きいものだと思います。なぜなら「屈折」という言葉には光をイメージするものです。

実際にこの現象が起こるのは光の屈折によるものですから、

こちらのほうがより科学的であるといえるのではないでしょうか?

どちらが良い悪いではなく、それぞれのオリジナルとして考えていいかと思います

更新お疲れ様です

今回は名人・特待生が好調だった一方、平場がボロボロだったというのもあり少々難し目のお題だったかもしれません(ベタなお題と言うのもありますが)。

1位 オダウエダ・植田さん
「夏祭り」の歌詞
「子供みたい金魚すくいに 夢中になって袖が濡れてる」
というのを思い出しました。
「次こそ」だと決意(心の中で思っていること)になりますが「次こそは」だとちょっと熱が入って実際に口に出して言っているような感じがします。
そういう時の「無邪気な横顔が とてもかわいくて」なんだろうなと。

大転落のあやねちゃん
自分も字面を詠んだ時は「かき氷を食べながらどこかから送られてきた琉金の絵ハガキ2枚を読んでいる」といういい句だと思いましたが、「かき氷+琉金の絵ハガキ×2」ではなく「絵ハガキ×(琉金×2+かき氷)」という計算式が全く違うものになったのが只々残念。
改めて「ちゃんと自分が表現したいものを字面だけ見て想像できるか」というのは大きなポイント。提出前に他人に見せて光景を想像してくれるかとかも大事になるかもしれません。

3位 石ちゃん
匿名希望さんは厳しく言っていますが、石塚さんは語彙力というより「ダジャレ(掛詞)」だったり「万人に伝わりやすい表現」だからこその食レポの達人みたいなところがあるので、逆に言うと「番組が求める俳人像」とは真逆の所にいるんじゃないかなぁと。伝わりやすさと詩心はまた別ですからね。

特待生・名人の中で刺さったのはやはり犬山さん。
自分の中では
「自分が死んで幽霊になった視点で部屋を見ている」と感じました。
主がいないのに自分の部屋の金魚は多分家族が世話を続けてまだ生きている。部屋の時間は止まっているのに金魚だけが時を重ねている。そんな皮肉みたいなものを感じた句でした。

噂では東国原永世名人が宮崎県知事選再出馬しそうなようで、そうなるとプレバトからもしばらくの間身を引かざるを得なくなりますが、その場合は勢力図もまた様変わりしそうですね。

Re:望月さんの句

以前夏井先生が「俳句は提出された字面だけが勝負」と仰っていました。
兼題写真がないとわからない句は低評価に終わることがほとんどですね

次回のプレバト

次週の放送で新たな特待生昇格者が現れるので、とても楽しみですね。

昨日のプレバト

2位の俳句で70点から35点に減点(番組史上最大の減点)されたことによって、1位以外は全員「才能ナシ」になりましたね(この事例はジュニアさんが名人に昇格した回以来2回目)。

望月さんの句

金魚の兼題写真があれば、書きたかったことは理解できる、という句ではなかったですか?
私は、金魚という兼題だったので、句には共感したのですが。

辻井克己って誰やねん
辻田克巳じゃ



類句、類想は魑魅魍魎

残念、夏井さん‼️
辻井克己の句に
金魚玉金魚をふつと
      消す角度
という有名な句有り。

今回は

まずは昇格試験から

犬山紙子さん

句を見て最初に感じたのは、前半と後半を逆にすれば定型におさめられたのに

でした。でもそれだと

作者の心情も金魚の存在感も一気に薄れてしまいます。

部屋という空間の広い視点から、小さい金魚に焦点があたるというのがこの句のポイントかなと思います。それは先日のタイトル戦に通じるものがあります。

また生き物だからこそ、捨てることが許されない恋の思い出などもあります。

作者がそれを認識してるということはsns でアップされたのを見たということでしょうか。読者に想像の余白も残せてお見事でした。

ついでに書くと一度特待生を剥奪されて、再挑戦が破調はかなり勇気がいるなと思いました。

横尾名人

先生の解説通りこれは無季の句としてでしょうか。

前半で明確な映像を作り、後半は読者の性別や生きた時代によって違うものとなり

対句表現、二物取り合わせとして実に面白いものでした。

心理テストでは、ある年代の曲を4つか5つだし、この年代の代表曲は?と選択したものが、

その当時の心理状態を表すものだとネットで見たことがあります(実際にやったことはありません)

そういう意味で考えると、前半との取り合わせは一見関係無いようで、実は関係ある

というバランスがいいなと思いました。

藤本名人

「金魚鉢」と「金魚」の季重なりではありますが、これは「金魚鉢」が主たる季語であり、

なおかつ一物仕立てであるという、さすがの技術力でした。

最後に拙句を詠ませていただきます。

マンガ飯掬った金魚を味噌漬けに

追記

鈴木さんの句で唐突に出てきた「かき氷」ですが、乃木坂46の2期生(2期生で現在も在籍しているのは鈴木さんだけ)最初の曲となった「かき氷の片思い」を彷彿とさせるようで、Twitterで調べてたら乃木坂ファンが「エモい」とか「2期生への愛がある」とか言ってました。
まあ一般人からしたら「つまんない工夫」で終わりますけど。

今回、全体的に平場の人達がやらかしまくってて笑えました。

先ず史上最大の減点を食らった鈴木さん。
自分もぱっと読んだときは「絵手紙を読みながら(書きながら)かき氷で涼んでいる?風流でいいね」とか「季重なりを成立させるノウハウを理解している」とか感心してたら、まさかのかき氷まで絵手紙の絵柄だったというとんでもないオチに思わず「ハァ?」と叫んでしまいました。夏井先生の添削もだいぶ苦し紛れだったのが心中お察しします。

石ちゃん…「夏祭り」と「金魚」の季重なりも「すくわれて」もベタ中のベタ。食レポの語彙力豊富さは何処へ…?前回「真の雪解」もそうでしたが、俳句にするには向かないような抽象的な表現を改めねば今後も厳しそうです。

望月さん、久しぶりの10点。三段切れだの突っ込んでる暇が無いくらい字面が怖すぎました。トーストアートで頑張っていただきたいです。

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