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20211014 プレバト!!俳句紹介【弁当の店頭販売】

2021年10月14日放送 プレバト!!
出演者が詠んだ俳句を紹介します。

挑戦者→星野真里[6],犬山紙子[8],高島礼子[2],くっきー![2],馬場典子[19],村上健志[59],東国原英夫[72] ※数字は挑戦回数

●お題:弁当の店頭販売
弁当の店頭販売の兼題

※番号クリックでリンク内移動します。
1才能アリ1位72点星野真里
鯖雲と無人弁当販売所さばぐもとむじんべんとうはんばいしょ
2才能アリ2位70点犬山紙子
朝寒や唐揚げ渡す火傷の手あささむやからあげわたすやけどのて
3凡人3位50点高島礼子
紅葉をお箸で彩るおべんとうこうようをおはしでいろどるおべんとう
4才能ナシ4位5点くっきー!
(野性爆弾)
葉の隙間溢れ蟲くる歯の隙間はのすきまこぼれむしくるはのすきま
53級へ1ランク昇格馬場典子
居酒屋の定食鹹く鰯雲いざかやのていしょくからくいわしぐも
6名人10段★2で現状維持-村上健志
(フルーツポンチ)
ふりかけに詳しきナース黄落期ふりかけにくわしきなーすこうらくき
7永世名人32句目に
掲載決定
東国原英夫
林檎のうさぎ雲梯を二段飛ばしりんごのうさぎうんていをにだんとばし
→編集後記





●それでは順位別にみていきます

◆1位 才能アリ72点 星野真里
鯖雲と 無人弁当 販売所

東国原永世名人 なるほど。
※季語「鯖雲」は文字通り、サバの模様のような雲。

【本人談】
シンプルにお弁当が売られている光景を詠った。でも、空には秋の空が広がっていて、そこにお店の人が立っていなくて今のご時世なるべく接触を避けようということなのか、その先は想像して頂ければいいのかなと思った。

東国原永世名人 「と」がねえ、しびれますね。これは。普通は「や」なんですよね。それでもう、「無人弁当販売所」でボーンと画がね、前に出てきますからね。これは良い句だな~。

夏井先生 
いやもう、「と」が良いと仰った東さん、その通りですよ。この「と」が分かるか分からないかで、この句の評価は全体的に変わる。説明していく。
浜田 先生、ちょっとすいません。村上さんは「と」は分かってますか?
村上名人 本当に分かってました(笑)。後だしみたいになりますけど。なんで良いかも言いたいくらいです。でも先生の仕事奪ってもあれなんで(笑)。先生にお任せします、ここは。
夏井先生 これ2つのパーツをくっつけた。
季語「鯖雲」と漢字ばかりのひと塊。評価のポイントは後半のフレーズに対してこの季語が動くか動かないかが最初のポイントとなる。
「鯖雲」は秋の雲の中でも鯖の背中のような雲。
一番最初に「鯖」の字が出てくると、読んだ人は零コンマ何秒サバを脳が勝手に思い浮かべる。そして雲と映像が修正される。
一瞬、零コンマ何秒思い浮かべる鯖。サブ…サブリミナル効果というか…。
浜田 よう言えた。
夏井先生 ありがとう(笑)。
こういう効果を生んでいるため、こっちのフレーズにそこはかとない良い影響を及ぼす。
季語に「鱗雲」「羊雲」がきた場合、サブリミナル効果(笑)は生まれないことになる。
「鰯雲」ならどうか。ちょうど5音になるため「と」を入れない判断になってくるかもしれない。
この場合、鰯雲の光景からパンと切り替わって2カットの映像になってくる。
この「と」が入ることで、空の鰯雲を映してカメラが引いてその端っこに販売所の光景が広がっていく。
1カットのゆっくりとした光景として、最後まで鯖雲は映像の中に移っている。
この「と」はそういう効果を持つ。
当然これが分かって使ったと信じます!(笑) 

浜田 アハハ。分かって使ってましたよね? 
本人 もうこれしかないと思いました(笑)。

添削なし


◆2位 才能アリ70点 犬山紙子
朝寒や 唐揚げ渡す 火傷の手

【本人談】
知り合いのおばあちゃんが弁当屋さんをやっている。朝早くから仕込みをしているが、揚げ物なので沢山(手などに)火傷をされている。むしろたくましい恰好良い手だったみたいなことを話していて。それが凄い記憶にあった。

東国原永世名人 はい、これはね。定型に戻してきた。
本人 はい、ふふっ。
東国原永世名人 夏の型のまんま、当てはめてきたでしょ。(炎帝戦優勝句)「日盛りや母の二の腕の(→は)静謐」。
浜田 よう覚えてんなあ(笑)。
本人 めっちゃ覚えてくれてる。すごーい。
東国原永世名人 一生忘れない(笑)。それでほら、「朝寒や」に「日盛りや」。それで最後が「二の腕は静謐」「火傷の手」。
馬場 あ~。
東国原永世名人 もう型にピシっとはめてきて、70点置きに来ましたね(笑)。

夏井先生 
ホントにこれは、基本の型にもう1回きちっと入れてきた。
映像を持たない季語が「朝寒」。「晩秋」も秋の終わりの方の季語。朝はちょっとひんやりするという感じ。
「や」で詠嘆し、中七・下五でワンフレーズを作る。これは型と季語の力を信じているというタイプの句。
さらにフレーズを見ると「唐揚げ」という具体的なもの。美味しそうなもの。「渡す」の動作。「火傷」で熱の印象がある。そして「手」で人物もちゃんと出てくる
よく才能ナシからここまで修正してきた(笑)。今、作者が分かってニヤっとしてしまった。
直しはいらない。

浜田 直しなしでございます。これ才能アリとっても特待生はまだですよね?いうてもね。
夏井先生 これをひとまず繰り返し出来るようになって、これ以外の型にも繰り返しできるようになり、これ以外の型にもやれそうになる気配がないとね。
浜田 なるほど。
夏井先生 まだ信用してない!
本人 厳しいな…。
浜田 東さんが大きく頷いてますから。
東国原永世名人 (納得して頷く仕草)
本人 満面の笑み。

添削なし


◆3位 凡人50点 高島礼子
紅葉を お箸で彩る おべんとう

【本人談】
よくお弁当を買いに行くが、お弁当自体が紅葉のようになっており、食べながら自分で彩っていく。あ、このお弁当食べちゃったらまた全然変わってくるなっていう盛り付けをしてる人の気持ちになっているというか。自分もそれを変えてくみたいな。

村上名人 実際に紅葉をお弁当にのせて、綺麗な盛り付けをしてるということではない?
本人 そうですね。買ったお弁当のことですね。
村上名人 そうなってくると、またちょっと俳句で伝わってくる意味と違ってくる。
本人 違うんだ~。

夏井先生 
私も今、村上さんが仰ったように、紅葉をお箸で添える意味かと思った。
それなら、「箸を持て紅葉(もみじ)彩るおべんとう」ぐらいの添削で良いかと簡単に思っていた。
今のお話では、自分で詰め直して楽しむという感じ。
色んなやり方はあるが、紅葉のイメージのお弁当で、「自分で詰め替えている」という情報を入れないと意図が伝わらない
例えば、強引だが「紅葉(もみじ)弁当」として先に映像を作ってしまう。
自分流の言葉が入った方が良い。「わたくし色に」。ちょっと可愛いくない?
「詰め直す」ぐらいでどうか。これで作者の動作が入る。
これで仰った通りの映像が見えてくる。発想というか、やろうとしていることは素材として今聞いて面白かった。

本人 あ、すみません。

添削後
紅葉  


◆最下位 才能ナシ5点 くっきー!(野性爆弾)
葉の隙間 溢れ蟲くる 歯の隙間

浜田 何を言うてる?

【本人談】
歯の緩くなったお年寄りがお弁当を買い、公園で食べている。葉の隙間から光がこぼれる。そこに虫が暖をとりに集まってくる。お年寄りのため、食べているうちに歯の隙間からご飯がこぼれてしまう。それにも増して(こぼれた飯に)また虫がいっぱい集うという虫との戯れの風景を書いたんだがね。

村上名人 5点はあげすぎかもしれないです(笑)。
本人 ふざけんな。韻踏んでるで。「葉の隙間」とケツの「歯の隙間」。韻踏んでんで。
村上名人 これ韻って言います?(笑) これは韻って言わない…。
本人 韻じゃないか。

夏井先生 
作者が誰かとホントに睨みつけていた(笑)。「葉の隙間」と「歯の隙間」を掛けようとする意図が全く無駄という物。
村上名人 あ、こっちも消えた。
夏井先生 お日様が葉っぱの隙間からキラキラとしているイメージなんでしょ? お話を聞く限り。
本人 そうです。
夏井先生 あれを日本語で「木漏れ日」という。「葉の隙間」とか言わないで。
「木漏れ日」も凡人ワードなので、あまり好きではないが…。
本人 分かりますわ~。使いたくないですよね。
夏井先生 使いたくないけど、あなたのために歯を食いしばって使う。
本人 あ、ごめんなさい。
夏井先生 「木漏れ日や」ぐらい。どうしたら良いか。平仮名で書く。「こぼるる」とし、何がこぼれたの?
本人 あの~、米カス。
夏井先生 米やな。そしたら「」と書くの。「くる」もいらない。「こぼるる飯」。
あ!使えるのがあった。「蟲」の「」が使える。
犬山 1個分(笑)。
夏井先生 「こぼるる飯にたかる虫」。
本人 それでも韻踏んでます?(笑) 
浜田 いや、踏んでない(笑)。
夏井先生 韻とかの問題ではなく、あなたの親父ギャグに近い何かをやってみただけ。
こんなものにこだわる必要がない。あなたホントに志願して来てくださったんですか?
本人 はい。
浜田 そうです。
夏井先生 真面目にやるなら本気で受け止めますが、こういうこと(上五・下五)にこだわるような、こんな性根だったらちょっと受け入れにくい(笑)。
性根叩き直してもう1回来てください。

本人 先生、ごめんなさい。はっきり言います、ごめんなさい。
浜田 素直やなあ。
本人 先生、もう二度と俳句に手を出しません。ごめんなさい(笑)。

添削後
れ日や こぼるる飯に たかる


★特待生昇格試験★



◆『居酒屋の 定食鹹く 鰯雲 馬場典子

※弁当の店頭販売から居酒屋さんの定食に発想を飛ばした一句。

【本人談】
ふらっと入ったことないお店に入った時、定食のおかずの味が普通より塩辛い。お酒に合うお客様に喜んできてもらった味からシフトできていないけど、一生懸命頑張っている様子。でも空は晴れていて、鰯雲がいっぱいあり、みんな頑張っているなという。頑張ってという応援の気持ちが湧いてきたという。

★評価ポイント
中七「鹹く」を選んだ是非

■査定結果
3級へ1ランク昇格

理由:取り合わせに工夫がある!

本人 (立ち上がってガッツポーズし)あ~!やった~!

夏井先生 
この「鹹(から)く」が中々良い接着剤となったと判断できる。「居酒屋の定食」でコロナ禍の今の気分を表現できていると思う。
そしてこの「鹹く」が出てくる。「鹹」は塩辛いという意味。
「辛い」ではなく「鹹い」の方を用い、最後の「鰯雲」が出ると小さなサブリミナル効果を生み、「鹹」「鰯」で呼応する。
つかず離れずで「鹹く」が接着剤となっている。そういう判断ができる。
悩むとすれば、「鹹く」か「鹹し」と終止形で言い切るか。迷われたのではないかと思う。
これは第三者がどっちにしろというより、「鹹し」で定食の映像を一度映し、カットが切れて鰯雲に飛ぶ映像を描きたいか、「鹹く」で見上げてみたら頭上に鰯雲があるというのを言いたいのかによって、「く」か「し」かは作者の判断になるかと思う。
本人 あ~良かった。
夏井先生 あなたとしては「く」ですか?
本人 はい。気持ちを切なさも含めて、でも頑張ってって気持ちも含めて引きずって外出た時の気持ちだったので。
夏井先生 「く」を敢えて選んだと考えて良いかもしれない。
本人 やった~!
夏井先生 このままにしましょう。

浜田 直しなしでございます。

添削なし




★永世名人への道★
◆『ふりかけに 詳しきナース 黄落期 村上健志(フルーツポンチ)

※弁当の店頭販売から病院の食事に発想を飛ばした一句。

【本人談】
たいそうではないお弁当をふりかけでグレードアップする看護師さんがいる。病院食が物足りない患者に看護師さんがふりかけのことを教えてあげたりもする。でも、このご飯自体が美味しくなるということよりも会話自体が病気やけがを治す以外に、看護師さんの美しさがあるんじゃないかなと僕は感じた。

★評価ポイント
季語「黄落期」との取り合わせ

本人 もう季語だよずっと最近。

■査定結果

名人10段★2で現状維持-

理由:意図は分かるが…

本人 現状維持~!

夏井先生 
村上さん、やっぱりフレーズの作り方が上手い。
「ふりかけに詳しきナース」で一つの場面をたったこれだけの言葉で切り取れるのはさすが。

このフレーズに対し、「黄落期」という季語との取り合わせが良いかどうかという問題しか、この句にはない。
「黄落期」が出た際に、黄色い"のりたま"みたいな感じがして、このミスマッチが少し面白いかなと私自身はそう思う。
「黄落期」という季語がどこまで主役に立っているかという風にクエスションを投げる読み手も結構な割合でいるかもしれない。
これで星を1つつけたら「村上に甘い」と言い出すし、これがダメって言ったら「いや、面白いところもある」っていう所に触る。
それなら現状維持にしとくかという感じ。

浜田 まあ、仕方ないですね。くーちゃん、どう思われますか?この句は。
くっきー! 「黄落期」惜しいですね(笑)。
本人 やめて下さいよ。知ったようなこと言うの。
くっきー! あっこ、韻踏んだ方が良かったかも(笑)。
本人 やめて下さいって、韻ばっかり言うの。

添削なし




★永世名人 東国原のお手本★
◆『林檎のうさぎ 雲梯を二段飛ばし 東国原英夫

犬山 え~綺麗。

【本人談】
これは弁当に入っている林檎の飾り切でうさぎの形。あれ僕ね、小さい頃見た時衝撃だった。クラスメイトの女の子が弁当に(入れていた)。それを見て興奮し、(校庭にある)雲梯を二段飛ばしを最後まで。興奮して初めて二段飛ばしでできた。

浜田 テンション上がった?
本人 テンション上がったんですよ(笑)。

■査定結果
永世名人32句目に掲載決定

理由:展開がうまい!

本人 よ~し!ホホホ。
浜田 5連続ですよ。
本人 やった~!

夏井先生 
「林檎のうさぎ」ここからのは入りが良い。見た瞬間に飾り切りだと分かる。効果的な書き方。
「うさぎ」も季語だが何も問題ではない。「うさぎ」が一つの比喩となっている。
前半のフレーズで子どものイメージ・お弁当のイメージが当然乗っかってくる。
そこから雲梯にポンと行くというのは無理のない上手い展開だったと思う。
「うさぎ」から急に「二段飛ばし」に行くと、「飛ばし」から動きがくっついてしまう
「うさぎ」から「雲梯」に行くと、子どもの可愛らしさでイメージを繋いでくれる
まあ、それは分かってらっしゃるんでしょう。

犬山 凄い。
浜田 いや素晴らしい。

添削なし



玉巻アナ 東国原さんが残り18句。梅沢さんが13句なんで、その差は5句ですね。
東国原永世名人 えっ!? 梅沢さんいつまで休みですか?(笑)
浜田 まあ、ちょうど舞台中なんでね。
東国原永世名人 舞台中なんでね。舞台ちょっとね、年内ずっと続いてくれれば(笑)。

★次回10/21の兼題は「(プレバトの)ランキング席」。特待生一斉昇格査定として3名が挑戦します。


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コメント

No title

東国原名人の句に関してですが、「雲梯」を漢字にしたのは私の推測でしかないのですが「うさぎ」「うんてい」とひらがなが続いてしまうからあえて漢字にしたのではないかと思いました。

「雲梯」が難しければ別にルビを振ればいいだけの話ですし、そこまで疑問点があるようには思えません。

これが例えばつい最近見た光景であればひらがなのほうがいいのかもしれませんが、ご自身の子供の頃の思い出という事であれば、なおのこと漢字の方がいいと思うのですが。

馬場さんの句は「鹹い」という単語がうまくマッチした感じはありますね。
仮にこれが「しょっぱい」だったら現状維持だったかもしれません。

ご本人も「塩辛い」と仰ってますし、「しょっぱい」にしてしまうと本人の意図からも離れしまうのではないでしょうか。

紙子さん、まだ特待生は遠そうですね……
無難に?置きに行った型、3連続の「手」のクローズアップ…あっと驚かせられるものがないように感じます

私としては、火傷に気づいたというのであれば「唐揚げ渡す手の(に)火傷」と火傷に最後火傷にぐっと視線を動かすのもありと考えます。

追記で失礼します

馬場典子さんの句について改めて思ったのが、

コロナ禍の句ですから、時間帯をわかる言葉を入れたら、より今の世情を表現できたのではと思いました。

居酒屋のランチしょっぱく鰯雲

今回は

ちょっと変則的に感想を述べたいと思います。

一音の選択の評価をされた

星野真里さん

基本的には夏井先生の解説と同じ感想ですが、季語の選択を四音の「鯖雲」にされたのはひらがなを入れたからではないかと思います。

そうじゃないと句の全てが漢字になり重たくなりますし、読みにくくなってしまいます。俳句は縦一列に書くものということを想定された上で詠まれたと推測できます。



同じく一音の評価の馬場典子さん

中七の一音ですが、「し」でカットしてしまうと「からい(自分のスマホだと変換の漢字がでないためひらがなで失礼します)」味が強調されてしまい、不味そうに見えてしまいます。やはりここは繋げて書くことで、季語に想いを託してもらいたいなと思います。


2位の犬山紙子さん

ここ3回の句は全て手に焦点をしぼったものですね。型もですが、他にも句の材料を見つけてもらいたいなというのが感想です。

解説を聞いて違和感を覚えたのが季語の選択ですね。
朝に唐揚げを買うというのは想像しにくいので、出勤や登校される家族に渡すという家庭の光景だと読むのが自然かと思われます。


3位、高島礼子さん
やはり盛り付けの句のように思われます。

夏井先生の添削に関してですが、
この句における「紅葉」を季語として認識するかどうかは議論されるかもしれません。

比喩ではありますが、そこにはやはり秋を感じるので無季ではないとは思います。

余談ですが、久しぶりに盛りつけ査定がみたいなと思いました。


最下位のくっきーさん

奇抜なアイデアを作品にして出すためには、それに伴う技術が必要になります。少なくとも俳句に関してはその技術が足りないように思えます。

また読者を誤読させようとする意図がわかりますので、俳句はちょっと厳しいなと思います。 


現状維持が続く村上名人

解説をきくかぎり、ナース職の方々の尽力される姿を詠もうとされているように思えます。

「美しさ」という言葉を使われたのですから、当然ポジティブな印象を与える季語がふさわしいかとおもわれます。

ただ、秋の季語は寂しさを伴う印象が多く、「黄落期」という選択は読者によっては入院生活の寂しさや侘しさを強調させてしまうかもしれません。

上五中七で映像を作れてるのですから、映像のない時候の季語などがふさわしかったのではと思います。
「秋麗」「秋日和」など

あるいは「新米」の傍題の「今年米」を使って入院生活のささやかな贅沢を詠めたのではと思います。


東国原名人

今回の掲載決定に異議ありです。

理由は「雲梯」と漢字表記にしたことが、句の内容と剥離する印象があります。

句そのものもご本人の解説からも子供目線の内容なのですから

わざわざ漢字にする必要があるのか?と思います。いっそ季語もひらがな表記にして

りんごのウサギうんていを二段とばし

かなと思います。

梅沢名人のボツ句でも、原句でも掲載に値する句があるのですから

ここら辺は東国原名人に対して甘いのではと思いました。


最後に拙句を詠ませていただきます。今回は季重なりで

弁当の林檎しょっぱし秋暑し

放送を見ずに字面だけからコメントを書くのが癖になっています。俳筋力を鍛えるには、かえってこの方がよいかも。

一位
この句は良いです。
字面で「は?」と思い、ググって、無人弁当屋というのを初めて知りました。
設立した人の思いや使った人の記述を読んだ上で、季語の「鯖雲」との取り合わせを考えると
弁当に焼き鯖でも入ってる?
移ろいやすい雲?はかない季節?
大漁や幸福、商売繁盛を祈る気分?
と、いろいろ読みが広がりました。
季語と措辞の距離感によって生まれる解釈の世界。詠み手や世相により、解釈が違ってくる句のはず。ぜひ自解を聞きたい句です。
(映像を見て)
「と」の「良く言えました」サブリミナル効果、先に送った自分のコメントを見ても、無意識に「と」の効果によって読んでいると実感しました。お見事。

二位
一位の句と違い、読む側にしっかり状況を伝える力はあります。ただ、季語の選択が正解かは疑問。

晩秋の朝の寒さの中、唐揚げを渡す手がある、火傷してます、と。

この時点で熱々の唐揚げがあるけど、食べる側はいつ食べるのか?と考えると、晩秋の朝を表す季語は損かと。
(映像を見て)
パックンあたりは、型の引き出しがあまり無いけど特待生になってます。それを思うと、いろんな型を勉強してというコメントには、この番組自体のレベルが上がってるのだなあ、と。逆に、有季定型でも破調でもトライして実績を上げている永世名人て、やはりスゴいですよね。


三位
初め、字面だけ読むと、落ち葉とかを箸で箱に入れて、「はい、おべんとう」とおままごとをしてる子どもを思いました。
んなぁ、こた、ない、と思い、紅葉狩りの為の弁当だと思い直してどうにか読める句でした。
(映像を見て)
市販の弁当を自分なりに盛り付け直す、この発想は良いと思いました。とすれば、発想に技術が追い付いてない、というところでしょうか。

四位
適当に助詞や読点でもあてましょう。
葉の隙間「が」溢れ「、」蟲来る「、」隙間「に」。
溢れるほどに葉っぱの隙間があり、そこに蟲が来る。
何言ってんだ?

馬場さん
「鹹く」、要はしょっぱいってことですが、平場一位の句よりも季語との取り合わせが上手い。鰯雲は流れていくものとして、その様を季節の移ろい(夏場はしょっぱいと思わなかった味がしょっぱく感じる)、あるいは、齢の重なりによる嗜好の変化と受け止めると、素直に面白く読める句。
(映像を見て)
根本的に、視座が違いました。居酒屋の日中営業、定食提供、夏場に行ったらちょうど良い味付けと感じたのに、秋に行ったらしょっぱく感じた、私はそう読んだのでした。

村上名人
ああ、たぶん、のりたまふりかけの蘊蓄を傾ける看護師がいるのだろう、とは思えるのですが、季語への詰めが甘い。
黄落で、色づいた葉っぱがとめどなく落ちる「様子」となるけど、「期」がつくことで、とめどなく葉っぱが落ちる「頃」と、一気に時候の意味が付いて回る気がします。そうすると、上五中七に対し、下五の必然性が無くなってしまうし、もしも、黄落がふりかけの比喩なら、季語の力も損なわれるしで、うーん、というところ。
(映像を見て)
自分なら、「鯊・日和」「麦の・秋」などの「ある程度続く時間、季節、期間を表す単語がつくと、時候の季語の要素が生じる」、この点を指摘し、その上で、星を剥奪しますね。季語選びって、メチャクチャ難しいし面白いし、写真から作句する醍醐味はその辺にもあります。

永世名人
弁当にリンゴのウサギが入ってた、母ちゃん、手間かけてくれたんだな、テンション上がった!雲梯がんばろ、的な、可愛い句と読みました。
地味な部分で、林檎と兎が季重なり。でも、兎がしっかり「林檎の」と生物でなく拵えたものと分かるので難なくクリアですね。(自分は、過去に「花火の音に驚き、イルカの風船を手放した」という内容を投句しようとして、やめた経験ありです)
(映像を見て)
自分としては「ほしかもんはなかジャングルジム冷たし」の延長として受け止めた部分があり、裕福ではない子の弁当箱に、林檎があって、しかも、お母さんが一手間かけてくれた喜びの句として読んだのですが。
他の子の弁当箱のウサギの林檎みて、テンション上がるって、それは流石に共感できないな。自分は、唐揚げや切干大根の煮付け、少し焦げた玉子焼きといった、茶色い弁当を持ち、他の子の弁当箱の彩りの良さに羨望と劣等感を抱いていただけに。


そう言えば、最近、夏井先生の「おウチde俳句くらぶ」でようやく人選を得ました。こちらのサイトで、プレバト句に論評をすることも、力になっていると、心底感じております。白プロキオン様におかれましては、誠にありがとうございます。

ただ、まだまだ並選や没句の方が多いため、こちらでは「そのまんま名無し」でいさせていただきます。お許しください。

村上さんの句

黄落期って季語使うと患者は亡くなっちゃうの?と思わざるをえない。

感想

今回は雲の季語が2つありました。才能あり1位の句は「や」ではなく「と」を使っていました。そこの是非ははっきり言ってよく分かりませんでしたが、取り合わせとしてはすごく良かったと思いました。

馬場さんも雲の季語を取り合わせていました。取り合わせはもちろん、「鹹」という字を選択したところが良かったと感じました。季語により、魚の定食を頼んでいて、居酒屋だから酒との相性を考え濃いめに味付けしているから塩っ辛いのではないかと想像できます。居酒屋で朝もしくは昼営業の所があるのかとも思いましたが…都会だとあるのかな?

入院経験のない私にとってポンさんの句は少し馴染みのない句材でした。しかし、病院食をおいしくしようというナースの方の思いは少なくとも読み取れました。これも取り合わせがいいのか悪いのかは私には分かりません。何も無い地面にイチョウが彩るのと白ご飯をふりかけが彩るというのが重なり、良いと感じました。次回に期待。

東さんの句はよく分かります。子供のうきうき感を表現したフジモンさんのような世界観の句です。「2段飛ばし」という言葉で子どもの表情などが感じられて良いと思いました。また、後半読んでみると公園だと分かります。すると、その前には公園で親子がご飯を食べていたことも分かります。どこにも人物は出ていませんが、句を読むと人物が自然と思い浮かびます。

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