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20201126 プレバト!!俳句紹介【箱根の紅葉】

2020年11月26日放送 プレバト!!
出演者が詠んだ俳句を紹介します。
◎は夏井先生講評の要約です。

挑戦者→小手伸也[2],髙橋ひかる[2],清水ミチコ[初],二階堂高嗣[24],橋本直[5],立川志らく[39],梅沢富美男[115] ※数字は挑戦回数

●お題:箱根の紅葉
箱根の紅葉の兼題

※番号クリックでリンク内移動します。
1才能アリ1位70点小手伸也
黒たまごほのめく硫黄冬の風くろたまごほのめくいおうふゆのかぜ
2凡人2位67点髙橋ひかる
離れた手秋の夕焼け影映すはなれたてあきのゆうやけかげうつす
3凡人3位65点清水ミチコ
箱根路や車窓に忘れきし紅葉はこねじやしゃそうにわすれきしもみじ
4才能ナシ4位38点二階堂高嗣
(Kis-My-Ft2)
莢蒾の実行きつけスナック愚痴るがまずみのみいきつけすなっくぐちる
5才能ナシ5位20点橋本直
(銀シャリ)
谿紅葉窓寄り気づき色個性たにもみじまどよりきづきしきこせい
6名人3段で現状維持立川志らく
強羅のもみぢ宙に浮くマリア像ごうらのもみぢちゅうにうくまりあぞう
7永世名人24句で掲載ボツ梅沢富美男
真珠婚妻の手の染み冬紅葉しんじゅこんつまのてのしみふゆもみじ
→編集後記

※銀シャリは相方で消しごむハンコに挑戦した鰻とともに出演





◆それでは順位別に見ていきます

◆1位 才能アリ70点 小手伸也
黒たまご ほのめく硫黄 冬の風
何よりも素材の「黒たまご」が良い。「ほのめく」は微かに匂うという動詞になるため、「何が?」と思うと硫黄の匂いが上がってくる展開も良い。逆に季語から始め、「冬の風硫黄ほのめく黒たまご」とする方法も可能で、着地の「黒たまご」が手にあるという感じになればさらに数点上がる。作者を見て本当に驚いた。見事な復活。おめでとうございます。

【本人談】
箱根登山鉄道からロープウェイに乗り換え、大涌谷の上に行くと「極楽茶屋」で(名物の)黒たまごを売っている。結構それが好きで、源泉につけて黒くなった卵からほんのりと硫黄の香りがして、「箱根にいるなあ」みたいなという気持ちをそのままお伝えした次第。

梅沢永世名人 素晴らしい!
本人 (ビックリして)いや、ありがとうございます。
志らく名人 人を驚かして…。
浜田 ビックリさしてどうすんの。
梅沢永世名人 俳句を読むだけで、光景が浮かんできます。最後の「冬の風」、これも良いね。
本人 ありがとうございます。
梅沢永世名人 素晴らしい。

夏井先生 
何よりも「黒たまご」という素材が良い
ほのめく」は微かに・ほのかに匂うという動詞になるため、「何が?」と思うと硫黄の匂いが上がってくるという展開も良い
逆に季語から始めて「冬の風硫黄ほのめく黒たまご」とする方法も可能で、着地の「黒たまご」が手にあるという感じになり、こうすると数点上がる。
作者見て本当に驚いた。前回非常におびえていた方だと思い出して。
見事な復活。おめでとうございます。

本人 ちょっとまだ心のバランスが取れてないですね(笑)。

添削後
冬の風 硫黄ほのめく 黒たまご


◆2位 凡人67点 髙橋ひかる
離れた手 秋の夕焼け 影映す
写真の中で別れるカップルがいると発想できる点は大きく褒めたい。「映す」は不要で、「影」で光も存在する。この3音をどうするかが才能アリへの最後の勝負。例えば「離れた手」がもう1つあると表現し、「離れたる手と手」で二人に。季語は「秋夕焼」と縮め、「の影」と着地する。影に映像が寄り、離れた手だけが残る。これなら1位だったかもしれない。

※紅葉の写真から、恋人との別れの場面に発想を飛ばした一句。

【本人談】
秋の夕暮れの物悲しさや寂しい感じを表現するために、恋人との別れを影で映しているところを表現してみた。

梅沢永世名人 いや、惜しかったね。ひかるちゃん、うん。素晴らしい、うん。
清水 ムカつく。
浜田 腹立つやろ(笑)。
清水 あの態度。
梅沢永世名人 でもね、勿体ないところがあるのよ。「影映す」の「映す」が余分だった。そういうものを表現するのが俳句だから。「映す」と書かなくてよいのよ。

夏井先生 
あの兼題写真の中で、別れている人がいるかもしれないと発想できるのは大きく褒めないといけない。
勿体ないのはおっちゃんの指摘した通り。おっちゃんは人の句は分かる。
「映す」は不要で、「影」で光も存在する。この3音をどうするかが最後の勝負で、70点以上行けるかが決まる。
例えば、「離れた手」がもう1つあると表現してみる。「離れたる手と手」で二人になる。
季語は「秋夕焼」で良く、「け」と送り仮名を入れても良い。「の影」と着地する。
影に映像が寄り、離れた手だけが残る
これなら今日は1位だったかもしれない。

本人 悔しいけど、素敵です。この句。
梅沢永世名人 惜しいな~。

添削後
離れた 手手 秋夕焼の影


◆3位 凡人65点 清水ミチコ
箱根路や 車窓に忘れきし紅葉
兼題写真に真っ向勝負を挑んだ姿勢を褒めたい。少し触れば才能アリに届く。勿体ないのは「箱根路や」の強調があるため、箱根の大きな光景を読み手が最初に思い、「車窓」で窓の外に広がる箱根路の光景に意識がいく。自分が手に取った紅葉を置き忘れたとは辿り着きにくい語順になっている。「や」を「の」に変え、「箱根路の紅葉」と明確にした方が良い。「置いて忘れた」と表現するため、「置き忘れし車窓」とする。最後に車窓が映像として残り、1枚のもみじに焦点がグッと当たる。車窓の向こうには箱根の紅葉の光景がずっと印象として残る感じに。

【本人談】
山を歩き紅葉が綺麗だと思い、もみじを1枚手にした。いつか料理に使おうと思ったが、結局帰りの電車の中に忘れてきてしまったという句。

梅沢永世名人 これも良い句なんだけどな。「箱根路や」の「や」が気に入らないかな。「箱根路に」か、「に」だね。

夏井先生 
写真に対して真っ向勝負を挑んでいる。勝負をする姿勢を褒めたい
今回の2位・3位はちょっと触ると才能アリ70点に届くタイプの2句。
物凄く勿体ないのは「箱根路」で強調しているため、読んだ人は箱根の大きな光景を思い、くねくね道や広がる山を一遍に思ってしまう。この強調で。
「車窓」がくると、自分が乗っていて窓の外に広がる箱根路の光景に意識がふっといく。
ひょっとしたら「窓のヘリの辺りにもみじを置いてきたのかもしれない」と辿り着くのに時間がかかる語順になっているのが損でとても勿体ない(→大きな光景を思いやすく、手に取った紅葉を想起しにくい語順)。
ここは「や」を変えて、作者の思っている方向に持っていく。
」とし、意味を通るために「箱根路の紅葉」と明確にした方が良い。真っ直ぐ伝わる。
「置いて忘れた」と明確にするため、「置き忘れし車窓」とする。
最後に車窓が映像として残り、1枚のもみじに焦点がグッと当たる
車窓の向こうには、箱根の紅葉の光景がずっと印象として残る感じに。

本人 言われたら何か風景がバッと見えてきて気持ち良かったです、ありがとうございます。

添削後
箱根路 紅葉き忘れし車窓


◆4位 才能ナシ38点 二階堂高嗣(Kis-My-Ft2)
莢蒾の実 行きつけスナック 愚痴る
「莢蒾の実」の季語を見つけたのは褒めたい。しかし、語順がおかしい。「酒が薄い」「乾き物しか出てこない」とスナックのことを愚痴る光景と読んでしまう。スナックで愚痴るのは大体「行きつけ」で不要な言葉。「莢蒾の実や」と軽く強調し、「愚痴る」の動詞ではなく「こぼす愚痴」と名詞で止めれば、言葉がグッと寄る。これで良い勝負が出来たのに、大事な所を取りこぼす子。

梅沢永世名人 (下五前に)うん?
本人 絶対良いと思った。

※紅葉の写真から、箱根の行きつけのスナックへと発想を飛ばした一句。

【本人談】
よく箱根に行く。その行きつけのスナックのママに「日頃のストレスとかない?」と聞かれて不安などを愚痴る。愚痴った感情が「莢蒾の実」(9月~10月に赤く熟す)という甘酸っぱい感情になるなというのを表現した。

梅沢永世名人 いや「莢蒾の実」という季語を見つけてきたのは偉い。うちのお庭にあるんですよ。せまい庭ですけど。40坪くらい…。
浜田 いらん話は良いです(笑)。いや、そこの話はいらない。
梅沢永世名人 「行きつけのスナック愚痴る」では、スナックに愚痴っているのかと。「あそこの店の女はろくな女じゃねえ」とか愚痴っているようにしか見えない。「行きつけ」なんて要らないのよ。「スナックに愚痴る」だけで~。

夏井先生 
おっちゃんはホント人の句は分かるんです。
ただ「莢蒾の実」という季語を見つけてきて、しかも使いたいと思うのは褒めたい
ところがこの語順だとおっちゃんの言う通り、行きつけのスナックが「酒が薄い」「乾き物しか出てこない」とスナックのことを愚痴っていると読む人も出てくる。
「行きつけ」は不要の指摘は正しい。スナックで愚痴るのは大体「行きつけ」。
初めての店でグチグチなら、「嫌な男だな二階堂」と言われるだけ(笑)。
「莢蒾の実」と軽く強調し、「愚痴る」の動詞ではなく、軽くして「こぼす愚痴」と名詞で止める。
言いたいことに言葉がグッと寄る。
これやれば良い勝負出来たのに、この子は大事な所を取りこぼす子

本人 悔しい~!
浜田 二階堂、どうよこれ。ええやんか。こうやって直されたら~。
本人 いや、素晴らしい。だから俳句はやめられない(笑)。
浜田 いや、やるんかい!
清水 出るんだ。
本人 やります。

添削後
莢蒾の実 スナック 愚痴


◆最下位 才能ナシ20点 橋本直(銀シャリ)
谿紅葉 窓寄り気づき 色個性
中七・下五に非常に問題がある。全てが季語の説明の言葉に過ぎない。しかも詩がひとかけらもない。本人の思っているところに言葉を寄せるしかなく、大事な「谿紅葉」は最後に置き、「車窓」と明確に書く。「寄り気づき」と気付いている場合じゃない。車窓を過ぎる光景なら「車窓過ぐ」に。「色(しき)個性」の読み方も意味が分からない。濃い紅葉や薄い紅葉があるなら、なぜそう書かない。「濃きも薄きも」とする。言いたいことには近づくが、発想が凡庸なため、どんなに直しても凡庸な句になる。

浜田 難しい表現やな~。

【本人談】
外から見ると(紅葉)が真っ赤っかに見えるが、車窓から近づいて見ると1枚1枚の葉っぱでも、色が違って見えるというか。

本人 すみません、ヘラヘラしてしまって(笑)。

梅沢永世名人 テメェ~、この野郎!
本人 すみません、ずっと睨まれて。
梅沢永世名人 よくお前、こんな俳句詠んだな!なんだ、「色個性」って。説明しろ、お前!意味わかんねえわ!(笑)
清水 厳しい。
浜田 メッチャ切れてる。
梅沢永世名人 よくこんな俳句で「自信あります」!? 出直してこい、もう1回!情けない。
浜田 メッチャ切れてるやん。

夏井先生 
中七・下五に非常に問題がある。全てが季語の説明の言葉に過ぎない。
しかも詩がひとかけらもない(笑)。

本人の思っているところに言葉を寄せるしかなく、「谿紅葉」は大事な所のため最後に置く。
ただの窓ではなく「車窓」と書く。
「寄り気づき」と気付いている場合じゃない(笑)。
車窓を過ぎる光景なら「車窓過ぐ」で、車窓が過ぎていくこと。
「いろ」でなく「色(しき)個性」? 読み方も意味が分からない(笑)。
本人 恥ずかしいです。
夏井先生 
濃い紅葉や薄い紅葉があると言いたいなら、なぜそう書かない。「濃きも薄きも」とする。
浜田 分かりやすいですよね。
夏井先生 はい。私も投げやりになってきた(笑)。
最後に「谿紅葉」と。
言いたいことには近づくが、もともとの発想が凡庸なため、どんなに直しても凡庸な句になる(笑)。

二階堂 厳しい。
浜田 橋本!
本人 これまた浜田さんと会うの4年後とかになるんですかね。前は2年かかってるんで、20点だと4年かかりそうな(笑)。

添削後
 きも薄きも 谿紅葉


★特待生昇格試験★

志らく名人 近頃、ネット上では破調ばかりだと。志らくのやつは五七五の定型で詠めないのかと、やたら言われるので。
●ツイッターの声
志らくの俳句って気取りすぎだよね。で、いつも破調。#プレバト
志らくはん、とりあえず破調やめた方がいいよ。毎回失敗してるから。とりあえず五七五守ってみよう!
やっぱ志らくは今回も破調かよ。酔いすぎなんだよな。#プレバト

志らく名人 それで、五七五で詠もうかなと思ったんだけど、いや待てよと。こちらの御大が比較的正統派の五七五で永世名人になった。
浜田 そうです。
志らく名人 ならば私は破調で永世名人を狙おうかなと。
浜田 なるほど。

◆『強羅のもみぢ 宙に浮くマリア像 立川志らく
本人の工夫した点が少しずつ裏目に出た。①マリア像が印象に残る語順。②「宙に浮く」がホラーのような光景の印象。③「もみぢ」の平仮名が逆効果で、「強羅」「マリア像」の強い印象に沈んだ。「マリア像」から始め、「浮かべ」とする。どういうことかと思った瞬間に「強羅」が出る。季語は「紅葉」と漢字で書いた方が印象が深くなる。「山紅葉」「谷紅葉」など2音で色々できるのが名人の技ではないか。

【本人談】
箱根の強羅温泉にかつて教会があった。教会の庭にマリア像があったが、ちょっと小高い祠のような場所にあり、遠目に見るとまるでマリア像が宙に浮いているみたいに見えた。紅葉の季節になると、宙に浮いているマリア像の背景に紅葉があることによって、この紅葉が物凄い崇高で神聖なものに見えてきた。それをそのまま詠んだ。

★評価ポイント
中七「宙に浮く」の是非

■査定結果
名人3段で現状維持

理由:色々と裏目!

夏井先生 
本人の工夫した点が少しずつ裏目に出てかなり損した。
①この語順では、季語ではなくマリア像が印象に残ってしまう
②「宙に浮く」の気持ちは分かるが、ホラー・オカルトがかった光景の印象もある。
③さらに、「もみぢ」と平仮名に書いた気持ちも分かり、周囲の漢字に対して浮き出す意図がある。結果論、「強羅」「マリア像」の印象が強く、逆に季語の平仮名が沈む

意図したところが反目に出た。
浜田 語順もあるのかな?
夏井先生 その通りです、今誰かが言った。語順です。
浜田 「マリア像」からいきましょう!
夏井先生 その通り、どう考えてもその語順。
橋本 すごい吸収力。
夏井先生 マリア像」から始め、「浮かべ」とする。
どういうことかと思った瞬間に「強羅」が出る。
季語は「紅葉」と漢字で書いた方が印象が深くなる
「○紅葉」で、あと2音で色々やれる。
例えば「紅葉」なら広い光景。
紅葉」なら上から俯瞰して自分の目の下にマリア像が浮かぶ感じに。
2音で色々できるのが名人の技ではございませんか。

本人 やはり語順が難しいんです、破調は。ですから、次回は五七五で。
浜田 いくんかい!(笑)。

添削後
マリア像 強羅の
『マリア像 強羅の



★永世名人 富美男のお手本★
※永世名人・梅沢富美男が50句の傑作を詠んで、俳句史に残る句集完成を目指す「永世名人梅沢富美男 傑作50選」

梅沢永世名人 今回は自信を持って俳句を作りました。
浜田 (シュレッダー装置を)わざわざ梅沢さんのために作ってますからね。
梅沢永世名人 シュレッダーはいらなくなります。今回の俳句だけはもう150%自信あります!
浜田 あら~すげえわ。
梅沢永世名人 お手本ですから。

[永世名人のお手本披露]
◆『真珠婚 妻の手の染み 冬紅葉 梅沢富美男
真珠婚の句を作ろうという殊勝な夫の気持ちは褒めたい。奥様は少し嬉しいが、配慮が足りない。本当に妻を愛しているなら、小さな所に配慮すべき。①「手の染み」が悪目立ちする語順。②「紅葉」でも良いのに「冬紅葉」にするとこの後枯れるだけな感じがする。③「妻の」とわざわざ書く点もあざとい。「真珠婚」で「手の染み」なら大体奥さんの手の染みだと思う。「手の染み」から始めるべき。迷惑をかけたという作者の心情を「愛し」と口先だけでも良いから書く。「紅葉の真珠婚」なら両方活き、「紅」と真珠の「白」がめでたい紅白な感じで最後にスッと残る。奥さんは愛されていると伝わる。

【本人談】
結婚して30年たった。お祝いで「母ちゃん旅行でも行ってみるか」と誘い、初めて2人で旅行に行った。「冬紅葉」は真っ赤なもみじ。真っ赤なもみじもあれば、紅葉が終わって色がくすんでいるもみじもあり、可愛い手だった母ちゃんが30年も一緒にいると、ふと(手の甲を)見た時にシミがあった。「あ~俺が苦労させたからだな」と(*)。それを詠ませていただいた。妻の心を詠みました!


浜田 でしょうね(笑)。
本人 まあまあまあまあ。

■査定結果
永世名人24句で掲載ボツ

理由:ちゃんと愛を伝えて!

本人 ボツ? 何をいちいちうちの家庭に口出してんだ、コンチキショー!(笑)
橋本 そういうことじゃないです。

夏井先生 
真珠婚の句を作ろうという殊勝な夫の気持ちは褒めておきたい。
詠もうという気持ちを持っているだけでも奥様は少し嬉しい。
ただ少しだと思う。
この句を贈られた場合は。要は配慮が足りない。
本人 何が配慮?
夏井先生 
ホントに、本当に妻を愛しているなら、小さな所に配慮すると思う。
こういう句作って「ちょっと機嫌とっとくか」ぐらいの光景が見える(笑)。
①この語順だと「手の染み」が悪目立ちする
②「紅葉」でも良いのに「紅葉」にすると、この後枯れるだけな感じがしないでもない

「冬」は不要かと思うが、結婚記念日が冬なら入れるしかない。
結婚記念日はいつ?
本人 10月だよ!
夏井先生 「だよ」? 冬いらねえだろよ!(笑)
浜田 ケンカをするな!
本人 何がいらねえんだよ!
夏井先生 ここに気付きが足りない。
③それから「妻の」とわざわざ書く点も、あざとい感じがする。
「真珠婚」で「手の染み」なら大体奥さんの手の染みだと思う。
わざと「妻」と書いていい顔しようとしている(笑)。
「手の染み」から始めるべき。”迷惑かけたな、俺が悪い事したな”と愛(いと)しく思ってるんでしょ?
本人 そうだよ!
夏井先生 それを書くんだよ!(笑)
「手の染み」。「も」は敢えて。「愛(いと)し」と口先だけでも良いから書くの。
「紅葉の真珠婚」なら両方活きる。
髙橋 へぇ~、あ~すごい。
夏井先生 
紅葉の「紅」と真珠のイメージの「白」がめでたい紅白な感じで最後にスッと残る。
こうすれば奥さんは愛されているなと分かる。

添削後
手の染み 紅葉の 真珠婚


浜田 もう永世名人ですから。この句は残せないですから。
本人 妻の30周年記念…。
浜田 せ~の、ドン。
本人 うわっ。
→例によって掛け軸前の赤いボタンを押す浜田
→♪エレクトリカルパレード ともに俳句がシュレッダーにかけられる

※ボツの俳句は永世名人の名誉のため無かったことに

髙橋 きれい。
浜田 アハハハ。
***
本人 じゃあ何かい。
浜田 もう、ええって。もう無理から難癖つけようとして。
夏井先生 私は俳句の出来言ってるだけで、後は夫婦で解決してください(笑)。
浜田 そらそうです。先生のおっしゃる通りでございます。



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コメント

No title

清水みっちゃんの俳句「忘れきし」の部分ですが、自分は「忘れて来た」という意味だと解釈しました。
そのまま俳句に入れてしまうと説明的な文章と取られてしまうため、短くするためにそういう表現にしたのではないかと思います。

あと、志らく師匠の句ですが、破調の関係で難しいとは思いますが「宙に浮くよなマリア像」としていれば(実際は宙に浮いていないが浮いているように見える)結果は違ったのかもしれません。

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