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20200109 プレバト!!俳句紹介【冬の入浴】

2020年1月9日放送 プレバト!!
出演者が詠んだ俳句を紹介します。
◎は講評の50字要約です。

挑戦者→相田翔子[5],向井慧[10],磯野貴理子[4],田山涼成[7],高橋真麻[6],皆藤愛子[14],立川志らく[29] ※数字は挑戦回数

●お題:冬のお風呂[冬の入浴]
※自宅の風呂場の浴槽の一部と壁の操作パネルが映る写真

※番号クリックでリンク内移動します。
1才能アリ1位72点相田翔子
抱き寄せて湯に浮く柚子の舟となるだきよせてゆにうくゆずのふねとなる
2才能アリ2位70点向井慧
(パンサー)
微睡の番台起こす春隣まどろみのばんだいおこすはるどなり
3凡人3位65点磯野貴理子
冬の夜明日があるさと湯がしみるふゆのよるあすがあるさとゆがしみる
4凡人4位55点田山涼成
気泡立つタオル風船冬至かなきほうたつたおるふうせんとうじかな
5才能ナシ5位35点高橋真麻
炊きたての湯か湯豆腐か夫に問ふたきたてのゆかゆどうふかつまにとう
63級へ1ランク昇格皆藤愛子
シャンプーの泡伝う霜焼の耳しゃんぷーのあわつたうしもやけのみみ
7名人初段で現状維持立川志らく
冬の蚊の申し訳なさそうなふうふゆのかのもうしわけなさそうなふう
→編集後記

※今夜は過去才能アリ・才能ナシを両方を経験した俳句を掴み切れていない5名が挑戦。

◆発表待ちシートにて

***

※それでは順位別にみていきます。

◆1位 才能アリ72点 相田翔子
抱き寄せて 湯に浮く柚子の 舟となる
◎感覚が詩人で素敵。上五は大袈裟だが妖しい方向に行かず下五とのバランスが良い。動詞の多用も破綻せず。

【本人談】
「舟となる」という言葉を使いたかった。湯船に柚子が浮かんでいるとぎゅっと抱き寄せたくなる。柚子がプカプカと体の上に浮いて、自分が舟になったという。

夏井先生
感覚が本当に詩人。素敵な句。
抱き寄せて」から始まり、「」が出てくるため危ない方向に行くのかと思うと「柚子」に行く。
「抱き寄せて」は大袈裟ではないかと一瞬思うが、「舟となる」という詩の言葉と上五が非常に良いバランスになった。
本人は気づいてないかもしれないが、俳句は沢山動詞を使うとたいてい失敗する
「抱き寄せ」という複合動詞、「浮く」「なる」という動詞
動詞がいっぱい入ると、バタバタとゴチャゴチャとする。
この句は、ドタバタ感がどこにもない。これだけ動詞を入れても破綻させない。
本当に素敵な一句。直しはいらない。

浜田 おめでとうございます。

添削なし

◆2位 才能アリ70点 向井慧(パンサー)
微睡の 番台起こす 春隣
◎ありがちな光景を上手く取り合せて名詞止めで句が整った。上五は送り仮名「み」を入れても良い。勉強した。

【本人談】
家のお風呂で句を思い浮かばないため、近所の古い銭湯に行くと年老いた番台の人がウトウトとしている光景を。

志らく名人 
もうこの「春隣(はるどなり)」という季語を持ってきたのが素晴らしいですよね。それと「微睡(まどろみ)」と上手い具合に合わさっているから、才能アリになったんじゃないでしょうかね。

夏井先生
さすが名人。大事なところを今語った。
「春」とあるが、「春隣」は冬の季語。春がもう隣に来ている。
春隣冬の季語
春がもうすぐそこまで来ていること

番台の人がなぜか良く寝ている。光景としてはありがちだが、季語との取り合わせが良い
微睡」は漢字で始まると”びすい”とも読めてしまう。送り仮名「み」を入れて「微睡」としても良いし、字の画数が多く固い感じがするため、全部平仮名で「まどろみ」でも良い。
どっちが良い?
本人 平仮名の方が柔らかい。
夏井先生
平仮名にする。「まどろみの」。後半の画数が多いため、表記のバランスをとる
(中七に「起こす」と動詞があるため、春を待つ意味合いの季語は)「春隣」と名詞で止めた方が一句の形が整う。心を使ったはず。
勉強してきたな、という感じ。

本人 ありがとうございます。嬉しい。

[ここがポイント]
季語の選び方
※季語が掲載されている歳時記(さいじき)。「春隣」だけでなく、「春近し」「春を待つ」「春遠し」「春便り」なども冬の季語。どれも春を待つ気持ちは同じなのですが、この句は中七に動詞があるので、下五は「春隣」と名詞の季語にすると据わりが良くなります。
歳時記
季語を分類し解説や例句を加えた書物
※画像紹介
「増補版 いちばんわかりやすい俳句歳時記」辻桃子・安部元気著/主婦の友社刊(電子書籍あり)
「合本俳句歳時記 第五版」角川書店編/KADOKAWA刊
「オールカラー よくわかる俳句歳時記」石寒太著/ナツメ社刊


添削後
の 番台起こす 春隣

◆3位 凡人65点 磯野貴理子
冬の夜 明日があるさと 湯がしみる
◎歌謡曲っぽい中七に自分の想いを託す素直さが良い。情景を分断しない語順に変えて皮膚や体の実感を出す。

【本人談】
ミスした日でも、湯船に入るとリフレッシュして明日も頑張ろうと前向きになれる。冬の寒い日のお風呂は滲みるなという情景。

志らく名人 ちょっと歌謡曲ぽくないですか?
向井 だって浜田さんは歌われてましたよね。
→浜田を含む吉本芸人を中心としたユニット・Re:Japan「明日(あした)があるさ」は2001年のヒット曲
一同 (笑)

夏井先生
一見すると本当にBGM が聞こえてきそうな一句。
明日がある」という言葉に素直に自分の思いを託してしまうストレートな素直さは決して悪くない
もったいないのはちょっとした語順
頭を「冬の夜」と5音に当てはめるからこの語順になる。
語順を変えて「明日がある」という BGMっぽく歌っぽく、志っぽく台詞っぽい。ここから入っていくと良い。
「明日があるさと」で中七まで句またがりにする方法もある。これ一つ覚えるとパターンが広がって才能アリが見え始める。
句またがり
言葉が句の切れ目と無関係につながること

「冬の夜(よ)の」と続け、「湯がしみる」に着地。
何が得するか。最初の句だと「冬の夜」「湯」が中七の言葉で分断されてしまうが、 続ければ、皮膚・体の実感がある
季語が読み手に強く伝わるようになる。これなら今日は才能アリだった。

本人 凄いですね、先生さすが!

[ここがポイント]
句またがり
※俳句の基本の形はリズムの良い五七五。しかし伝えたい光景が、その型にはまらない場合には「句またがり」というテクニックがあります。全部足して17音になるように工夫すると、定型感が残ります。

添削後
明日があるさと 冬の夜(よ)の 湯がしみる

◆4位 凡人55点 田山涼成
気泡立つ タオル風船 冬至かな
◎上五が固形入浴剤の描写とは寝耳に水。上五字余りから石鹸を思わせて季語で柚子の匂いと判明する語順に。

【本人談】
忙しさに紛れて、毎年買う柚子を買い忘れた。ちょっと家の棚を見たら「ゆずの香り」とある固形入浴剤を見つけた。固形物を湯船に入れたらブクブクと泡立ち、凄く楽しくなった。昔祖母と風呂に入った時に、(沈めた)タオルで風船を作り、それで柚子の香りを嗅いだという光景。

志らく名人  そのまま読むと、「タオル風船が気泡立つ」みたいに見えちゃいませんか。 入浴剤を入れて泡が立ったというのは聞かないとわからないですよね。そこがちょっと問題じゃないですかね。

夏井先生
「入浴剤」という情報は聞かなかったことにする。この句にはなくても問題はない。
凡人が囚われる問題は、自分たちの知る型が少ないため、「気泡立つ」が5音、「タオル風船」が7音とあれば、この言葉をここに配置すると決め込んでしまう
3位の磯野の句も同様で句またがりに添削したが、型があると知っておけば楽になる。これも一緒。
「タオル風船」で上五を字余りとし始め、語順を変える。「気泡」に続けるが、季語「冬至」を主役にしなければならない。
浜田 香り」やな。
夏井先生 その通り! 誰が言ったんだ。その通りです!
向井 浜田さんが凄いのよ。
浜田 くくっ…。
向井 浜田さんが上達してるのムカつきません?(笑) ちょっとズルくないですか?
夏井先生
香らせたら良い。「気泡の香る」として「冬至かな」に続ければ良い。
「タオル風船」の気泡が香っているって、”石鹸の匂いかしら?”と思うと「冬至かな」で柚子の匂いと判明する。こう来ると、これも今日は才能アリだった。
浜田 うわ~。いや、だから、みんなほら紙一重ですよ。
向井 そうですね。

添削後
タオル風船 気泡 冬至かな

◆最下位 才能ナシ35点 高橋真麻
炊きたての 湯か湯豆腐か 夫に問ふ
◎表記に違和感を感じないのは問題。「炊く」は米であって湯の場合は「焚く」。お前は何をしているんだ。

※結婚、妊娠と幸せの絶頂にいる高橋だが、致命的なミスがあるという。

【本人談】
新婚なので、仕事から帰った主人に「あなた、御飯にする?お風呂にする?」と声をかけるのは定番。これを句に出来るのは今の私しかいない。

志らく名人 これは何が酷いかって言うと、「炊き立ての」ってお湯を沸かす「く」はこの字は間違いですよ。「焚き火」の「く」だから、「炊き立ての湯」はお風呂じゃないもん。だから明かな間違いですよ、字が。

本人 誤字か。

夏井先生
その通り、名人。
見た瞬間に違和感を感じないのがまず問題
「炊く」の字はお米を炊くという意味。お風呂には使わない。
「炊きたての」で米かと思うと、「湯」と「湯豆腐」。
(作者の状況が読み取れず)お前は何をしているんだ! という感じ。
この上五は新婚もへったくれもなく無理
本人が言ったことを素直に書く。
本人 へぇ?
夏井先生 「へぇ」じゃない。
ですか湯豆腐ですか」とする。これで良い。
「炊きたて」とか言ってる場合ではない。

本人 何か(言葉を)掛けてやろうという思いが結果、誤字を誘発してたという。
一同 (笑)

添削後
か 湯豆腐か 夫に問ふ

★特待生昇格試験★

※皆藤は先日の冬麗戦では予選を1位で通過した。

浜田 今日はどうですか?
皆藤 今回は、あまり発想を飛ばしたりせずに素直に写真から実体験をもとに詠んでみました。

◆『シャンプーの 泡伝う 霜焼の耳 皆藤愛子

【本人談】
私は耳が凄く霜焼けになりやすい。よくお風呂で痒くなるが、そこにシャンプーの泡が伝って、ゾワゾワとなる感じ。

夏井先生
この句の評価のポイントは下五「耳」です。

本人 はい。えっ? えっ、怖い。

■査定結果
3級へ1ランク昇格

理由:触覚のリアリティー
◎実体験を映像化できカメラワークも良い。霜焼の手足でなく「耳」が成功。風呂の光景も伝わる。定型も可能。

本人 やった~!ありがとうございます。嬉しい。

夏井先生
本当に良いリアリティーを書いている。
映像化がきちんとできているから、光景が手に入っている。
シャンプーの泡」から始まり、最後「霜焼(しもやけ)の耳」がアップになる。カメラワークがとても良く考えられている
「霜焼」は手足などの部位を出すのは普通だが、「耳」を持ってきた。
風呂とは言わず、シャンプーの泡が伝う。これもアップの光景。これだけで「お風呂」「シャワー」の光景が、スルスルっと読み手の脳に立ち上がる。とても良い。
この形でも良いが、五七五の調べに引き戻すこともできる。
「シャンプーの」で軽く5音を形成し、「シャンプーの泡」で泡をまずクローズアップして、カットを切る。
泡とは何かと思わせる。句またがりの形。
(平場に)今日、句またがり覚えたね
向井 覚えました。
夏井先生
「泡」の後「霜焼の耳伝う」と泡の動きを最後に見せることもできる
どっちにしろとか言うことではない。
本人が表現しようとしたニュアンスで決めればよいが、「泡」がツーっと伝うという映像・動きはこうすれば作れるという、次を目指すアドバイス。

本人 こういうのが作れるようになりたいです。

添削後
シャンプーの 泡霜焼の 耳伝う

※志らく名人は番組対抗戦で敗北、冬麗戦では予選落ちと振るわない。

浜田 今回はちょっとね、一段くらいは。
志らく名人 そうですね、もう。小学校1年生の娘が最近学校で言われるそうです。お前のパパ勝てなかったそうだなみたいな。
一同 (笑)
志らく名人 (娘に)本当に夜中の3時に飛び起きて、「プレバト!!」って言われるくらいで。
→田山涼成の妻のエピソードをもじって笑い話にする名人

◆『冬の蚊の 申し訳なさそうなふう 立川志らく

※さすが名人。「冬の蚊」という季語を見つけ、句またがりの技を見せた一句。

【本人談】
発想を飛ばした。銭湯に出かけた帰り道、体が温かいから肌を露出している。冬の蚊に刺されることがあるのだが、何か冬の蚊というのは夏の蚊と違って申し訳なさそうにピュッと来ているようなそんな感じがする。それを素直にポンと詠んだ。

夏井先生
この句の評価のポイントは下五「ふう」の是非です。

■査定結果
名人初段で現状維持

理由:あと少し映像が欲しい!
◎持って回った表現に味わいがあるが季語の理解が浅い。冬の生命力のない蚊を映像化。名人ならもう一押し。
向井 えぇ~!そうなんだ。

夏井先生
この句はこの句なりの味わいがある。
「申し訳なさそうにふう」と持って回ったような言い方に味わいがある
特待生の句ならこういう部分を褒めて(※テロップは「昇格」)終わるかもしれない。
ところが”名人”ならば、季語の把握の問題を挙げなければならない
「蚊」は夏の季語だが、「秋の蚊」「冬の蚊」も全て季語。違いが出てこないといけない。
「秋の蚊」は動きが鈍り、人を刺しには来るが”秋の蚊だしな”と哀れな気分がある。
「冬の蚊」は基本的にじっとしている。人を刺す生命力・元気もない
それが季語の本意(ほい)、本当の意味になる。
秋の蚊弱々しく哀れな蚊のこと。
冬の蚊人を刺す生命力もない蚊のこと。

「秋の蚊」「冬の蚊」の差別化を、最後の「ふう」の2音あれば動詞を用いてできる。映像が少し出てくる
「そうな」は「そう”に”」に変えておく。
例えば、”冬の蚊はじっとしているのに、寄って来やがった”と。「寄る」にすれば、じわっと寄ってきた感じになる。
それから、普通は冬の蚊はじっとしているが、「えっ、何?」と思ったら”冬の蚊のくせに飛んで来やがった”と。
浜田 口悪いな
夏井先生 リアリティーを持って語っております。
鳴く」とすれば、本当は蚊は鳴かないが、羽音を「鳴く」とすると哀れな感じが出る。
さらに、”冬の蚊のくせに俺を刺しやがる”と。
田山 「刺しやがる」。
浜田 口悪いて。
向井 攻撃的ですね。
夏井先生
刺す」にすると、蚊にとって私の血が最後の晩餐なのか、という感じ。
季語の本意を押さえた上で、どうやってあと「ひと仕掛け」持っていくかが名人の挑戦

本人 (元気なく)名人の道は厳しいですね。今夜間違いなく夜中の3時に飛び起きます。
一同 (笑)

添削後
冬の蚊の 申し訳なさそう
『冬の蚊の 申し訳なさそう
『冬の蚊の 申し訳なさそう


→次回のお題は「1月の浅草と着物」です。

編集後記
今回は風呂場の入浴の写真がお題。昨年は「スーパー銭湯」のお題もありました。「柚子湯」「くしゃみ」「湯冷め」も季語ですが、この時期の露天風呂は寒いですよね。

平場は才能アリ・才能ナシを両方獲得している人選でしたが、全員凡人も経験済み。安定感が今後のポイントでしょうか。

1位は前回才能ナシだった相田さん。「抱き寄せて」が随分と大胆です。「抱き寄せ」られるほど沢山の柚子を入れる優雅さもありますが、「舟となる」の比喩表現がかなり効いており、小さい風呂なのに、自分がまるで大海原の舟のような壮大さを演出し、心情を強く表現しました。動詞の多用も気になり、最初の複合動詞で一瞬揺さぶられる展開ですが、後半の動詞が比較的意味合いが静かなので綺麗に収まったのかと思います。この方は「不夜城」の成功句の印象が強く、才能アリ3句はいずれも「恋」などの強い心情語があるのが特徴的です。特待生も期待されますが、天然な振る舞いだけに、バラエティー的なコメントもドンドン発信してもらいたいところ。

2位は10回目の挑戦で5回目の才能アリとなったパンサー向井さん。毎回若い人物が中心の句を詠まれますが、今回は番頭さんに焦点を絞り、受付の声を掛けるまでうたた寝しているかのようなリアリティーが伝わる一句に。季語「春隣」は梅沢名人が2回、辰巳拓郎さんが1度用いていますが、この季語のおかげで、冬なのに温かみも感じられます。この方は過去全ての俳句の共通点として構造的に顕著な特徴があり(詳しくは全俳句記事で)、今回も逸することはできず。ここが特待生まで認定されない理由かもしれません。

3位は凡人の磯野さん。前回「新米で普段の朝がひかりだす」で才能アリでした。やや抽象的で情景はギリギリ伝わりますが、発想が平凡という所でしょうか。個人的には「湯が」どこに「しみる」のかに興味を持ちました。坂本九さんが原曲を歌った「明日(あした)があるさ」が話題に出ましたが、当時はウルフルズも替え歌の形でCDを出し、双方ともオリコン上位となり、毎週のように歌番組で流れていました。月日の経つのは早いものです(泣)。

4位は4度目の凡人に屈した田山さん。「タオル風船」の表現が面白いです。タオルを湯船に沈めて、中から突き出して空気を入れるのですが、水圧を感じる何とも言えない感触で、よく子どもの時にやっていました。本人談が曖昧でしたが、要はタオル風船に集めた空気から、湯船の柚子の香りがしたと解釈できます。確かに、固形入浴剤とは伝わりませんが、田山さんは情報を沢山語る傾向がありますので、もう少しシンプルに、客観的に伝わるかの吟味が今後のカギになりそうです(なかなかそれが難しいですけどね)。

最下位は「風邪ふたり新居の窓の富士はるか」と前回新婚の状況を詠み、才能アリだった高橋さん。4度目の才能ナシに。漢字の用法ミスの指摘をした名人はさすがで、中々見慣れてないと気付きませんし、「焚く」は燃やす意味があるそうです。本人は、「風呂のお湯を焚く」「湯豆腐を炊く」とどちらも「たく」と語感が一緒なので間違ったようですが、案外多いミスにも思います。散文的な点もあり、中七の2つの助詞「か」の用法が特に気になりましたが、先生は「ですか」と呼びかけだと分かる形に添削されました。

特待生昇格試験は最近出演回数の多い2名の挑戦。

冬麗戦で予選1位通過の皆藤さんは見事3級に昇格。破調でしたが、句の内容は良くわかる一句。全体的にアップの光景が中心で、風呂場で髪から耳へと被写体が移っていくカメラワークが良いです。「シャンプーの泡」は結構音数をとりますが、「ソープ(石鹸)」とすれば、かなり節約できますね。「霜焼の耳にソープの伝いけり」とすると、据わりが良いようにも思います(意味は変わりますが)。

2019年に18句も詠んでいるのは志らく名人。これも破調で、古風な雰囲気を醸し出しました。兼題からだいぶ離れているのが1つポイントですが、季語の本意の理解という部分を指摘されて連続現状維持に。季語を擬人化する試みも滑稽でしたが、語った内容が実体験とは少し考えにくいのが厳しい所でしょうか。風呂上がりとはいえ、いくら何でも真冬に肌を露出したら間違いなく湯冷めしますし、蚊が刺しに来るという状況が…。それはともかく、明確な映像化がやはり大事ですね。

さて、先生は今回「句またがり」をポイントに挙げていましたが、特待生は2名とも挑戦しており、平場の型の見本にしたい意図がありそうです。平場の人に結構強調していましたが、個人的には定型で練習するのがやはり大事かなと思います。五七五に収まらない時の逃げの手段にも感じる場合がありますので、特別な理由がないと使いにくい所でしょうか。今年も沢山練習しないといけないと思う「凡人」の当方でございました。

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