コメント
追記失礼します
3位 ウルフアロンさん
作者の情報を考えると中七はご本人にとって重要な要素だと思います、
相手がいること前提の「組み手」が適切なのではと思います。あとは「イメトレ」という言葉があれば解説に合うのではと
また信号の間でイメトレするということは赤信号であるという想像はできるはずなので「赤」は不要かと思います
イメトレの組み手白息の信号
最下位 島崎遥香
自分では上手く言葉選びをしたつもりでいるタイプの才能ナシですね。
自己満足の言葉選びをすると痛い目に合うというお手本にはなるかと。
あと解説に「設定」と言われていたので、完全に想像だけでつくったのもわかります。
頬があからむ=体温が上がるということなのですから、それを素直にかけばよかったのにと思います。
君見つけ火照るや寒き交差点
特待生昇格試験
皆藤愛子さん、ご回復おめでとうございます。決して無理のない範囲でお仕事をがんばってください。
句の感想にはいります。
語順に違和感を感じます。恐らくは上から下への視線誘導を狙っているはわかりますが、
作者が道路のどの辺りにいるのかの立ち位置が分かりにくかったです。
「と」を使う並列で使うのはある程度距離が離れているものと認識しています。
それなのに「重機の湯気と土煙」が見えるくらいには近くにいることに違和感を感じました。
あと淡々と映像描写に徹している反面、夜間工事の音が感じられませんでした。
重機の近くにいるのか?ある程度距離が離れたところでみているのか?助詞と語順でそこを明確にできたはずではと思います。
仮に夜間工事の横を通るのであれば
土煙重機の湯気はオリオンへ
といったところでしょうか?いずれにしても現状維持だったように思えます。
藤本名人
「マスク」の本来の季語としての意味
現代の生活描写
二重の意味があるとされましたが、自分は冬の句として成り立つかなと思えます。
仮にこれが夏であるとしたら、そもそも暑いのですから、すでに「熱をもつ」ことになります。
「陸橋を」渡らなければ「熱をもつ」ことはないのですから、ある程度寒さがあるはずです。
そうなるとこの「マスク」は季語としての本来の意味をもってきます。
季語として絶滅しかかっている「マスク」の本来の力を描写しようとする姿勢を感じられました。
梅沢名人
ご本人の解説によって「明け烏」が二重の意味を持ちます。
個人的には「冬ざれ」という季語には山の風景のイメージがあります。なので最初は字面通りの本物の烏を想像しましたが
下世話な話をすると、ラブホテルというものは都会に限らず、田舎にも多かったりします。
なのでご本人の比喩の意味もリアリティがあったなと思いました。
いずれにしても掲載決定にふさわしい句でした。
最後に拙句を詠ませていただきます。
リハの帰路さけた股間と冬銀河
作者の情報を考えると中七はご本人にとって重要な要素だと思います、
相手がいること前提の「組み手」が適切なのではと思います。あとは「イメトレ」という言葉があれば解説に合うのではと
また信号の間でイメトレするということは赤信号であるという想像はできるはずなので「赤」は不要かと思います
イメトレの組み手白息の信号
最下位 島崎遥香
自分では上手く言葉選びをしたつもりでいるタイプの才能ナシですね。
自己満足の言葉選びをすると痛い目に合うというお手本にはなるかと。
あと解説に「設定」と言われていたので、完全に想像だけでつくったのもわかります。
頬があからむ=体温が上がるということなのですから、それを素直にかけばよかったのにと思います。
君見つけ火照るや寒き交差点
特待生昇格試験
皆藤愛子さん、ご回復おめでとうございます。決して無理のない範囲でお仕事をがんばってください。
句の感想にはいります。
語順に違和感を感じます。恐らくは上から下への視線誘導を狙っているはわかりますが、
作者が道路のどの辺りにいるのかの立ち位置が分かりにくかったです。
「と」を使う並列で使うのはある程度距離が離れているものと認識しています。
それなのに「重機の湯気と土煙」が見えるくらいには近くにいることに違和感を感じました。
あと淡々と映像描写に徹している反面、夜間工事の音が感じられませんでした。
重機の近くにいるのか?ある程度距離が離れたところでみているのか?助詞と語順でそこを明確にできたはずではと思います。
仮に夜間工事の横を通るのであれば
土煙重機の湯気はオリオンへ
といったところでしょうか?いずれにしても現状維持だったように思えます。
藤本名人
「マスク」の本来の季語としての意味
現代の生活描写
二重の意味があるとされましたが、自分は冬の句として成り立つかなと思えます。
仮にこれが夏であるとしたら、そもそも暑いのですから、すでに「熱をもつ」ことになります。
「陸橋を」渡らなければ「熱をもつ」ことはないのですから、ある程度寒さがあるはずです。
そうなるとこの「マスク」は季語としての本来の意味をもってきます。
季語として絶滅しかかっている「マスク」の本来の力を描写しようとする姿勢を感じられました。
梅沢名人
ご本人の解説によって「明け烏」が二重の意味を持ちます。
個人的には「冬ざれ」という季語には山の風景のイメージがあります。なので最初は字面通りの本物の烏を想像しましたが
下世話な話をすると、ラブホテルというものは都会に限らず、田舎にも多かったりします。
なのでご本人の比喩の意味もリアリティがあったなと思いました。
いずれにしても掲載決定にふさわしい句でした。
最後に拙句を詠ませていただきます。
リハの帰路さけた股間と冬銀河
今回は
1位 こがけんさん
芸能界という特殊な場所で生きる人しか作れない俳句で、プレバトという番組がなければ生まれることがなかった名句だと思います。
中七を「や」できり、
下五を語順を入れ換えて「コート脱ぐ」
としてもよかったかもしれないですね。
2位 YOUさん
俳句というのは基本的に作者自身のことを詠んでいるという前提ですから、「かじかむ」とあれば作者自身の描写だということですので、
「口ずさむ歌も(わたくしも)かじかむ」ということになり、夏井先生のおっしゃる散文的な文章になります。
個人には「口ずさむ歌」というのが音数をつかっているかなと気になりました。
口ずさむという意味も含められてる「鼻唄」を使うのもありかなと思いました。
鼻唄の「(曲名)」かじかむ赤信号
赤信号鼻唄すらもかじかみて
一度きります
芸能界という特殊な場所で生きる人しか作れない俳句で、プレバトという番組がなければ生まれることがなかった名句だと思います。
中七を「や」できり、
下五を語順を入れ換えて「コート脱ぐ」
としてもよかったかもしれないですね。
2位 YOUさん
俳句というのは基本的に作者自身のことを詠んでいるという前提ですから、「かじかむ」とあれば作者自身の描写だということですので、
「口ずさむ歌も(わたくしも)かじかむ」ということになり、夏井先生のおっしゃる散文的な文章になります。
個人には「口ずさむ歌」というのが音数をつかっているかなと気になりました。
口ずさむという意味も含められてる「鼻唄」を使うのもありかなと思いました。
鼻唄の「(曲名)」かじかむ赤信号
赤信号鼻唄すらもかじかみて
一度きります
今回の御大の句はすごく冴え渡っていましたね。素人目線でもかなり好きで、一目でこれはいった!と思えました。
前進、昇格を決めたフジモンさんと皆藤さんもめでたいです。
前進、昇格を決めたフジモンさんと皆藤さんもめでたいです。
・皆藤さん
復帰後初プレバトでしょうか。やはり助詞により映像が明確化するのは一定の技術が必要だと分かる句です。「オリオンや」にすると視線がぱっと切り替わる一方、「オリオンと」にすると視線が誘導されるように天から地へ行くという違いがあるのかなと個人的に思います。でもこの違いは難しいです。冬の夜の寒い中で工事を行っている様子も伝わってきます。
・フジモンさん
何年後かにはみんながマスクを外した生活が元に戻るのでしょうか。そうなるとまたマスクが季節感を取り戻すのではないでしょうか。そういう意味で、ほんの数年みんながマスクを年中つけていたからといって季語ではなくなることはないと思います。句に戻ると、陸橋を渡るとマスクが熱を持ったとしか書いていません。このあたりは因果関係があるという点で賛否が分かれるだろうと思いますが、私は熱を持ったマスクをした人物はどんな人物が色々想像するのが楽しかったです。「熱を持つマスク」という表現にリアリティがある点が昇格に繋がったのでは無いかと思います。
・御大
個人的には今年1番良かったと思います。映像と音を同時に伝え、「明け」という2文字が非常に聞いていると思います。冬ざれの澄んだ朝に交差点を蹴って飛ぶカラスの足音がよりクローズアップされると思います。また、「烏」の鳴き声が冬ざれの荒れた感じにマッチしていると思います。「明け」と「烏」が季語を主役に立てているのではないかと思いました。
不調なポンさん、復調気味のフジモンさん、どちらが先に永世名人に行くか楽しみです。再びポンさんがゾーンに入れば一気に永世名人に行くような気がします。フジモンさんは字数合わせの無駄な言葉を入れなければ後退はあまりないのではと期待しています。
復帰後初プレバトでしょうか。やはり助詞により映像が明確化するのは一定の技術が必要だと分かる句です。「オリオンや」にすると視線がぱっと切り替わる一方、「オリオンと」にすると視線が誘導されるように天から地へ行くという違いがあるのかなと個人的に思います。でもこの違いは難しいです。冬の夜の寒い中で工事を行っている様子も伝わってきます。
・フジモンさん
何年後かにはみんながマスクを外した生活が元に戻るのでしょうか。そうなるとまたマスクが季節感を取り戻すのではないでしょうか。そういう意味で、ほんの数年みんながマスクを年中つけていたからといって季語ではなくなることはないと思います。句に戻ると、陸橋を渡るとマスクが熱を持ったとしか書いていません。このあたりは因果関係があるという点で賛否が分かれるだろうと思いますが、私は熱を持ったマスクをした人物はどんな人物が色々想像するのが楽しかったです。「熱を持つマスク」という表現にリアリティがある点が昇格に繋がったのでは無いかと思います。
・御大
個人的には今年1番良かったと思います。映像と音を同時に伝え、「明け」という2文字が非常に聞いていると思います。冬ざれの澄んだ朝に交差点を蹴って飛ぶカラスの足音がよりクローズアップされると思います。また、「烏」の鳴き声が冬ざれの荒れた感じにマッチしていると思います。「明け」と「烏」が季語を主役に立てているのではないかと思いました。
不調なポンさん、復調気味のフジモンさん、どちらが先に永世名人に行くか楽しみです。再びポンさんがゾーンに入れば一気に永世名人に行くような気がします。フジモンさんは字数合わせの無駄な言葉を入れなければ後退はあまりないのではと期待しています。
今回は名作が揃っていましたね。
1位のこがけんさん、言葉の経済効率を実に分かっている方です。
下五は「コート脱ぐ」ともできそうですが「脱ぐコート」とすることで最後手元のコートを写すのも良いですね。奇を衒わない句を相方さんにも詠んで欲しいものです。
YOUさんの句も非常にシンプルで分かりやすいのですが「も」の使い方が違うのは一発で見抜けます(松岡さんの「夏明けや封蝋も今固まりぬ」とか)。歌がかじかむなら他もきっとかじかんでいる。
ウルフアロンさんの句は最初「電話越しに誰かと対立しているのか?」「既に信号を過ぎてしまった人を思っているのか?」など考えましたが、そういうことだったのかと(正直才能なしに足を突っ込んでる気がしました)……柔道家として他の人には無い体験が五万とあるでしょうから、技術を併せたリベンジの句を見てみたいです。
島崎さんは季語の雑な使い方といい内容が薄っぺらいといい才能ナシのテンプレみたいな句である意味親しみを感じました。
特待生
久しぶりの皆藤さんでしたが、衰えを見せない綺麗な句でした。オリオンと重機、湯気と土、そして土とオリオンという天と地の対比も良かったと思います。
藤本さんは二連続前進を決め好調ですね。ファンシーさや素朴さが特徴の藤本さんとは思えない現代のリアルを切り取ったハッとさせられる句でした。
「~れば~する」という書き方は初心者だと単なる説明、因果関係の想起をさせ大体失敗するテクニックですが、見事に生きている。
富美男のお手本も今回はまさに『お手本』でしたね。交差点を「蹴る」という勢いのある表現、最後に烏が出てくることで一気に描写ができる技法。富美男の良いところが詰まってます。
明け烏に交情の意味合いがあることは先生からは特にコメントされていませんでしたが、意味を知ると「冬ざれ」のイメージにも重なり、より深い味わいの句になります。
1位のこがけんさん、言葉の経済効率を実に分かっている方です。
下五は「コート脱ぐ」ともできそうですが「脱ぐコート」とすることで最後手元のコートを写すのも良いですね。奇を衒わない句を相方さんにも詠んで欲しいものです。
YOUさんの句も非常にシンプルで分かりやすいのですが「も」の使い方が違うのは一発で見抜けます(松岡さんの「夏明けや封蝋も今固まりぬ」とか)。歌がかじかむなら他もきっとかじかんでいる。
ウルフアロンさんの句は最初「電話越しに誰かと対立しているのか?」「既に信号を過ぎてしまった人を思っているのか?」など考えましたが、そういうことだったのかと(正直才能なしに足を突っ込んでる気がしました)……柔道家として他の人には無い体験が五万とあるでしょうから、技術を併せたリベンジの句を見てみたいです。
島崎さんは季語の雑な使い方といい内容が薄っぺらいといい才能ナシのテンプレみたいな句である意味親しみを感じました。
特待生
久しぶりの皆藤さんでしたが、衰えを見せない綺麗な句でした。オリオンと重機、湯気と土、そして土とオリオンという天と地の対比も良かったと思います。
藤本さんは二連続前進を決め好調ですね。ファンシーさや素朴さが特徴の藤本さんとは思えない現代のリアルを切り取ったハッとさせられる句でした。
「~れば~する」という書き方は初心者だと単なる説明、因果関係の想起をさせ大体失敗するテクニックですが、見事に生きている。
富美男のお手本も今回はまさに『お手本』でしたね。交差点を「蹴る」という勢いのある表現、最後に烏が出てくることで一気に描写ができる技法。富美男の良いところが詰まってます。
明け烏に交情の意味合いがあることは先生からは特にコメントされていませんでしたが、意味を知ると「冬ざれ」のイメージにも重なり、より深い味わいの句になります。
更新お疲れ様です
今回はお忙しい中での速報版更新ありがとうございます。自分のペースでゆっくり更新してくださいね。
1位となったこがけんさんの句。
以前チョコプラ松尾さんが詠んだ
「冬空や商談前の缶コーヒー」
とも似ていますね。
どちらも「商談前」という言葉に「朝方の営業マン」、「朝ロケ」という言葉に「朝方のタレント」と時間情報と人物(職業)が含まれるという経済効率の良い単語を使っていることや、「缶コーヒー(を「飲む」)」「コートを脱ぐ」と、その時間の中での一瞬の動作を切り取ったのがポイントでしょうか。
商談前にコーヒーを飲んで心を落ち着ける営業マン
ロケ前にコートを脱いで気合十分で望むタレント(芸人)
どちらも「勝負に臨む前の戦士」というカッコイイ切り取り方ですね。
余談ですがこがけんさんの相方のおいでやす小田さん。俳句で御大の「南国の果実色してハンディファン」の時もそうですが、今回の色鉛筆での「先入観で餃子の皮を緑に描いて才能ナシ」というのを見るとどうにも「先入観」「固定観念」を捨てきれない人だなぁ…と。もちろんそれも個性だし性格ではあるのですが、プレバトの査定項目は発想の柔軟性も大きく問われるので、このままだと全科目才能ナシとかもありえてしまうような…
1位となったこがけんさんの句。
以前チョコプラ松尾さんが詠んだ
「冬空や商談前の缶コーヒー」
とも似ていますね。
どちらも「商談前」という言葉に「朝方の営業マン」、「朝ロケ」という言葉に「朝方のタレント」と時間情報と人物(職業)が含まれるという経済効率の良い単語を使っていることや、「缶コーヒー(を「飲む」)」「コートを脱ぐ」と、その時間の中での一瞬の動作を切り取ったのがポイントでしょうか。
商談前にコーヒーを飲んで心を落ち着ける営業マン
ロケ前にコートを脱いで気合十分で望むタレント(芸人)
どちらも「勝負に臨む前の戦士」というカッコイイ切り取り方ですね。
余談ですがこがけんさんの相方のおいでやす小田さん。俳句で御大の「南国の果実色してハンディファン」の時もそうですが、今回の色鉛筆での「先入観で餃子の皮を緑に描いて才能ナシ」というのを見るとどうにも「先入観」「固定観念」を捨てきれない人だなぁ…と。もちろんそれも個性だし性格ではあるのですが、プレバトの査定項目は発想の柔軟性も大きく問われるので、このままだと全科目才能ナシとかもありえてしまうような…
今回も字面だけから
御大
これは良い句。
季語「冬ざれ」とは、とりあえず冬、あっちもこっちもそっちもどっちも冬、「見渡す限り冬」。
「冬ざれ」な光景は、読む人にぶん投げれば良い。山梨の冬ざれと千葉の冬ざれの風景は違うけど、どっちでも冬だらけ感じる風景はあるはず。
そんな冬だらけの朝の中、交差点があるんですよ、めちゃ寒い朝の。そこを、からすがチョンチョンと。
良いですねえ。御大、こういう句をもっと詠んでくれたら良いのに。
(映像を見て)
御大の自解を見聞きし、そう言えば、落語にも明烏という演目があるのを思い出しました。
藤本名人
陸橋を汗かいて登り、マスクも熱を持った訳ですが、マスクをしてる人像を考えるのが楽しい。感染予防のためマスクをしてるのか、既に発熱してるのかとどっちとも取れますね。
皆藤さん
復帰ですか。はやく映像を見たいのですが。
オリオン座が登ってくるのは今の時期だと19時前くらいでしょうか。ちょうど日付の変わる頃に南の空に煌々とおわす感じ。
時間帯を考えると夜間工事の照明に重機の湯気や土煙が浮かんでいる景、交通整理の方の吐く息や重機の振動も想像できる句。
4位
交差点で誰と視線が合うと頬にカイロを当てたくなるか、という点。歯科衛生士さんかもしれない。添削句で「君」が登場して、無難な線に落ち着きましたが。
3位
原句を読んでも、どうにか、ロードワーク中なのかな、とは分かる。たぶん、試合相手を「見えぬ相手」と表現して詠み手は工夫したのかなぁ。添削でこの言葉が消えてるので、工夫が仇になったのかな、と。
2位
状況はよく分かる。季語「かじかむ」は、確か、寒くて手足が感覚を失ってる状態で、気持ちの面でも寒さで縮こまっている意味があったはず。既に身体も心も縮こまっているのは分かっているので、「も」でなく「の」に直されたんでしょうか。
1位の句
朝ロケ、信号待ちときて、脱ぐコート、と最後に季語が来て、季節も景も完成して、もう一度句を読み、芸能人て寒い朝から頑張るのねぇ、と思える句ではないでしょうか。
これは良い句。
季語「冬ざれ」とは、とりあえず冬、あっちもこっちもそっちもどっちも冬、「見渡す限り冬」。
「冬ざれ」な光景は、読む人にぶん投げれば良い。山梨の冬ざれと千葉の冬ざれの風景は違うけど、どっちでも冬だらけ感じる風景はあるはず。
そんな冬だらけの朝の中、交差点があるんですよ、めちゃ寒い朝の。そこを、からすがチョンチョンと。
良いですねえ。御大、こういう句をもっと詠んでくれたら良いのに。
(映像を見て)
御大の自解を見聞きし、そう言えば、落語にも明烏という演目があるのを思い出しました。
藤本名人
陸橋を汗かいて登り、マスクも熱を持った訳ですが、マスクをしてる人像を考えるのが楽しい。感染予防のためマスクをしてるのか、既に発熱してるのかとどっちとも取れますね。
皆藤さん
復帰ですか。はやく映像を見たいのですが。
オリオン座が登ってくるのは今の時期だと19時前くらいでしょうか。ちょうど日付の変わる頃に南の空に煌々とおわす感じ。
時間帯を考えると夜間工事の照明に重機の湯気や土煙が浮かんでいる景、交通整理の方の吐く息や重機の振動も想像できる句。
4位
交差点で誰と視線が合うと頬にカイロを当てたくなるか、という点。歯科衛生士さんかもしれない。添削句で「君」が登場して、無難な線に落ち着きましたが。
3位
原句を読んでも、どうにか、ロードワーク中なのかな、とは分かる。たぶん、試合相手を「見えぬ相手」と表現して詠み手は工夫したのかなぁ。添削でこの言葉が消えてるので、工夫が仇になったのかな、と。
2位
状況はよく分かる。季語「かじかむ」は、確か、寒くて手足が感覚を失ってる状態で、気持ちの面でも寒さで縮こまっている意味があったはず。既に身体も心も縮こまっているのは分かっているので、「も」でなく「の」に直されたんでしょうか。
1位の句
朝ロケ、信号待ちときて、脱ぐコート、と最後に季語が来て、季節も景も完成して、もう一度句を読み、芸能人て寒い朝から頑張るのねぇ、と思える句ではないでしょうか。