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【春光戦予選CD】20220317 プレバト!!俳句紹介【階段orエスカレーター】

2022年3月17日放送 プレバト!! 俳句春光戦予選C・Dブロック結果まとめ
年4回の改変期に選ばれし名人・特待生のみが参加を許される俳句タイトル戦。
春の季節に行われる第6回春光戦予選C・Dブロックで名人・特待生の面々が詠んだ俳句を紹介します。

→結果一覧 →トーク集 →俳句詳細(Cブロック) →俳句詳細(Dブロック) →敗者復活 →編集後記

予選A・Bブロック記事
決勝戦記事
※過去のタイトル戦結果などはこちらまたはブログカテゴリからどうぞ。

挑戦者:
Cブロック→<名人10段★3>村上健志(フルーツポンチ)[64],<名人4段>千賀健永(Kis-My-Ft2)[50],<名人2段>ミッツ・マングローブ[37],<名人初段>岩永徹也[26]
Dブロック→<名人初段>皆藤愛子[27],<名人初段>森口瑤子[22],<5級>春風亭昇吉[8] 
※[数字]は挑戦回数


見届け人:梅沢永世名人、東国原永世名人、千原ジュニア名人(A補欠)、筒井真理子(B補欠)



●兼題:階段 or エスカレーター
階段orエスカレーターの兼題

※各ブロック1位が無条件で決勝進出、2位は補欠
※順位クリックでリンク内移動します。

◆予選Cブロック
1位村上健志(フルーツポンチ)名人10段★3卒業や階段に階段の影そつぎょうやかいだんにかいだんのかげ
2位千賀健永(Kis-My-Ft2)名人4段静けさや一貫校の春休みしずけさやいっかんこうのはるやすみ
3位ミッツ・マングローブ名人2段ダイヤ改正春恨の昇り降りだいやかいせいしゅんこんののぼりおり
4位岩永徹也名人初段初虹の窓辺プランター葬の鉢はつにじのまどべぷらんたーそうのはち
◆予選Dブロック
1位森口瑤子名人初段春愁をエスカレーター地下へ地下へしゅんしゅうをえすかれーたーちかへちかへ
2位春風亭昇吉5級春雷すストレッチャーを急かす駅しゅんらいすすとれっちゃーをせかすえき
3位皆藤愛子名人初段春帽子手に駆け上るあと5段はるぼうしてにかけのぼるあとごだん
順位発表順 Cブロック:4位→3位→2位→1位、Dブロック:2位→3位→1位

【トーク集】(クリックで展開)






◆査定のポイント
季語をちゃんと活かしているか?
②兼題写真の2択のイメージを押さえているか?


◆予選Cブロック

1位◆『卒業や 階段に 階段の影 村上健志(フルーツポンチ)

【本人談】
シンプルに「卒業」というものと、ここ(=ランキングシート)もそうだが、階段に階段の影がかかることがある。映像としてはそれだけ。階段は学校の象徴として凄く素敵で、未来感や過去感というか、階段はループ感がある。分かりますよね?(笑)そのさらに、影があるということに学校生活というものの戻り方とまた未来へ続くこの明るさというものが僕は表せられたかなと。

ジュニア名人 (拳を何度も叩きいかにも殴りたそうに)俳句は素晴らしいんですけど、コンプライアンスさえなければと(笑)。
本人 ちょっと、なんでですか。
ジュニア名人 いやでも、これは村上が詠んできた中でもかなり上位の素晴らしい俳句やと僕は思います。
東国原永世名人 そうですね。この句をですね、決勝で出したらベスト3入りますよ。絶妙ですね。
梅沢永世名人 いやいや、これ持ってこられたら確かに2位ですよ。
浜田 2位?
梅沢永世名人 よくここを気が付いたというかに「階段に階段の影」。
浜田 1位ですよ。
梅沢永世名人 ねっ!大した俳…(笑)。
昇吉 なかったことにした。
梅沢永世名人 それは2位になっちゃいますよね、あの俳句でも。
ジュニア名人 千賀くんがってことでしょ。
梅沢永世名人 そうそう。
ジュニア名人 主語がないんでわかりにくいですから。
梅沢永世名人 千賀君がね。

夏井先生 
「卒業」という季語を「や」で詠嘆し、後半でワンフレーズを作る基本中の基本の型をしっかりとやって、「卒業」という季語をまっすぐに主役として押し出す。
卒業の日に今まで何気なく毎日駆け上がったり降りたりした階段をふっとしみじみと見る印象。
階段に階段の影があるのは当たり前のことだが、それにふっと気づく。
その小さな気づきの季語との取り合わせの接点がある。こういうことをやらせたら、やっぱり村上さんは上手い。
この手のやつはね。
浜田 (本人の顔が)腹立つわ。
夏井先生 もう一つ言うと、五五七。
「卒業や/階段の影/階段に」でも五七五になるが、「に」で終わるより「影」で終わる方がずっと印象が深い。
階段が持つ未来・過去のイメージに「影」が一つ入ることで卒業の日の別れのイメージや切なさなどが印象として微かに触れ合う。
「に」で終わるより「影」で終わる方が映像的にも得。
それも全部わかってやっているのだから、ホント嫌味な男だよね(笑)。

本人 なんで嫌味なこと言うの、最後に。
浜田 先生、これ直しは?
夏井先生 ホントお見事です。
浜田 直しなしでございます。
本人 ありがとうございます。
浜田 というわけで、フルポン村上さん、決勝進出おめでとう!

添削なし


2位◆『静けさや 一貫校の 春休み 千賀健永(Kis-My-Ft2)
※兼題から中高一貫校のエスカレーター式に発想を飛ばした一句。

【本人談】
(VTR出演)エスカレーター式で上がるとき、友達と別れるわけではない。だから、寂しさ・嬉しさ・悲しさが少し薄い。そういう静けさや穏やかさを今回表現した。

梅沢永世名人 良い俳句ですね。なんでこれが1位になれなかったのか、よっぽど村上君の俳句が凄いんでしょうね、きっとね。いやこれ、「一貫校」ともってきたところが凄いな。良い俳句だな。
東国原永世名人 僕も良いと思いますよ。良いと思うけど「一貫校の春休み」、なんかちょっとね、足りないんですよね。何かくっとね、足りないなあ。チップだなあ。
ジュニア名人 めちゃくちゃええと思います。僕も一応一貫校だったんですけど、ホントに春休みに入っても何にも思わなかったんで(笑)。そういう感じが凄く出てて良いと思います。(高校に進級しても)メンツ変わらないんで。

夏井先生 
この句の型は少し難しい方に挑戦している。
基本形なら上五は季語+「や」で詠嘆をし、残りの12音にワンフレーズというのが基本中の基本。
これは季語ではない抽象名詞を「や」で詠嘆し、後半のフレーズに季語を入れて一塊を作る型。
これは季語と季語以外の言葉の質量のバランスを取るのが少し難しいため、中級者以上の型ということになる。
それを肩に力を入れず、サラッとやっている。そこは褒めないといけない。
そして、あの写真から「エスカレーター」という言葉で「一貫校」という単語を思いつくのは他の人にはないアイデアだったと思う。

浜田 あの千賀がですかぁ。先生、これ直しは。
夏井先生 要りません。
浜田 直しなしでございます。
本人 「あの千賀が」とか。結構な段位ですよ、僕。

添削なし


3位◆『ダイヤ改正 春恨の 昇り降り ミッツ・マングローブ
※季語は「春恨」。春の日にどことなく感じる物思いを憂う様子のこと。

【本人談】
(鉄道の)ダイヤ改正は春、大体3月の終わりぐらいに毎年ある。ダイヤ改正があるのは分かっていつつ、「あ~そうだ、ダイヤ改正したんだ」と思った時には、もうド~ンと(目の前にホームへの)長い階段があって電車が来ている。今から駆けて上がっても間に合わない恨めしさみたいな。

筒井 凄く気持ちが良く分かって、ストンと入ってくるんですけど、季語がもしかしたら恨みというより、憂鬱っていう全体的な感じなので…。
本人 そうなのよ。ダイヤ改正は全然悪くないんですよ。それをね、把握してなかった私が悪いんです(笑)。
東国原永世名人 「昇り降り」ってのが必要だったのかな~。どっちか一方だったのかな。「昇り降り」はエスカレーターも階段もエレベーターもあるしな~。その辺かな。

夏井先生 
「春恨」(※春の日にどことなく憂う物思い)という季語はなかなか曲者。敢えてそれに挑戦したいという、その気持ちを否定はしない。
ただ、全体を読んだ時に「春恨」が結構強く、春の物思い、憂い、哀愁みたいなものがあると「昇り降り」という時間軸がゆっくりのんびりして長い感じ。
この時間軸を縮めると「春恨」という季語が活きると思った。
「ダイヤ改正」でも良いが、「春恨の改正」ぐらいにし、何のことかと思わせて「ダイヤ」で駅・ホームと分からせる方法もあるが、動作で駅・ホームを分からせる方法もある。後者で少しスピーディーにする。
「昇り降り」ではじいさん・ばあさんがゆっくり上がって降りたみたいな感じがする。
浜田 口悪いな(笑)。
夏井先生 少し勢いを出す。
本人 「駆け上(のぼ)る」。
夏井先生 うん、「駆け上る」とか。「ホーム」とすれば駅になる。「上る」という時間だけになる。
さらに、上って行って「今電車が出ちゃった」ということなら、もっと時間軸を短くできる。
例えば、「2番ホーム嗚呼(ああ)」など。
本人 へえ~!
夏井先生 あ、ここまで来て出ちゃったという感じになる。時間軸の調整を季語に合わせてやっていくと。これが一つの大事な工夫になる。

浜田 なるほどね、次回のタイトル戦頑張って頂きましょう。

添削後
春恨の改正 
『春恨の改正 呼(ああ)
(さらに時間軸を狭くする)


4位◆『初虹の窓辺 プランター葬の鉢 岩永徹也

【本人談】
「プランター葬」(※植木鉢の土の中にペットを埋葬する)は亡くなったときにプランターの中にペットを入れて土をかぶせて自分の家の中で埋葬する方法の一つ。それを小さい頃にしたことがあり、実家の階段を上がった所に大きな窓があってそこに置いていた。窓辺にたまに虹が出たり、植物に実がなるとペットのことを思い出したりして、その日1日を過ごしたということを思い出して「初虹」という言葉と「プランター葬」が命を感じる言葉で響きあうと思い選んだ。

梅沢永世名人 これは良い俳句だと思うんですよ。やっぱりさすがだなと思いますよ。「プランター葬」ってよく頭に浮かびましたよね。大したもんだ。これもしかしたらね、これ私だけの意見ですよ。永世名人さんの意見ですけど、「プランター葬」を頭に持ってきた方が流れが良かったのかなと。

夏井先生 
私は「プランター葬」という言葉を全く知らなかった。これは一体だれが作ったのかとホントに。
こんな感じの物かと調べてわかった。この言葉にびっくりした。
あの兼題写真からなぜ出てくるのかと。大きな一つの疑問でもあった。
本人も言っていたが、「プランター葬」と「初虹」と取り合わそうとする選択は悪くなかったと思う。
ただ、全体のバランスを考えた時に、どうしても「プランター葬」の印象・言葉の質量がグッと大きくなってしまう。
「初虹」が脇役になるのが一番の問題。
ここからだが、おっちゃんの言う通りだと思う。そして…。
梅沢永世名人 えっ、どうだ?
夏井先生 偉そうに指差さなくても大体みんな思う(笑)。
これは「プランター葬」から先に行く。
「プランター」と「鉢」で情報が重なることも後半に軸足が来てしまう一番大きな問題点。「鉢」はなくて良い。
「プランター葬」の後、初虹を綺麗に見せる。漢字が続くため「はつ」と平仮名にする。「はつ虹の」。
「窓辺」でも良いが、"命のイメージ"を出すなら窓を少し大げさに広げてみる。「大きな窓」でどうか。
そうすると、希望や語ったような"新しい芽が出て実がなる"ようなイメージをこちら側で補償する。
ここまでバランスが取れると発想として非常に面白い句だった。
今回のエスカレーターか階段かというテーマ性。二者択一という最後の所で取りこぼしたと思う。
例えば「プランター葬を選べば春の虹」とすれば、プランター葬をしようか?すまいか?やっぱりしよう、みたいな二者択一のニュアンスが少し入る。
今回はそれを査定の軸に立てた。

本人 ありがとうございます。
浜田 岩永くん、次回も頑張って頂きましょう。

添削後
プランター葬 虹の窓』
『プランター葬 の虹
(二者択一に寄せる)




◆予選Dブロック

1位◆『春愁を エスカレーター 地下へ地下へ 森口瑤子

東国原永世名人 なるほど。

【本人談】
春の何とも言えないイライラとか、理由はないのにふさぎ込む気持ちはちょっとしたことで酷くなってしまう。エスカレーターは今の駅では凄く地下へ行っていて、エスカレーターに長く乗っている間にそんなに気分が悪くなかったはずなのにドンドン落ち込んできて、「あ~なんか厄介だな」というのを詠んだ。

梅沢永世名人 いや、私には考えられない。
浜田 あ~そうですか。
梅沢永世名人 いやこの俳句は立派だなあ~!(笑)
浜田 さあ、Cブロック1位村上さん、どうでしょう。
村上名人 やっぱこの「春愁を」ってなってるのが、やっぱこう上手というかね、余韻とか省略の使い方が素晴らしいなと。戦いたくないですね。だから。
浜田 なるほどね。
村上名人 …ちょっと、決勝戦で。
浜田 …いや、分かってますよ(笑)。
村上名人 え、俺そんなに今変なこと言ってます?(笑)確かに、皆藤さんの時に全然違うこと言って、今俺ビクビクしながら喋ってます(笑)。

夏井先生 
今度はポンチ村上君当たってます(笑)。
村上名人 よっしゃ。
夏井先生 春の憂いの塊のような私をエスカレーターが運ぶ。
これ「を」にするかどうか非常に悩むが、これをやれているということは本当に実力をつけてきた。しみじみ思う。
考えた末よね。
本人 迷いました。
夏井先生 そして下五。「地下へ地下へ」。
ホントなら、あまり考えない人は「沈めていく」「降りていく」などの言い方をするはず。
「地下へ地下へ」で映像として描いていて、しかも「春愁」の心が一緒になおさら沈んでいくようなイメージを作る。
さらに、下五を1音余らせている。「地下へ地下へ」のリフレインもゆっくりと重い心に変わっていく。
そんな印象を字余りで作っている。腕を上げたと思う。
浜田 先生、これ直しは?
夏井先生 要りません。

浜田 直しなしでございます。ということで森口さん、決勝進出おめでとうございます。
本人 ありがとうございます。
梅沢永世名人 素晴らしい。
東国原永世名人 凄い凄い。

添削なし


2位◆『春雷す ストレッチャーを 急かす駅 春風亭昇吉

梅沢永世名人 うん~。

【本人談】
春はのどかな感じだが、それに対峙するような物々しい場面を「春雷」という季語に託した。遠景で雷のゴロゴロという音が聞こえ、近景でストレッチャーの車輪がカラカラいう音が聞こえる。あと一個聞いてほしいのが、春雷の「しゅ」やストレッチャーの「す」などSの音で韻を踏んでいる。あえてやっているが、Sの音は音象徴(おんしょうちょう)と言い、"さらさら"や"するする"など摩擦が少ない音。だから、ストレッチャーがスムーズにスーッと(車に)入るのをSの音で串を刺している。

浜田 よう喋るな(笑)。
梅沢永世名人 良い俳句ですね。もう、表情というか映像が良く見えますよ。ただ、気をつけなきゃいけない。理屈っぽい、お前は(笑)。サラッと言いなさい、サラッと。
ジュニア名人 いや、凄い良いと思いますけど、あの「春雷す」が「急かす」に掛けたいんだろうとは思うんですけど、そのためにやってる感が、これが…まあ良いのか悪い…これの是非です(笑)。
浜田 あ、「す」で良かったのか。
ジュニア名人 「す」で良かったのか。

夏井先生 
この句はとても丁寧によく考えている。
構造からみると、頭に季語があり「ストレッチャー」という物が出てくる。病院や救急車に違いないと匂い始める。
「を急かす」で人の動きや慌ただしさが出て最後に「駅」という場所が出て全体がキッチリ一枚になっていく。
いっぱい(句を)作るとその中にこういう(秀作の)句が出てくる。筋トレと一緒のため、沢山作って一句を選ぶという姿勢はとても大事な姿勢。
本人 ありがとうございます。
夏井先生 キチンと出来ているのに、なぜ2位になったか。その一点だけ説明したい。それはジュニアさんが正解。
ジュニア名人 え?
夏井先生 読んだ時にこの「す」が引っかかったんでしょ?
ジュニア名人 はい。
夏井先生 なぜ引っ掛かるかというと、「春雷」だけでも雷の音はしている。
そこを「す」と動詞にする必要があるのかと、ここが引っ掛かるようになっているジュニアさんに逆に今驚いた。
この句でどうするのが一番得になるかというと、素直に詠嘆するのが一番。
浜田 「や」。
夏井先生 「や」です。どなたかおっしゃった。「や」だと私も思う。
本人の企みのSの音は「しゅ」「す」「ス」「せかす」という企みも悪くない。
そっちの企みが頭に残りすぎて、この「す」を選んだのかと。勿体ないことをしたと思った。

浜田 これはもう企んだんでしょ。
本人 企みました(笑)。
浜田 まあでも、昇吉さん一応2位ということですから、結果がどうなるかです。
梅沢永世名人 まだチャンスありますからね。

添削後
春雷 ストレッチャーを 急かす駅


3位◆『春帽子手に 駆け上る あと5段 皆藤愛子

【本人談】
急いでいて、暑いので春帽子を脱いで手に持って(階段を)昇っている様子。

東国原永世名人 いや~ねえ、いや~素晴らしい句だ。なんかね、待ってた時に自分以上にドキドキしましたわ。今3位なのかい、自分以上に残念ですね(笑)。(自分が)最下位になった時より残念。
本人 すみません。
梅沢永世名人 やっぱりレベル高いね、みんな。
浜田 そういう意味ではね。
梅沢永世名人 悪い句じゃないと思いますよ。
本人 ありがとうございます。
村上名人 こ~れは3位ですね(笑)。
ジュニア名人 どこがやねん。
本人 なんでですか。
村上名人 多分ですけど、僕としては先生が季語季語と今日おっしゃってるんですけど、この帽子を手に駆け上がるために「春」である必要があるかっていうのがあるとは思いますけどね。

夏井先生 
(村上)ポンチ君のお話は、全く当たっていません(笑)。
梅沢永世名人 お前ダメなんだよ。
ジュニア名人 立っとけ。
村上名人 え~「春帽子」が素晴らしいです(笑)。
夏井先生 はい。階段を駆け上がっていく、春帽子を手にしている。
そして、あと5段という具体性もしっかりそれぞれ描けている。
ただ、私たちはあの兼題写真を見ているため、駆け上がった先が駅かもしれないという思いは持てる。
今回は、「エスカレーターか、階段か」というテーマをもとにみんな作っている。
そうなると、皆藤さんの句も少しだけ焦って走って上がって、間に合うか?間に合わないか?という二択のイメージをスプーン一さじ分だけ入れてほしかった。そこが残念に思う。
「駆け上がる」と書かずに、「発車ベル」と書いたとする。語順も変えた方が良い。
「あと5段春帽子手に」。こうなれば、必ず駆け上がっている。
本人 はい。はあ~。
夏井先生 「発車ベル」を添えることによって、テーマ性が少し出る。間に合うか、間に合わないかという。

本人 ありがとうございます。勉強し直します。

添削後
 あと5段 春帽子手に(兼題の「間に合うか?」のテーマ性を出す)



敗者復活戦
敗者復活戦2位の4名から予選通過を決めた1名が査定同様に発表されました。

●各ブロック2位の俳句
Aトラクター父の膝乗る春休み千原ジュニア
B春昼やこんどの人はパンが好き
季語が動く
筒井真理子
C静けさや一貫校の春休み
上五はもう一息工夫できた
千賀健永
D春雷すストレッチャーを急かす駅
上五「す」が惜しい
春風亭昇吉




⇒決勝進出は千原ジュニア!

浜田 さあ、迎え撃つはこちらの皆さん。
梅沢永世名人 いや、みんなまとめてかかってきなさい。誰が来ても大きな懐で受け止めましょう。
浜田 ただ全然あっこに行ったことない事っていうこと(→優勝者に梅沢の額がない)だけは頭に入れといてください(笑)。
梅沢永世名人 今回だけは私は頑張りますよ。
浜田 そうですか。東さんはちょこちょこタイトル獲ってますからね。
東国原永世名人 獲ってますね。今回のあの句を見たらポンチ君が強敵かな~。
浜田 なるほど、なるほど。

○決勝戦のメンバー(10名)
決勝シード権梅沢東国原北山志らく横尾
予選1位通過馬場藤本村上森口
敗者復活ジュニア

★次回、3/24は通常回で兼題は「セルフレジ」。決勝は3/31の3時間スペシャルで、兼題は「ハプニング」です。



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コメント

句の分析とかはあんまり出来ないので取り止めのない感想になりますが、
今回の予選は梅沢さんがみんなのことを褒めててなんだか嬉しかったです

15名になったのは、円楽さんが入院されたからだと思いました。

・ポンチ君
俳句の出来もそうですが、予選の中で1番「詩」があるな、と感じました。何気ない日常に季語によって特別感を出すという村上さんの真骨頂を見たような気がします。普段は何気なく使っている学校の階段を使うのももう最後か、としみじみとした思いに加え、「大人の階段」というように、大人に向かう象徴としての卒業がこの句にこもっていると思います。最後の影は卒業の寂しさなどの負の側面を思わせます。未来の希望と寂しさの両方の即面を1句の中に取り入れているのが凄いです。

・千賀さん
エスカレーター→一貫校、という発想法で来たか!という感じです。発想の飛ばし方は素晴らしいと思います。この句の場合は夏休みや冬休みでは「静けさ」が生きてきません。ここに季語の「春休み」の必然性が生まれてきます。この静けさは作者の内面を表現していると推測されます。確かに一貫校の学生の春休み、ではなく、一貫校の春休み、となっているので、学校のほうにフューチャーされています。そうなると、静けさというのは学校のことではないか?と思う読者もいるはずです。ここがマイナスになったのでしょう。

・ミッツさん
気持ちはとてもよく分かります。特に朝は1、2分の違いでも大きな違いです。それを大袈裟に「春恨」と表現しているのだと思います。私はそれでも良いかなと思います。なんせ気持ちがよく分かるので。私は駅の「昇り降り」と言われると乗り換えを思います。広い駅で乗り換えることになって道が分からずに階段を昇り降りしている、みたいなことかなと思います。でも本人の言いたいことはそれとは違います。そういう意味で、妥当な添削例といえるでしょう。ところで「ダイヤ改正」は必ず春に行われるものですから、季語としても良いような気がしますね。

・岩永さん
本当は初虹の窓辺「に」プランター葬の鉢(がある)というのを詠みたかったのではないかと思います。そうなるとキレを入れる必要性が感じられません。助詞を入れるべきです。とここまで言ってきましたが、実はこの句は季語の使い方という意味では1位の句と比べても遜色ないなと私は思います。ペットの死は悲しいものです。でもそれを乗り越えなければなりません。その象徴が虹だと思うのです。雨が降らないと虹は出ません。マイナスのことがあるからプラスのことがある、それが虹だと思います。作者にとってペットの死を乗り越える希望となるのが虹ということでしょう。「初虹」とあるからまだペットの死の悲しみが少し強いのでしょうか。その悲しみを少しずつ希望に変えていこうというところで「秋の虹」では成り立たなくなると思います。そういう意味で、添削例はかなり素敵な句になったと思います。

今回は

1位のお二方の実力をまざまざと見せつけられました。

まずはそれ以外で

Cブロック2位、千賀名人

いまいち実感として伝わりにくいのはあります。別の方のコメントにもありましたが、春休みでも部活などがあるのであれば、音としては伝わりづらく

本人の解説なら心情なので、映像ではありません。

「涙無く」

など表情の映像でもあれば予選突破できたのでは?と思います。

3位、ミッツ・マングローブ名人

「ダイヤ改正」は事実を述べているのであり、映像ではなく、後半も漠然としてるのが気になりました。

春のダイヤ改正電車通りすぎ

岩永名人

意味が重複したのと、兼題から離れすぎたのが敗因でしょうか?今までとは違う基準の審査でちょっと運が悪かったかなと思います。
「初虹や」で詠嘆、カットをいれたほうが、大小の比較もできたのではと思います。

初虹や窓へプランター葬の鉢


やはり強かった村上名人。

一言だけでいうなら名句だと思います。

一度切ります。

春ショールのうなじエスカレーター選ぶ

C、Dブロックについて

Cブロックは名人位の方々の潰し合いでしたね。ただ、フタを開ければ村上名人の圧勝でした。

4位 岩永名人
樹木葬は知っていますが、プランター葬というのもあるのですね。この単語によりインパクトは大きかった句でした。しかし、プランターと鉢が重複してるので、ここはミスです。また、原句では御大や夏井先生の指摘通り、季語が弱くなってしまいます。語順は大事ですね。
ただ、兼題写真から「階段を上ったところに何があったか」、という着眼点は良かったと思います。

・句の中に重複する内容はないか。敢えて重複させる情報か。
・季語と措辞のバランスは取れているか。語順は的確か。

3位 ミッツ名人
岩永さんの句に対し、季語が強すぎる句という印象です。俳句は声に出して読んでなんぼでもありますが、字面からも情報を得られる詩。ダイヤ改正という理由があれど、電車に乗り遅れたくらいのことで「恨」の一字は強すぎたかな、と思います。春恨という季語にトライした姿勢を立てて添削がされましたが、措辞に対してもっと適した季語があるかもしれません。

・季語と措辞のバランスは取れているのか、そもそも、その季語で内容に見合っているか。

2位 千賀名人
この句も良いなあ、と思いましたが、上五で心象を描いてしまったのが敗因でしょうか。詠み手の言う心理的な静かさに対して、物理的なことを言えば、学校では春休みも部活の練習がされていたりして、「静か」ではないかもしれません。
芭蕉の句に「しず(閑)けさや岩にしみ入る」がありますが、かの名句は、心象的にも物理的にも静かさを感じられるから万人に伝わるのですから。

・心象と物理的な要素を持つ単語に気を付ける。

1位 村上名人
型としては、上五(季語+詠嘆)+中七(下五を修飾)+下五(名詞)の基本型をアレンジしたもの。おまけに中七以降で「か」で韻を踏んでいます。
中、下だけ取り出すと階段に階段の影、で、どこの階段かは書いてないわけで、上の句と合わさって学校と分かる体裁です。学校を想起させる季語には他にも入学や合格なども考えられるますが、やはり卒業と来ると一番しっくり来るかと。(辛うじて落第くらいでも成立しますが、「人生の選択」的な要素は無くなりますね)
中七下五のリズムを敢えて崩した方が良いか、季語の選択は妥当か、このあたりの選択がキチッとできている、やはり実力の高い方の句です。

・基本の型は、季語+中七+名詞止め。これを守れば大体OK(スランプのときはここにたちかえる)
・韻律
・季語と措辞の距離感

Dブロックについて
こちらもフタを開けると森口名人の圧勝でした。

3位 皆藤名人
兼題写真に引きずられてしまった印象が強いですね。「あと5段」で階段を駆け上がっているか下りてるのは分かるので、5段駆け上がって(下りて)何が見えるのか、何をするのか書いた方が映像として生きますね。情報の重複がありました。
なお、算数字でなく「五」と漢字で書く方がセオリーです。

2位 昇吉さん
やり過ぎ、かつ、考えすぎ。
句を作って推敲するときに上五を「春の雷」とか「春雷や」という選択肢は当然見えていたはずだろうけど、意味でなく響きを取っておかしい方向に行ったんでしょうか。自解に触れるとなおのことそう思います。
季語は、歳時記によれば、春の雷であり、立春を過ぎて初めて「鳴る」雷、とあります。季語の説明に鳴るとあるので、やはり上五「す」はおかしいとなります。小技を使うことが目的となって意味が変になっては、元も子もありません。きっちり型を守った方が良いく例でした。
むしろ、一音の助詞とかで散々苦しんできたジュニア名人の指摘が光ってました。

1位 森口名人
動詞を一つも使ってないのに確かに春の愁いが地下深くへ下っていく様がありありと見えるのは、助詞の使い方が的確なのと下の句の重ね言葉の効果。
助詞の効果については夏井先生の動画でも解説されてますので割愛します。助詞がちゃんと言葉を受け止めて、意味を補完してくれるので、動詞を省略しても「春の愁いをエスカレーターが乗せていく」と分かりますね。
下の句の字余りが上手くいく場合、促音と長音が一緒に入っているなどして、間延びして聞こえない単語(丁度、昇吉さんの句にストレッチャーがありますが、これも6音。でも、あまり間延びしないので、下に置いても違和感はあまり無い単語の一つでしょう)である場合もあります。
重ね言葉だと、3音+3音くらいだと上手く行きやすく、かつ、重ねることでその後も動作が継続されていくのだという余韻が残るケースは成功しやすいかと思います。今回の森口名人の使い方はまさにこちらで、句全体の内容にも見合った重ね言葉なので成功したように思えます。

・助詞の選択と使い方。効果が分かれば省略できる言葉も分かってくる。
・重ね言葉の効果。

本来お題から何を発想しても良いと思うので、2択の要素を、と先生が言っていたのは意外でした。それは出演者に事前に伝えていたのかが気になりました。今までだと発想の飛ばし方を褒める傾向があったので余計に…。

・森口さん
自分が「春愁」(のようなもの)を抱えてエスカレーターで地下に行っている、と読みました。「地下へ」というのは春愁を遠くに押しやりたい、という思いと、エスカレーターで下に向かっているとどんどん「春愁」を抱え込んでしまうという作者の現実を表しているのではないかと推測しました。エスカレーターは自分の意志で止めることができず、また、春愁も自分の意志関係なく溜まってしまうものだと思うので、エスカレーターの選択が良かったと思います。

・昇吉さん
駅の慌ただしい様子が映像として描かれています。上五は「春雷(の音が)す(る)」という意味でしょうか。「や」だと雷の映像と音を素直に伝えることができます。「す」だと音が強調されるのかなと思いました。駅の中に響く雷の音を表現したいという意図があると推測しました。ただ、ここは「や」でしょうね。個人的には「す」が2連続で来るので読む時に少し鬱陶しさを感じます。韻に特化する戦法は良かったと思いますし、「ストレッチャー」という単語で映像と走る音を表現している点も高評価に繋がったと思います。映像と音を同時に伝えるのはなかなか難しいものだと思います。

・皆藤さん
「駆け上る」となると走っているか自転車か分かりませんが、「あと5段」で階段を走っていると分かります。この「あと5段」という表現が効いています。駆け上る先は駅のホームか山頂か展望台かなどいろいろ考えられます。それを良しとするかどうかが評価の分かれ目になってきます。「手に」で手に持っているということも映像として分かるので良い句だと思いました。添削例を見る限り、駆け上る先がいろいろ読めすぎてしまう点がマイナスになったのでしょう。ちなみに私は兼題写真がなければ登山の場面だと思うかもしれません。

予選通過のフルポンと森口さんで
階段とエスカレーターが対比してて
寂しさを表現してたり言葉を重ねてる共通性があるの
面白いなって思いました

気になった句にだけ言及します。

・千賀さん…しっかりとまとまっている印象でしたが、先生ご指摘の通り「静けさや」が気になりました。中高生辺りが感じる言葉かなぁと。どことなく「岩にしみ入る蝉の声」が聞こえてきそうな古風な言い回しなので(芭蕉の句は「閑(しずか)さや」ですが)、もっとふさわしい言葉があったのではないかと。

・ミッツさん…「恨」の一字が強過ぎる気がしました(ちょっと鉄道会社が可哀想な…w)。もう少し字面的にゆるふわ感のある「春愁」辺りの方が似合ってたんじゃないかな。
それと下五が動詞(複合動詞)なのでドタバタした感じで終わり、結果季語が霞んでしまった印象を受けました。添削例に納得です。

・岩永さん…先生ご指摘の通り。私もプランター葬にさらに鉢と付ける必要があったのかと疑問に思いました。あとはお題から離れ過ぎていたのも気になりましたね。これも添削例に納得。

・昇吉さん…「春雷す」ですよね。雷は落とすものではなく、勝手に落ちるもの。動詞化することで「?」が浮かび上がりました。素直に「や」で良いです。そして、長々とこの世で一番愛しているご自身の句について語っていらっしゃいましたが、ストレッチャーは言うほど「するする」「さらさら」した印象はないかと。少しの凹凸で結構揺れます。どちらかというと「がらがら」「ざらざら」に近い感触かと。ですので音の効果は特に感じず、季語を含めて映像がしっかり確保されている句だなと鑑賞しました。ただやっぱりどうしても「春雷す」が気にな(ry

・皆藤さん…前コメで触れたので略。

1位のお二方の句は、どちらも作者の持ち味が遺憾なく発揮された秀句でしたね。森口さんはご自身の感じ取った微妙な心理状態をさらっと句にするのが本当にお上手ですし、村上さんにちょっとしたワンシーンを切り取らせたら右に出るものはいないというのは周知の事実です。
前述の、お題の二択性についてもお二方は基準を満たしていたように思います。
決勝が楽しみですね!

※気になる人だけと言いながら、結局全員に触れる形となってしまいました。長々と失礼致しました。

皆藤さんの句に関するトークの中で、
「多分ですけど、僕としては先生が季語季語と今日おっしゃってるんですけど、この帽子を手に駆け上がるために『春』である必要があるかっていうのがあるとは思いますけどね。」
↑この発言をしたのは村上さんでは?

因みに、私はこの村上さんの発言は的を射ていると思いました(先生は的外れとおっしゃっていましたが)。
また、更に言うなれば、下語5段でなくても2段でも、(字余りになるが)1段でも3段でもよくね?というのが正直な感想です。

さて、私は前回お題について言及した者ですが、今回の「階段orエスカレーター」について、階段とエスカレーターが設置されている場所で真っ先に思いつくのが駅なので、ここまでは想像がつきました。
「エスカレーター」式の一貫校も発想としてはアリだったと思います。
ただし、今回の査定では2択のイメージを重視しているとのことなので、どうなるものかと拝聴していたら、ほとんどの方がそれについて触れられていませんでした。
村上さんは季語「卒業」で進路選択を少し匂わせていたでしょうか。選択の連続性という点で考えれば、「階段」もそのループ性から一役買っているように思います。
また、森口さんの句もエスカレーターを「選んだ」ことによって春愁がさらに重さ暗さを増した。もし階段を「選択」していたら?足を動かすことで春愁も少しは和らいだかもしれない……と深読みできないこともない。
それ以外の方からは「選択、二者択一」のイメージを読み取れませんでした。
こうしてみると、結果的には順位とマッチした形になりましたね。

ただ、私はこのお題で選択を匂わせるのは至難の技だと思いました。
もう少し明瞭な査定基準および句に落とし込みやすいテーマを設けて頂く、且つ参加者に事前に査定基準を伝えてあげるのが良心的かなと思いました。
まあここまで拘りすぎるのもあまり良くないのでしょうかね……

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