片岡鶴太郎の全俳句一覧

「プレバト!!」で披露されたタレント　片岡鶴太郎の全俳句一覧です。
通常挑戦者　片岡鶴太郎(かたおかつるたろう)　合計3句

成績(2019年5月23日時点)
<通常挑戦者時代>才能アリ2回、凡人1回
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→人物紹介

◎全俳句目録　(番号クリックでリンク内移動します)

1	凡人	雨の夕麻布育ちか雨蛙
2	才能アリ	温め酒あとは巴水の木版画
3	才能アリ	江戸文字の下足札手にどぜう鍋

▼人物紹介

「プレバト!!」では俳句初挑戦で凡人に沈むも、水墨画や書道など芸術方面でも活躍する個性派タレント。
自由律俳句で有名な種田山頭火の句を独自な視点で解釈した自著を出版するなど文学にも造詣が深い。
句の特徴は、芸術家の感性を生かした粋な発想力。地名や人名といった固有名詞を取り合わせることが多い。
また、俳句発表時の字幕の自筆も水墨画のような独特なタッチで書かれている。
初回の才能アリを獲得した句では、ドラマで共演した中田喜子名人に「鶴ちゃんらしい良い句でしたわね」と褒められ、追いつきたい気概でいるというエピソードを披露。2回連続で添削なしの才能アリを獲得し、特待生への自負も覗かせている。


●[1]お題：雨の路面
『雨の夕麻布育ちか雨蛙』凡人3位65点

添削後
『夕ぐれの雨の麻布の雨蛙』
『夕ぐれや雨の麻布の雨蛙』
『夕ぐれの雨や麻布の雨蛙』
『夕ぐれの雨の麻布や雨蛙』

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季語は「雨蛙」。自身が住む麻布にある公園で、雨の日に跳ねた雨蛙を「君も都会育ちか」と感じる心情を「あ」の韻を踏んで表現した一句。浜田は「やった感がありますね」と初登場の本人を立てる。先生は、韻文である俳句では調べ・リズムが重要なため、韻の工夫は良いと褒めるが、自分の感想である「育ちか」が勿体ないと指摘。感想は読者に任せた方が句の世界観が広がると解説し、名詞と意味を限定する助詞「の」を用いた添削を行う。「総毛立ちました。凄い」と仰天する本人は「素敵だな、コレ」と感心するが、先生は続けて「切れ」も勉強してほしいと促し、カットを変える切れ字「や」を用いた添削例を3例示した。本人は「俳句は勉強したいと思っていたが、あまりにも高尚過ぎて」と躊躇っていた事実を明かした。

●[2]お題：晩秋のレストラン
『温め酒あとは巴水の木版画』才能アリ1位72点

添削なし

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秋に温める燗(かん)を意味する季語「温め酒」に、大好きな川瀬巴水(はすい)の版画を見ながら酒を嗜む個人的な楽しみを取り合わせた一句。藤本名人は「語順が素晴らしい」と褒め、「僕も巴水の木版画が大好き」とボケるも浜田に「ホンマかい。代表作は」と突っ込まれ、しどろもどろに答える名人。穏やかに味わいのある良い句と語る先生は、「ぬるめざけ」ではなく「ぬくめざけ」が正しい季語だと確認するが、「巴水」を知らない読者にも版画家と分かる書き方で、どんな人物か知りたいと思う魅力がある句と称賛。内容を知ると季語がより引き立ち、読み手は後付けで句の良さを再度味わえると解説。「あとは」が最も褒めたい箇所で、秋の夜長を酒で楽しむ人物が想像できると絶賛。下手な人は「酒の肴（さかな）に巴水」と書くとし、粋な句と評した。この句は後に中田名人も大絶賛した。

●[3]お題：5月の昼休み[新緑のキッチンカー]
『江戸文字の下足札手にどぜう鍋』才能アリ1位71点

添削なし

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季語は「泥鰌鍋(どじょうなべ)」。新緑の頃は泥鰌鍋が好きで、下足札を持って鍋を食べるのが、最高の新緑の粋な昼休みだと語った一句。作者がわかって納得したと語る先生は、「江戸文字」のアップから少しずつ画面が広がる映像を構築した句だと解説。最初は中七まででお芝居の小屋を連想したと語り、梅沢名人も同意。最後「どぜう鍋」の季語によって、作者が語った映像が種明かしされる展開で、非常に手堅く一句を作り上げている句と結論付けた。2句連続の添削なしに本人も手応えを感じていた。