コメント
追記で失礼します
堀さんの俳句についてですが、
上五を「卒業」にしなかったことも俳句を勉強された後が見えます。
今では女性アイドルにはつきものの「卒業」ですが、
それだと俳句においては季重なりになり、アイドルに興味がない人にとっては
星月夜が虚の季語となり、春の句となります。
過去には元48系列の松井珠理奈さんが
雛祭り五度の夢見し生誕祭
と業界用語と季語を知らずに混ぜてしまったのを思い出しました。
ただアイドルとわかる言葉を入れれば、「卒業」を使っても意味は伝わります。
去年は日本でも9月に新学期をずらして、外国と同じ形式にしようという政治家もいましたし、
特待生だとパックンさんがどのように「卒業」を扱うのかを見てみたいなと思いました。
脱線コメント失礼しました。
上五を「卒業」にしなかったことも俳句を勉強された後が見えます。
今では女性アイドルにはつきものの「卒業」ですが、
それだと俳句においては季重なりになり、アイドルに興味がない人にとっては
星月夜が虚の季語となり、春の句となります。
過去には元48系列の松井珠理奈さんが
雛祭り五度の夢見し生誕祭
と業界用語と季語を知らずに混ぜてしまったのを思い出しました。
ただアイドルとわかる言葉を入れれば、「卒業」を使っても意味は伝わります。
去年は日本でも9月に新学期をずらして、外国と同じ形式にしようという政治家もいましたし、
特待生だとパックンさんがどのように「卒業」を扱うのかを見てみたいなと思いました。
脱線コメント失礼しました。
夜勤の上、上半期の終りも押し迫り、仕事が忙しいので、字面だけからしかコメントを書けません。
「17音だけが作品として残る」という夏井先生の言葉を信じてコメントします。
1位の句。
字面の解釈から入っていくと、解釈に困る句です。
まずは句またがりで「独立の夜」と来て、そこに詠嘆の「や」が来ます。
俳句で「や」が出てきたら、感嘆的な「how」、あるいは「どんだけー!」を入れて解釈すると楽ですね。「なんとまあ、独立の夜であることよ」「独立の夜ってどんだけー」、何から独立を示したのかは知りません。Viva La Revolutionでもあったんでしょうか、Dragon Ash。
次に、「ゴッホの星月夜」がきますが、ここからがなお解釈の困る点。
「星月夜」が季語なのですが、新月、あるいはその近辺、月明の光とその干渉があまりない夜空で、秋の澄んだ夜、くらいでしょうか。
そこに「ゴッホの」がかかっていきます。これをゴッホ晩年(死ぬ一年前)の作品名と取るか、あえて「ゴッホが実際に見た星月夜」と取るか。まあ、描かれるのは「ゴッホの絵としての星月夜」です。
あの絵は、ぐるぐるとした描写とか、木の描写などが印象に残り「あたしは、事務所とかしがらみとか(読み手には何か良くわからんけど)独立し、夜をむかえたんだ!そんな状況でゴッホの星月夜という絵を見た」と、句だけ読むとそう捉えられました。
この先にあるのは何なのか。自解をみたいです。
(映像を見て)
俳句の解釈は理解しました。絵画×季語なので季語の力が弱まるのを、「夜」が補填してると。
ただ、自分としては「祝福」という点は理解できません(ゴッホの晩年の作品であること、絵の中の木=糸杉が死との架け橋とされること、その辺りから来るのですが)。
(さらに追記)
ゴッホの星月夜の解釈としては夏井先生より堀さんの解釈(自解)の方が正しいと思います。そして、読み直すと、実はかなり高等なことをやってますね。
1 句跨がり
2 季語ではないものを「や」と詠嘆
3 季語が絵画の題名として使われていて、力が弱まるが、「夜や」で補填している。
4 3を受け、ちゃんと星月夜が季語として立っている。
自解もちゃんとしてるし、何回か出演していけば、特待生も見えて来そうな方ですね。
2位の句
上五中七の12音+下五の季語、基本型の句。野球かボクシングか、グローブの紐が切れたのを眺めていた、練習をいっぱいした、秋の夕暮れ、でしょうか。中七(八)が「し」と過去形となってるので、過去の記憶の句となっています。
若手の頃に一杯練習した、そこに「秋夕焼」が入ると、少し寂しさや後悔の念も入ってきそう。若い頃に俺はちゃんとやったのか?と。
(映像を見て)
動詞の活用で「眺めし」が「眺む」とされ、現在の句とされましたが、「眺め」ならそれはそれで面白くなりますね。眺めている内に夕焼け時になった、となるので。
3位の句
「選局はルーティーン」、なので、テレビかラジオの帯番組、いや、毎日やってるとすればニュースを選局してる。そんな毎日のなかで土瓶蒸し(歳時記を調べたら松茸の子季語として出てきた)という特別なものを食べようとしている。日常と非日常の対比であり組み合わせは面白いけど字余り。そして、ルーティーンが、毎日同じ番組を見聞きすることなのか、選局すること自体がルーティーンとなってるのか、少し読みにブレがでる。
4位
現在、夏井先生の「おウチde俳句くらぶ」で、夕暮れ時の海の写真からできた句が掲載されてます。で、そこで初っ端に箸にも棒にもかからない「ハシ坊句」として取り上げられたのが「夕日は季語じゃない」と言う句たち。これだけでもアウト。
あと、私は夕日に打たれとか、夕日に照らされとかいう表現はしってますが、語彙力が乏しいので「夕日にうつされ」という言い回しが理解できませんでした。後で番組を見たいです。
(映像を見て)
夕日のせいで人の姿が見えにくくなったことを言おうとして、失敗したのですね。番組の出演のオファーから作句の〆切までどれだけ期間があるのか知りませんが、句を作って推敲する作業があれば、こうはならないはず。
ともあれ、こういう句?みたいなものが出てきてなんぼの番組ですので、まあ良いような。みんな優秀な句ばかりなら、NHK俳句にバラエティ色を加えた番組になっちまうので。(NHK俳句も嫌いではないし、むしろ、最近はプレバトに影響を受けてるような気もしますが)
河合さん
問題点は3つ。
775の字余り。
MC、エゴサが、分かりにくいかも。MCは司会、エゴサはエゴサーチと書くべきかも知れません。
前半の「初MCのエゴサ」と後半「車窓は秋夕焼」の調子のバランスが良くない。それが趣きと捉えられなくもないけど。
千原ジュニア名人
漢字だらけ、声に出して読むと調べが良くなくて、「漫才師」と「黙」の間に「の」くらい入れたくなる。
句を季語を立てて読むと「公園で稽古をしてる漫才師が黙ってしまうほどの秋夕焼の美しさ」という意味となるけど、たぶん、稽古がうまくいってないかで黙ってしまっていると詠みたかったのだろう。そうなると、「漫才師の黙公園は秋夕焼」とした方が正解かなあと。
(映像を見て)
よもや、自分ならこうするなぁ、という形が夏井先生の添削と一致する日が来るとは。
永世名人。
一種の見立ての句でしょうか。秋の夕日がラフレシアに見えた、ラフレシアといえば人食い花とも言われる(臭いとでかさのせい)、秋の夕日も見ていると吸い込まれそうだし、飲み込まれそう、何より大禍時の時間帯でもあるし。禍々しくも凄い句。
最近定型でキメてきた永世名人ですが、久々の破調というか自由律でした。
一点損してるのは、投句からオンエアまでの時間。私もなのですが、先日の志らく名人の「首吊りの家」の恐ろしい句がまだ頭に残っている人がいたとしたら、そちらと比較されそうだし、「対抗したのか!?」と思われそうな点でしょうか。
次回は金秋戦。久々に御大も出てきますね。ここのところ出演者のレベルも高くなってます。たった一文字の助詞の選択ミスや、活用のミスが命取りになったりしますので、注目したいところですね。
「17音だけが作品として残る」という夏井先生の言葉を信じてコメントします。
1位の句。
字面の解釈から入っていくと、解釈に困る句です。
まずは句またがりで「独立の夜」と来て、そこに詠嘆の「や」が来ます。
俳句で「や」が出てきたら、感嘆的な「how」、あるいは「どんだけー!」を入れて解釈すると楽ですね。「なんとまあ、独立の夜であることよ」「独立の夜ってどんだけー」、何から独立を示したのかは知りません。Viva La Revolutionでもあったんでしょうか、Dragon Ash。
次に、「ゴッホの星月夜」がきますが、ここからがなお解釈の困る点。
「星月夜」が季語なのですが、新月、あるいはその近辺、月明の光とその干渉があまりない夜空で、秋の澄んだ夜、くらいでしょうか。
そこに「ゴッホの」がかかっていきます。これをゴッホ晩年(死ぬ一年前)の作品名と取るか、あえて「ゴッホが実際に見た星月夜」と取るか。まあ、描かれるのは「ゴッホの絵としての星月夜」です。
あの絵は、ぐるぐるとした描写とか、木の描写などが印象に残り「あたしは、事務所とかしがらみとか(読み手には何か良くわからんけど)独立し、夜をむかえたんだ!そんな状況でゴッホの星月夜という絵を見た」と、句だけ読むとそう捉えられました。
この先にあるのは何なのか。自解をみたいです。
(映像を見て)
俳句の解釈は理解しました。絵画×季語なので季語の力が弱まるのを、「夜」が補填してると。
ただ、自分としては「祝福」という点は理解できません(ゴッホの晩年の作品であること、絵の中の木=糸杉が死との架け橋とされること、その辺りから来るのですが)。
(さらに追記)
ゴッホの星月夜の解釈としては夏井先生より堀さんの解釈(自解)の方が正しいと思います。そして、読み直すと、実はかなり高等なことをやってますね。
1 句跨がり
2 季語ではないものを「や」と詠嘆
3 季語が絵画の題名として使われていて、力が弱まるが、「夜や」で補填している。
4 3を受け、ちゃんと星月夜が季語として立っている。
自解もちゃんとしてるし、何回か出演していけば、特待生も見えて来そうな方ですね。
2位の句
上五中七の12音+下五の季語、基本型の句。野球かボクシングか、グローブの紐が切れたのを眺めていた、練習をいっぱいした、秋の夕暮れ、でしょうか。中七(八)が「し」と過去形となってるので、過去の記憶の句となっています。
若手の頃に一杯練習した、そこに「秋夕焼」が入ると、少し寂しさや後悔の念も入ってきそう。若い頃に俺はちゃんとやったのか?と。
(映像を見て)
動詞の活用で「眺めし」が「眺む」とされ、現在の句とされましたが、「眺め」ならそれはそれで面白くなりますね。眺めている内に夕焼け時になった、となるので。
3位の句
「選局はルーティーン」、なので、テレビかラジオの帯番組、いや、毎日やってるとすればニュースを選局してる。そんな毎日のなかで土瓶蒸し(歳時記を調べたら松茸の子季語として出てきた)という特別なものを食べようとしている。日常と非日常の対比であり組み合わせは面白いけど字余り。そして、ルーティーンが、毎日同じ番組を見聞きすることなのか、選局すること自体がルーティーンとなってるのか、少し読みにブレがでる。
4位
現在、夏井先生の「おウチde俳句くらぶ」で、夕暮れ時の海の写真からできた句が掲載されてます。で、そこで初っ端に箸にも棒にもかからない「ハシ坊句」として取り上げられたのが「夕日は季語じゃない」と言う句たち。これだけでもアウト。
あと、私は夕日に打たれとか、夕日に照らされとかいう表現はしってますが、語彙力が乏しいので「夕日にうつされ」という言い回しが理解できませんでした。後で番組を見たいです。
(映像を見て)
夕日のせいで人の姿が見えにくくなったことを言おうとして、失敗したのですね。番組の出演のオファーから作句の〆切までどれだけ期間があるのか知りませんが、句を作って推敲する作業があれば、こうはならないはず。
ともあれ、こういう句?みたいなものが出てきてなんぼの番組ですので、まあ良いような。みんな優秀な句ばかりなら、NHK俳句にバラエティ色を加えた番組になっちまうので。(NHK俳句も嫌いではないし、むしろ、最近はプレバトに影響を受けてるような気もしますが)
河合さん
問題点は3つ。
775の字余り。
MC、エゴサが、分かりにくいかも。MCは司会、エゴサはエゴサーチと書くべきかも知れません。
前半の「初MCのエゴサ」と後半「車窓は秋夕焼」の調子のバランスが良くない。それが趣きと捉えられなくもないけど。
千原ジュニア名人
漢字だらけ、声に出して読むと調べが良くなくて、「漫才師」と「黙」の間に「の」くらい入れたくなる。
句を季語を立てて読むと「公園で稽古をしてる漫才師が黙ってしまうほどの秋夕焼の美しさ」という意味となるけど、たぶん、稽古がうまくいってないかで黙ってしまっていると詠みたかったのだろう。そうなると、「漫才師の黙公園は秋夕焼」とした方が正解かなあと。
(映像を見て)
よもや、自分ならこうするなぁ、という形が夏井先生の添削と一致する日が来るとは。
永世名人。
一種の見立ての句でしょうか。秋の夕日がラフレシアに見えた、ラフレシアといえば人食い花とも言われる(臭いとでかさのせい)、秋の夕日も見ていると吸い込まれそうだし、飲み込まれそう、何より大禍時の時間帯でもあるし。禍々しくも凄い句。
最近定型でキメてきた永世名人ですが、久々の破調というか自由律でした。
一点損してるのは、投句からオンエアまでの時間。私もなのですが、先日の志らく名人の「首吊りの家」の恐ろしい句がまだ頭に残っている人がいたとしたら、そちらと比較されそうだし、「対抗したのか!?」と思われそうな点でしょうか。
次回は金秋戦。久々に御大も出てきますね。ここのところ出演者のレベルも高くなってます。たった一文字の助詞の選択ミスや、活用のミスが命取りになったりしますので、注目したいところですね。
No title
東さん、志らくさんの句を見てすごい!自分もやりたい! って思ったんでしょうね、お見事でした
ただ正直言うと破調は志らくさんでお腹いっぱいな感はありますね
ただ正直言うと破調は志らくさんでお腹いっぱいな感はありますね
今回は
発想はみなさん素晴らしかったと思いました。
2位武尊さん
実体験に基づいた素晴らしい俳句でした。野球のグローブと思う人もいるかもしれませんが、それは読者の解釈に委ねていいかもしれません。
添削された「し」ですが、個人的にはありではと思いました。ご本人の解説をきいてる限りだと過去の経験を思い出されたようですので、過去を振り返るものとしてもいいかなと思います。おそらく「し」が過去を表すこともご存知ではと思いました。
3位、浅野ゆう子さん
「ルーティーン」ですが、「ルーティン」と4音にすることができます。
ご本人の解説にはなかったから、個人的な推測ですが、
冒頭に「美しく正しい日本語」と仰っていたのであえての意図は感じます。
個人的にはこの字余りがかわりばえのしない日常の気だるさを感じました。
解説をきいてもったいないと感じたのは、「ステイホーム」という今の時勢を表す言葉を使っていたので、それを句にいれたらよかったのにと思いました。
ステイホームのニュース今宵は土瓶蒸し
くらいだとご本人の解説どおりになるかなと思いました
最下位 水川さん
最初に読まれたときは、「109」の看板が夕日に反射されて「0」の数字だけが目に映ると解釈しました。
深読みした自分が愚かでしたがww
カッコつけて滑ったパターンだったんですね。文系にありがちなことなのかもしれません。
1位、堀さん
お見事でした。
この句の決め手は中七「や」だと思いました。夜を強調して、絵画と現実双方の「星月夜」を思わされます。
過去には千賀名人が一番最初の金秋戦で
星月夜廃墟の煙突銀に照り
と同じゴッホの星月夜を扱ってましたが、それよりも数段上だと思いましたし、東国原名人の「夏のタイトル戦ならベスト10に入っていた」という言葉も納得です。
※書きながら気づいたのですが、先週の予選の千賀名人の句も同じ感じで絵画や物語の中の光景を描きたい願望があるのかなと思いました。
またまた余談ですが、解説をきいて水彩画の作品があのようになったのも納得がいきました。個人的には涙で歪んだ光景と解釈できるので結構好きでしたが、、、
特待生昇格試験
河合郁人さん、厳しい状況が続きますね。
個人的に「初MC」というのが漠然としてるなと思いました。
テレビ番組なのか?
イベントなのか?
それともラッパーの句なのか?
いろいろな解釈ができるから「エゴサ」と取り合わせたときに情報量が多すぎと判断されたのではと思います。
「ゴゴスマ」と番組名を出したのですから、思いきってそれを上五に置けば、映像がしっかり確保され両方とも活かせたのではと思います。
ひとつ感じたのは、夏井先生は略語をあまり好まれないようです。
過去の岩永徹也さんの
色のなき風やボカロのラブソング
でもきちんと「ボーカロイド」と添削されました。(添削なしを許容されたようですが)
略語を日常的に使う世代の人たちとの温度差をどうするのか?これから俳句を始める若い方への課題となりそうです。
千原ジュニア名人
かつてのご自身の体験と、次世代の方を第3者の視点で見るという2つの観点からの面白い題材でした。
原句の語順だと第3者の視点での句になり、
添削後だと作者が漫才師であるという解釈になるかなと思います。
ご本人の解説をきくとどちらも間違ってないとは思います。
むしろ中七の「漫才師黙」の表記が重すぎかなと思います。
俳句は本来、縦一行に書くものです。実際に中七と下五を組み合わせたときに
漫才師黙秋夕焼
と漢字ばかりが続き、季語が見えてこないのが問題だと思います。
中八になっても「漫才師の」とひらがなを入れて表記を柔らかくしてほしかったなと思います。
絶好調の東国原名人。
立川志らく名人や渡辺えりさんのような印象の句でした。
番組が終わった後、気になって「自殺 夕方」と検索したら、厚生労働相のホームページにたどり着きました。
日付が変わる午前0時と早朝電車5時、6時の時間が突出して多かったですが、
時間帯でみると夕方の時間帯が自殺率が多かったのに驚きました。
なので「夕焼けが恐ろしいものに見える」という東国原名人の感性は間違ってないと思います。
参考までに
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/tokusyu/suicide04/4.html
ただ「秋夕焼」だけだと「人を食う」という表現と取り合わせるには弱いなと思いました。
試しに自分で詠んでみましたが
沈みゆく秋の夕日は人を食う
人食らう血の色をして秋夕焼
季語がどうしても負けてしまいます。
「ラフレシア」が入ることによって、「人を食うのか」という表現にバランスが取れ、「秋夕焼」を補足する捨て石の働きが入ってるなと思いました。
梅沢名人、かなり危機感を持った方がいいですねw
最後に拙句を詠ませていただきます。
イスラエルの一日始む秋夕焼
イスラエルは一日の始まりというのは日本と真逆で日が沈むところからだそうです。おもしろかったのでそのまま句にしてみました。
2位武尊さん
実体験に基づいた素晴らしい俳句でした。野球のグローブと思う人もいるかもしれませんが、それは読者の解釈に委ねていいかもしれません。
添削された「し」ですが、個人的にはありではと思いました。ご本人の解説をきいてる限りだと過去の経験を思い出されたようですので、過去を振り返るものとしてもいいかなと思います。おそらく「し」が過去を表すこともご存知ではと思いました。
3位、浅野ゆう子さん
「ルーティーン」ですが、「ルーティン」と4音にすることができます。
ご本人の解説にはなかったから、個人的な推測ですが、
冒頭に「美しく正しい日本語」と仰っていたのであえての意図は感じます。
個人的にはこの字余りがかわりばえのしない日常の気だるさを感じました。
解説をきいてもったいないと感じたのは、「ステイホーム」という今の時勢を表す言葉を使っていたので、それを句にいれたらよかったのにと思いました。
ステイホームのニュース今宵は土瓶蒸し
くらいだとご本人の解説どおりになるかなと思いました
最下位 水川さん
最初に読まれたときは、「109」の看板が夕日に反射されて「0」の数字だけが目に映ると解釈しました。
深読みした自分が愚かでしたがww
カッコつけて滑ったパターンだったんですね。文系にありがちなことなのかもしれません。
1位、堀さん
お見事でした。
この句の決め手は中七「や」だと思いました。夜を強調して、絵画と現実双方の「星月夜」を思わされます。
過去には千賀名人が一番最初の金秋戦で
星月夜廃墟の煙突銀に照り
と同じゴッホの星月夜を扱ってましたが、それよりも数段上だと思いましたし、東国原名人の「夏のタイトル戦ならベスト10に入っていた」という言葉も納得です。
※書きながら気づいたのですが、先週の予選の千賀名人の句も同じ感じで絵画や物語の中の光景を描きたい願望があるのかなと思いました。
またまた余談ですが、解説をきいて水彩画の作品があのようになったのも納得がいきました。個人的には涙で歪んだ光景と解釈できるので結構好きでしたが、、、
特待生昇格試験
河合郁人さん、厳しい状況が続きますね。
個人的に「初MC」というのが漠然としてるなと思いました。
テレビ番組なのか?
イベントなのか?
それともラッパーの句なのか?
いろいろな解釈ができるから「エゴサ」と取り合わせたときに情報量が多すぎと判断されたのではと思います。
「ゴゴスマ」と番組名を出したのですから、思いきってそれを上五に置けば、映像がしっかり確保され両方とも活かせたのではと思います。
ひとつ感じたのは、夏井先生は略語をあまり好まれないようです。
過去の岩永徹也さんの
色のなき風やボカロのラブソング
でもきちんと「ボーカロイド」と添削されました。(添削なしを許容されたようですが)
略語を日常的に使う世代の人たちとの温度差をどうするのか?これから俳句を始める若い方への課題となりそうです。
千原ジュニア名人
かつてのご自身の体験と、次世代の方を第3者の視点で見るという2つの観点からの面白い題材でした。
原句の語順だと第3者の視点での句になり、
添削後だと作者が漫才師であるという解釈になるかなと思います。
ご本人の解説をきくとどちらも間違ってないとは思います。
むしろ中七の「漫才師黙」の表記が重すぎかなと思います。
俳句は本来、縦一行に書くものです。実際に中七と下五を組み合わせたときに
漫才師黙秋夕焼
と漢字ばかりが続き、季語が見えてこないのが問題だと思います。
中八になっても「漫才師の」とひらがなを入れて表記を柔らかくしてほしかったなと思います。
絶好調の東国原名人。
立川志らく名人や渡辺えりさんのような印象の句でした。
番組が終わった後、気になって「自殺 夕方」と検索したら、厚生労働相のホームページにたどり着きました。
日付が変わる午前0時と早朝電車5時、6時の時間が突出して多かったですが、
時間帯でみると夕方の時間帯が自殺率が多かったのに驚きました。
なので「夕焼けが恐ろしいものに見える」という東国原名人の感性は間違ってないと思います。
参考までに
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/tokusyu/suicide04/4.html
ただ「秋夕焼」だけだと「人を食う」という表現と取り合わせるには弱いなと思いました。
試しに自分で詠んでみましたが
沈みゆく秋の夕日は人を食う
人食らう血の色をして秋夕焼
季語がどうしても負けてしまいます。
「ラフレシア」が入ることによって、「人を食うのか」という表現にバランスが取れ、「秋夕焼」を補足する捨て石の働きが入ってるなと思いました。
梅沢名人、かなり危機感を持った方がいいですねw
最後に拙句を詠ませていただきます。
イスラエルの一日始む秋夕焼
イスラエルは一日の始まりというのは日本と真逆で日が沈むところからだそうです。おもしろかったのでそのまま句にしてみました。
(特待生の感想)
河合さん、停滞が続いております…昨年金秋戦での季重なりによる大失敗(マイバッグの梨)といい、必要なものを17音にきっちり収める力がないと厳しそうです。
千原さん、ネタは非常に良いのですがね…
秋夕焼と公園がバラバラになってしまっているのもそうですが、漢字がズラッと並んでいて窮屈な印象もありましたので
「漫才師だんまり秋夕焼の公園」
という添削はどうでしょうか?
東国原さんは今回も圧倒的な表現力でした。ラフレシアというおおよそ俳句に使われない植物を表現に用いる胆力、6音3連続という恐怖感を煽る調べ、そして秋夕焼を見事に引き立てる「人を食うか」という着地……『お手本』とは言いますがそうそう真似なんて出来ない完成度です(焦)
河合さん、停滞が続いております…昨年金秋戦での季重なりによる大失敗(マイバッグの梨)といい、必要なものを17音にきっちり収める力がないと厳しそうです。
千原さん、ネタは非常に良いのですがね…
秋夕焼と公園がバラバラになってしまっているのもそうですが、漢字がズラッと並んでいて窮屈な印象もありましたので
「漫才師だんまり秋夕焼の公園」
という添削はどうでしょうか?
東国原さんは今回も圧倒的な表現力でした。ラフレシアというおおよそ俳句に使われない植物を表現に用いる胆力、6音3連続という恐怖感を煽る調べ、そして秋夕焼を見事に引き立てる「人を食うか」という着地……『お手本』とは言いますがそうそう真似なんて出来ない完成度です(焦)
(通常査定者の感想)
堀さん、志らくはんや光ちゃんを彷彿とさせる作品名をドンと押し込んだ初挑戦とは思えない豪快な一句でした。「星月夜」はゴッホの作品名ということを強調して無季の句として打ち出すのもありだったのでは……?と思ったり。
武さん、実体験を組んだり真面目に勉強した努力が見て取れますがやはり「し」の違和感が一目でわかるほど異質でもったいない。那須川さんに続く格闘家出身の名物キャラになれるでしょうか
浅野さんは惜しいところをこぼしましたね。「いつもと違う」ということを言いたいがために「ルーティーン」という言葉を強引に持っていった印象です。自分はラジオのことだと思ってしまいました。
水川さん、「夕日にうつされ」という説明感満載の中七ならまだ35点くらいかと思ったら「0になり」という謎解きでも仕掛けるかのような下五で完全に意味が分からなくなりました……
そして肝心の言いたいところだった、「夕日に風景が沈んでいく・溶けていく」という描写も類想が多そう(というか東国原さんのもある意味近い)なのが残念なところ。
堀さん、志らくはんや光ちゃんを彷彿とさせる作品名をドンと押し込んだ初挑戦とは思えない豪快な一句でした。「星月夜」はゴッホの作品名ということを強調して無季の句として打ち出すのもありだったのでは……?と思ったり。
武さん、実体験を組んだり真面目に勉強した努力が見て取れますがやはり「し」の違和感が一目でわかるほど異質でもったいない。那須川さんに続く格闘家出身の名物キャラになれるでしょうか
浅野さんは惜しいところをこぼしましたね。「いつもと違う」ということを言いたいがために「ルーティーン」という言葉を強引に持っていった印象です。自分はラジオのことだと思ってしまいました。
水川さん、「夕日にうつされ」という説明感満載の中七ならまだ35点くらいかと思ったら「0になり」という謎解きでも仕掛けるかのような下五で完全に意味が分からなくなりました……
そして肝心の言いたいところだった、「夕日に風景が沈んでいく・溶けていく」という描写も類想が多そう(というか東国原さんのもある意味近い)なのが残念なところ。