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20230323 プレバト!!俳句紹介【レトルト】

2023年3月23日放送 プレバト!!
出演者が詠んだ俳句を紹介します。
※29日に全て更新済みです。お待たせいたしました。
→プレバト!! 公式ツイッター/公式インスタグラム

挑戦者→河野純喜[2],菊池桃子[4],平野ノラ[3],朝日奈央[6],森口瑤子[34],千原ジュニア[89],梅沢富美男[188] ※数字は挑戦回数

●お題:レトルト
レトルト

※番号クリックでリンク内移動します。
1才能アリ1位70点河野純喜
(JO1)
レンジ置き場は空早春の一人暮らしれんじおきばはからそうしゅんのひとりぐらし
2凡人2位50点菊池桃子
春の風邪レトルト粥に夫の気持ちはるのかぜれとるとがゆにおっとのきもち
3才能ナシ3位30点平野ノラ
春眠やあちちと落とし目が開くしゅんみんやあちちとおとしめがひらく
4才能ナシ4位20点朝日奈央
大試験レトルトカレーが救助待ちだいしけんれとるとかれーがきゅうじょまち
5名人4段へ1ランク昇格森口瑤子
白粥は三日目春の風邪飽きたしろがゆはみっかめはるのかぜあきた
6永世名人23句で掲載ボツ千原ジュニア
コロナ7日目レトルト絞る遅日ころななのかめれとるとしぼるちじつ
7永世名人50句目に掲載決定梅沢富美男
湯玉ふつふつ春の厨の砂時計ゆだまふつふつはるのくりやのすなどけい
順位発表順:2位→3位→最下位→1位
→編集後記

🔷挑戦者語録
河野純喜○1※同志社大学出身。前回「しるこ缶でジーンズ摩る冬銀河」で才能アリを獲得し、梅沢名人も大絶賛。手形足形アートに挑戦した佐藤景瑚と共に出演。
梅沢永世名人「(前回)覚えてます。彼はね、これからドンドン良くなります」
浜田「え、マジ?」
朝日奈央○1△2×2※前回「雛祭る見つめる先はシルバニア」で夏井先生から酷評を受けた。
平野ノラ△1×1※前回は「さらば夏イルカも君も泡と消え」で凡人。
菊池桃子○1△2(今回は素直な句で勝負した)
★ランキングシートの分布は才能アリ1名、凡人1名才能ナシ2名

浜田 先生、今回の皆さんの出来はいかがでしたでしょうか。
夏井先生 技術が足りてないんだろうなって思われる句がありまして、私少々困惑をしました。
浜田 アハハ。あんな顔さしたらアカンよ、先生に。

●それでは順位別にみていきます

◆1位 才能アリ70点 河野純喜(JO1)
レンジ置き場は空 早春の 一人暮らし

【本人談】
3年前にJO1として東京に来て一人暮らしを始めた時、まだ電子レンジがなく、湯煎しながら一人暮らしを感じているというか。まだ電子レンジがない悲しさみたいなものを表現した。

森口名人 凄く語順が良いなと思います。「レンジ置き場は空」なんでだろうっていったら「早春」って。早い春が出てくるから、何か整ってない感じがあって。なんだろうと思うと、「一人暮らし」したばっかりだったのね。凄い状況が分かります。
浜田 なるほど。

夏井先生 
前半はリアル。レンジ置き場は空であるというこの映像の部分。
そして、なんでと思うと一人暮らしを始めたまだレンジが届いてない、あるいは高くて買えないということも想像できる。
悩ましいといえば、韻律が少々ガタついているところ。
五七五から溢れてしまっている。
ここが調整できるようになると、特待生にも手が届いていくのだと思う。
例えば先に「早春の独立」と書いてしまう。
そうすると、何の独立だろうと1回思う。
そして「レンジ置き場は空」となって一人暮らしを始めた独立だと。
こういう展開もできる。
この方はちゃんと自分の体験をいい分量掬い取れる才能はあると思う。
楽しみにしておきたい。

清水アナ 素晴らしい。
浜田 はい、おめでとうございます。才能アリ1位でございました。
本人 嬉しいわこれ。

●解説のポイント
前半の映像がリアル
一人暮らしの生活感を表現
韻律のガタつきを直せれば特待生に
「独立」が一人暮らしを思わせる
実体験をいい分量掬い取れる才能

添削後
早春の レンジ置き場は空


◆2位 凡人50点 菊池桃子
春の風邪 レトルト粥に 夫の気持ち

梅沢永世名人 うん…。

【本人談】
風邪をこじらせた時期があり、料理下手な夫がコンビニの袋を下げてレトルト粥を買ってきてくれた。温めなら出来るという夫の優しい気持ちを感じた。

梅沢永世名人 俳句で「夫の気持ち」というのは書かなくて良いんですよ。俳句の中にこの気持ちを表現する。それが俳句ですから。
浜田 なるほど。
梅沢永世名人 だから凡人だったんだと思います。
朝日 あっ、さすが。

夏井先生 
優しい旦那さんと分かる。
「風邪」だけだと冬の季語になるが、「春の風邪」だと少しあまやかな艶のある感じになる。
勿体ないというか、改善の余地があるのはまさに下五。
「気持ち」と書いてしまったこと。
俳句というのは心情・気持ちをごちゃごちゃ書かずに、この夫の動作を書くだけでその向こうに気持ちが見えてくる。
「春の風邪」から夫の方にぴょんと飛ばす。
俳句では「夫」は"おっと"とも読むが"つま"とも読む。
ここから。気持ちを書くのではなく、動作を書く。
買ってきてくれたなら「買いくる」。
最後の「レトルト粥」が物として残る。
その物の中に夫の愛情がちゃんと見えてくる。

本人 勉強になりました。ありがとうございます。

●解説のポイント
優しい旦那さん
あまやかな艶のある感じ
夫は「つま」と読むべき
俳句では気持ちを書かずに動作を書く
「買いくる」として夫の愛情が見えるように

添削後
春の風邪 夫の レトルト粥


◆3位 才能ナシ30点 平野ノラ
春眠や あちちと落とし 目が開く

【本人談】
春の陽気でいっぱい眠ってしまった。そして、食べ物がないけどレトルトがあった。眠気まなこな状態でレトルト(の袋)を落としてパチッとなって目がやっとそこで開くという。

梅沢永世名人 何言ってんだか分かんない(笑)。
本人 怖っ。
梅沢永世名人 目つぶってやってたってこと?
本人 いや、目は見開いてました。
梅沢永世名人 じゃあ、目が開いたんじゃない。
本人 心の目が開いたんですね(笑)。
梅沢永世名人 だから分からないって言ってるの。

夏井先生 
「えっ?」って私も思った。冷静にこの文字面を見ていく。
「春眠や」なら寝ている。間違いない寝ていることは分かる。
寝ているのになぜか「あちち」と言っている(笑)。
寝ているのになぜか「落とす」。
「えっ?」っと思ったら最後に「目が開く」だからよくある夢オチというもの。
気が付いたら夢だったというそのオチにいくのかと思ったら、完全に起きていたのね(笑)。
それなら点数もっと低くても良かったくらい(笑)。
ひとまず、あなたが書きたいことに言葉を寄せる。
「春眠や」で詠嘆するから寝ているとここで思う。
せいぜい「春眠の眼(まなこ)」とすれば、眠気まなこみたいな思いを思ってくれるかもしれない。
ここから。「あちち」なんて言っている場合じゃない。
「落とす」とか悠長にやっている場合じゃない。
目は開いてますから下五はいらない。
本人 えっ?
夏井先生 「えっ?」じゃない。
実際には何をやってたかというと、鍋で湯を沸かしていたと。
それを書くしかない。
だってどこにも「鍋」と書いてない。
「鍋に」でぐつぐつ沸かしている。
「沸かす湯」までしか書けない。
最後を「よ」と詠嘆。
これで一応言いたかったことに言葉だけは寄る。
レトルトはまたレトルトでもう一句作んなさい。

本人 えっ?(笑)
朝日 え~!
本人 今、目が覚めました(笑)。
浜田 今、今目が覚めた。うん。
本人 ああびっくりしちゃった。

●解説のポイント
寝ているのになぜか「あちちと落とす」
気が付いたら夢という夢落ち?
起きていた意図ならもっと低得点
「鍋」で言いたいことに言葉を寄せる
レトルトでもう一句作って

添削後
春眠 


◆4位 才能ナシ20点 朝日奈央
大試験 レトルトカレーが 救助待ち
※季語「大試験」は進級や卒業を決める大事な試験のこと。

浜田 ふふっ。
梅沢永世名人 何?

【本人談】
十代の頃に初めてレトルトカレーを温めた時、もう熱すぎてどうやって(鍋の中にある)レトルトカレー(の袋を)救助するのかということに大苦戦したことを思い出して書いた。レトルトカレーの気持ちも込めて「救助待ってますよ」という思いを込めて書いた。

千原永世名人 上の句・中の句・下の句が書かれたボックスから(ランダムに)引いた?(笑)
本人 え~違います。
千原永世名人 偶然俳句みたいな。
本人 違う違う違う。
千原永世名人 あ、違うの?
本人 違います。

夏井先生 
え~、冷静になりましょう。
いいですか?
本人 恥ずかしいな。
夏井先生 「大試験」という季語は進級や卒業を決める大事な試験のこと。
上五に「大試験」と書いていれば、みんな大試験を受ける試験会場にいると思う。
そうすると、いきなり「レトルトカレー」が出てくる。
この子は試験場で、レトルトカレーのお湯を沸かしているのかと(笑)。
そうすると、「救助待ち」という訳わからない擬人化が出てくる。
せめて、自宅にいるというのが分かるように書くべき。
例えば「大試験近し」とやれば、"大試験が近いから夜中まで勉強して腹減ってカレーを食べる"とちゃんと繋がる。
あるいは「大試験前夜」。前夜まで頑張っていると。
「近し」「前夜」入れるだけで自宅だとわかる。
そして「レトルト」。こうなると「カレー」と書いてる音数はない。
しかも「救助待ち」という下手くそな擬人化もいらない(笑)。
ここでちょっとだけあなたの擬人化を無理やり入れる。
救助待つということは溺れている。
「湯に溺(おぼ)る」なら湯に溺れるという意味。
私の力ではこれが精一杯です(笑)。

本人 ありがとうございます。

●解説のポイント
進級・卒業を決める試験会場にいる
試験場でなぜかお湯を沸かしている
下五が意味不明な擬人化
自宅にいることが分かるように書く
私の力ではこれが精一杯

添削後
大試験 レトルト 
『大試験 レトルト 



★特待生昇格試験★
◆『白粥は三日目 春の風邪 飽きた 森口瑤子

梅沢永世名人 うん。

【本人談】
風邪をひいて体調が悪く、レトルトの白粥ばかり食べている。外は春で気持ちが良くて出かけたいが、ホントにだるい体も白粥も全部飽きてしまった感じ。これはコロナ禍の今にも少し掛けていて、最後の「飽きた」というのはそのまま詠んでしまっている感じがするが、「飽きた」に悲しい気持ちと切ない気持ちとか、ホントに嫌だみたいな気持ちちとか沢山の気持ちを込めて書いたつもり。

★評価ポイント
この語順を選んだ効果の是非

■査定結果
名人4段へ1ランク昇格

理由:映像から心情へ

本人 あ~、うわ~嬉しい。
朝日 凄い。
梅沢永世名人 凄い。素晴らしい。

夏井先生 
この白粥のアップからいくのは良い判断だった。
白粥というのものは今日で三日目だと強調する。
「三日目」という時間経過も、この季語が出てきた瞬間に"そういう三日目なんだ"と腑に落ちてくる。
一言で「飽きた」と言っているが、色んな物に飽きていることが言葉の奥に見えてくる。
粥の味にも飽きた、三日間同じ部屋にいるのも飽きた、風邪の状態が続いているのも飽きたと。
口語の効果をよく分かって使っている。
直しはいらない。

本人 ありがとうございます。

●解説のポイント
白粥のアップからいく好判断
「三日目」は季語が来た瞬間に腑に落ちる
色んな物に飽きているのが奥に見える
白粥・同じ部屋・風邪に飽きている
口語の効果をよく分かっている

添削なし


★永世名人 ジュニアのお手本★

浜田 さあ、ジュニアさんどうでしょう。
千原永世名人 いやなんか…いらんことした…。と思ってます(笑)。
梅沢永世名人 随分…。
浜田 まあまあご本人はそう思ってますけど、どうなのかということですよね。

◆『コロナ7日目 レトルト絞る 遅日 千原ジュニア
※「遅日」とは春の日暮れが日に日に遅くなること。

【本人談】
以前コロナ(ウイルス)に感染したが、その時のことを詠んだ。(自宅待機期間が終わる)七日目にやっと、今日で最後のレトルトを食べる。また明日から始まるぞということで。「コロナ7日目」は「七」を(算用)数字にしたくなり、それは俳句にとっては全然よくないんかなと思いながら。いらないあらがいをしたのかなと。(森口さんの句の)「三日目」とか見てても。

浜田 は~そうかそうか。朝日さんどう…。
本人 誰に聞いてんねん!(笑)
朝日 そうですね…。
本人 (立ち上がって)誰に聞いてんねん。何にも分からへんやん(笑)。
清水アナ 夏井先生から結果が届いてます。
梅沢永世名人 うん、これは来るんじゃない。

■査定結果
永世名人23句で掲載ボツ

理由:あと少しのリアルを!

梅沢永世名人 おっ?
本人 ボツか…そうか。
梅沢永世名人 えっ?

夏井先生 
「コロナ7日目」の状況と「遅日」という季語を取り合わせたのは私も良いと思う。
「7」の数詞の問題。
確かに、俳句では漢数字表記が基本になるが、敢えてこれを使いたいという場合もある。
ここはご本人に任せても良いかもしれないが、基本は「七」。
あと少しのリアルとは何かというと、「絞る」あたりにあと少しのリアルを入れることができるのではないかと。
ご本人も仰ったが、"もう元気になって明日から"と。
ギューッと最後の一滴まで絞る感じ。
そうすると、ここに「絞り切る」とあと一押し書く。
ここに力がグーっと入ってリアリティーも少し増す。
そうすることで「遅日」という季語にポンと着地する。

本人 いやそっちの方がリズムも良くなりますね。あ~良い、あ~。

●解説のポイント
「7日目」「遅日」の取り合わせは◎
俳句では漢数字表記が基本(この句は作者次第)
元気になって明日から仕事
最後の一滴まで絞るリアリティーを
「絞り切る」で一押しして季語に着地

添削後
コロナ日目 レトルト絞る 遅日


浜田 永世名人になる人ですから。
梅沢永世名人 そらそうです。
浜田 これはもう世に出せないので、申し訳ございません。
梅沢永世名人 世に出しちゃいけません。
浜田 せ~の、ドン。
(シュレッダー演出)
千原永世名人 「絞り切る」。
浜田 (梅沢名人に)めっちゃ喜んでる。人のめっちゃ喜ぶやん。
朝日 嬉しそう。
浜田 はい、次回も頑張っていただきましょう。

★永世名人 富美男のお手本★

浜田 いや、ここですよ。
清水アナ はい。あと1句ですから。
梅沢永世名人 はい。子どもたちのためにも決めますよ、おっちゃん決めますからね。見てて下さいよ。
浜田 だいぶ自信があるみたいですが。
***
梅沢永世名人 最近はお子様からお手紙をいただいて、「何をしてるんですか?頑張りましょう!」と逆に。
浜田 マジっすか?
梅沢永世名人 え~。叱咤されて。
千原永世名人 今日はホント勝ちあると思います。
梅沢永世名人 ありがとうございます。でもジュニアは永世名人なったらスーツの趣味が良くなりましたね。
千原永世名人 あ、ありがとうございます。
浜田 今までアカンかったみたいな…。

◆『湯玉ふつふつ 春の厨の 砂時計 梅沢富美男
※「厨(くりや)」とは台所のこと。

千原永世名人 なるほど。

【本人談】
私は料理が得意なので、あまりレトルトは使ったことがない。今回このお題がきたため、買って試してみた。そしたら(鍋に)湯玉がポコポコ出てくる。それがとっても楽しくて面白くて。つい砂時計を(使うのを)忘れてしまうくらい、楽しかった心を、実体験を詠んだ。

千原永世名人 これはいったと思います。
本人 いったでしょ。
千原永世名人 いいです。ホンマに足踏みし過ぎて地面凹んできてるんで(笑)。ここでいってもらわないと。
本人 さあ、いきますよ。皆さん。
浜田 森口さんはどう思われますか。
森口名人 私もいったと思います。
本人 はい!
浜田 マジで?
森口名人 五感にも訴えてかけてくるし、春の状況も凄い浮かびます。
浜田 へぇ~。そんなん言いながら何回も裏切ってきたからね~(笑)。
本人 いや今回は大丈夫です。
千原永世名人 これいったでしょ。
本人 みんなが応援してくれてますから。

■査定結果
永世名人50句目に掲載決定

理由:おっちゃんらしい締めくくり
<<句集完成>>

本人 (立ち上がって)やった~。
朝日 凄い。嬉しそう。
浜田 ということで、梅沢富美男 句集完成~!
本人 やった~。
朝日 凄~い!おめでとうございます。
本人 遂にやりました!
浜田 すげぇな。
森口名人 素晴らしい。
(査定評後)
本人 ありがとうございます。

夏井先生 
良い句だった。
まず「湯玉」のアップから。
「ふつふつ」というオノマトペの後、「春」という大きな季語が出てくる。
「厨」までくると、台所で「湯玉」は鍋の中に違いないと。
ここら辺で光景が立ち上がってくる。
そして、褒めないといけないのはこの着地の「砂時計」。
砂時計という物に焦点を持っていくと、どうしても茹でるとか、何かを何分茹でるとか、ごちゃごちゃ言いたくなる。
そんなこと言わなくて良いのがおっちゃんは分かっている。
「春の厨の砂時計」という物を最後に置いただけで、春という季節がキラキラし始める。
春という季節の光が湯玉にも、厨の中にも、さらに砂時計のガラスや砂粒にもキラキラと及んでいると。
しかも料理好きのおっちゃんらしい「厨」と「砂時計」。良いじゃないか。
ね、(句集完成まで)長かったけどホッとしました、私も。
本人 ありがとうございます。
夏井先生 ホッとしたとしか言いようがない(笑)。

●解説のポイント
湯玉のアップとオノマトペ
「厨」で鍋の湯玉の光景が立ち上がる
着地「砂時計」に焦点を当てたのが◎
季節が全てにキラキラし始める
料理好きらしい「厨」と「砂時計」
長かったけどホッとした
(句集『一人十色』4/7発売・3/24予約開始)

添削なし


浜田 嬉しいからあのボタン押しちゃおうかな(笑)。
梅沢永世名人 いやいや。やめて下さいよ。これ粉々にし続けて下さい。それが一番ですから。
清水アナ さて、梅沢さんの句集ですが4月7日に発売します。そして、明日(→3/24)から予約ができます。
浜田 なるほど。来週からもう卒業?
清水アナ 来週から卒業…。
梅沢永世名人 いや、私は卒業しませんよ。だって、世界中の子が「やめないで」って手紙がいっぱい来るんですから。
千原永世名人 ご自身で散々「やめるやめる」って仰ってましたよね?「今後の『プレバト!!』はお前らに任す」とか言って色んな。
浜田 そう。森口さんはどう思われますか。
森口名人 やめるって仰ってましたよね。
浜田 そうですよね。
梅沢永世名人 ちょっと待って。お前たちちょっと待って。この「プレバト!!」をここまで繋げたのは誰が…。
浜田 (梅沢名人の口を抑え込む)
朝日 押さえられた。押さえられました。

★次回3/30は3時間スペシャル。春光戦決勝の兼題は「給与明細」です。


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コメント

御大の句

ふつふつ、のオノマトペがすごいと感じました。
私がこの句を同じように詠んだとしたら、ぽこぽこ、としか詠めない。
それでは、掲載決定には絶対にならないと思う。
オノマトペの凄さを感じた一句でした。
句集完成、おめでとうございます。

つづきです

森口名人
昨年の炎帝戦から増えた、口語を交えた肩の力の抜けた句。
森口ワールドとでも言うべきだろうが、この型だけでなく「ちゑさんの被爆ピアノや秋は来ぬ」などのような良い句も期待したい。

ジュニア永世名人
コロナ七日目とくれば、仕事や学校に復帰する目前。ここでレトルトを絞るという措辞と、春の日暮れの遅いことを示す季語となれば、職場復帰に向けて気合いが入っていると想像はできるが、まだ体調不良なのかという憶測もでてくる。添削の「切る」で、気合いが入っていると明瞭になったと思う。

御大
句集が完成。「玉葱を刻む光の微塵まで」、「秋寒や焦げた天麩羅箸の先」といった料理に絡む句があるなかの、今回の句。確かに締めくくりに相応しくはあった。
有季定型に拘ってきた御大。それだけに、今回の七七五の句は句集の中にあって異彩を放って見えることだろうし、実はこういう形の句も詠めるのだと知らしめることとなるだろう。

さて。
プレバトの俳句コーナーは一度に2本分収録すると夏井先生がおっしゃっていたことがあります。
今回はタイトル戦の予選を挟んで2月16日か23日あたりの放映分と合わせて収録されたのかなという印象。というのも、出演者の句の季語が「早春」「大試験」と3/23放映にしては少しタイミングがずれていたり、タイトル戦に出演しない森口名人が出演してたり、御大の50句目決定から句集の予約受付まで間がなかったりと、そんなところから思ったところです。
まあ、どうでも良いことなのですけども。

句集完成

今回も書き起こしお疲れ様です。

4位の句
大試験が進級なり卒業試験そのものを指し、そのための勉強期間や前夜を示してはいない点。試験の思い出というと、当日よりその前後の日の記憶が勝る、その気持ちは分からなくもないが。
レトルトカレーが救助を待っているのは鍋で煮られているのを擬人化したのだろうが、陳腐だったか。

3位の句
私は最近、春の心地よい眠りのなか、うとうとと夢を見た。
茹で卵を剥く夢だったが、冷水に晒すこともなく剥こうとして、アチッとなって目が覚めた。
このことを彷彿とさせられた句だが、夢オチでないのかと。

2位の句
原句、中七「レトルト粥に」、の「に」が良い。これが「の」となると、レトルト粥を食っている夫の気持ちとはいかに、とも読めてくる。
まあ、それ以前に「気持ち」でなく映像や画像を描くべきだった。

1位の句
伝えたい画像をちゃんと伝わるように言葉にはできていて、そこから想像もできるのは良かったけど、有季定型も大事にしたい身としては、70点は高いかな。

昨日のプレバト

ついにおっちゃん(梅沢さん)の句集が完成されましたね。(句集完成後は締めの一句としての出演が決定)

追記
それでも2022年度末までには50句全クリできましたね。今後はどのような扱いになるでしょうか?
話は逸れますが、千賀くん、誕生日おめでとう!!(この回の放送日が千賀くんの誕生日だったため)

JO1
初心者は体験から俳句を詠むと上手く形になるという典型例。それも季語を中七に入れるあたり、中々こなれている印象。
ただ今回は添削のように「レンジ置き場は空」は最後に持ってったほうが、空っぽの印象がより強くなっただろう。

菊池
「気持ち」と無駄に説明しているのは勿論「風邪」と「粥」のベタさに引っかかった。

平野ノラ
「春眠」という季語をよく覚えた。
「や」で切る基本の上五も覚えた。
後はもうそれだけ。何を落としたのか、何故目が開くのか、レトルトという兼題を含めてもさっぱりわからない。

朝日奈央
「大試験」「レトルトカレー」ときたら、どうやっても試験中や中休みにレトルトカレーを食す変な受験生しか浮かんでこない。「救助待ち」という意味不明な擬人化までやらかして兎に角痛々しい。
伊達に「夏めいて私の心ときめいた」とか下らないもいいところの駄洒落の句を詠んでないな。

句集完成!!

森口三段、お得意の口語俳句で今回も安定の昇格。
「粥」ではなく「春の風邪」に飽きたという言い回しが素晴らしい。風邪に引きこもってやっている読書やゲームなどにも飽きてるのだろうと、読みが広がっていく。

ジュニア永世名人、はじめてのシュレッダー。
「7日」「遅日」と「日」の字を掛け合わせる取り合わせは良かったものの、17音に合わせようと「絞る」とシンプルな動詞にしたのがレトルトへの踏み込み足らずという結果に。「コロナ7日目」を上七にしたほうが、結果的にリアリティーだけでなく韻律もまとまったということか。
ところで、算用数字を使うことに関して自分は賛成である。「ナ」と「七」の字面がややこしくなるのに加え、理学的な言語に(それもカタカナ語に)漢数字を使うのもいささか不自然。
個人的には「コロナ」だけで伝わるのかという問題もままある(かつてミッツさんがデング熱で詠んだときと似ている)。「症状緩和」とか病気を限定しないやり口もある気がするが、今回のジュニアの意図とはそぐわないか。

梅沢富美男永世名人、ついに50句が完成した。
予告の時点で「春の厨」に何を合わせるかで大いに疑問だったが「砂時計」はお見事。「ふつふつ」というオノマトペ・春の緩やかな時間、そのどちらも相性が良く、料理を楽しんでいる人らしい句である。
また、梅沢は明確に字余りにする句が少ない印象のため(緑青のカランの句とか)締めの一句がこれというのも中々感慨深い。
これでめでたくプレバト卒業か。二年以上シュレッダーを見てきた甲斐はあった。

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