コメント
ジュニアさんの句に関して。
乾いた音→乾きし音にした方が良いとのコメントですが、このしは過去の助動詞きの連体形です。近代的な完了の用法は夏井先生は非寛なほうで、プレバトでも基本的に過去になるとよく口語で添削されています。
もっと言うとこの句は句またがり下五字余りと多少調べがスムーズでないものの、そこも含めて実感が読み取れる点が魅力ですから、乾いた音という口語は一貫性もあるかと。
乾いた音→乾きし音にした方が良いとのコメントですが、このしは過去の助動詞きの連体形です。近代的な完了の用法は夏井先生は非寛なほうで、プレバトでも基本的に過去になるとよく口語で添削されています。
もっと言うとこの句は句またがり下五字余りと多少調べがスムーズでないものの、そこも含めて実感が読み取れる点が魅力ですから、乾いた音という口語は一貫性もあるかと。
追記です
とはいえ残りは梅沢名人だけですが、
赤穂浪士や黒七味を作られてる子孫の方々への挨拶句として優れてるなと思いました、
季語に対する認識ですが、
ちょっと歳時記に対する認識を変えなければいけないかもしれないですね。
以前の中川翔子さんの仔猫の句のように
歳時記に載ってるから=○の句というのはいかがなものかと思ってます。
夏井先生をはじめとする俳句の世界の方々に考えていただきたいなと思います。
最後に拙句を詠ませていただきます
「ラッパー逮捕」今日は一味で釜揚げを
赤穂浪士や黒七味を作られてる子孫の方々への挨拶句として優れてるなと思いました、
季語に対する認識ですが、
ちょっと歳時記に対する認識を変えなければいけないかもしれないですね。
以前の中川翔子さんの仔猫の句のように
歳時記に載ってるから=○の句というのはいかがなものかと思ってます。
夏井先生をはじめとする俳句の世界の方々に考えていただきたいなと思います。
最後に拙句を詠ませていただきます
「ラッパー逮捕」今日は一味で釜揚げを
作者が何かやらかしていようが俳句に罪は無いから私は少しぐらいなら書きます。私は。
最下位の歌広場氏の
唇が熱いと離るる手の冷たく
↓
冷たき手と七味に熱き唇と
こうやって見ると原句も原句で温度の対比や体に関する言葉を二つ入れたりと平場なりに工夫したおつもりなんやなって思わせられます。
あと此の"冷たき"は季語として認識してええかどうか迷う所でして、時期的に冷たい手なら問題無いねんけどね、心理的なもん(心が、態度が冷たい)を含めたつもりなら無季扱いなんでしょうかね。
あと私の査定した句にえげつないのが残っています。詳細は私のTwitterアカウントにて
最下位の歌広場氏の
唇が熱いと離るる手の冷たく
↓
冷たき手と七味に熱き唇と
こうやって見ると原句も原句で温度の対比や体に関する言葉を二つ入れたりと平場なりに工夫したおつもりなんやなって思わせられます。
あと此の"冷たき"は季語として認識してええかどうか迷う所でして、時期的に冷たい手なら問題無いねんけどね、心理的なもん(心が、態度が冷たい)を含めたつもりなら無季扱いなんでしょうかね。
あと私の査定した句にえげつないのが残っています。詳細は私のTwitterアカウントにて
今回は
まず番組スタッフの方々へ
諸々の事情でバタバタされたかと思いますが、無事に放送していただけたことに心からの感謝と敬意をお伝えします。
今回は控えめに
1位、かたせ梨乃さん
体験されたことをそのまま書かれていて、映像が頭のなかに再生されました。
ご本人が意図されたかどうかはわかりませんが、下五「かけうどん」の「かけ」が料理の名前だけではなく「駆け足」にもかかっていて、全体を通して無駄のない言葉でした。
2位、みちょぱさん
「なないろ」というのが七味唐辛子の別称だと知りませんでしたので、最初比喩だと思ってました。
それならやはり「釜揚げ」を頭にもっていったほうが、七味唐辛子のことだとわかるのではと思います。
消しゴムはんこも合わせて見ると、良くも悪くもご自分の感性に忠実な方なのだと思われます。
語順や助詞などの概念を覚えて技術を習得されると、良い句を安定して詠まれると期待しております。
3位、藤井隆さん
特待生候補とは思えない、陳腐な擬人化でした。下五の印象が強すぎて、季語が主役になってなかったですね。
最下位の方は、今回は割愛いたします。
昇格試験
現状維持、北山さん
一度成功した表現を使いまわししてしまう悪い癖が出てきましたね。
途中までは小袋の七味唐辛子を勢いよく開けた描写だと思ってましたが、
最後に「蓋」というので、混乱してしまいました。
句全体を通してみると、落語にあるような「粋」があるように思えますので、この句は引き算をする方が正解だったと思います。
比喩を使いたいのであれば、去年の冬のタイトルで千賀名人が詠まれた
手にはぜる弁当の紐雪催
みたいに「はぜる」という言葉をひらがな表記でもってきたらと思いました。
千原ジュニア名人
原点回帰といったところでしょうか。
季語によって、
どのような場所なのか?
何を食べているのか?
を想像させるのが素晴らしいなと思いました。
一度きります
諸々の事情でバタバタされたかと思いますが、無事に放送していただけたことに心からの感謝と敬意をお伝えします。
今回は控えめに
1位、かたせ梨乃さん
体験されたことをそのまま書かれていて、映像が頭のなかに再生されました。
ご本人が意図されたかどうかはわかりませんが、下五「かけうどん」の「かけ」が料理の名前だけではなく「駆け足」にもかかっていて、全体を通して無駄のない言葉でした。
2位、みちょぱさん
「なないろ」というのが七味唐辛子の別称だと知りませんでしたので、最初比喩だと思ってました。
それならやはり「釜揚げ」を頭にもっていったほうが、七味唐辛子のことだとわかるのではと思います。
消しゴムはんこも合わせて見ると、良くも悪くもご自分の感性に忠実な方なのだと思われます。
語順や助詞などの概念を覚えて技術を習得されると、良い句を安定して詠まれると期待しております。
3位、藤井隆さん
特待生候補とは思えない、陳腐な擬人化でした。下五の印象が強すぎて、季語が主役になってなかったですね。
最下位の方は、今回は割愛いたします。
昇格試験
現状維持、北山さん
一度成功した表現を使いまわししてしまう悪い癖が出てきましたね。
途中までは小袋の七味唐辛子を勢いよく開けた描写だと思ってましたが、
最後に「蓋」というので、混乱してしまいました。
句全体を通してみると、落語にあるような「粋」があるように思えますので、この句は引き算をする方が正解だったと思います。
比喩を使いたいのであれば、去年の冬のタイトルで千賀名人が詠まれた
手にはぜる弁当の紐雪催
みたいに「はぜる」という言葉をひらがな表記でもってきたらと思いました。
千原ジュニア名人
原点回帰といったところでしょうか。
季語によって、
どのような場所なのか?
何を食べているのか?
を想像させるのが素晴らしいなと思いました。
一度きります
・1位
「2時のかけうどん」ということは、遅めの昼食で昼食には時間はかけられない、といった状況でしょうか。太秦=時代劇、ということは撮影かなんかしていて昼ごはんをサッと食べたという状況がよく分かります。
・北山さん
「へと」という助詞や語順などが工夫されていて映像が思い浮かびました。となれば上五はシンプルに映像を描いた方がいいのかな、という感じ。七味が爆発するって何かのドッキリか何かと思ってしまいました。局は違いますがロンハーのドッキリでうどんが爆発するみたいなドッキリを思い出してしまいました。やはり人によって思い浮かぶ映像が違うのはマイナスかもしれません。「スマホ死す」よりも映像が確かでないかもしれません。
・ジュニアさん
再現映像では高速道路のサービスエリアの映像(もしくは道の駅?)でしたが、この句はむしろ屋台など外の寒い中で食べる状況の方がこの句の良さが押し出されると思うのです。寒ければ寒いほど「乾いた音」が際立つのに、店内だと冬の温かさを感じると思うからです。うどんやそばと限定はしていないので、私は静かな屋台のラーメン屋を思い浮かべました。句自体はすごく良く、映像も音も感触も食べ物のにおいも伝わってきます。五感に訴えた句で、昇格は妥当かなと思います。
・永世名人
義士祭は春の季語かもしれないですが、冬の句だと言われれば納得はいきます。年に何回か行われるものを季語にするのは難しいですね。冬の季語として歳時記に載っていることもあるようです。黒七味と赤穂浪士の関係は御大の話を聞いて初めて知りました。「黒七味蕎麦に振り赤穂義士祭(さい)」だったら冬の句にはなりますが、リズムが悪い笑。確かにこれは御大にしか詠めない句です。前回とはまた違った味わいの句です。残り11句、どういう句が詠まれ、掲載されるのか楽しみです。
ところで、来週の兼題は「秋」の東京駅ということですが、初冬にこの兼題を持ってくるのはどうかと思いました。過去に季節感の問題でフジモンさんの句が現状維持になったこともありました。村上さんの衝撃作「テーブルに君の丸みのマスクかな」も冬の新宿駅の句で、だいたい11月後半のオンエアだと思います。それもあって、次回の兼題には違和感。
「2時のかけうどん」ということは、遅めの昼食で昼食には時間はかけられない、といった状況でしょうか。太秦=時代劇、ということは撮影かなんかしていて昼ごはんをサッと食べたという状況がよく分かります。
・北山さん
「へと」という助詞や語順などが工夫されていて映像が思い浮かびました。となれば上五はシンプルに映像を描いた方がいいのかな、という感じ。七味が爆発するって何かのドッキリか何かと思ってしまいました。局は違いますがロンハーのドッキリでうどんが爆発するみたいなドッキリを思い出してしまいました。やはり人によって思い浮かぶ映像が違うのはマイナスかもしれません。「スマホ死す」よりも映像が確かでないかもしれません。
・ジュニアさん
再現映像では高速道路のサービスエリアの映像(もしくは道の駅?)でしたが、この句はむしろ屋台など外の寒い中で食べる状況の方がこの句の良さが押し出されると思うのです。寒ければ寒いほど「乾いた音」が際立つのに、店内だと冬の温かさを感じると思うからです。うどんやそばと限定はしていないので、私は静かな屋台のラーメン屋を思い浮かべました。句自体はすごく良く、映像も音も感触も食べ物のにおいも伝わってきます。五感に訴えた句で、昇格は妥当かなと思います。
・永世名人
義士祭は春の季語かもしれないですが、冬の句だと言われれば納得はいきます。年に何回か行われるものを季語にするのは難しいですね。冬の季語として歳時記に載っていることもあるようです。黒七味と赤穂浪士の関係は御大の話を聞いて初めて知りました。「黒七味蕎麦に振り赤穂義士祭(さい)」だったら冬の句にはなりますが、リズムが悪い笑。確かにこれは御大にしか詠めない句です。前回とはまた違った味わいの句です。残り11句、どういう句が詠まれ、掲載されるのか楽しみです。
ところで、来週の兼題は「秋」の東京駅ということですが、初冬にこの兼題を持ってくるのはどうかと思いました。過去に季節感の問題でフジモンさんの句が現状維持になったこともありました。村上さんの衝撃作「テーブルに君の丸みのマスクかな」も冬の新宿駅の句で、だいたい11月後半のオンエアだと思います。それもあって、次回の兼題には違和感。
今回もまた字面からの感想ですが
出演者と句の内容を見ると、なかなか大人向けな回ですね。歌広場なんちゃらいう方が出ている時点で。
1位の句
かたせ梨乃さんといえば、時代劇にも相応に出ていたイメージがあるので、時代劇の撮影か何かで冬麗の太秦にいる、遅い昼食を摂ることになった、温かいかけうどんに、兼題通りなら七身を振って食べている、そんな光景が目に浮かぶ句ですね。午後からも撮影が続くなら、衣装姿かもしれない。
太秦と言えば時代劇の撮影場所とすんなり出てくる世代ならいいですが、時代劇があんまり放映されない昨今、仮面ライダーとかでも出てきはしますが、若い方や子どもの視聴者には詳しい説明がいるかもしれない句でしょうか。
2位の句。
添削句を見るまでもなく、語順で損をした句。句の上の方から読んでいくと、「ステイホーム/なないろ散らし」と上五と中七の間「/」に何かしらの助詞を入れて補完しようと脳が働くかもしれません。こうなると、「ステイホームの七色ってなんだ?」と疑問を持って、「釜揚げうどん」と下五が来るので、「あ、中七のなないろって、もしかして七味のことか?」とならないでしょうか。添削句を見ると釜揚げ(うどん)に→なないろ、という語順になるので、すんなりと、なないろ=七味と解釈しやすくなりますね。
サクッとスマホで季語を調べたら、釜揚げうどんの子季語に「釜揚げ」があるのですね。
3位
私、キムチの素が出回る前は、白菜漬けに良く七味をかけていました。親の影響です。
だから、「七味かけ白菜漬けが」はちょっと懐かしくも類想かな、と感じつつ、下五をむかえ、「白菜漬けが歌衣装になりました」と。歌衣装?という言葉があるのかは知りませんが、白菜漬けがステージ衣装「のように」なりました、と言いたいのでしょうか。たぶん、見立て?譬え?をするなとダメ出し食らったのでは。
4位の(カット)
(映像をみて)先週、番組改編期でもないのに特番が組まれたのと、このヒトの騒動の報じられたのは偶然ではない気が。。。
北山さん
七味爆破って。爆破は、爆発を起こして破壊することですから、七味爆破となると、「七味を爆発させて壊した」ってことに受け止めました。何かの譬え?と思って添削句を見て、ああ、七味の内蓋が取れてしまったんだな、と。元の句だと、下五の「沈む蓋」への繋がりがスムーズでなくなりますね。
ところで、季語「夜鷹そば」。子どもと一緒に見ていて、この季語の説明をしろと言われたらどうしたものかと。要は夜の屋台で提供される蕎麦なんですが、夜鷹=江戸の街娼がよく食べていたから「夜鷹そば」と言われるらしい、さて、放送で銀河万丈さんの声で「季語は夜鷹そば」とかナレーションが入るのか、どこまで突っ込んで解説がされるのか、少し楽しみ。
(映像をみて)
あ、やっぱり夜鷹には触れない。放送局の配慮だろうか。もしかすると的外れな御大のコメントも季語に触れない配慮?
ただ、いくらなんでも屋台のそばを家で食べようとする映像は無いのでは。
ジュニア名人
定型を崩してきましたね。句またがりで中七までを読ませ、下は6音で字余り。
外で冷え切った人が、蕎麦を注文した。手袋をしていても手が冷える位寒い思いをしている。蕎麦を待っている時間に手が温まることもなかった。提供が早かったり、冬なのに風通しが良い店なのだろう。つまり立ち食い蕎麦。まだ手も温まらないから、手袋をしたまま割りばしを割る。風通しの良い立ち食い蕎麦屋だから、割りばしも乾いており、パシッ、位の乾いた音が鳴ったかもしれない。そう、これこれ。などと思いつつ啜る。手袋越しにどんぶりの熱仄か。食べ終えた頃、この人の手は充分温まっているだろうか。勘定をするまで手袋をしたままなのだろうか。
とまぁ、これくらい考えることもできる句でした。食券を先に購入する店だったら、手袋を外さずに買えたのだろうか、いったん外して食券買って、また手袋をしたのだろうか。
(映像をみて)
SAみたいな映像になってびっくり。句と自解を切り離し、屋台とか立ちそばの句として読んだ方が趣深い。
御大
わ、忠臣蔵だ。
「黒七味を蕎麦に振りかける義士祭りの日」、くらいでしょう。
この句、20世紀の記憶がしっかり残っている方とそうで無い方で、全く違う味わいになるのでは。
20世紀は、年末になるとどこかのテレビ局で忠臣蔵を基にしたドラマをやっていたような気もします。私が社会人になって間もないころに元禄繚乱とい大河ドラマがありましたが、それ以降大河ドラマで忠臣蔵を基にしたドラマはなかったはずです。年末と言えば忠臣蔵という時代ではなくなっていったはずですね。
こんなことを書きつつ、上五の黒七味は良くわかりません。
下五「義士祭」と言えば、赤穂浪士が眠る泉岳寺で行われる、12月14日のお祭り。赤穂浪士の討ち入りの日ですね。(4月にも行われているようで、季語としては春らしいですが)。
で、赤穂浪士と蕎麦とくれば、討ち入り前にそばを食べたというお話(討ち入り蕎麦)があるので、しっくり来ます。おそらく、中七と下五がしっくり来るかどうか、季語に必然性を感じるかは世代の差が出そう。
となると、やはり黒七味が気になるところ。映像を見たいところです。
(映像をみて)
これは、ジュニア名人と逆で、自解があり助かりました。黒七味に赤穂浪士との縁があるとは。こうなると、黒七味も蕎麦も季語がしっかり飲み込んでます。オンエアの頃の季節を詠むことを御大は意識されていますが、季語の使われ方としては赤穂浪士に想いを馳せてるので良いのかな、と。手持ちの歳時記には掲載されてませんでしたが、ネットでみる限りは「義士会」とすると冬の季語となるようですね。
次回も楽しみにしてます。
1位の句
かたせ梨乃さんといえば、時代劇にも相応に出ていたイメージがあるので、時代劇の撮影か何かで冬麗の太秦にいる、遅い昼食を摂ることになった、温かいかけうどんに、兼題通りなら七身を振って食べている、そんな光景が目に浮かぶ句ですね。午後からも撮影が続くなら、衣装姿かもしれない。
太秦と言えば時代劇の撮影場所とすんなり出てくる世代ならいいですが、時代劇があんまり放映されない昨今、仮面ライダーとかでも出てきはしますが、若い方や子どもの視聴者には詳しい説明がいるかもしれない句でしょうか。
2位の句。
添削句を見るまでもなく、語順で損をした句。句の上の方から読んでいくと、「ステイホーム/なないろ散らし」と上五と中七の間「/」に何かしらの助詞を入れて補完しようと脳が働くかもしれません。こうなると、「ステイホームの七色ってなんだ?」と疑問を持って、「釜揚げうどん」と下五が来るので、「あ、中七のなないろって、もしかして七味のことか?」とならないでしょうか。添削句を見ると釜揚げ(うどん)に→なないろ、という語順になるので、すんなりと、なないろ=七味と解釈しやすくなりますね。
サクッとスマホで季語を調べたら、釜揚げうどんの子季語に「釜揚げ」があるのですね。
3位
私、キムチの素が出回る前は、白菜漬けに良く七味をかけていました。親の影響です。
だから、「七味かけ白菜漬けが」はちょっと懐かしくも類想かな、と感じつつ、下五をむかえ、「白菜漬けが歌衣装になりました」と。歌衣装?という言葉があるのかは知りませんが、白菜漬けがステージ衣装「のように」なりました、と言いたいのでしょうか。たぶん、見立て?譬え?をするなとダメ出し食らったのでは。
4位の(カット)
(映像をみて)先週、番組改編期でもないのに特番が組まれたのと、このヒトの騒動の報じられたのは偶然ではない気が。。。
北山さん
七味爆破って。爆破は、爆発を起こして破壊することですから、七味爆破となると、「七味を爆発させて壊した」ってことに受け止めました。何かの譬え?と思って添削句を見て、ああ、七味の内蓋が取れてしまったんだな、と。元の句だと、下五の「沈む蓋」への繋がりがスムーズでなくなりますね。
ところで、季語「夜鷹そば」。子どもと一緒に見ていて、この季語の説明をしろと言われたらどうしたものかと。要は夜の屋台で提供される蕎麦なんですが、夜鷹=江戸の街娼がよく食べていたから「夜鷹そば」と言われるらしい、さて、放送で銀河万丈さんの声で「季語は夜鷹そば」とかナレーションが入るのか、どこまで突っ込んで解説がされるのか、少し楽しみ。
(映像をみて)
あ、やっぱり夜鷹には触れない。放送局の配慮だろうか。もしかすると的外れな御大のコメントも季語に触れない配慮?
ただ、いくらなんでも屋台のそばを家で食べようとする映像は無いのでは。
ジュニア名人
定型を崩してきましたね。句またがりで中七までを読ませ、下は6音で字余り。
外で冷え切った人が、蕎麦を注文した。手袋をしていても手が冷える位寒い思いをしている。蕎麦を待っている時間に手が温まることもなかった。提供が早かったり、冬なのに風通しが良い店なのだろう。つまり立ち食い蕎麦。まだ手も温まらないから、手袋をしたまま割りばしを割る。風通しの良い立ち食い蕎麦屋だから、割りばしも乾いており、パシッ、位の乾いた音が鳴ったかもしれない。そう、これこれ。などと思いつつ啜る。手袋越しにどんぶりの熱仄か。食べ終えた頃、この人の手は充分温まっているだろうか。勘定をするまで手袋をしたままなのだろうか。
とまぁ、これくらい考えることもできる句でした。食券を先に購入する店だったら、手袋を外さずに買えたのだろうか、いったん外して食券買って、また手袋をしたのだろうか。
(映像をみて)
SAみたいな映像になってびっくり。句と自解を切り離し、屋台とか立ちそばの句として読んだ方が趣深い。
御大
わ、忠臣蔵だ。
「黒七味を蕎麦に振りかける義士祭りの日」、くらいでしょう。
この句、20世紀の記憶がしっかり残っている方とそうで無い方で、全く違う味わいになるのでは。
20世紀は、年末になるとどこかのテレビ局で忠臣蔵を基にしたドラマをやっていたような気もします。私が社会人になって間もないころに元禄繚乱とい大河ドラマがありましたが、それ以降大河ドラマで忠臣蔵を基にしたドラマはなかったはずです。年末と言えば忠臣蔵という時代ではなくなっていったはずですね。
こんなことを書きつつ、上五の黒七味は良くわかりません。
下五「義士祭」と言えば、赤穂浪士が眠る泉岳寺で行われる、12月14日のお祭り。赤穂浪士の討ち入りの日ですね。(4月にも行われているようで、季語としては春らしいですが)。
で、赤穂浪士と蕎麦とくれば、討ち入り前にそばを食べたというお話(討ち入り蕎麦)があるので、しっくり来ます。おそらく、中七と下五がしっくり来るかどうか、季語に必然性を感じるかは世代の差が出そう。
となると、やはり黒七味が気になるところ。映像を見たいところです。
(映像をみて)
これは、ジュニア名人と逆で、自解があり助かりました。黒七味に赤穂浪士との縁があるとは。こうなると、黒七味も蕎麦も季語がしっかり飲み込んでます。オンエアの頃の季節を詠むことを御大は意識されていますが、季語の使われ方としては赤穂浪士に想いを馳せてるので良いのかな、と。手持ちの歳時記には掲載されてませんでしたが、ネットでみる限りは「義士会」とすると冬の季語となるようですね。
次回も楽しみにしてます。