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20191128 プレバト!!俳句紹介【旬のスイーツバイキング】

2019年11月28日放送 プレバト!!
出演者が詠んだ俳句を紹介します。
◎は講評の50字要約です。

挑戦者→九重龍二(千代大海)[初],粗品[2],渡辺満里奈[3],ダレノガレ明美[2],小手伸也[初],千原ジュニア[44],中田喜子[34] ※数字は挑戦回数

●お題:旬のスイーツバイキング

※番号クリックでリンク内移動します。
1才能アリ1位70点九重龍二(千代大海)
秋場所勝ち越しビュッフェは千疋屋あきばしょかちこしびゅっふぇはせんびきや
2才能ナシ2位38点
※当初凡人40点
粗品(霜降り明星)白き皿蜜柑が好きで茜空しろきさらみかんがすきであかねぞら
3才能ナシ3位37点渡辺満里奈
甘き森迷いて見えぬ窓紅葉あまきもりまよいてみえぬまどもみじ
4才能ナシ4位30点ダレノガレ明美
初雪で空に視線腕止まるはつゆきでそらにしせんうでとまる
5才能ナシ5位20点小手伸也
手末の凝乳ほける子栗鼠顔たなすえのくりーむほけるこりすがお
6名人初段へ
1ランク昇格
千原ジュニア
パティシエに告げる吾子の名冬うららぱてぃしえにつげるあこのなふゆうらら
7名人3段へ
1ランク昇格
中田喜子
流れでるショコラの奥の冴ゆる巴里ながれでるしょこらのおくのさゆるぱり
→編集後記

◆発表待ちシートにて
※今回は過去に才能アリをとった実力者が3人集結
(VTR)
渡辺 自信あります!
ダレノガレ 今回は特待生獲って帰りたいなと。
粗品 特待生になりたいです。
***
→今回の発表待ちシートはコンビ参加もあるため平場も2列になって座る
★査定の分布は才能アリ1名凡人1名才能ナシ3名と発表
浜田 これはアカン!
一同 (笑)
粗品 これはダメですよ。
小手 (笑いながら)もうダメだ!
浜田 何これ!?
ダレノガレ えぇ~!
渡辺 何これ?
***
九重龍二は元大関 千代大海(2010年1月に引退)
浜田 まず、初登場は九重親方でございます。
親方 よろしくお願いします。
浜田 (俳句は)無理でしょ?
親方 いえいえ。相撲は和ですからね。
浜田 それは分かりますよ。絶対勉強してないし。
親方 あ~いう、暴走族の人たちなんかはみんな服に刺繍(ししゅう)をしてるじゃないですか。あ~いうのはやっぱ、得意なんで。
→18歳当時はヤンチャと紹介、画像では「天上天下唯我独尊」と書かれた黒の特攻服の刺繍のイメージが出る
玉巻アナ 過去相撲界から5人の方が挑戦されましたが、才能アリは1人凡人が2人才能ナシが2人という結果になっています。
浜田 ほら!そういうことですよ。
親方 まあ、相撲界のイメージがあるんで。今日、僕が底上げをしたいなと。
***
→俳優の小手は「なつぞら」「コンフィデンスマンJP」に出演、早稲田大学教育学部出身と紹介
浜田 初登場は小手伸也さんでございます。
玉巻アナ 大ブレイク中の俳優さんですが、早稲田大学を卒業されています。
粗品 えぇ~!
浜田 でも、小手あれ?俳句は別にやったことないでしょ?
小手 俳句は全くやったことないです。
浜田 ねえ。今回どうなんですか?
小手 まあ、あの~、一応…、その…(自信ない様子で)劇団をやってて、自分で脚本などを書いてましたんで…、まぁ…こぉ…、言葉を綴るというところでは…。
浜田 お前、何をおびえてんの?
→10月9日付の報道で自身のファンとの不倫疑惑が報じられた小手。おそらくこの収録はその前だったと思われる
一同 (笑)
粗品 おっしゃる通り。
浜田 何もせえへんし、やったことないし。
ジュニア あるし!
せいや ある、あるんですよ。
浜田 せいや、どしたの足?
せいや (左足の親指の包帯がアップになり)骨にヒビ入ってます。ほんで、今日ちょっと足元を映さないようにみたいな感じで思ってたんですけど、なぜか凄い映るように。なぜかここだけが。「プレバト!!」なぜ?
→後列のせいやの足が映るように、前列は渡辺と小手の間がわざと空いている
一同 (笑)
浜田 どうしたん、マジで。
せいや ロケとかハードな企画とかではなく、トーク中に女性ゲストに足を踏まれたんですよ。
浜田 ふん。
一同 ええ~!
せいや その女の子のたとえで踏まれて、そのトークも全然受けてなかった(※テロップは「多分カット」)。
一同 (笑)
▲才能ナシ4位はダレノガレ
ダレノガレ え、やだ!
***
浜田 満里奈、(過去に才能アリを)獲ってんのや。
渡辺 一度、はい。1位を。
浜田 そうなんですね。今日は自信ありますか?
渡辺 自信あります。
浜田 メンツこれですよ。こんな感じですよ。
渡辺 あ…、えっと…、イケるんじゃないかな
一同 (笑)
粗品 失礼ですね~。
浜田 でしょ?
***
浜田 さあ、粗品は?初登場でな。
粗品 (前回)初登場で1位です、はい。(フルポン)村上さんを目標に、あの人を倒せるように僕は特待生になりたいです。
ジュニア いやいや。
粗品 ルミネの楽屋で後輩を結構並べて、わざと頭を抱えながら「ウーン」みたいなこと言うてたんですよ。で、誰かが「村上さん、何を考えてるんですか?」って聞いたら、「俳句~」って言うてたんで。鼻につくじゃないですか。
一同 (笑)
ジュニア 大丈夫、大丈夫。昨日、バラエティー(の収録)で村上と一緒でしたけど、メチャクチャスベってた
浜田 あははっ!
▲才能ナシ3位は渡辺
浜田 才能アリやったことある人がこうなります。
渡辺 でもこれ、凡人でよくないですか~。
浜田 なんでやねん!30点台やもん。
***
▲凡人2位は粗品
粗品 まあ…まあ。まあまあまあ。
→小手の表情が強張る様子が映る
***
★減点で凡人がいなくなり、番組初の才能ナシ4人という結果に
→今にも倒れそうな表情の小手は左胸を押さえるまでに
浜田 親方、ここまでくるとどうですか?
親方 僕が最下位って分かってるじゃないですか。
浜田 いやいや、それは分からないでしょ。自信はあるんでしょ?
親方 (小手は)早稲田でしょ。(自分は)中卒ですよ。
一同 (笑)
浜田 何かあったん?
一同 (笑)
小手 何か…もう…ホントに…
浜田 脅されてんの?
→(文春砲待ったなしか?)
小手 (か弱く)ホントに…こんなところに来てしまって…。
せいや 大丈夫ですよ、小手さん。
小手 僕、特攻服に詩書いたことないし。
→浜田が頭にビンタする
一同 (笑)
ダレノガレ 叩かれ方が。
親方 うまい。
▲才能アリ1位は九重親方、才能ナシ最下位は小手
浜田 (親方と握手を交わして)凄くない?
一同 ああ~。
浜田 小手!
***

◆1位 才能アリ70点 九重龍二(千代大海)
秋場所勝ち越し ビュッフェは千疋屋
◎発想と展開が巧い。光景が生き生きと見えてくる。助詞「は」の指差し強調の効果も効いた。手馴れでお見事。

※老舗高級フルーツ店「千疋屋(せんびきや)」。そのフルーツバイキングでの実体験を素直に詠んだ一句。

ジュニア メチャメチャええわ!

【本人談】
秋場所で勝ち越した好成績の弟子をご褒美で千疋屋のビュッフェに連れて行った。単純に、飾らず。

ジュニア メチャメチャ良いです。ホントにストレートに取り組んだという感じですよね。マジで良いです。
本人 ありがとうございます。

夏井先生 
"弟子を連れて行った"という細かい点までは読み取れはしないが、あの兼題写真から「秋場所」という季語が来るかと思った。
勝ち越し」で嬉しい状況が出てくる。ここで映像が切れる。
ビュッフェ」という場所。「千疋屋」も固有名詞という場所になるが、そこに立ち現れる光景が非常にありありと生き生きと見えてくる。そこが上手い。
「は」という助詞も良い。ビュッフェは色々種類があるが、”今日はここ”というような指を差して強調するはたらきを持つ。
助詞の効果も考えた上で、兼題写真からのささやかな意外性がある。
これは手練れだなと思ってビックリ。お見事。直しはいらない。

添削なし

◆2位 才能ナシ38点 粗品(霜降り明星) ※本人談後に凡人40点から2点減点
白き皿 蜜柑が好きで 茜空
◎背景の「茜空」を季語の色として比喩したなら才能ナシ。丁寧に添削するほどでもない。何が「茜空」だ。

※「蜜柑」は冬の季語。

【本人談】
スイーツバイキングで、色とりどりのスイーツを選べば良いものの、みかんが好きなので皿がオレンジ一色になってしまい、それが茜空の様だなという一句。

夏井先生 
確認させてほしい。
白い皿がある。蜜柑が好きと。そして?
本人 「茜空」です。
夏井先生 これは何ですか?
粗品 いや、みかん味のスイーツばかり取ってしまうので、白かった皿が茜空のように見えるという一句です。
夏井先生 比喩ですね?
粗品 はい。
夏井先生 分かりました。
粗品 あら?
夏井先生 
この句は以下のように書いてある。
白い皿がある。私は蜜柑が好き。蜜柑を食べ続けているうちに、空は茜空のようになってきたというような意味を書いてある。
「茜空」は比喩だと。そんなことはどこにも書いておりません
となれば、これは才能ナシです!

せいや あっ!落ちた!今の回答で、あ~っ、落ちた。
→ランキングシートが凡人から才能ナシへ変更される
→映し出される小手の表情がどんどん強張っていく
夏井先生 全く才能ありません。
浜田 いやこれ、スゴイぞ!
本人 上がるんやと思ってた。
夏井先生 これでよく上がる気がありますね。とんでもない。
この句は、丁寧に直すほどのものでもない。
「茜空」が比喩なのか背景なのか分からないことを書いている場合ではない。
せいや 2位ですよね?先生。2位、ホンマに?
夏井先生 
言いたいことを字面にする。
「白き皿」。「蜜柑」ではなく、「蜜柑のスイーツ」。
「で」は嫌だけど使う。「盛る」や「満たす」で最後を押さえるしかない。
そうでもしないと、何が「茜空」だ。もう、ホントに。
一同 (笑)
夏井先生 一応書いたが、書いたことろでどうってことない句。

浜田 スゴイな!コレ。

添削後
白き皿 蜜柑

◆3位 才能ナシ37点 渡辺満里奈
甘き森 迷いて見えぬ 窓紅葉
◎兼題写真がなければ伝わらず。下五も悠長に言わない。「迷う」から始めると謎が面白い。自然な季語に。

【本人談】
スイーツバイキングは大体ホテルとかでやる。大きい窓があり、外の景色がキレイに見える。スイーツバイキングに夢中になり、窓の外の紅葉すら見えないがっついた様子を書いた。

ジュニア 「甘き森」って…何なん?
一同 (笑)
粗品 …ぽいけど。ぽいですけどね。
本人 スイーツバイキングって、どうやって表現していいか分からなかったので、それを「甘き森」で喩えてみたんですけど。
小手 はぁ~。
ジュニア いやちょっと、「迷いて見え」てないですね。
一同 (笑)
せいや まだ見えてない。
小手 まさに。

夏井先生 
兼題写真を見てない人には「甘き森」が分からない
言いたいことを言おうとするなら、「スイーツの森」と書くしかない。
窓から紅葉が見えているなど、悠長に言ってる場合ではない。そんなこと言う音数はどこにもない。
要は、伝わるように書くという基本的な話。
例えば、「迷う」から始めると謎が面白いかもしれない。中七は「迷う」だけ使い、「迷い込む」。
季語を入れないといけないため「窓紅葉」にした意図は分かるが、くっきりした光景を入れるよりは、「」として続け、カットが切れる。
「迷い込む秋」で作者が秋に迷い込んでいる。”秋に迷い込む”とはどういうことか。
スイーツの甘き森」に続ける。こうすると、少なくとも言いたいことは読んだ人に伝わる。
そこまでくれば、(笑いながら)才能アリに復帰できるかも…。はははっ

浜田 笑うてるやん、もう。
本人 笑われちゃった。
→査定を待つ小手の表情が死んでいる様子が映し出される

添削後
迷い  甘き森

◆4位 才能ナシ30点 ダレノガレ明美
初雪で 空に視線 腕止まる
◎下五が意味を不明にする。中七は微塵もいらない。作者が屋内でバイキングをすると分かるように描写すべき。

中田名人 分からない

※スイーツバイキングに行った時、窓から見える初雪に見とれ、スイーツを取る手が止まってしまったという実体験を詠んだ句。

中田名人 見入って腕が止まる?じゃなくて、雪が腕にとまる?
本人 違います、「見入って」です。
ジュニア だってこれバイキングって分からへんから。
浜田 そうか、そうか。
ジュニア 「腕止まる」は「腕に雪が止まった」のかと思うし、バイキングやったら…なんか屋外なん?
一同 (笑)
せいや そうっすね、確かに。
ジュニア ケーキフェス(ティバル)みたいな。
せいや いや、珍しい。珍しいイベント。
→屋外で雪が降る中、ケーキバイキングをするイメージ画像が出る

夏井先生 
特待生が語ったことが、まさにこの句の分からないところ。
中七までは何とか意味は分かる。
「腕止まる」で何が腕に止まったのか、なぜ腕が止まったのかが分からない
「初雪で」なら、「空」から降ってくるし、「見上げる」はず。
中七はこんなもの書く必要は微塵もない
ジュニアさんから野外か?という話もあった。「で」も変えて野外じゃないことは表現できる。
「初雪の窓」として一回カットが切れる。「窓」で屋外ではないことが分かる。
問題の下五。「腕」にするから止まるという誤解を生む。そうじゃなくて、手止めるんですね?
本人 あ~。
夏井先生 「あ~」じゃないよ!そうだろ?
手をめて」の方が良い。そして、中七の音数でやってることを書けば良い。
ケーキフェスという言葉があったため、「ケーキとる」としてみる。
季語と「止」の字だけ使えた。

浜田 これを言いたかったんでしょ?
本人 これを言いたかったんです。私が言いたかったのはこれです。(笑)

[ここがポイント]
スイーツバイキングの表現法
※今回の最大のポイントは9音も使ってしまうお題「スイーツバイキング」をどう短く表現するかということ。先生の添削では、「ケーキ」の3音で表現。写真にあるモンブランなどを使って詠むのも手かもしれません。

添削後
初雪  

◆最下位 才能ナシ20点 小手伸也
手末の 凝乳ほける 子栗鼠顔
◎古語を使って何を気取るのか。「栗鼠」も季語とは認めにくい。ケーキを掴んで食べる子を明確に描写すべき。

せいや 絶対アカン。オモロ!
→「何すか?」「意味わからん」という声が続き、観覧から笑いが漏れる
※「手末(たなすえ)」とは指の先のこと。

浜田 これ、何を言うてんの?ホンマに?
一同 (笑)
せいや・粗品 何を言ってんの?
浜田 いやいや、小手の説明聞きたいからさ。

【本人談】
まだ幼い息子がケーキを手づかみで食べていた。こう食べて、口に一杯頬張っている顔が栗鼠(りす)っぽかった。「栗鼠」が季語だと思った。食べた後の手の先に付いているクリームを見て、「あれ?なくなってる」みたいな子の顔が凄く可愛かったので…。

浜田 やかましいわ!
一同 (笑)

夏井先生 
古語を美しいと思って使ったのは理解できる。
普通に内容を書けば良いが、何を気取るのか。
本人 すいません、カッコつけました!
一同 (笑)
夏井先生 
「手末の」を書いていたら音数が足りない。
「凝乳(くりーむ)」も「クリーム」と書くべき。
「ほける」は惚(ほう)けるだが、「なめる」で良い。
惚ける夢中になる ほうける

「クリームなめる」を字余りで上五とする。
季語の問題。「栗鼠」は「栗」の字があり、木の実を食べている印象があるため、最近のネット上の歳時記では「栗鼠」を秋の季語にしたらどうかと感じで載っているという話は聞く。
基本的には「栗鼠」だけでは季語にはなりにくい
生き物の季語は基本的には、食べて美味しい時が季語の決め方。「栗鼠」だけで季語というのは今の段階では時期尚早。
生き物の季語】本来食べて美味しい季節を表す。
うさぎ  

明確な季語が必要。「」とする。「子」は「小」の方に。「栗鼠」は字がよく書けました。良いと思う。
本人 調べました。
夏井先生 
「秋の栗鼠の」とし、子の喩えなら「ような」と書く。「顔」も不要。「吾子(あこ)」で押さえる。
こうすると、可愛い息子が全部出る。
下手なことはやめよう。

本人 大変申し訳ございませんでした。

[ここがポイント]
生き物の季語に要注意
※「熊」や「うさぎ」など季語になる生き物もいますが、それらの季語は本来食べて美味しい季節を表します。生き物のイメージで季語と決めつけないよう注意しましょう。

添削後
 栗鼠の 

★特待生昇格試験★

浜田 ジュニア、次名人や。
粗品 凄い。
玉巻アナ そんなジュニアさんは先日、他局の番組(「にけつッ!!」)で6分間にも渡り「プレバト!!」への愚痴が止まらず、他の番組で梅沢さんや東国原さんと会うとずっと「プレバト!!」の悪口を言っているとこぼしておりました。
浜田 おいおいおい。
ジュニア 宿題が次から次へとずっと来続ける。俺、明日もこもって消しゴム彫らなあかんしね。ホンマに貴族の遊びやで、これ。
一同 (笑)

◆『パティシエに 告げる吾子の名 冬うらら 千原ジュニア

【本人談】
息子の誕生日は12月。誕生日ケーキ(デコレーションケーキ)に書いてもらう名前を店員に言った、冬の天気の良い日の光景を詠んだ。

中田名人 もう、ジュニアさんがお子さんの句を詠んだらピカイチじゃないですか。でも名人に来てほしくない。あっという間に抜かれますよ、私きっと~。

夏井先生 
この句の評価のポイントは中七「告げる吾子の名」の語順です。

中田名人 あっ!語順?

■査定結果
名人初段へ1ランク昇格

理由:溢れんばかりの子どもへの愛情
◎特別な誕生日ケーキを作る場面で親バカな人物の愛情が伝わる。「名」に感動の軸足が残る中七の語順も良い。

せいや スゴーイ!ええ~!
本人 (両手を挙げて)ありがとうございます。
浜田 名人になりました。
本人 やった~!ありがとうございます。

夏井先生 
俳句はこういう状況を描くとき、「子が誕生日である」「特別なケーキを注文する」状況をグダグダ書く必要がないことをこの一句が教えてくれている。
前半のフレーズで、親の愛情やパティシエの表情・うなずく表情が全部伝わってくる
中七の語順は色んなやり方がある。「吾子(あこ)の名告げる」でも意味の上では変わらないが、ニュアンスが変わる。
吾子の名告げる」だと「告げる」動作・行為に軸足が残る。
告げる吾子の名」だと「名」に感動の軸足がゆっくり残る
“どんな名前だろうか”と、自分がやっと決めて付けた大切な「名」であることもしっかりと分かる。
良い意味での親バカこんな生活してるんだ~、もうビックリ。直しもいらない。

浜田 中田さんがおっしゃった通りになりましたね。
→必死に否定しようとする動作の本人
粗品 親バカなんや!
一同 (笑)

添削なし

浜田 もうジュニア来ましたよ!下から。
中田名人 ね~、あっという間に追い越されそうなんで、ホントに今回昇格は…しなければ!
浜田 なるほど、分かりました。
中田名人 ちょっと、自信あります!

◆『流れでる ショコラの奥の 冴ゆる巴里 中田喜子

【本人談】
スイーツバイキングに最近よくある、噴水型のチョコレート(ショコラフォンデュ)が流れている。ショコラフォンデュにバナナなどのフルーツを串に刺してチョコレートをまぶす。その窓の向こうには、パリの冬のように澄明(ちょうめい)な感じを受けた。

夏井先生 
この句の評価のポイントは「ショコラの奥」から「冴ゆる巴里」へ展開していく流れの是非です。

渡辺 厳しい。
→急に顔をしかめて例のサスペンス顔になる本人
一同 (笑)
浜田 その顔やめなはれ!
本人 いや、でも。
ジュニア また殺人事件見ましたやん。すぐ殺人現場なんだから。

■査定結果
名人3段へ1ランク昇格

理由:映像の厚みがカッコイイ!
◎ショコラフォンデュの表現が巧い。ある映像に別の映像を重ね読者の想像を誘導。甘く苦い大人の世界を表現。

本人 あははっ!嬉しい!

夏井先生 後半の展開が素敵。季語から押さえる…。
→両手のこぶしを揺さぶって喜ぶ本人
浜田 めちゃくちゃ喜んでる。
夏井先生 あの、聞いてますか?
本人 はい、すみません。
夏井先生 
季語は「冴ゆ」。冷え冷えと冴え冴えとという冬の季語。
冴ゆ】冬の季語
寒さが厳しく透き通ったような冷たさを感じること

頭が「流れでる」。水や川のイメージかと思うと「ショコラ」。この瞬間にショコラフォンデュの機械を知っている人は思い浮かぶ。
の奥」とは何かと思う。目の前には流れでるショコラの色・動きしか映像がない。
ショコラの映像が、冬の冴ゆるパリの様子に変わっていく。
1つの映像に別の映像を重ねたり、1つのイメージに別のイメージを重ねて読み手を誘導するのは凄く難しい。非常に高度にやっている
ポイント
1つの映像に別の映像を重ねて読み手の映像を誘導する

さらに、何てったって「ショコラ」と「巴里」の取り合わせ甘くて苦い大人の世界
カッコイイわ、大人やわ。
これは直してはいけない。

本人 ホホホ
夏井先生 ホホホ?
本人 嬉しい、ありがとうございます。
浜田 お2人とも上がりました、おめでとうございます。

添削なし

編集後記
今回は「旬のスイーツバイキング」という表題でしたが、写真はモンブランやマロンケーキが手前に映る「ケーキバイキング」とややズレを感じる難しめのお題。バイキングやビュッフェでの実体験を詠めるか、下手に比喩をしないかが勝負の分かれ目でした。
そして、平場5人制として初の才能ナシ4人という厳しい結果になってしまいました。

1位は御嶽海関以来の才能アリを獲得した元大関・千代大海の九重親方。相撲の季語を堂々と使った姿勢が良く、相撲と俳句との親和性の良さが発揮されました。破調ですが、「ビュッフェ」「千疋屋」という流れも自然でした。作者が食べるという意味ではなく、弟子に祝杯をあげるというのも親方ならではでした。

2位は初回は才能アリの粗品さん。本人談後の減点はこれで10例目。前回は「夕立や形見の背広濡らすかえ」と亡き父への思いが詰まった一句でしたが、今回は「茜空」で背伸びしてしまいました。本来の読みだと「白き皿」でカットが切れて、本物の蜜柑をがむしゃらに食べ、茜空が見えるという3つの情景がある句になりますが、季語の比喩は難しいです。ちなみに相方せいやさんも結構反応していたので俳句も詠んでほしいところ。

3位も初回は才能アリだった渡辺さん。「しゃくしゃくと踏む足楽し霜柱」とオノマトペが効果的な句でしたが、今回の「甘き森」はヘンゼルとグレーテルのお菓子の世界のような誤解を受けてしまいます。中七も散文的で季語も蛇足感が強かったのが残念。これで自信があるようでは先が遠いかもしれません。

4位は初回に「春の波大仏様のオルゴール」で才能アリ82点の輝かしい成績を残していたダレノガレさん。こちらも才能ナシに沈みました。中六も典型的な失敗例ですが、下五の「腕」を主語「が」としてとらえるか、補語「に」としてとらえるかで迷うという指摘でした。助詞の効果も勉強になりますね。

最下位は初登場の小手さん。表記に凝りすぎており、意味が分かりませんでしたが大変爆笑してしまいました。語った光景はまさに俳句のタネですね。ただ、手づかみで子にケーキを食べさせるのを良しとする親のしつけは気になります。例のスキャンダルが本人の挙動に関係しているのは想像に難くなく、先生に対する謝罪が面白かったです。

特待生昇格試験はまさに発想力の違いを見せつけました。

ジュニア名人が誕生した一句は、得意の「子」が題材でした。個人的には「冬うらら」の楽しい期待感を込めた季語が効果的だと思いました。「吾子」はもう説明不要なほどお馴染みですが、原句では東国原名人が「一〇〇〇グラム」「さいのかわら」で詠んでいます。「吾子」とせず「子」にしてしまうと、子が告げると誤読されてしまいますし、「告げる」も「託す」など他の動詞の候補もありましたが、より主体的な動作を印象付けたかったのかもしれません。

下からの突き上げに焦る中田名人も昇格。まずショコラフォンデュの発想力はさすが名人。上五字余りで「ショコラフォンデュ」と置くことも可能ですが、本人の苦手な複合動詞「流れでる」による謎の展開により、「チョコ」ではなく「ショコラ」で意味が判明する語順と表記が機能しました。「奥の」の展開は、かつての「受話器の底」と同じような表現に思いましたが、「冴ゆる巴里」というオシャレな土地の映像をダブらせるのも高度な技でした。季語「冴ゆ」の句は「冴ゆる月眠りにつけぬ深夜便」と詠んだパックンさんも添削なし。次はいよいよ横尾名人の尻尾を捉えたものの、志らく・ジュニア両名人にマークされる厳しい昇格レースです。中田さんもドンドン査定に挑戦して欲しいですね。

 
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コメント

Re: タイトルなし

鍵付コメントありがとうございました。

該当箇所を訂正致しました。

No title

2位で才能ナシというのは、おそらく俳句査定では初めてだと思います。
ただし、全部門として2位で才能ナシだったのは、2018年7月12日の盛り付け査定が初で、今回はその再来となりました。
そして今回の俳句に続き、何と次の生け花でも同様に2位も才能ナシ・・・しかも偶然にも2位、3位、4位のメンバーも共通していましたね。

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