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20220127 プレバト!!俳句紹介【肉まん】

2022年1月27日放送 プレバト!!
出演者が詠んだ俳句を紹介します。

挑戦者→瀧川鯉斗[3],イワクラ[初],勝俣州和[4],岡田結実[初],立川志らく[49],中田喜子[50],村上健志[63], ※数字は挑戦回数

●お題:肉まん
肉まんの兼題

※番号クリックでリンク内移動します。
1才能アリ1位70点瀧川鯉斗
肉まんやヘルメット脱ぎ手套脱ぎにくまんやへるめっとぬぎしゅとうぬぎ
2凡人2位55点イワクラ
(蛙亭)
かぶりつき天を仰げば冬の月かぶりつきてんをあおげばふゆのつき
3凡人3位50点勝俣州和
肉まんを分けあう夫婦冬日向にくまんをわけあうふうふふゆひなた
4才能ナシ4位10点岡田結実
冬の星あれはなんだろ肉まんだふゆのほしあれはなんだろにくまんだ
5名人5段へ1ランク昇格立川志らく
冬の路地裏に昭和が捨ててあるふゆのろじうらにしょうわがすててある
6名人6段へ1ランク昇格中田喜子
肉饅どさどさ黄さんの手真つ赤にくまんどさどさこうさんのてまっか
7名人10段★3へ1つ前進村上健志
(フルーツポンチ)
白鳥の波紋や御御籤をひらくはくちょうのはもんやおみくじをひらく
→編集後記





●それでは順位別に見ていきます

◆1位 才能アリ70点 瀧川鯉斗
肉まんや ヘルメット脱ぎ 手套脱ぎ

【本人談】
ツーリングに行った際、体を温める肉まんを食べたいと思い、コンビニの前で食べるという描写。

夏井先生 
普通は季語があって「や」とする型が基本
下五に季語「手套」を入れてくるという少し難しい型に挑戦してこなしているのは褒めたい。
これで成立はしているが、作者が若いためさらに若さと勢いを乗っけることはできる。
このリズムだとおじさんかおばさんが、50ccのバイクにでも乗って「よっこらしょ」と脱いでいる感じがしないでもない。
ちょっとした略語になるが「メット」とすれば若い人が使う言葉になる。
「メット脱ぎ手套脱ぎ」で勢いが出る。「肉まんガブリ」。これで若さと勢いが少し出る。
俳句はさじ加減で、年寄りの動きも若い人の動きも表現できる。こういう小さな工夫ができるようになると結構いける。

本人 繊細なところが非常に勉強になりました。
浜田 ここ何回か調子よいからね、特待生狙えそうですからね。
玉巻アナ 3回目の才能アリですからね。
浜田 3回目?先生、3回目言うてますけど、もうちょっと様子見ますか?
夏井先生 ええっとね、バイク以外の(俳句)1回見して。
本人 あ~。
浜田 なるほど。
本人 分かりました。
浜田 分かりました。才能アリ1位おめでとうございます。
本人 ありがとうございます。

添削後
メット脱ぎ 手套脱ぎ 肉まん


◆2位 凡人55点 イワクラ(蛙亭)
かぶりつき 天を仰げば 冬の月

【本人談】
肉まんを食べるのは冬の夜が多い。コンビニで買ってドアが開いて外でその場で食べる。「あ、うまっ」ってなったら上を見てしまう。見える冬の月と、肉まんにかぶりついたら月みたいに見えるのを合わせた。

中野 これは凡人ですね(笑)。
本人 うそっ!お前!
浜田 お前が言うんや。
志らく名人 これは「かぶりつき」が何にかぶりついているから分かんないから、ちゃんと「肉まん」を入れて、「冬の月」といえば「天を仰げば」って言わなくたって冬の月は上にあるから、「肉まんをかぶりつき冬の月」でも十分表現できる。
浜田 村上さんもそうですか?
村上名人 やっぱ、何にかぶりついているか言わないのと、やっぱり「冬の月」といえば「天を仰げば」って言わなくても上にあるのでそれを言った方がいいと思います。
志らく名人 同じ。
浜田 言うたやん!(笑) そのまんま志らくはんが今言うたやん!
志らく名人 言った通り。
村上名人 「あ、言われた!」っと思って(笑)。

夏井先生 
おっしゃる通り。それを見てすぐわかるから名人の席にいる。
浜田 そういうことですね。
夏井先生 
ただ、何かにかぶりついて最後に「冬の月」が出てくると、この季語の力によって寂しさ・切なさ・孤独が表現され、「冬の月ってこんなに美しかったんだな」という思いは書けているため、いいところまでは来ている。
何にかぶりついたのか書くだけ。「かぶりつ」で繋げて「肉まん」とする。
仰ぐ必要はない。「天冬の月」と。「に」という助詞だけで、天に冬の月があって仰いでいるということが全部言える。
このメカニズムが分かるようになれば、何とかこの人はいける。

本人 こんな…凄い速度で直されるんですか?(笑) 
浜田 いやそう。そら、そうですよ。次回もしあれば頑張って…。
本人 勉強になります。

添削後
かぶりつ  冬の月


◆3位 凡人50点 勝俣州和
肉まんを 分けあう夫婦 冬日向

【本人談】
公園に行った時、ベンチに老夫婦が座っていたが、1個の肉まんを分け合って食べていた。寄り添いながら食べているのが、付き合い立ての恋人のような…いいでしょう?

志らく名人 これはね、いい夫婦の日のキャッチフレーズです(笑)。

夏井先生 
作者が分かって、前回の牛蛙一家(の句)からしたら随分の進歩(笑)。
本人 ありがとうございます。
夏井先生 ただ、この句は「夫婦」が勿体ない。
才能アリに行くためには、「夫婦」を敢えて語らない方が作品としてグンと得をする。
「肉まんを分けあう」から「冬日向」にいく。公園なら「ベンチ」はどうか?「冬日向のベンチ」なら、ベンチに座って分け合っているのは誰か?と読み手が色々と想像する。
夫婦かもしれない。カップルかもしれない。自分たちかもしれない。小学生かもしれない。
そういう膨らみを持たせるのは敢えて書かない。これもコツ。

本人 先生の家に合宿させてください(笑)。もっと知りたいです、俳句を!

添削後
肉まんを分けあう 冬日向


◆最下位 才能ナシ10点 岡田結実
冬の星 あれはなんだろ 肉まんだ

一同 (笑)
本人 なんでダメなの?

【本人談】
結構行儀悪いが、肉まんを買うと食べ歩きしてしまう。食べて上を見上げると変わった星座が沢山ある。「かみのけ座」とか。それなら「肉まん座」もあっていいかと思って書いた。

夏井先生 
これは字面を見た時に、中七の「あれ」が良く分からない。
コンビニで何かを買おうとして「肉まん」を知らずに「あれはなんだろ?」と言っている様子か。
誰かが食べているものを遠目に「あれはなんだろ?」と友人に聞いているのか。
この「あれ」はある程度の距離があるため、ひょっとしたら道に(肉まんが)落ちていて「あれは何?」と言っているのか?
本人 違う違う。
浜田 拾い食いや。
夏井先生 そうそう。
本人 肉まん拾い食いしてたらヤバイですよ。
夏井先生 だって、アンタが書いてんだからしょうがないでしょうよ。
「あれはなんだろ肉まんだ」の謎を色々と想像していた。今、本人の話を聞いてさらにビックリした。
本人 えっ?
夏井先生 肉まん座?
本人 えっ、あの~「冬の星」の星にかけて、星を見てるふうで…。
夏井先生 あーもういい!(笑)直します!
本人 厳しい…。
夏井先生 直しましょう。
これは「肉まん」から来た方が良い。最後に星座が見えないとしょうがない。
本人 ありがとうございます。
夏井先生 肉まんは比喩となる。
「肉まん」。思いついたけど、くだらないかもしれない。肉まんの形なんでしょ? 
本人 はい。
夏井先生 かたちの冬の星座」。星座と書かないといけない。
「星座がどこかにあったらいいな」と夢を膨らませたと。
最後「どこ」とかわい子ぶってみる。

浜田 なるほど。
本人 え~、でもまだ伸びしろがあるってことですよね?
浜田 先生、伸びしろあります?
夏井先生 さぁ?(笑)
村上名人 諦めちゃってるよ~。
本人 え~、うそ~。
浜田 分かりました。

添削後
肉まんの の冬の 星


★特待生昇格試験★

→名人4段・立川志らくは冬麗戦で14名中名人として最下位の12位。句が発表されない屈辱のランク外だった。
志らく名人 私はね、優勝するつもりでいたの。コメントまで考えていたの(笑)。それがランク外だから、もうその落ち込み方は半端じゃなかった(笑)。

◆『冬の路地裏に 昭和が捨ててある 立川志らく

【本人談】
昔は今のようなSDGsなど全く関係なく、平気で路地とか空き地とか色んなとこに、ゴミを捨てていた。ふと、コンビニの脇にある空き地を見たらば、色んなゴミが捨ててあった。その中に肉まんの紙があった。あ~、こういうところに昭和が残っているんだなと思ってそのまま詠んだ。

★評価ポイント
中七「昭和」の一語の是非

■査定結果
名人5段へ1ランク昇格

理由:時代と物が見える!

勝俣 お~凄い。

夏井先生 
この句の場合は、あえて「昭和」で、どういう物が捨ててあるということを具体的に書かないことで一句の奥行きが膨らんでいる。
そういう効果は十分ある。
昭和という時代を知っている人たちの心の中に、捨てられていた物、自分自身が捨ててきた物、そういう物が色々と思い浮かんでくる。
読んだ人たちの中に、色んな昭和を思い起こさせる力がある。
最後「捨ててある」という口語の呟きのような言い方も、そういう意味では効果があったと思う。直しは要らない。

浜田 直しなしでございます、素晴らしい。かっちゃんがずっと真剣に聞いてますね。
勝俣 そうそう。だって、僕はあちら側(→名人席)へ行きたいんですから(笑)。

添削なし


→名人5段・中田喜子は喜怒哀楽マダム。冬麗戦は出場すら叶わなかった。
中田名人 朝4時から俳句を作ってました。
勝俣 えっ?
中田名人 そのぐらい集中して作りました。
浜田 なるほど。

◆『肉饅どさどさ 黄さんの手 真つ赤 中田喜子

【本人談】
本場で肉饅頭とか饅頭(まんとう)を作っているさま。どんどん作って、蒸し上がったものがドサっと来る。それを売り子さんがドンドン(包装に)詰めてる。その売り子さんの手が真っ赤でやけどしているんじゃないかというぐらい。

★評価ポイント
固有名詞「黄さん」を選んだ是非

本人 (神妙な顔つきに)

■査定結果

名人6段へ1ランク昇格

理由:1粒で2度美味しい!

本人 (立ち上がって)ア~ハハハッ。うれしい!ありがとうございます。

夏井先生 
「肉まん」を季語として載せている歳時記はまだまだ少ないという位置づけ。
ただ、全部読んだ時に、季語であるかどうかを超えた現場証明・臨場感が非常にあるため、あまり気にしなくてよいかなと作品の価値としては思う。
「肉まん」が季語ではないですねと言われても「無季です」で開き直っても十分イケる作品になっていると思う。
問題の固有名詞「黄さん」。ここにあえて固有名詞を入れることで何が得するか。
これはまさに一粒で二度美味しいくらい得
中国の方、中華街ではないか。そういうのが見えてくる。
もう1つは単純な視覚的効果。「黄」と「赤」の字があるため、意味ではなく脳が勝手に色彩をイメージし、明るい中華街の印象の色を脳が勝手に思う効果もある。
どんな名前でも良かったとすれば、「黄さん」を選んだのは良い判断だった。直しは要らない。

本人 ありがとうございます。
浜田 直しなしでございます。いや~お二人、凄い。(カメラマンに)え…大、大丈夫? 立ち上がって喜んだ顔撮れてる?(笑) まさか立ち上がると思へんから~(笑)。

添削なし


★永世名人への道★



◆『白鳥の波紋や 御御籤をひらく 村上健志(フルーツポンチ)

本人 肉まんを見てたら白鳥に見えて来たんですね。
浜田 ほう。
本人 この真っ白なフワフワ感、白鳥だ~と思って。
浜田 ハハハ~!
本人 肉まんを見てたら。ただの波紋じゃなくて白鳥の周りにある波紋はすげー美しいじゃないですか。それはそれです。まず一回。皆さん、白鳥の波紋の映像をね、その美しさを思い出して下さい。そして、おみくじを開く時のこのゆっくり加減、祈りとか。その思ったこの「うわ~」をドンと合わせると、魔法かかんないっすか?(笑)
浜田 イヤイヤイヤ…。
本人 説明するってのは、すごく今までにやってることとは日常のあるあるの景色では全くないんで。
浜田 そうやな。
本人 一枚の絵での中でもよいけど、でもねこれがいわゆる取り合わせというものですが…。
浜田 なるほどね。

★評価ポイント
句またがりの「や」を選んだ是非

本人 あ、でもうん。あっ、大丈夫…。
浜田 「白鳥」関係ないんかな?どうなんやろ。
***
本人 (「後退か?」の台詞後)やめて!

■査定結果

名人10段★3へ1つ前進

理由:鮮やかな映像展開!

本人 うお~!よっしゃー! 
中田名人 凄い。
本人 「白鳥の波紋や御御籤をひらく~!」
浜田 うるさい! 
本人 嬉しい。 

夏井先生 
一つだけ謎だったのが、まさに兼題写真の「肉まん」からなぜ白鳥にいったのかが大きな謎だった。
まさか肉まん見て白鳥みたいだとは。もう今日の驚きはこれが一番。でも良い句であることは間違いない。
「白鳥の波紋」。「や」という切れ字はすぐ上の言葉を詠嘆する。"なんと美しい波紋だろう"
カットが切り替わった瞬間、おみくじのアップになる。
まさに今、おみくじをゆっくり開くというささやかな時間が切り取られている。
「や」によって「白鳥」という季語と「御御籤」という関係ないものが取り合わせられて、"魔法"が…。"魔法"が…。魔法が生まれると。
私はこれを魔法と言わず、言葉と言葉が火花を散らすという言い方をして説明したりするが、本当の季語を信じるというのはこういう句のことだと。
大変うれしく思う。直しは要らない。

本人 勝った~。
浜田 今日の名人の皆さん、素晴らしい。
勝俣 凄い。
村上名人 いや、ホントだから梅沢さんいたらきっとシュレッダーなんでね(笑)。それがないと寂しいですけど。

添削なし


★次回2/3の兼題は「最終電車の表示」。駅構内にある電光掲示板の行先表示の写真です。


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コメント

今回も字面からコメントします。木曜にまともにプレバトを見るには異動を祈るしかない身の上ですので。

一位の句
原句は肉まんのアップから来て、ヘルメットと手套を脱いで、というところ。その後食べるのは予測できます。
添削句は一連の動作として捉えて、どう肉まんを食べるのかまで描写。肉まんを食べるとき、なかなか「ガブリ」とはいかないので、肉まんを買って少し走ってきたのだろうなあ。
なお、バイクと手套だと、少し季節感が薄れますが(安全確保のため夏もつけてる人はいますし、夏用も売ってます)、乗っているバイクがスクーター位なら、納得の得られる範囲かなと思います。
(映像を見て)
原句でも十分良いと思ったのですが、一連の動作として勢いを、というコメントでしたね。そういう効果があるのかと。

二位の句
原句では何にかぶりついたかわからない。写真みて肉まんと分かるけど。

三位の句
原句だとベタ。添削句だと、はて、詠み手と誰がベンチで肉まんを分けあってるのだろう、と考える余地が生じますが、ベタの範囲か。
ただ、冬日向という、普段使わない言葉を持ってきて凡人レベルには句を作ってくる点、勝俣さんはちゃんと(俳句でなくて、出演するそれぞれの番組であり、バラエティー番組を)研究してる人と感じます。コメントも面白いし。

四位の句
三段切れ云々前に、星空見上げていたら肉まんが浮かぶか飛んでいる、もしくは、星が肉まんに見えた、というような。
(映像を見て)
上五で切って視点を動かすと、「肉まんを知らない人」「拾い食い」といったようにも見えるのは面白かった。

志らく名人
鑑賞しかない。この句、後半の口語体が、昭和を生きてきた者の魂を揺さぶる。
冬の路地裏。雑然とした通りに面してない、建物と建物に挟まれた狭い道。区画整理とか再開発がされてない、昭和からのこる場所があって。
そこに捨てられてるのは何だろう?二層式洗濯機とか、超合金とか、時代を感じさせるものが打ち捨てられているのか。現役で使われているものもあるかも知れない。そういった、昭和に懐かしみを感じる具体的なものを浮かべた上で、時代そのものを捨ててきたのか、などと思ったりもする。
志らく名人の句は、心にはまる時はめちゃくちゃはまる。

中田名人
黄さんは、ホワンさん、だろうか。ともかく、中国や台湾の人が想起される固有名詞。これと肉まんがあるのだから、その辺りの光景か、中華街か。オノマトペ「どさどさ」の次に、何らかの動詞が隠れている。自分は「蒸す」を入れる。肉まん(を)どさどさ(蒸して)黄さんの手(が)真っ赤。季語はないけど、肉まんを手が真っ赤になるくらい沢山蒸すなら、何とも冬らしい句だと思う。
(映像を見て)
黄色と赤を頭に浮かべるという点。

村上名人
これは二物衝撃が上手い句。白鳥の飛び立つときの波紋を思い浮かべると、そこには白鳥の姿がまだある。そこにおみくじを開く映像を重ねる。白鳥の清廉潔白なイメージと、波紋。おみくじ(それも、白鳥の季節感から「初御神籤」を思い浮かばされる)を開くその瞬間、詠み手には白鳥が羽根を開くように見えたのだろうか。また、御神籤を開く時に心を正したり、あるいは心の波紋が起こる点と「白鳥の波紋」が重なりあっていると思う。
それでも最後には手中のおみくじに注目が行く点は、やはりこの方らしい味。
(映像を見て)
白鳥の波紋が飛び立つときのものでなくとも、この句は良かったと感じます。

名人お三方が全員昇格と、きっちり締めた回でした。志らく名人と村上名人以外、肉まんの兼題写真からでてきそうな句なのも素直な回だったと思います。

「御神籤」は季語ではなかった気がします。

・志らくさん
冬の路地裏という荒れたイメージを持つ表現がまず良いと思いました。「昭和が捨ててある」という表現はいろいろな風に読めすぎてしまう気もしますが、少なくとも口語で締めるというやり方は効果的だろうと思いました。

・中田さん
久しぶりの昇格でしょうか。肉饅が季語になるかどうかは置いておいて、「どさどさ」という表現がリアリティを醸し出しているのだと思います。「どさどさ」という表現により、映像と音を伝える効果があります。冬の寒い中華街だからこそ「手が真っ赤」という締めが効いてくることを考えるとやはり冬の句として味わいたいです。

・ポンさん
定型を崩して高評価だったのはエルメス以来だろうと思います。ポンさんが定型を崩すのも珍しいですし、日常句ではないのも珍しいです。永世名人になるために色々チャレンジしたいのでしょう。火花を散らすというのは志らくさんの「色変えぬ松や渋沢栄一像」みたいなことなんでしょうかね。御神籤を開く時の緊張感や期待の広がりが「波紋」に託されているように思いました。となると「白鳥」である必要があるのかという疑問が残ります。ただ、ら「は」の韻を踏む、神社の境内に白鳥がいる湖があるという情景を想像させる効果はあるのは分かります。リアリティは確保されている気がします。

No title

ポンさんこと村上氏の俳句なんだけど。
確か白鳥って季語で季重なりですよね。
ポンさんが季重なり使うの珍しい。
でも、この場合完全におみくじの方がメインの季語だから邪魔にならないのかな

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