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【炎帝戦予選】20190718 プレバト!!俳句紹介【打ち上げ花火】

2019年7月18日放送 プレバト!! 俳句炎帝戦予選結果まとめ
年4回の改変期に選ばれし特待生のみが参加を許される俳句タイトル戦。
夏の季節に行われる第3回炎帝戦・予選で特待生の面々が詠んだ俳句を紹介します。
上位3人が名人が参戦する炎帝戦・決勝に進出できます。

※タイトル戦データはこちらのまとめ記事も

挑戦者→千賀健永(Kis-My-Ft2)[29],石田明(NON STYLE)[21],千原ジュニア[38],立川志らく[21],松岡充[12],ミッツ・マングローブ[23],北山宏光(Kis-My-Ft2)[23],皆藤愛子[7],パックン[4] ※数字は挑戦回数

●お題:打ち上げ花火
※順位クリックでリンク内移動します
1位千賀健永(Kis-My-Ft2)1級黒き地の正体は海揚花火くろきちのしょうたいはうみあげはなび
2位千原ジュニア1級渋滞や花火の映るボンネットじゅうたいやはなびのうつるぼんねっと
3位皆藤愛子5級ラムネ瓶浮かぶ未明の五行川らむねびんうかぶみめいのごぎょうがわ
4位立川志らく1級花火果て襟裳の朱華き灯火かなはなびはてえりものあかきとうかかな
5位石田明(NON STYLE)1級粒になるまでみとどける菊花火つぶになるまでみとどけるきくはなび
6位パックン5級新宿の杜を球音夏の星しんじゅくのもりをきゅうおんなつのほし
7位松岡充2級涼風や火薬のにほい流れ髪りょうふうやかやくのにおいながれがみ
8位ミッツ・マングローブ3級いたずらな背に女王花の爪の跡いたずらなせにじょおうかのつめのあと
最下位北山宏光(Kis-My-Ft2)5級揚花火揺らす扇の三葵あげはなびゆらすおうぎのみつあおい
[順位発表順] 3位→5位→6位→7位→1位→8位→4位→最下位→2位
→編集後記

◆挑戦者語録(VTR)
梅沢名人(昨年の炎帝戦王者)
王者の地位は渡しませんよ。当たり前じゃないですか。
私が優勝するのが一番テレビとしては映えますよ。
最終的に私が優勝して初めて「プレバト!!」という…。
絵にならないじゃないですか、コイツ(村上名人?)が優勝したら!視聴率下がりますよ。
コイツらはロクなヤツ作れないでしょ!

ジュニア 級に恥じない結果を出したいですけど。
志らく もちろん勝ちたいと思います。
北山 自信ありますね。

◆発表待ちシートで

※スタジオは予選に挑戦する9名の特待生を、5人の名人(梅沢名人・東国原名人・村上名人・藤本名人・横尾名人)が司会席を挟んで左手に座り戦況を見守る形で進行

玉巻アナ 決定戦で名人と戦う特待生の上位3人を決める大予選会を行いたいと思います。
浜田 さあ、3人です。
ジュニア あ~。
千賀 3人。
北山 9人中3人…。
梅沢名人 まあ皆さん頑張ってると思いますけど、やっぱりあの…愛子ちゃん
皆藤 …はい。
梅沢名人 愛子ちゃんなんかが、上がってきて欲しいですね~。
玉巻アナ 皆藤愛子さんなですが、一番尊敬している名人が村上さん。
梅沢名人 (態度が豹変し)人が応援してんのに、何が村上だよ
皆藤 (手を合わせ)すみません。
村上名人 しょうがないっすよ。
梅沢名人 志らく君には落ちてほしいですね。
志らく 何で私が落ちてほしい?
浜田 何でです?
梅沢名人 最近ちょっと調子づいてる。
志らく もう助詞の使い方がパニック状態。落語喋っても助詞がわかんなくなって…やたら噛むんです。
浜田 アカンやん!(どつく)
志らく 本業に影響するようになってきた。
浜田 さあ、東さんどうでしょう。
東国原名人 この中だったら、僕はずっと石田君を推しているんです。
石田 ありがとうございます。
東国原名人 おととしの炎帝戦で「喧騒の溽暑走り抜け潮騒」っていうのが…
浜田 よく覚えてますね~。
東国原名人 あれ2位だったんです。あの時1位がフジモン。
梅沢名人 そうなの?
藤本名人 そうなんですよ。
東国原名人 セイウチの麻酔の効き目夏の空」という…。
浜田 何でそんな覚えてんの?
藤本名人 よく覚えてますね。
東国原名人 僕ね…、御大の句だけ覚えられない
一同 
浜田 フジモンどうですか?
藤本名人 僕はそうですね~、やっぱり(千原)ジュニアですね、上がってくるのはね。やっぱり真面目ですから~彼は。
ジュニア 街の割れてるガラス、全部俺の仕業や!
一同 
***
▲3位の皆藤を発表
皆藤 うそ~!えー?嬉しい!
東国原名人 スゲー。
玉巻アナ 皆藤さんは見事予選通過ということで、この後の決勝で名人の皆さんと夏のタイトルを競っていただきます。
浜田 決勝の絵面が変わってきます。
東国原名人 まぁ、この絵面が汚い!(発表待ちシートに残った8名の男性陣をいじる)
ジュニア そっちも一緒や!(5名人も男性しかいないことをいじられる)
志らく そっちも汚い。
***
志らく 私は今回ホッとしているのは東大(鈴木光)がいないこと。だけどハッと気がついたら、パックンはハーバード大学です。よく考えたら、俳句と言うのは日本人の、日本のものですから。
梅沢名人・浜田 そうです。
志らく いくらハーバードがレベル高いから言ってハーバードに日本の大学が負けたら、こんなマヌケな話はない。パックンは今のうちにとにかく潰しておきたい
パックン 今日は優勝しなきゃ家に帰れない。
浜田 優勝するつもりで。千賀は誰がライバルなの?
千賀 僕は千原ジュニアさんです。
ジュニア あれ?そんなこと言ってくれるの?
千賀 この番組に対して真面目だし。
ジュニア いや、やめてよ。真面目やないよ。
藤本名人 スゴイのよ~。
ジュニア 落ちてる吸い殻全部俺やから
藤本名人 まずタバコ吸いませんやん。とっくの昔にやめてますやん。健康に気遣って。
一同 
浜田 真面目!
***
▲次の順位は5位と発表 
早く出ると収録が終わるまでが長い…」とテロップが出て、あれこれ文句を言う特待生たち。
→△石田と発表
石田 あ~今日おもんない!あ~長い、あ~長い。
浜田 期待してる人もおったのにな。
石田 ホンマにおもんないねん。
ジュニア 知ってるよ!
石田 くそー!
***
浜田 さあ、村上さん。どうですか?
村上名人 でもなんか、俺が言っちゃっていいのかな?影響力あれだけど…。
浜田 名人ですから。はい、どうぞ。
村上名人 言っちゃっていいですか?あの~ミッツさん。
ミッツ ええ~!もっと影響力ある人に言ってほしかった
一同 
村上名人 今一番勢いがあるんですよ。ミッツさんの前回勝ててたらという俳句…あったじないですか、春の。相当良かった。
→前回春光戦で予選敗退ミッツが決勝の番外編として紹介された「沈黙の春尽く角砂糖一つ」を挙げる
ミッツ そこから成長していたいわけじゃないですか。
浜田 そりゃそうです。
ミッツ さらに、今の自分がどこまで発想を飛ばせるか、っていう所に結構今回飛んじゃってる。
浜田 横尾君どうなの?
横尾名人 僕は北山ですね。ここで、北山というキスマイの顔が来るとね、俳句を作っている時の北山ってカッコいいですよ。見せてあげたい。
浜田 へぇ~、さあ。
***
▲6位はパックンと発表
パックン しかもここで面白いことが思い浮かばない。
***
▲7位の発表
梅沢名人 ここへ出る意味がないぐらいの位置だね。
→△松岡と発表
松岡 もうおもんない~!
浜田 毎回(決勝)行かれへんな~、松岡。
松岡 いや~、でも充頑張ったよ、お前ホンマに。100句以上作ったし。
浜田 時間かけてな。
***
浜田 残っているのは5人、さあ北山。
北山 今回、この俳句出来たときに、奇跡起きた!と思ったんで。もしかしたら、天才なんじゃないかと思った。
浜田 良いですよ、良いですよ。
▲1位発表に特待生らが立ち上がる
ジュニア ここで?
東国原名人 ご乱心を。1位?
千賀 今、1位見るんですか。
ジュニア 何や、それ。
千賀 こんなパターン初めてじゃん。
→△千賀と発表し飛び上がって喜ぶ本人
一同 拍手
千賀 嘘だ~!オレ?よっしゃ~!やったー!
北山 お前、自信ないって言ってたじゃん。
千賀 やったぜ~!
浜田 横尾、千賀が来たぞ。
横尾名人 いや、でもまあ嬉しいです。ちょっと、やばいと思いましたね。
千賀 やったぜ!
→ライバルの予選トップ通過にうなだれる北山
浜田 北山!ジュニア!
千賀 よーし!
北山 あいつ、自信ないって言ってたんだもん、だって。
藤本名人 2位があるやんか。
浜田 2位に(北山が)来たらキスマイが凄いことになる。
北山 1枠しかないじゃん。もう。
***
浜田 さあ残っているのは4人。決勝へ行けるのはたった1人でございます。
▲8位発表
ジュニア 8位の良さがあるから。
藤本名人 8位の良さある?
→△ミッツと発表
藤本名人 マングローブ!調子悪いっすよね、マングローブ。
梅沢名人 不調だね。
ミッツ 8位の良さがあるらしいんで。
浜田 そうやね。
ジュニア いや、8位に良さは…
浜田 おいおいおい。お前、今自分がなった時の振りしてたやないか。
***
▲4位発表
梅沢名人 惜しいね。
藤本名人 これ悔しいやつや~。
浜田 あと一歩というとこです。
→△志らくと発表
東国原名人 惜しかったね~。
志らく 毎度毎度です。
浜田 志らくはんは大体この位置。
志らく もういつも。
梅沢名人 惜しいなあ。
玉巻アナ 実は志らくさんは3回連続であと一歩順位が伸びずに決勝進出を逃してしまいました
→冬麗戦は4人が決勝進出のところ5位、春光戦は3人が決勝進出のところ4位に沈んだ。
浜田 そうやねえ。あそこ定位置になってしまってる。
梅沢名人 志らく席。
志らく もうね、私今泣きそうです。この句を詠むのに家族ゲンカまでしているんです。
観客席 エェ~!
志らく 幼い娘が「パパお風呂で遊ぼ」って約束してたのに、もうこのお題が来ちゃってそれ考えて、「今日、お風呂一緒に入らない!」ってお風呂でずっと考えた。そしたら、カミさんが怒って、家中滅茶苦茶に…。
***
→ジュニアと北山の2人のみ
浜田 さあ、残っているのはこの2人。どちらかが決勝進出、どちらかが最下位ということに…。
梅沢名人 うわ~、見ものだね。
藤本名人 ジュニア~。
ジュニア (北山に小さい声で)自信あんの?
北山 (小さい声で)ありますね。
藤本名人 テレビやでー!大きい声で言うて。
ジュニア 自信あるって。
北山 けど…皆さん、俺のこと最下位だと思ってません?
村上名人 いやいや。
藤本名人 いやいや。
横尾名人 来てほしいですよ。
藤本名人 (キスマイの)1位・2位(となれば)はスゴイね。
北山 ですよね。
ジュニア でもこうなると最下位には最下位の良さもあるから。
藤本名人 あるかぁ。
浜田 おいおいおい。
梅沢名人 あるわけねぇだろ。
浜田 お前ホンマ悪いぞ。
→ジュニアの頭を叩く
▲2位はジュニアと発表
ジュニア よし!よし!
村上名人 強いな~、タイトル戦強い。
浜田 最下位はキスマイ北山~!
藤本名人 北山君、そのままないかい。
北山 もうわからん。
浜田 最下位の良さがあるんでしょ?
ジュニア 最下位はないでしょ。
玉巻アナ 千原ジュニアさんはこれで4回連続の予選通過です。
浜田 あ~なるほど。志らくはんと逆やな~。
***

◆夏井先生の講評
夏井先生 取りこぼした量の多い少ないで順位が決まっちゃったかな~。

●それでは順位別にみていきます
◎は講評の50字要約です。

1位◆『黒き地の 正体は海 揚花火 千賀健永(Kis-My-Ft2) 決勝進出
◎作者の眼球が体験したことを表現できている。「地」「海」の明暗の対比も良い。語順や言葉の選び方が見事。

ジュニア すげー。

【本人談】
七里ヶ浜の花火大会(鎌倉花火大会・テロップは江の島)を見に行った時に、花火が揚がる前の海を見ると真っ暗。花火がパンと揚がった時に、「ここは海だったんだ」と伝えたい。

横尾名人 これはさすがですね、文句ない。17音で明るい・暗いというコントラストを見せるのが凄い。
→梅沢名人も同意する
横尾名人 すぐ名人になると思います。
本人 ありがとうございます。
東国原名人 いや、もうおっしゃる通りですね。時々ホームラン打つよね!目の覚めるようなホームランを時々。

夏井先生 
お見事な句。
いきなり「黒き地」とくる。暗いのか?比喩なのか?という迷う思いを持ちながら読み進める。
正体は海」と。どういう意味かと思った瞬間に、季語「揚花火」が鮮やかに出てくる。
語順、言葉の選び方がよく考えている
実体験だと聞いて「なるほど」と思った。
思い切って「正体は海」という言い方をして、上手く破綻せずに一句が作れている
「地」「海」という2つの大きな言葉を入れながら、両方とも生きている。
横尾名人も指摘したが、明暗もはっきりと言えている
「揚」の一字も大事。花火が揚がってきた瞬間に正体が海だとわかる。ハッとする。
作者の眼球が体験したことをそのまま言葉に出来ているから、読んだ人の眼球の中でそのまま再生される。
これは褒めましょう。直しはいりません。

浜田 いや~、おめでとう。
梅沢名人 これはスゴい!

添削なし

2位◆『渋滞や 花火の映る ボンネット 千原ジュニア 決勝進出
◎説明的な動詞「映る」が映像の言葉として機能し光景が完成。丁寧にコツコツ学んでいる。真面目な人は好き。

藤本名人 いい。

【本人談】
ナナハン降りて車に乗ってみた。外苑東通りは混む。花火は見えないけどボンネットに映るという。

藤本名人 いいですね、やっぱり。子どももできて車必要なんですよね。
浜田 せやな、バイク乗ってる場合ちゃうからな。
藤本名人 チャイルドシート乗っけてね。子どもも乗っけてね、運転しているジュニアが目に思い浮かびます。
本人 箱乗りや!
藤本名人 やってへんやろ!

夏井先生 
丁寧に押さえて作っている
花火の」の後の「映る」という動詞が成功しているかがこの句のポイント
最後の「ボンネット」で金属の感じも伝わる
最後まで読むと、渋滞のボンネットに映り込む花火が見えているのかと。光景が一気に完成する。
普通、「映る」は明るいものが映るなど、大体説明の言葉になる。
この句では、映像の言葉として使えている
以前A.B.何とかの河合の句で
「百本ノック蛇口に映る夏の空」A.B.C-Z

→5月16日放送、ジュニアもこの時特待生で出演している

という句があった。あの時にも同じ解説をした。
「映る」は説明だけど、これは映像になっている。
あれから、もし学んでこれを実験的にやったなら、ホントに丁寧にコツコツ真面目に…
一同 あはは。
藤本名人 そうなんですよ、先生。
本人 違います。左足で書きました
夏井先生 1つずつ自分のものにしている。作者がわかってビックリ。私あなたみたいな真面目な人好きです!

本人 違う違う。両肘着いてメシ食います
浜田 先生、これ直しは?
夏井先生 いらない、いらない。
浜田 直しなしでございます。

添削なし

3位◆『ラムネ瓶 浮かぶ未明の 五行川 皆藤愛子 決勝進出
◎言葉の配置が丁寧。「未明」の時間で光の印影が見える。「五行」の固有名詞の効果が微妙。川をより映像化。

【本人談】
よく栃木の五行川の近くである花火大会に行った。終わった翌日に川にラムネ瓶が浮かんで静けさが戻ってきた様子を書いた。

【真岡市夏祭大花火大会】
栃木県南東部を流れる五行川で毎年7月に行われる

梅沢名人 (厳しい口調で)よく3位になりましたね。
浜田 あ、そうですか。
梅沢名人 この俳句の一番ダメなところは「五行川」。
浜田 「五行川」?
梅沢名人 これを読まして「あ、そこに花火大会があるんだ」って誰がわかります?私も初めて知りましたよ。
藤本名人 なるほど。
浜田 え、村上はどう思うの?
村上名人 いやいや、僕は「五行川」こそ良いと思います。
梅沢名人 お前知ってんのか?
村上名人 いや、知る知らないじゃなくて、知らなかった人が調べれば良いだけなんで、固有名詞を俳句に持ってくるのは、まあ…ねえ。
梅沢名人 調べりゃいいって、読んだときに「ん?」ってなる俳句だろーが!
村上名人 でも「五行川」が俺はスゲー好きだし。
梅沢名人 だから、どこにあんだよ!この「五行川」って。
村上名人 どっかにあんでしょ。
藤本名人 嘘ついてるわけじゃない。そらあるやろ。
→本人も2人のケンカに思わず笑ってしまう。

夏井先生 
今のは面白い言い合い。
しかも、この句の大事なポイントを2人がやかましく言い合ってくれた。
良い所は、それぞれの言葉がお互いの言葉を邪魔していない。丁寧にできている。
ラムネ瓶」という物、「未明」という時間、「五行川」という場所の情報。
特に、時間情報の「未明」がこの位置に入ることで、ラムネ瓶の光の印影と川の光の印影が、時間を書くことで見える。
とても丁寧に作れている。
問題は「五行川」の固有名詞を認めるか。字面が何かの効果をもたらす時は得だが、「五行」がこの句で効果をもたらすかと言えば微妙な所
このままでも良いが、「五行」の3音を使うと、川の様子をもう少し映像化できる。
本人の話に「静かな」という言葉があった。
最後を「川しづか」としてみる。ラムネ瓶がぽこんと川に平たく浮いている
3音の可能性を突き詰めていくと、さらに上位が見えてくる。

本人 まさにこの「川しづか」が言いたかったです。はい。

[ここがポイント]
お互いの言葉を邪魔しない
※「ラムネ瓶」「未明」「五行川」とそれぞれの言葉がお互いの言葉を邪魔していないことが高評価。「しづか」を入れることで一瞬を切り取り、状況がより伝わる方法もあります。

添削後
ラムネ瓶 浮かぶ未明の 川

4位◆『花火果て 襟裳の朱華き 灯火かな 立川志らく
◎暗闇の光への着眼点は見事だが惜しい。下五の詠嘆で季語の比重が沈むのが問題。2つの明りを生かす語順に。

【本人談】
「えりもの灯台まつり」で花火が打ち上った後に、灯台の明かりがポッと浮いてくる。ただ「赤い」ではイメージが湧かないので、「朱華(はねず)色」というオレンジ色を「朱華(あか)き」として詠んだ。

【えりもの灯台まつり】
毎年8月 北海道幌泉郡えりも町で行われる花火大会

梅沢名人 これね、惜しいと思うわ。「灯火かな」とケツに持ってきたことによって、「花火」という季語の大きさが沈んじゃうんです。目立たなくなるんです。これ惜しい。

夏井先生 
おっちゃん、エライ!もう、その通り。そこまで分かってるなら、全部喋りゃいいと思う。
本当に惜しい。
花火が終わった後の光景を愛でる。これが日本人の美意識。
暗闇の中に灯台の灯がともっていく。そこの目の付け所は見事
勿体ないのはおっちゃんの言う通り。
この語順だと、主役の季語「花火」の比重が沈む
「かな」と灯火を詠嘆しているので、どうしても時間経過を思ってしまう
「襟裳」でも良いが、「襟裳岬(えりもみさき)」と上五字余りの方が絶対に得。
梅沢名人 どうだ?パックン。
パックン 何で急に来るのか、わからないけど。
浜田 作った本人言いなはれ。
夏井先生 
「襟裳岬」から「灯火」へ。灯台の灯りがわかる。
「の朱華」で一旦切る。最後「花火果」と言い切ると、こっちが強くなる
そうすると、花火が終わった瞬間に襟裳岬の灯台の灯が浮かんで見えてくる。
種類の違う灯「花火」「灯台」がお互いを生かして、花火が主役になる。
これやってたら、今日は1位を争った

梅沢名人 惜しい。
本人 もうちょっとお風呂の中で考えればよかった。
梅沢名人 いや~、勿体ないわ。

添削後
襟裳の 灯火朱華 花火果

5位◆『粒になるまで みとどける 菊花火 石田明(NON STYLE)
◎季語の描写をする一物仕立ての挑戦は見事。中七が説明的で語順を変えるべき。技術があれば優勝を争った。

【本人談】
最後にデカい花火がバーンとなった時、空に吸い込まれて粒になっていく。この粒が消えていく瞬間が一番好き。

東国原名人 いや~、石田君、僕期待してたんですけど、「みとどける」ちょっと説明的なんで、置きに行ったかな~っていう。石田君、最近ね、芝居ばっかりやっているみたい。相方(の井上)が言ってた。

夏井先生 
これは良く頑張っている。
一物仕立て(いちぶつじたて)」という難しい技に挑戦。
一物仕立ての「一」は季語のこと。これは凄い難しい。

【一物仕立て】
17音全部を使い季語のみを描写する手法

※花火のようなお題がシンプルな場合、発想を飛ばして俳句を詠む方が他の人と差別化しやすいが、敢えて17音全てを季語の描写だけに使う上級技に挑んだ。

丁寧に観察しないといけない。他の人と違うものを発見しないといけない。
発見できたとしても、それを言葉にできないといけない。

特待生大会で、ストレートにこれをやる人が1人くらいいたら良いと本当に思っていた
このチャレンジが嬉しかった
本人 ありがとうございます。
夏井先生 
何が問題かと言うと、中七「みとどける」
こう書かなくても、”見届けてる”とわかるやり方がある。
「粒」から始めた意図は十二分にわかるが、中七を外すには「菊花火」から始めないと難しい。
「菊花火」と字余りに。菊花火の”何か”が粒となると。この真ん中の描写が必要
「菊花火」は菊の花びら見たいな火がスーッと伸びていく。
「火」でも良いが「ほむら」だと素敵な響きになる。「炎」のこと。
「ほむら」とし、「粒に」ではなく「粒」。
「なるまで」と一音足すだけで良い。
梅沢名人 こりゃ良い。
ジュニア はぁ~。
パックン カッコいいね。
夏井先生 
「を」によって、「みとどける」と音数を使わなくても伝わる
梅沢名人 はい、伝わりました。
夏井先生 
技術的にここまでいってたら、今日これは1位・2位を争った

浜田 でも直されるといい感じやで。
本人 めちゃくちゃ良いですね~。
梅沢名人 これが俳句だよ、お前の言い回しは臭いだろ。「なるまで」って書いてあるんだから「みとどける」必要がないだろ。
浜田 最初に言いなはれ!それ。
梅沢名人 聞いてくれないから~。
浜田 入ってくればいいじゃないですか。
梅沢名人 お前…芝居、どんな芝居やってんだ!
浜田 いやもうええよ。

添削後
菊花火 粒と なるまで

6位◆『新宿の 杜を球音 夏の星 パックン
◎型は出来ているが内容がありがち。音の響きを強く言いたければ季語を変えて音の広がる空間を作るべき。

※パックンが最も身近に感じるという花火を詠んだ一句。

【本人談】
僕にとっての花火は、神宮球場のヤクルト戦のバックスクリーン裏の美しい姿。実際に球場で5回裏に花火が揚がる。「Go! バレンティン♪」という応援歌が鳴り響く中で、それを球音が受け止める。見上げると夏の星がある。しかもホームランを打った選手も夏の星のよう。

本人 こ~れに、文句をつける先生どうなのかな~?
梅沢名人 いや、これは俳句としての意味が良くわからないもの。今、一生懸命語ったけどね、パックン。もうちょっと深く読んででいかないと。え?何言ってんだかサッパリわかんねーよ、おめぇ

夏井先生 
これ読んで意味が分からない人は、日本語が分かっていない人
→梅沢名人が無表情のおもろい顔つきになる
本人 先生、最高!先生、大好き。
夏井先生 
むしろ、型として出来上がっているが、内容がややありがちなのが勿体ない
球音」という音の響きを強く言いたいのかと話を聞いて思った。
この音を響かせる空間を作ると、音は勝手に響いていく。
句としては一応できてはいる。音を響かす方法をやってみる。
藤本名人 やってみて~!
夏井先生 やってみるわ~!
浜田 止めること出来へんの?
夏井先生 …(季語を説明し)この「涼し」というのは…。
藤本名人 言った…しーっ!
東国原名人 ハラハラする。
夏井先生 喋って良いの?
藤本名人 すみません、浜田さん!
ジュニア (フジモンに)お前や!やりはんねん。
夏井先生 
同じ夏でも「涼し」という季語がある。
「涼し」は涼しいという空気・空間を作り上げてくれる。
「夏の夜」をやめ、「涼しき夜(よ)」と書く。
この球音が涼しき夜の中に響いていくという感じになる。

本人 案外良いこと言いますね~。
浜田 そりゃ、そうやろ。
→うなずく先生

[ここがポイント]
音を響かせる空間
※「夏の星」という映像よりも、「涼しき夜」という空間で表現した方が、音の広がりを感じることができます。

添削後
新宿の 杜を球音 

7位◆『涼風や 火薬のにほい 流れ髪 松岡充
◎「火薬」がピストルを持つ殺し屋と誤読される。三段切れも勿体ない。動詞を変えて恋する女性のイメージを。

パックン ワオ!
ジュニア 良さげやけど。

【本人談】
純粋な夏の恋の句。夏の終わりを告げる涼風が花火大会の火薬の匂いと彼女の髪の匂い(恋の匂い)を運んできた。

村上名人 「風」と「火薬」と「髪」の取り合わせが正しすぎちゃうかなぁと。
本人 これは純粋な恋の句なんで、薄汚れた大人たちには響かない。…かなとは思ってはいた。
梅沢名人 いやいや、これ梅沢さんが読んだとするなら、こりゃ非常に怖い俳句ですよ。
本人 あっ?
梅沢名人 火薬のにおいのする女がピストルを持って、風で髪が乱れている
藤本名人 乱れてはいないです。
梅沢名人 「流れ髪」というのはこう乱れてんだよ。
藤本名人 「流れ髪」と「乱れ髪」は。
梅沢名人 イメージとしてだよ。
藤本名人 「流れ髪」と「乱れ髪」は違う。
浜田 ケンカすんなって、もう!
藤本名人 違いますやんって。
浜田 もうホンマに。

夏井先生 
これはおっちゃんの勝ち。
私たちはこの花火の兼題写真を見ているので、「火薬」が花火だと思い込んでいる。
この字面だけでは、どこにも「夜」「花火」というキーワードは入っていない
ピストルかな?殺し屋かな?そういう方向に行く人も絶対に出てくる。
写真の情報を自分の中に残し過ぎて、言葉で損をしているタイプの句。
三段切れになってしまうのも勿体ない。上五が気持ちの良いだけに。
とても簡単なやり方でできる。
「にほふ」とし、漢字にして「匂ふ」で下五にくっつければ三段切れは回避できる
一番罪深いのは「流れ」の動詞。「涼風や」と打ち出しているので、風が吹いていたら髪はなびく。情報がダブってしまう
時間情報を入れるだけ。「夜の」とすれば、女性の恋のイメージがちょっと出る。
…とはいえ、美味しい差し入れを頂きましてありがとうございました。
→賄賂暴露に急にソワソワするスタジオの名人たち

藤本名人 またやった?
浜田 おい!
村上名人 おい。
横尾名人 どういうことだ!
本人 すごく美味しい湯葉があって…。
→湯葉と豆腐プリンのセットが紹介される
夏井先生 ここんとこ年寄りは、豆腐と納豆食べろって言われて、ちょうどドンピシャなもの頂いて…、ホントに美味しゅうございました。ありがとうございました。
→席を立ち、上の順位へ移動し始める松岡
パックン おいおいおい。
石田 ないない。
本人 ここ(4位)じゃない?
石田 ないない。

添削後
涼風や 火薬の 

8位◆『いたずらな背に 女王花の 爪の跡 ミッツ・マングローブ
◎比喩か実体か読み取りにくいが発想は良い。上五はやり過ぎ。上五を字余りにして比喩と分かる表現で映像化。

※打ち上げ花火の形を花に見立てた一句。

【本人談】
「女王花」は夜に咲く花。その花びらが花火の形のように夜空を引っ掻いて、背中に爪の痕を立てるような悪い女風情を出した。

東国原名人 僕はね、マングローブの…。
浜田 マングローブって言うな。「ミッツ」でええ。
本人 間違ってはいないけど…。
東国原名人 物凄く感性が僕らと違うんですよ。買ってるとこはあるんです。この「いたずらな背に」が俳句として説明的なんですよ。
浜田 村上は買ってた(通過予想に挙げていた)でしょ。
梅沢名人 そうそう、どうなの?
村上名人 「女王花」を比喩なのか?実体なのか?分からないという状態が、このファンタジーとして成立させてないと思うんですよね。
浜田 ちなみにフジモンはどう思われますか?
藤本名人 マングーのねぇ…
一同 
浜田 もうええわ。

夏井先生 
珍しく村上名人の指摘が当たっていた
実体か比喩か、この字面では読み取りにくいのが一番の問題。
花火から女王花、月下美人の類を思う展開、発想力は悪くない

【月下美人】別名:女王花
サボテン科クジャクサボテン属
香りの強い大きな花を夜間に咲かせるのが特徴

「いたずらな」がやり過ぎた。やり過ぎて分かりにくくなった。さっさと帰っていただく。
字余りにして上五を女王花の映像から行く。「女王花薫(かお)る」と字余りでいく。
薫っている植物の映像から、人物「背」にいく。「爪跡」とすればだいぶ構成できる。
のこすかに」で比喩だとわからせる。”残すかのように女王花が薫っております”と。
かなり濃厚な香りになる。濃厚な夜の背中の爪跡。映像がダブってくる
これでやりたいことが文字として表現される。

本人 いや、こうなると途端に何かね、石川さゆりの歌(♪津軽海峡冬景色)みたいになる。

添削後
女王花 背に爪跡 のこ

9位◆『揚花火 揺らす扇の 三葵 北山宏光(Kis-My-Ft2)
◎季重なりだが動詞の選び方が罪深く正確に伝わらず。「扇」の季節感を消し吉宗公の雰囲気を。実体験を詠め。

【本人談】
三葵は徳川家の家紋。打ち上げ花火を最初に見たのは八代目吉宗。今見ている花火の扇には、徳川家の家紋がある。

浜田 「揚花火」は(1位の)千賀の(句)を見たの?
本人 見てないですよ。
村上名人 どっちも「揚花火」だ。
千賀 怪しいっすね。
本人 偶然にも「揚花火」で挟んでいる。
横尾名人 良い例悪い例ですよね。
梅沢名人 北山君、もうちょっと勉強しないと。「花火」も季語だよ、「扇」も夏の季語
本人 そっか。
横尾名人 「三葵」を使いたいという発想が先に来ちゃってるんで、背伸びしすぎてますよね~。
梅沢名人 それと言ってることが伝わらない。語順も最悪。
ジュニア どう変えたら良かったんですか?
梅沢名人 それは…急に言われても…。
一同 
村上名人 急は苦手だなー。
浜田 じゃあ10分あげるからちょっと裏行って(考えて)。

夏井先生 
「花火」と「扇」の季重なりはあると言えばある。
この句の「扇」は季節感を匂わせてはいないので、ギリギリ季重なりを良しとする。
問題点は、動詞「揺らす」の選び方を間違えている
花火が「揺らす」のか、扇を誰かが「揺らす」のか。
結局言いたいのは、吉宗が「見事!見事!」と花火を素晴らしいと愛でている感じでしょ?
本人 はい、そうです。
夏井先生 
それならますます「揺らす」という言い方では伝わらない
一番罪深いのは動詞の選び方。
こっからどうやって、吉宗を出したらよいか。おっちゃんじゃないけど、私も陰に10分間行きたいくらい。
ともかく、侍か殿様が何かやっている空気間だけ出す
揚花火」とか言ってる場合じゃない。
「花火あっぱれ」と褒める。殿様感が出る。
扇を「かざ」せば良い。「かざす扇の」とする。殿様が「あっぱれ、あっぱれ」と言ってるような。
「扇」の季節感はもっと減る
アドバイス。自分の体験を詠んだ方が良い…と私は思う。

本人 背伸びしました!
藤本名人 背伸びしたね。

→CMを挟む前「すっごい、今、フル回転した。脳細胞が」とハイテンションの先生が映し出されました。

添削後
花火 扇の 三葵

編集後記
記念すべき10回目のタイトル戦。予選決勝分割形式となったのも1周年ですっかり定番化しました。今回は夜空に打ち上げ花火が1つだけ映る兼題写真でした。発想力がやはりポイントでした。
1位は冬麗戦優勝以降の最高位となる千賀さん。類想はありそうな句ではありましたが、語順や言葉選びが大変よく、「地」「海」という対比以外に「黒き」「正体は」の名詞を修飾する言葉が効果的に機能し、「言われてみれば」感が良く出ていた印象です。ホームランを打つと調子が良いのは毎回のことですが、決勝はここまで2大会連続最下位と落差が激しいので、次回注目です。
2位はタイトル戦に滅法強いジュニアさん。個人的には置きに行った句にも思いましたが、基本を確かに押さえた句で「映る」という言葉が機能しました。以前、夏井先生は「恋」など本来映らないものを「映る」ように添削した例もありますが、今回はここは「映る」以外の動詞の選択肢がない感じでしょうか。本人の真面目キャラが定着し、千賀さんや夏井先生までがいじるようになり、「ヤンキーなんや」の返しがしつこいように感じました。
3位は5級ながらタイトル戦初参加の皆藤さん。今回は女性唯一の参加者で、名人らを安心させるために一発目に発表されました。こちらも基本を押さえた句で、「五行川」の効果は良いと思いましたが、むしろ「浮かぶ」の動詞がやや安易な印象を受けました。「ラムネ」との季重なりを避けるため、「花火」を入れず、時間経過を表現したくなるところをギリギリのバランスでまとめ上げたのが高評価に繋がったのではないかと考えました。
4位は3大会連続で敗退者筆頭順位となった志らくさん。家族ゲンカが報われませんでしたね。この方は「日光」の句もそうですが、謎かけが特徴的で、大嫌いな「東大」ではなく「灯台」へと発想を飛ばし、闇の光と言う対比と時間経過を表現。しかし、詠嘆が勿体なかったです。「朱華色」に着目したのも流石で、個人的には通過させて決勝の句も見たい印象です。
5位は「溽暑」「コントラバス」の句以来、結果を残せない石田さん。しかし、一物仕立てと七五五の定型崩しに挑戦しました。夏井先生もこの挑戦を喜んでおり、当方もこういうチャレンジ精神旺盛な特待生がもっといても良いと感じました。中七で失敗したとはいえ、消えゆく光の時間経過が見事でした。「菊花火」は歳時記に掲載がなく、「菊玉」「牡丹玉」といわれるような花火の種類の1つとして知られるようです。
6位はタイトル戦初参加のパックンさん。高学歴の頭脳を活かせませんでした。プロ野球の花火とは分かりやすかったものの、類想が多いという評価でした。季語で夜空とスター選手の2つを掛けていた意図も読み取れず、涼しい季語に変えることで野球の熱気との対比が読み取れる、全く異なる句に様変わりしてしまいました。
7位はタイトル戦は5位以内に入ったことがない苦手の松岡さん。三段切れも問題でしたが、純粋に女性に恋をする人物の意図とは読み取りにくい句でした。ただ「火薬」が何を指すか不明だとはいえ、「涼風や」で季語を強調しているので、悪い女がピストルを持つというリアリティの薄い光景の句になるのは飛躍し過ぎではないかとも思いました。「にほい」(→にほひ)という歴史的仮名遣いの誤用も気になりました。
8位は前回も同じ順位と不調のミッツさん。妖しい女性目線の句で貫きましたが、毎回比喩が大袈裟になって失敗してしまいます。石田さんと同じ七五五の句またがりでしたが、人物→花→人物という語順が最も問題で、分かりにくくしてしまいました。しかし、季語は「女王」と人物を匂わせる形にした意図が伝わる工夫があり、上手くハマれば良いのですが、全体的に言葉を詰め込み過ぎる印象がありますね。3年前には「大輪の轟き焼けて夏が散る」という花火の名句を残しているので、下手に擬人化せずに描写してほしいです。
最下位は期待を裏切らない北山さんでしたが、意外と考えられていた一句。インテリを出したかったように見えますが、説明も適当な感じで、横尾さんの「三葵の発想が先にある」「背伸びした」の指摘がズバリでした。「揺らす」の動詞が前後どちらを修飾するのか分からないという評価で、将軍の雰囲気を出すようにノリノリに先生は添削しました。特待生として今後もギリギリの踏ん張りどころでしょうか。とはいえ、下からの突き上げも多く、通常査定での降格はなさそうな感じにも思えてきました。5級と候補生の入れ替え戦なんかがあると面白いかもしれません。
全体として1級の4名が上位5位までに入るという順当な結果に収まりました。9名中「花火」を使わずに進出したのは皆藤さんのみで、6位~8位の3名は「花火」を別の季語で表現するも、季重なりを避ける葛藤もあったのか、情景を上手く伝えられない形で下位に沈みました。2位・3位は基本の形を押さえて無難に進出しましたが、4位・5位が挑戦的だっただけに失敗が悔やまれますね。
浜田さんの順位発表ですが、いきなり皆藤さんを開ける展開は予想できませんでした。また、キスマイの2名を最後まで残して1位・最下位を争う形にせず、先に千賀さんを発表して横尾名人を安心させ、最後まで残す傾向の強いジュニアさんと北山さんとで争わせ、キスマイ3人とも決勝対決できるかという軸に変わっていました。
タイトル戦は2時間以上のスペシャル編成であればCM込みで約70分間の放送時間があるのですが、通常の60分で9名の順位と俳句を流すため、今回はテンポよく展開されましたが、その分お祭り感に欠けている印象もあります。前回同様、夏井先生の特待生講評VTRが全く放送されていませんが、新特待生などの講評も聞きたいところですね。
次回の決勝戦も予選と同様の態勢で更新を予定しています。各特待生の全俳句一覧は今後少しずつ更新いたします。


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