fc2ブログ

記事一覧

20200709 プレバト!!俳句紹介【サンダル】

2020年7月9日放送 プレバト!!
出演者が詠んだ俳句を紹介します。
◎は夏井先生講評の要約です。
※編集後記に「きるお兼題」の査定結果を掲載しています。

挑戦者→田中史朗[初],生見愛瑠[初],濱家隆一[初],菊池桃子[初],栗原恵[初],河合郁人[13],梅沢富美男[103] ※数字は挑戦回数

●お題:サンダル
サンダルの兼題

※番号クリックでリンク内移動します。
1才能アリ1位70点田中史朗
朝虹の全紙一面One Teamあさにじのぜんしいちめんわんちーむ
2凡人2位57点生見愛瑠
おろしたて光るサンダル夏の雨おろしたてひかるさんだるなつのあめ
3凡人3位55点濱家隆一
(かまいたち)
ぶかぶかのサンダルに飽き駆け回るぶかぶかのさんだるにあきかけまわる
4凡人4位50点菊池桃子
蝉しぐれ街の広場のコンダクターせみしぐれまちのひろばのこんだくたー
5才能ナシ5位37点栗原恵
足通し熱に紅らむ跣足かなあしとおしねつにあからむはだしかな
64級へ1ランク昇格河合郁人
(A.B.C-Z)
補助輪を外し三周麦茶の香ほじょりんをはずしさんしゅうむぎちゃのか
7永世名人20句目に
掲載決定
梅沢富美男
水玉の模様クロックスの日焼みずたまのもようくろっくすのひやけ
→編集後記

★ランキングシートの分布は才能アリ1名凡人3名才能ナシ1名


***

◆1位 才能アリ70点 田中史朗
朝虹の 全紙一面 One Team
気持ちが良い句。「虹」が夏の季語だが、「朝虹」で希望や喜びのイメージに溢れてくる。「朝」の時間帯を確保し、中七で朝刊と分かる。ここまでで悪い内容の記事だとは誰も想像しないのも工夫した。一体どんな出来事かと思うと下五でラグビーのこととわかる。アルファベットを臆せず堂々と入れる覚悟が良い。

浜田 なるほどね~。
※サンダル履きでスポーツ新聞を買うに行く光景に発想を飛ばした一句。

【本人談】 
去年のラグビーワールドカップで日本がベスト8に決まった翌日、新聞と号外で勝利や感動を祝う記事を多く書いてくれて、日本中がOne Team(ワンチーム)になったのを実感した喜びを表した。

梅沢永世名人 読んだ方が全部、今言ったことを思い浮かびますよ。こうでなきゃ!

夏井先生 
これは気持ちが良い句。
「虹」が夏の季語だが、季語「朝虹」として希望や喜びのイメージに溢れてくる
「朝」の時間帯を確保し、中七「全紙一面」で朝刊と分かる。
一面で何だろうと。季語が明るくて希望に満ちているため、ここまでで悪い内容の記事だとは誰も想像しないのも工夫した。
一体どんな出来事が昨日あったのかと思うと、下五「One Team」で私でもラグビーのことだとわかる。
アルファベットを臆せず堂々と入れる、この覚悟が良い。直しはいらない。

→泣き出してしまい、左腕で顔をぬぐう本人
浜田 何泣いてんねん、お前
一同 (笑)
濱家 感動して、泣いてる。
浜田 泣くな!泣くな!
本人 すみません。
浜田 ハハ、腹立つ。
濱家 ちょっと…浜田さん、ホンマに泣いてます!ホンマに…。
生見 ホントですか?
浜田 なんなんもぉ~! なんやねんや、もう~!
一同 (笑)
濱家 浜田さん、ぼけて言うてたのに、ホンマに泣いてる!
浜田 もう番組はこれで終わってもいいくらいです。彼の涙で終わってもいいじゃないかとね
一同 (笑)

添削なし


◆2位 凡人57点 生見愛瑠
おろしたて 光るサンダル 夏の雨
「おろしたて」なら「光る」が不要だが、作者の話を聞くと語順が悪いだけ。作者は雨に濡れてますます「光る」と言いたいため、語順を変える。季語から字余りで始め、最後に「サンダル」を置けば、作者の視線が物に向いて思いが表現できる。たったこれだけ。

【本人談】 
実体験。夏休みに母にずっとおねだりしていたサンダルを買ってもらい、おろしたてのサンダルを履いて外に出たら、夏の雨のせいでもとのサンダルよりピカピカになった様子。

梅沢永世名人 ちょっと語順の問題というか、言葉の順序を考えたらもうちょっと良くなるかな。

夏井先生 おっちゃん、語順だというのが分かるんだ。
梅沢永世名人 分かりますよ、この程度の語順は。
夏井先生 作者の話を聞くまでは語順の問題とは思ってなかった。
(作者の話を聞くと)まさに語順(が問題)。普通に読むと、「おろしたて」ならサンダルが「光る」は当然
「光る」を変えようと思っていたが、違う。
作者は雨に濡れてますます「光る」と言いたい
本人 そうです、そうです。
夏井先生 
それなら語順を変える。季語から字余り「夏の雨」で始め、「光る」に続け、「おろしたての」とし、最後に「サンダル」を置く。句またがりの型に。
最後に「サンダル」が残った方が、作者の視線が物に向いて思いが表現できる
たったこれだけのこと。

添削後
夏の雨光る おろしたてのサンダル


◆3位 凡人55点 濱家隆一(かまいたち)
ぶかぶかの サンダルに飽き 駆け回る
17音の器に盛る量をある程度分かっている人で、目の付け所は良いが、下五は失敗。ぶかぶかのサンダルに飽きてなぜ駆け回るのか?で読み手はキョトンとする。駆け回る様子を入れる。「サンダル」を季語としない歳時記が多く、明確な季語「裸足」で補償する。真面目に勉強したら伸びる。

【本人談】 
親の大きいサンダルを履く子がぶかぶかと楽しく遊ぶが、そのうち飽きてその辺を駆け回る”のほほん”とした情景をイメージした。

梅沢永世名人 俳句としてムダが多いし、よく訳が分からない。サンダルに飽きてるなら、なぜ駆け回ることをしてんの? これは俳句にならない。ぶかぶかの…。第一、中途半端な(順位の)席に座ってることが分からない!
一同 (笑)
河合 怖いわ、これ。
本人 ごっつ腹立つ。

夏井先生 
17音の器に盛れる量をある程度分かっている人の句。
これ読んで「わからない」と言う方がわからない
本人 そうですよね、先生。
夏井先生 それは思う。
ただ、梅沢の言う下五「駆け回る」問題。これがマズいという指摘は正しい。失敗している。
ぶかぶかのサンダルに飽きてなぜ駆け回るのか?で読み手はキョトンとする
子どもがぶかぶかのサンダルを履いていたが、飽きて脱いで駆け出している感じを言いたい。目の付け所は良い。駆け回る様子を入れるべき。
下五だけ消す。夏の気分がある「サンダル」を季語としている歳時記もあるかもしれないが、明確な季語「裸足」を入れて補償する。
もう裸足」で映像になる。「裸足」が夏の季語で大きな季語となる。「裸足」で駆け回っていると読み手は想像できる。
「もう」が「飽きる」を描く。
この人は真面目に勉強したら伸びる

本人 ありがとうございます。先生!×2
浜田 前向きだな~。

添削後
ぶかぶかの サンダルに飽き 


◆4位 凡人50点 菊池桃子
蝉しぐれ 街の広場の コンダクター
複数の蝉が一斉に鳴く「蝉しぐれ」に対し、単数の「コンダクター(指揮者)」の取り合わせが成り立たないのが問題点。上五字余りで季語を示せば繋がってくる。虫や蝉の声を指揮者に見立てるのは全国の小学生の句に沢山あり、発想力は凡人というのも問題点。

※サンダルの写真から子どもとの公園遊びに思いを馳せた一句。

【本人談】 
東京生まれの東京育ちで、噴水のある公園は緑よりもコンクリートの世界のイメージがある。水遊びの場所に無造作に置かれたサンダルをイメージした。東京はミンミンゼミが多く、そのミンミンの鳴き声に合わせて人が動いている感じがコンダクター(指揮者)に思えてきた。

梅沢永世名人 これね、「蝉しぐれ」ってくると俳句ではミンミンミン…と物凄い蝉の声が一斉に沢山鳴くことを蝉しぐれの季語となっている。指揮者っていうのは一人でしょ。そうすると、「蝉しぐれ」と「コンダクター」の取り合わせが上手くいってないんですよ、俳句として。
本人 そうなのか~。

夏井先生 
こういうところはおっちゃんは分かっている。
「蝉しぐれ」=「コンダクター」という意図なら、取り合わせが悪い(数が合わない)という梅沢の指摘は正解になる。
蝉しぐれ」は多くの蝉が一斉に鳴く様を時雨の降る音に見立てた夏の季語。それが単数のコンダクターで良いかという問題。
「しぐれ」が障るだけ。上五字余りになるが、「みんみん蝉は」で季語を示せば意味が繋がってくる。
もう1つの大きな問題点がある。
本人 なんだろう?
夏井先生 
これは発想の問題。虫の声や蝉の声を指揮者に見立てる・指揮者に例えるのは全国の小学生俳人の句に沢山ある。発想のところで凡人に置かざるを得ない。

本人 分かりました。やっぱ、小学生で止まってますね。
浜田 へっ?
本人 感性が。
浜田 あの人って、あんな人なん?
本人 変わってます?

添削後
 街の広場の コンダクター


◆最下位 才能ナシ37点 栗原恵
足通し 熱に紅らむ 跣足かな
「足通し」は不要。「紅らむ」は桜の花や人の顔など少し色づく意味合いで、熱さで使うのは損。「サンダル」を明確に書けば読み手に光景が伝わる。「サンダル」「熱し」で足は通している。痛いほど熱いと表現してまとめる。「まで」に余韻が残る。

【本人談】 
夏の日差しで熱くなったサンダルに足を通したとき、熱がサンダルから足の裏に伝わって、ふと跣足(はだし)を見たら赤くなっていた。

河合 「足通し」「跣足」で足が2個出てくるじゃないですか。そこまで書かなくてもいいんじゃないかなと思います。こう、コンパクトに説明できる。
浜田 なるほど。これは永世名人、どうですか。
梅沢永世名人 サンダルが読んだ人にほとんど浮かんでこないんです。写真で見りゃ分かりますよ。温泉場にでも行ってやけどしたのかな? 足湯でやけどしたのかな?と思えちゃうんですよ。

夏井先生 
2人とも言ったように、「足通し」はなくても十二分に書ける。これは不要。
紅らむ」は桜の花や人の恥ずかしい顔など”少し色づく”意味合いで、熱さでこの言葉を使うのは損
(梅沢の指摘通り)「サンダル」を明確に書けば、読み手の脳に光景が映像として伝わる。
サンダルの熱し」で言い切れば、足は通している。「跣足」へ続ける。どれほど熱いかを残った音数で表現。
痛きまで」で、痛いほど熱いと表現してまとめる。「まで」に余韻が残る。

添削後
 熱し跣足 


★特待生昇格試験★

梅沢永世名人 盛り上げないとね。(田中の)涙で食われてるからね。
河合 そうですよね(笑)。先にとられちゃってますから。
浜田 いやいや、そんな対抗心燃やさんでも。ジャニーズモノマネ一個教えてよ。どんな感じか。
濱家 新作、観たいですね。
→立ち上がってモノマネ披露
河合 じゃあ、少年隊の東山さんの自己紹介。
梅沢永世名人 懐かしいね。
河合 「東山です」。
→目線を右下に向け、両手も斜めに下ろして足を曲げた独特のポーズで静止する
浜田 (苦笑)
→スタジオはMCとアナだけウケる
河合 これ、ジャニーズのステージでやると受けるんですよ。
一同 (笑)
浜田 分かる、分かる。

◆『補助輪を 外し三周 麦茶の香 河合郁人(A.B.C-Z)
上五・中七が非常にコンパクトに上手く書けていて、状況・人物・様子が分かる。最後の着地の部分。「夏の風」なら子どもの視線かもしれないが、「麦茶の香」で励ます大人の気持ちが表れる感じ。こういう句を作ってくれると姪御さんは嬉しい。

※サンダルの写真から、姪(めい)っ子との自転車練習に発想を飛ばした一句。

【本人談】 
補助輪を外して頑張って自転車の練習をする姪っ子が、休憩中に麦茶をガブっと飲み、また練習を始めるという実体験を。

梅沢永世名人 いや、素晴らしいじゃないですか、河合君。もう「補助輪」といったところが、素晴らしい。これ「補助輪」って言うだけで、小さい子どもなんだなと分かりますもん。間違いなく、これは上に行くんじゃないですか。
本人 お、凄い。喜んでいただけて嬉しいです。
梅沢永世名人 これまた、観てる方があの涙に続いて盛り上がりますよ(笑)。
本人 これ、来ましたね。

★評価ポイント
下五「麦茶の香」

■査定結果
4級へ1ランク昇格

理由:大人が見てるとちゃんとわかる

本人 おっしゃ~、やった~! よっしゃ、きたー。

夏井先生 
補助輪を外し三周」が非常にコンパクトに上手く書けている。
状況・人物・様子が分かる
問題は最後の着地の部分。「夏の風」という季語なら補助輪を乗る子どもの視線が強くなるかもしれない。
麦茶の香」だと、補助輪を外せるまで一生懸命相手をして励ます大人の気持ちが表れる感じ。
こういう句を作ってくれると姪御さんは嬉しい。直しはいらない。

本人 うわ~、嬉しい。姪っ子いてよかった!

添削なし


★永世名人 富美男のお手本★
※永世名人・梅沢富美男が50句の傑作を詠んで、俳句史に残る句集完成を目指す「永世名人梅沢富美男 傑作50選」

浜田 番組から誰かがやっぱり本になるのは凄いことなんですよ。
梅沢永世名人 それは私しかおりません。
浜田 それはもう梅沢富美男に掛かってるわけですから。
梅沢永世名人 はい、もう。シュレッダーにかかってる場合ではありませんよ。
一同 (笑)

[永世名人のお手本披露]
◆『水玉の模様 クロックスの日焼 梅沢富美男
上五で青色の涼やかな生地を思う人がほとんど。そこからの展開が上手い。「クロックスの日焼」で穴が日焼けしたと最後に分かる。「水玉」は涼やかな色だが、日焼けした肌の色だと分かる。色が変わる効果を狙ってやってるのが、読み手に伝わる。その意味での語順の勝利。

【本人談】 
兼題を頂き非常に作句に悩んだ。便所草履みたいな奴は見たことも履いたこともない。悩んでいる時、うちの娘がたまたま2階に上がって母と談話した。穴が開いているクロックスを履き、「日焼けしちゃったよ、お母さん」と。(クロックスのサンダルを履いた足に水玉模様の日焼けをした様子を詠んだ。)

本人 これは間違いない。
河合 間違いないですね。

■査定結果
永世名人20句目に掲載決定

理由:語順の勝利

本人 おっちゃん、やったよ!全国の子ども達。おっちゃんは頑張りましたよ!
浜田 黙れ!て。
本人 (査定評の後)なるほど、今回は上手くいきましたね。
浜田 あ~そうですか。せんせーい!
本人 全国の子ども達が…。

夏井先生 喋って良いですか?
浜田 はい、どうぞ。お願いします。
夏井先生 
水玉の模様」で水色・青など涼やかな生地や模様を思い浮かべる人がほとんど
そこからの展開が上手い
クロックスの日焼」で穴の部分で日焼けしたと最後に分かる。
一句、どんな効果が生まれるか。
「水玉」は涼やかな色だが、最後に日焼けした肌の色だと分かる。色が変わっていく
色が変わる効果を狙ってやってるのが、読み手にちゃんと伝わる。
その意味での語順の勝利

添削なし


浜田 残り30(句)ですよ。
梅沢永世名人 今年いっぱいで完成させます。
浜田 そうね、早くババっと番組から消えてなくなりましょう!
一同 (笑)
梅沢永世名人 いや、ちょっと待ってください。今さら私をつまみ出すって言うんですか。

句集完成まであと30句

※次回は遂にタイトル戦炎帝戦開幕。7/23が予選A・Bブロック(4ブロック制)、お題は「封筒「アイス」(決勝は8/6という情報も)。

編集後記
色鉛筆の後の今回は、屋外の床に置かれた「サンダル」。兼題発表時は「コンクリートのサンダル」でしたが、「サンダル」は多くの歳時記には掲載されておらず、最近認められた季語のようです。

スタジオ収録再開2週目という形でしたが、出演者の振る舞いも慣れてきているように感じます。
さて、特待生2名はどちらも高評価でした。特に河合さんは11か月ぶりの出演で昇格で来たのはポイントが大きい所。梅沢名人も大台の20句掲載を決めました。

さて、来週は一旦休止ですが、その次は3週連続で炎帝戦のようです。今回は規模がかなり大きいようで、予選はA~Dの4ブロック制で各1名(+全体の2位から1名)が決勝進出、決勝は前回シードを含めた9名による熱い戦いのようです。そちらも楽しみです。

※当方の俳句を査定する「きるお兼題」の査定結果は当ページに後日掲載します。

↓ ↓ ↓

※お待たせしました。きるお兼題の結果を掲載します。その前に今までの当方の成績をおさらいします。

◆プロキオンの俳句(査定人:着流きるお氏)
成績:才能アリ 2回、凡人 3回、才能ナシ 1回
1花弁なきチューリップへと綿毛着く才能ナシ
2散るさくら電子化前のチョーク痕凡人
3春の宵教務部長はエビピラフ才能アリ
4夕涼やあの駄菓子屋の軒高く才能アリ
5夏の雲ファーポンポンのごとく出づ凡人
6細雪降る白無垢の子の髪へ凡人

・査定人の着流きるお(Twitterはプロフィール)氏より特待生候補と認識され、今回きるおさん主催の進級テストに挑戦しました。

きるお兼題(カブトムシ)

●兼題:カブトムシ
ラジオ体操皆勤賞はかぶと虫

※夏休みの自治会主催のラジオ体操で、毎日参加スタンプを貰いますが、皆勤賞がカブトムシだったという情景(第三者視点の回想)を描いた句です。景品を知るタイミングの違いで虫好き男子の心情は変わりますが、ストーリーは読み手に託しました。上五は字余りで置き、季語は子どもらしい表記にしました。

⇒結果は……残念、不合格でした(´;ω;`)

きるお査定(カブトムシ)きるお査定(カブトムシ)2 きるお査定(カブトムシ)3 

※今回は、兼題の「カブトムシ」の一点勝負に挑む形で、必ず「甲虫」と句に入れて詠むことは決めていました。ただし、甲虫そのものを描写せず、甲虫の行動や状況など周辺を詠むことから発想しました。

【反省点】描写句のつもりが、映像がはっきりしない報告句になってしまいました。また、カブトムシがラジオ体操に参加したのかと誤読される指摘もありました。ストーリーを想像させるのは簡単ではありませんし、場面描写に徹すべきでした。指摘された助詞については、教務部長の句の「は」の味を占めていたのが最大のダメな点ですね。助詞「に」の場所以外での用法は中々勇気がいりますが、脳内の引き出しにしまいたいと思います。

今回も査定頂いた着流きるおさん、ありがとうございます。優しい面(兼題設定の絶妙さ・作句しやすさ)と厳しい面(兼題が身近ゆえ簡単に合格させない点・技術面指導)の二面性を発揮していただきました。また、今回特待生になられた方々、昇格された方々、おめでとうございます

◆おまけ◆
今回、査定に出さなかった5句を公開します。何となく説明っぽいので、どれを査定に出しても厳しい結果ですね……。
コロッケの衣に座して甲虫※絶対食べないけどエサとして与えてしまったコロッケの上に載る場面
七頭を四人で分ける甲虫※割り切れないが故、子ども達の真剣な話し合いなどが行われる物語を想像
甲虫無人の書斎守るかに※避難か何かの理由で無人となってしまった家の書斎の守り神のよう
ストッキングの罠にたむろと甲虫※ストッキングに撒き餌を入れて木の幹につけて誘い込むのは定番
手乗り仕草リハとは違う甲虫※出し物として甲虫を手に載せる場面ですが人間の思い通りに動かないもの

関連記事
スポンサーサイト



コメント

蝉とコンダクターの取り合わせでコンダクターから「導体」「家電」をイメージする方がいるとは驚きでした。
言葉選びは難しいものですね。

No title

・朝虹
「雨の予兆だから良い成績でも浮かれるな」という意図を含んでいるのかもしれないと考えておりました。(作者の意図はそうではないようですが)
朝が持つイメージと虹が持つイメージはポジティブなのに、合わさるとネガティブな要素が生じてしまうのは興味深いです。

・「ラジオ体操皆勤賞はかぶと虫」
”ラジオ体操を行っている場所にはいつもかぶと虫がいた”と思っていたので、何故これが不合格なのか考えてしまいました。(説明文を読む前に結果が見えてしまいました。)
不合格の理由は伝えたかったことと伝わることに乖離があるということでしょうか。
皆勤賞の景品はかぶと虫だったというのは言われれば納得ですが、言われなければやはり最初の通りの読み方をすると思います。(私が皆勤賞を貰えるほど真面目にラジオ体操に行っていなかったからでしょうか)

・皆勤賞にかぶと虫
後に「を上げる」や「を貰う」などの言葉が省略されていると思って読むわけですね。

・「コロッケの衣に座して甲虫」
描写する内容が異なりますが ”コロッケを登る甲虫の番い” や ”コロッケをゆっくり登る甲虫” 等は如何でしょうか。

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

プロキオン

Author:プロキオン
俳号「白プロキオン」。全てのブログ記事を編集しています。
毎度閲覧いただきありがとうございます。時間があるときにでもどうぞ。
全俳句を掲載してほしいなどのリクエストはコメントしていただけると助かります。

ツイッターでは番組の放送予告などをツイートしています。以下リンクからどうぞ。
プロキオン
***
番組公式ツイッター
***
着流きるお氏(プレバト兼題で俳句を独自査定する若手俳人・ブログ編者とは無関係です)
***
夏井いつき氏(プレバト!!出演の俳人)

人気記事ランキング

↓訪問者数です